作品情報/運命の桃花 宸汐縁
「レッドクリフ」で孫権を演じたチャン・チェンと中国若手4大女優の1人ニー・ニーの共演、一途な愛を貫く大ヒットラブ史劇。
第4回金骨朶網絡影視盛典で「今年の優秀作品賞」を受賞し2020年愛奇芸尖叫之夜では最優秀ドラマ男優賞、最優秀ドラマ女優賞を受賞した作品。
夸父山桃林で父親の医仙・楽伯から桃林の外に出ないようにと言われて育った無邪気な丹鳥族の少女・霊汐は天界を魔君から救った戦神・九宸の武勇伝を読んでは胸をときめかせていました。桃林を抜け出して天宮へ行った彼女は天兵に追われ不思議な場所に迷い込むと偶然にも5万年前に天界を救い長い眠りについていた九宸を目覚めさせることに・・・。九宸に仕える侍女として天宮に住むことになった霊汐だったが彼女には封印された魔君を呼び覚ます魔の力が宿っていたのだった。
ネタバレあらすじ
第28話/人間界での再会
愛する青瑶の奥底にある悲しみを知った雲風は彼女の亡き夫の生まれ変わりである方駿に思い出の味である粥を作らせます。
しかし何度作らせても不味いので二日酔いの青瑶のために頑張って自分で作ると全部たいらげてくれたので喜びます。
その頃、林少海の元に親友の宋承恩が訪ねてきて「息子の宋子玉に心根がまっすぐで美しくて賢い林黙はどうか」と縁談を申し込まれます。
林黙は耳が聴こえないので栄達を妨げる枷となるのではと林少海は心配するが「出世できなかったらそれは本人が無能なだけだ。宋家は必ず大切にします」と言われ感謝します。
宋子玉に想いを寄せる林綻は縁談話があったと知り自分だと勘違いして喜ぶが相手が林黙だと知り「なんで耳が聴こえない方を取るのだ」と文句を言い放ちます。
鎖妖塔にいる禍斗が五感を回復させたと知った九宸は霊汐から取ったのではないかと思い会いに行くと祝融の寿命が尽きるのは本当かと聞かれます。
もう尽きたと伝えると「騙されて汚名を着たまま閉じ込められ7万年かけて五感を取り戻したのに」と激怒し始めたためそれは誤解だと教えてあげます。
祝融は7万年前の戦で禍斗を逃がしてから魔君の手にかかり命を落としたのだと・・・
逃げたにせよ騙されたにせよ戦いで生き延びたのは自分だけだったのかと真相を知った禍斗は忠誠を誓った祝融を信じられなかった己を責めます。
九宸は霊汐の聴覚を取り戻せば天君にお願いして自由にさせてやると告げると、火精があれば戦神を救えると弱みにつけ込み聴覚と交換したことを知らされます。
九宸は死罪を言い渡された霊汐に自分の声は届いてなかったのだと気付きます。禍斗はもう未練は何もないと償いとして五感を九宸に授けました。
九宸は薬草を摘む林黙が仕掛けた罠に捕らわれてしまったので人間の姿になって助けると「いつも私を見守ってくれてる神仙では?」と手話で聞かれます。
九宸は首を横に振り林黙が足を怪我していたので背負って山を下ります。林黙は何かどこかで会ったような気がすると不思議そうに見つめます。
雨宿りすると林黙が寒そうにしていたので九宸は慣れないたき火をして咽せると林黙に笑われます。林黙は空を眺めもうすぐ雨が止むから大丈夫だと思うがやっと再会できた九宸はもっと一緒にいたくて仙術を使って雨を降らします。
第29話/最後の誕生日
神仙だった者の聴覚は人間には合わないと司命から知らされた九宸は霊果を実らせるために霊気の満ちる土地に種と五感を植えます。
そして仙術を使い林黙のために桃林小築という住居を用意します。
林黙は家に帰ると林少海が「しばらく家を出ていた宋子玉が人が変わっていたらどうしよう」と心配していたので「今日会ったから大丈夫」と安心させます。
林黙は九宸が宋子玉だと勘違いしているのです。
「子玉は家を出ていたのに強引に連れ戻されたの、よほど結婚が嫌みたいね。むかし宋承恩の命を父親が救ったからその恩返しであって愛されていると勘違いしないで。耳が聴こえない女を娶りたい人なんていない」
嫉妬する林綻に言い放たれ林黙はいつもように無視してその場を去り考えるが宋子玉と勘違いしている九宸を思いだし「そんな方ではない」と笑みを浮かべます。
林黙は長寿麺を持って母親の楊氏を訪ね「嫌われていても生みの母親を敬うのは子の務めです。もうそばで親孝行できないので一緒に食べてください」と願い出ます。
後ろめたい楊氏から「嫌っていないし遠ざけたのは自分のせいなの、お前は神仙に守られた子よ。嫁いでも聞こえないからって己を卑下しないで」と言われ林黙は涙を流して頷きます。
母親と一緒に麺を食べて感謝を伝えることができた林黙だったが大事に育てていた桃の花を林綻に斬り落とされ、更に林綻の母親に捨てられてしまい悲しみに暮れます。
九宸は元気付けるために林黙が歩く道沿いにあった桃の木に花を咲かせ笑顔を引き出させます。
第30話/一つめの劫
「林黙に一つめの劫が訪れますので手助けしてはいけません。これは災いにして縁でもある」と司命から報告を受けた九宸は霊汐の運命簿によれば人生はわずか19年だと知り人間界に行きます。
九宸は寝ている林黙の頭を撫でようとすると手が凍り始め病が悪化している事に気付きます。部屋を出ると冷気に気付いた林黙が起きてきて扉を開きました。
どうやって中に入ったのかと驚く林黙だったが九宸の手が冷たい事に気付き中に招いて温めます。
九宸は自分を宋子玉だと勘違いしている林黙に「しばらく会いに来れないが私がいない間は何が起きても思い悩むな。それを乗り越えれば転機が訪れる」と手話で伝えました。
都から官吏がやってきて娘が連行されたと耳にした林少海は調べると皇太子に災いをなす妖星として林黙と同じ誕生日の娘が捕らえられていると知ります。
皇太子は危篤であり欽天監の大法師が「妖星が皇太子を制する。その者を消せねば天下は乱れる」と口にしたためでした。
林少海は急いで戻り洗濯をしていた林黙を連れだそうとしたが官吏がやってきたので裏口から逃走します。外に出るなと命じて戻ると林家の者が全員跪いていました。
林黙は昨日洗濯をしているときに水中に落ちて亡くなったと説明するが亡骸がないなら一族皆殺しだと脅されそれまで林綻を人質に取られてしまいます。
一家皆殺しだと喚く林夫人に「林黙の誕生日は妖星と同じではないし私が産んだ子ではありません」と楊氏は伝えるともう後に引けないと決心した林少海は慈幼局からもらってきた子だと告げました。
官府を信用させる策がなく悩み苦しんだ林少海はどうしようもなく睡眠薬入りのご飯を差し出し眠らせました。