作品情報・キャスト
妻と別居し仕事もうまくいかない報道記者は連続殺人事件の犯人の情報を得て大スクープに成功するが犯人の自筆メモが小説の一節だと気付き誤報だと知る。
そんな事情を知らない報道局の上司はムヒョクに続報を迫り、事件の捜査にあたる刑事はムヒョクを疑います。
隠すために嘘を重ねどうにもならない状況に追い込まれ行くが予測不能な展開を迎える。
ネタバレあらすじ/造られた殺人
〜公園で男女が殺害される事件が発生。連続殺人事件、6.7人目の被害者だと推測され目撃情報により犯人は赤い車で逃走〜
ぼけっとニュースを眺めていた有料放送の社会部の報道記者ホ・ムヒョク(ホ記者)はスポンサーの親族にあたる者を汚職疑惑として記事にしてしまい長期休暇を取らされます。
私生活では画廊に勤める妊娠中の妻スジンと別居中であり仕事も家庭も失う危機に直面していました。
そんな時、女性から「犯人…私の知っている人かも」と情報提供があり、全く当てにしてなかったが行ってみると赤い車が目に留まります。
情報提供者の女性は不法滞在者であり守って欲しいと頼まれたホ記者は承諾します。
「下に住む人が事件の遭った日に血だらけで帰ってきた」
夜は留守にしていると聞いてホ記者は部屋に侵入すると殺人の感想が書かれたメモを見付けポケットにしまうが風呂場で臓器を見付け急いで逃げ出します。
ホ記者はすぐに地元警察に通報して、情報提供者にはお金を渡ししばらくホテルで生活するよう言いました。
翌日、いつまで待ってもニュースにならないのでホ記者は連続殺人事件の担当者であるオ班長に連絡すると光州に出張だと言われます。
ソウル警察が光州にいると知りもうすぐ検挙するのだと思ったホ記者は単独スクープを持ち込むとムン理事とペク局長に「大物釣ったな」と褒められ正式に仕事復帰します。
誤報
朝のトップニュースで「未解決連続殺人事件の犯人が書いたメモを独占入手した」とホ記者が伝えます。
マスコミ各社から問い合わせが殺到し翌日の新聞は一面を飾ります。浮かれるホ記者は妻を食事に誘い地上波放送の社会部から誘われていると自慢気に話しヨリを戻そうと話します。
ホ記者は情報提供者の家を訪れる際、偶然にも犯人が部屋から出てきて驚きます。犯人が赤い車に乗り込んだので急いで自分の車に戻り携帯のカメラで撮影しながら後を追います。
途中、立体交差点となってしまい見失うがなんとか赤い車を見付けて目の前のビルに入ります。
すると犯人のメモだと思っていたのは劇団のセリフであり臓器も小道具だと分かり言葉を失います。
脅迫
オ班長が情報提供者を出せと訪ねてきます。ペク局長とムン理事は提供者を明かすことは出来ないが捜査結果を発表する前に知らせてくれるのなら犯人の自筆メモを渡すと答えます。
オ班長は承諾し自筆メモを鑑識に回すが犯人のメモは小説「良辰殺人記」の一節だと分かります。
ホ記者はペク局長とムン理事を呼び出し「事件には深入りしない方がいい」と話し始めるがペク局長から取材費用だと札束を渡されます。またムン理事からは政治部の次長に推薦すると言われ引っ込みつかなくなってしまいます。
犯人だと思い撮影した映像をニュースで使われてしまい世間から注目の的となってしまいます。また警察が事実無根だと発表した事でホ記者は各マスコミから追われる立場となります。
今更誤報だとは言えずホ記者は犯人の自筆を真似て「これ以上、情報提供者を探すのならば殺された7人と同じ運命をたどるだろう」と脅迫文を出し手を引いた方がいいと提案します。
しかしペク局長は「希代の殺人鬼として全国民から注目される」と言い速報で流す決断をしました。
それだけでなく「脅しには屈しない、自首するべきだ」とカメラに向かって言わされる事になり「情報提供者の命が危ない」と必死に訴えるが受け入れられず更に追い込まれる形となります。
情報提供者から「今ロビーにいる」と電話がありホ記者は急いで向かいトイレに隠れさせるが「故郷に帰るために3万ドル欲しい、くれないと他の記者に真実を話す」と脅迫されます。
新たな犠牲者
愕然としながら職場に戻ると、かなりの反響でサーバーがダウンしホ記者は拍手で出迎えられ次長に昇格します。
どうしようもない状況となり、とにかく仕事から離れたいホ記者は妻に会いに行くと画家が盗作していたらしく画廊から絵画が運び出されていました。
「きっと彼も後悔している。辛いはずだ」と画家の味方になるような発言をしてしまい言い争いとなってしまうが互いに辛い状況で距離がぐっと近付きます。
鑑識の結果が出ると犯人のメモと脅迫文の筆跡が不一致で付着していたのは血痕ではなくケチャップだと分かります。
オ班長は徹底してホ記者を調べると「良辰殺人鬼」を行う劇団にたどりつぐが8人目の犠牲者が出てしまい現場に向かいます。
犯人と接触
オ班長から協力を求められ、死体を確認したホ記者は被害者は男であり名前がチェ・ジョンホだと知らされるが迷いに迷って「彼が情報提供者です」と言ってしまいます。
度々「嘘つき」とSNSでコメントを寄越してくる名前と同じだと気付きチェ・ジョンホのSNSのIDから住所を調べると廃屋に到着します。すると「あなたの嘘は俺しか知らない」と犯人に声を掛けられます。
犯人はホ記者の筋書き通りに実行し生きる意味を見付けたから「良辰殺人鬼」の結末と同じように死体を見て犯人だと証言してくれと頼まれます。
怖くなったホ記者は逃げ出しヨリを戻した妻スジンが妊娠している事まで犯人が知っていたので館長と一緒にいるよう言いました。
スジンは様子がおかしい夫が気になりカーナビの記録を調べ廃屋に向かってしまい犯人と鉢合わせてしまいます。
その頃、チェ・ジョンホの所持品にある鍵を頼りに宿を突き止めたオ班長は隣の部屋に住むソ・ドゥホが無断欠勤していると知ります。
結末
ホ記者が出勤すると犯人から局宛に手紙が届きます。名前はソ・ドゥホ、小説の主人公のように死ぬと書かれておりすぐにペク局長は速報で流しました。
オ班長は小説を読み最初の殺害現場で自殺する気だと分かり急いで向かいます。局ではソ・ドゥホの顔写真が公開されるがホ記者は犯人の顔ではないと気付き現場に向かいソ・ドゥホに濡れ衣を着せる気だとオ班長に伝えます。 しかし最初の現場には犯人は現れませんでした。
ホ記者は犯人と会った廃屋に向かうとソ・ドゥホが頭に布を被せられ吊るされそうになっていました。
ホ記者は犯人からナイフを奪いロープを切断しました。自首しろと迫るが犯人が妻スジンの携帯を持っていたため怒ったホ記者は格闘の末ナイフで刺して殺してしまいます。
気を失い縛られていたスジンを見付け車を飛ばして病院に運びます。
妻は助かり赤ちゃんも無事に産まれました。
オ班長は光州出身で赤い車に乗り情報提供者と接点があるソ・ドゥホは犯人だと決め付けるが筆跡は一致しないし証言通り鑑識の結果、現場に3人以上いた事が判明しました。
またソ・ドゥホは事件当時海外にいた事が分かりオ班長は誤認逮捕した事でマスコミからたたかれます。
ソ・ドゥホは頭に被せられていた布を取るとナイフを手にするホ記者を目にしたため「死んでしまった人は俺を助けようとしたんだ」と取材で答えていました。
慈善活動をしていた9人目の被害者ハン氏(犯人)は英雄として称えられました。
出勤したホ記者はすべて話そうとするがペク局長は聞きたくないと言います。
「ニュースにおいて、何が真実で何が偽りか決めるのは視聴者、視聴者が信じればそれが真実」
辞表を返され呆然とするホ記者は遺伝子センターから親子鑑定結果が届き娘が自分の子ではないと知るが隠蔽し、妻と娘のために働く事にしました。