中国時代劇/贅婿
布商を営む蘇家の贅婿(婿養子)に転生したビジネスマンが現代の記憶を活かして困難を乗り越えてゆく痛快歴史ドラマ
あらすじ&キャスト
大手企業の幹部・江浩辰は何者かに襲われ意識を失う。目を覚ますと武王朝で布商を営む蘇家の娘・蘇檀児の贅婿(婿養子)・寧毅に生まれ変わっていた。檀児に横恋慕する烏啓豪や檀児に代わって家業を継ぐことを目論む叔父親子から数々の嫌がらせを受ける寧毅たちだが知識を存分に発揮して夫婦で協力しながら実力で相手をやり込める。正式に家督を継ぐことを認められた檀児だったが、それは同時に寧毅との婚姻解消を意味していた。
ネタバレ感想/贅婿
第33話・戻った平和
寧毅は間者ではなかったと判断する方天雷は夜襲に備えさせていたので皆を休ませるが董将軍は夜が明けて油断させてから一気に攻め込んできました。
方天雷は劉西瓜を連れて逃げろと陳凡に命じ軍需庫に向かうが水浸しで火薬は使えない状況でした。
寧毅は劉西瓜が覇刀営を率いて叔父を助けると向かおうとしたので共倒れになると止めます。そこに陳凡がやってきたので目で合図を送り手刀で眠らせます。
董将軍は方天雷を捕らえ武都の牢に護送するよう命じます。南門から霖安を簡単に脱出した覇刀営、劉西瓜は寧毅が密偵司だとようやく気付いて頬を叩き裏切られた悲しみと怒りで号泣します。
寧毅も切ない思いを噛みしめ仲間たちや西瓜への情義は本物だと訴え、戦が終わっても方天雷を助けに行くなと告げ別れます。
董将軍が8陣営を殲滅し方天雷を捕らえ霖安に平和が訪れます。軍需庫の火薬を調べると水浸しになっていたのは一部だけで防水布が張ってあり保存は良好でした。
寧毅は食事係に扮して侵入し火薬を守った学友や、防水布を作った妻・蘇檀児、そして陸紅提と小嬋を董将軍に紹介し、しれっと近寄ってきていた蘇仲堪と蘇文興を無視します。
寧毅は面会に行き霖安を攻撃したのは大軍の北上を遅延させるためで誰かの指示によるものかと聞くと方天雷は認めるが黒幕は吐きませんでした。
江寧に戻ってきた寧毅たち、生きて帰れると思ってなかった蘇文興は涙ぐみます。
第34話・新たな婚礼
蘇家に帰還した寧毅たち、蘇仲堪と蘇文興はまるで自分の手柄のように霖安での出来事を蘇家主に話します。
蘇檀児は染め場と東市の数店舗を蘇仲堪と蘇文興に任せると告げると子供のように喜ばれます。
父親が体調を崩していると母親に知らされ蘇檀児はお見舞いに行くといつのまにか大人になり随分と成長したもんだと言われ思わず涙ぐみます、
蘇檀児は部屋に戻ると寧毅が新たな婚礼の支度をして待っていました。二人だけの婚礼を始め寧毅は君を娶れて幸せだと言い指輪を贈ります。
寧毅は秦嗣源の下で働きたいと思っており、蘇檀児は一緒に武都に行きたいがために店を蘇仲堪と蘇文興に譲っていました。
寧毅は新門芸館を訪ね耿直が描いた肖像画を女将・楊秀紅に贈ります。妙な人だったと耿直の思いが伝わっていないことに悲しみ「もう来ないから心配するな」と告げ帰ります。
陳凡が江寧にやってきたので寧毅は食事をとらせると罪人を救う策を授けてほしと言われます。方天雷なら難しいと告げると真面目な話だと言われ、こっちも真面目だと告げます。
方天雷を救う決心を固めていた陳凡は応じなければ一家皆殺しだと口にするが、性格をよく分かっている寧毅はそんなこと出来るわけないと言います。
そして多くの民を犠牲にしている方天雷は助けられないが恩があるため覇刀営のためには出来る限りのことはすると言い劉西瓜への文を渡します。
第35話・武都の急変
秦嗣源から「覇刀営が方天雷の救出を計画」と伝書鳩を受け取った寧毅は先に武都に行くよう妻・蘇檀児に告げます。
そして護送部隊にこの先は危険だと伝えて経路を変更させ方天雷を武都の牢まで護送します。
秦嗣源と再会した寧毅は迷惑なヒ首は返すと告げ渡すと自分の名前が刻まれたヒ首を贈られます。
密偵司の最も重要な任務は梁に奪われた青雲六州を奪還することだと聞かされ民に犠牲になってほしくないから戦以外で方法はないのかと告げます。
拷問を受けても方天雷が口を割らないと報告を受けた寧毅は方天雷の命を救ってやるから覇刀営の仲間たちを率いる劉西瓜たちに動くなと伝えてほしいと陸紅提にお願いします。
そして方天雷の面会に行き黒幕の名を白状すれば命を助ける、そうすれば養女も無茶はしないだろうと訴えます。
黒幕の名前を聞き出した寧毅は北城門から逃げるよう伝えると劉西瓜から離縁状を投げつけられます。
これから別々の道を歩む2人は互いに涙を流し別れを惜しみながら離れます。
秦嗣源は黒幕は百里弘亟(靖国の君主)だと陛下に告げるが大軍を率いる百里弘亟が来襲し行谷関まで迫っていると報告が入ります。
陛下が和議に応じると言い出したので「董将軍が火器を携えて北上し失地を奪回する」と進言するが受け入れられませんでした。
しかも靖国の和議の条件の中に「秦嗣源を差し出せ」とあり、人質として靖に向かうことになってしまった秦嗣源は先帝の遺書を董将軍に渡すよう託します。
目覚めた陛下は誰もいなかったので困惑していると、先帝の遺書は実は二つあり「青雲六州は武王朝の領地で侵略は無過ごせぬ、新帝が応じぬなら即刻兵権を放棄させよ、武王朝の全軍は秦嗣源が指揮をとれ」と読み上げられ驚きます。
第36話(最終話)・苦渋の決断
秦嗣源を差し出し和議文書を持参した賀元常だったが董将軍が大軍を率いて行谷関に向かっているため疑り深い靖の君主・百里弘亟によって首を刎ねられます。
駆け付けて謁見する寧毅は青雲六州を返還していただけたら永遠に自由貿易の地とし司法と貨幣を独立させ10年間税を免除すると告げます。
すると寧毅に陸紅提と共に同行していた陛下は赦免を外し姿を現し、戦は望まず両国の平和を願っていると告げます。
百里弘亟は「武王朝の天子が靖で5年間人質になること、秦嗣源を斬刑に処すこと」と2つの条件を提示します。
陛下ではなく世継ぎの皇子を人質にだすことで納得してもらうが秦嗣源の斬刑は受け入れられないと訴えると陛下から青雲六州を返還させるには仕方ないと言われてしまいます。
寧毅は助ける方法を考えるがどちらの君主からみても自分は捨てるべき石なんだ、この命を両国万世の太平と引き換える」と秦嗣源に言われます。
董将軍は全軍に突撃命令を下そうとしたが靖との和議が成立し青雲六州を奪還したと報告が入ります。
1年後、青雲六州を管轄する董将軍は王朝の隊商が幾度も梁の残党から強奪に遭い、追うと靖に逃げられなす術がないと陛下に告げます。
密偵司指揮使の寧毅は協力要請を受け山中で隠居する秦嗣源に酒を持参して相談しに行きます。百里弘亟は処刑されたものと思われていたが寧毅が大利を求める百里弘亟を説得し双方を勝たせ互いの利益としていたのです。