韓国歴史ドラマ「トンイ」
三大悪女の1人である張禧嬪の陰に隠れてしまっているがモデルとなった淑嬪崔氏は雑用係の下女から19代王・粛宗の側室まで上り詰めた唯一の女性。そして最も長く王位に就いた21代王・英祖の母親。
ネタバレあらすじ/5話~16話
掌楽院の奴婢
〜6年後〜
女官の本分を逸し宮廷を追い出されたチャン・オクチョンを粛宗大王は増長した西人を抑え、南人には力を与え朝廷の均衡を図るため側室に迎い入れようとしていました。
迎えたくない明聖大妃はオクチョンが宮殿入りの時に宴で音変ウムビョン(音が乱れ国が滅亡する兆候)を意図して起こさせます。
オクチョンが宮殿入りしたせいだと企てたが粛宗王や南人派は計画されたものに違いないと掌楽院を徹底的に調べます。
トンイはオクチョンの姿を見て大司憲と同じ手の動きをしていた者だと気付き屋敷を探るが捕らえられてしまい小屋に閉じ込められてしまいます。
小屋の中には編磬(石で作られた打楽器)の職人の死体があり抜け出して武官に伝えるが戻ると死体が消えていました。
(大妃が口封じのため殺害するよう命じた)
編磬はすべての楽器の調律の基であり乱れると他の楽器にも影響が出ます。トンイは誰かがオクチョンを陥れるために編磬職人を使い、そして口封じのために殺したのではと疑いました。
大妃の失策
従事官ソ・ヨンギは警備日誌を読み編磬職人の死体が消えたのが本当なら三鶴山の何処かに死体があるはずだと王様に伝え企てた事件なら消えたものを探すべきだと思いました。
トンイは閉じ込められた小屋を探っている時に身分を隠して調査しにきた王様とばったり会います。
王様が漢城府の判官(都の行政、司法を担当する官庁の高位官職名)だと身分を説明したのでトンイは自分を殺そうとした者達が大量の岩塩を持って入っていった屋敷に案内します。
2人は侵入して岩塩を盗み出し証拠を確保しました。
編磬職人の死体を発見し水に溶ける岩塩を持っていたためオクチョンを貶めるために誰かが企てた事を王様は証明しました。
トンイは手柄を称えられ王様から褒美が届くが何故王様が自分の事を知っているのか分かりません。
大妃と西人派の動きを封じるためオクチョンは大妃の命を受け事件を起こしたミン武官の名札を土産として届けました。
大妃は口を封じるためミン武官を始末するよう命じていたが動き出すはずだと南人派によって監視されていたのです。
オクチョンから「褒美を与えたいから何か望みはないか」と聞かれたトンイは鍵飾りを見せて欲しいと願い出ました。6年前、大司憲と同じ手の動きをしていた女官が持っていた鍵飾りを覚えていて本人か確かめたかったのです。
しかしオクチョンが出してきた鍵飾りは違う物でした。
王様は南人派オ・テソクを左議政(朝廷の高位官職名)に昇格し、西人の左議政と礼曹判書を刑曹判書と判中枢府事に降格させました。
南人の朝廷を作られオクチョンに弱みを握られた大妃は立場が悪くなります。
女官に昇格
従事官ソ・ヨンギは編磬職人の死体を発見した女の名前がトンイだと聞き6年前に探していた子供を思い出します。
医者が殺されトンイは捕盗庁の取り調べを受けます。オクチョンの母親ユンから薬を届けるよう頼まれ薬屋に行ったトンイだがオクチョンに届けたとは言えず困っていると従事官に呼ばれます。
6年前に従事官に見逃してもらったトンイだが罪人の娘だと思われている事に警戒し別人のフリをしました。
仁顯王妃(イニョン)の煎じ薬に毒の反応が出ます。明聖大妃はオクチョンに近いトンイが薬屋で薬材を受け取ったと知り何処に運んだか徹底的に調べるよう命じます。
トンイは監察府に連れて行かれ薬材を誰に渡したのか厳しく取り調べを受けるが口を閉ざします。オクチョンは厳しい取り調べにも口を割らないトンイを気に入り指示したのは自分だと自ら出向き白状します。
オクチョンは監察府の厳しい取り調べを受けトンイは解放されます。
オクチョンの部屋から薬材が見付かり明聖大妃は内医院では扱っていない毒性が強い半夏を混ぜるよう指示しました。王妃を殺すためにオクチョンが外から薬材を運んできたと噂が広まり粛宗大王も監察府から報告を受けます。
薬材を運んだ時に半夏の匂いがしなかった事でオクチョンを陥れるために誰かが企てた事だとトンイは気付きます。
死体を調べれば証拠が出てくると思ったトンイは捕盗庁の検視室に無断で入り遺体を調べます。半夏に触っていたのなら濃いお酢に反応して指先が変色するはずだが色は変わりませんでした。
検視室を出る時に見付かってしまうが正直に従事官に話し王様にも伝えられます。誰も証拠を掴めなかった事を奴婢であるトンイが証明した事でオクチョンだけでなく王様や従事官は驚きます。
オクチョンは聡明で信用できるトンイの才能を発揮出来る場所を与えたいと思い王様に願い出ました。王様から頼まれた王妃は監察府所属の宮廷の女官に任命しました。
チョンスと再会
奴婢ではなく女官として生きていく心構えを持つトンイだが言葉遣いが丁寧過ぎて下の者が戸惑います。
また奴婢から女官になったトンイに今まで修練を重ねてきた女官は誰も受け入れませんでした。
一方、トンイを探すため都に来ていたチョンスは仵作人(遺体を調べる者)として捕盗庁に所属し掌楽院の楽師ヨンダルの元で暮らしていました。
明聖大妃は監察府の行事で恥をかかせ追い出すよう命じます。
まだ所属して3日目のトンイは、不合格となると女官の資格を失う定期試験を受けさせられます。
まだ何も教わってないトンイは当然不合格となるが規則に反する証拠を見付けます。
「口頭試験は前年に学んだ書物の中から出題」と規則があり習ってない書物から出題できないとトンイは申し出るが受け入れられません。
しかし不当なやり方に激怒した王妃は最高尚宮の人事を変えトンイに3日後の再試験を与え判官に偽って訪れた粛宗大王は励まします。
トンイは見事に試練を乗り越え合格しました。
楽師ヨンダルが訪ねてきます。仵作人なのに武術に優れているチョンスを危険人物だと判断し追い出してほしいと頼みに来たのです。
そんな権力はないトンイだがヨンダルが手にしていたチョンスの持物(鉢巻)を見て驚きます。その鉢巻は6年前チョンスから渡された者であり父と兄の供養をした際置いてきてしまったものでした。
死んだと思っていたチョンスが捕盗庁にいると分かりトンイは駆け付け感動の再会を果たします。
チャン・ヒジェ(オクチョンの兄)の下で働いていたチョンスはなるべく近くでトンイを守れるように武官の試験を受けたいと願い出ます。
大妃をはじめ西人が朝廷を仕切っていたが粛宗大王は南人と共に政局を動かしていくと決めました。
王様とは知らずに
清国の使節団に密輸商人が来ると知り粛宗は官職につくキム・ユンダルを疑い、補盗庁と義禁府に負わせ監察府の女官を慕華館に送り主犯と部下の動きを探らせます。
6年間、掌楽院に所属していたトンイは宴会に詳しいため選ばれました。
従事管は内密に調べるよう命じます。
しかしヒジェがユンダルを左議政オ・テソクに会わせ、得た金を南人のために使う変わりに捜査を封じるよう願い出たため監察府の潜入捜査がばれてしまいます。
漢字が並んでいる細長い紙をトンイは見付けており、それを見たチョンスは筒に巻いて縦に読むのだと解読しました。
トンイは清の使節団に追われ逃げている途中に漢城府の判官(王様)を見付け助けを求めます。王様の護衛に叱られたトンイは判官が王服を着ているのに気付くとこれからも判官だと思って接するよう命じられます。
トンイが見付けた暗号を解読すると、それは裏取引の物資が隠されている場所でした。
しかし捕盗庁に所属しているヒジェがユンダルを濡れ衣を着せられて自殺したように装いました。
清の大使はユンダルを陥れるために企てた事だと疑いトンイを連行して調べようとします。
粛宗は罪なき女官を差し出すわけにはいかないと重臣に伝えるが、トンイは自ら大使の元へ行ってしまいます。
トンイは死体は別人だと見抜きユンダルが生きていると報告しに行ったのです。
遺書の筆跡が違う事をトンイは突き止め清へ逃げようとするユンダルを従事官が捕らえました。
オクチョンが嫉妬しているのに気付いた粛宗は溝が深まる前に側室に迎える宣旨を出す事を決め宴の席に清との友好関係を維持するために活躍したトンイも呼びつけました。