中国時代劇「三国志 秘密の皇帝」
中国の人気作家マー・ボーヨンの小説「三国機密」を初映像化し動画再生数30億回を超えて大ヒットした中国歴史ドラマ。
全話鑑賞し最終話の結末までネタバレあらすじを紹介します。
見所&重要人物
王朝は衰退し群雄が割拠した後漢末期、曹操は漢の皇帝・献帝劉協を囲い込んで許都を都に定め傀儡の皇帝を通し最も有力な諸侯であった。都を離れた温県では司馬家に預けられていた楊平と司馬家の次男・司馬懿仲達が兄弟のように暮らしていました。ある日、楊平は自分が献帝の双子の弟・劉平だと知らされる。既に亡くなってしまったので皇后に命じられ楊平は密かに皇帝に成り代わり漢王朝復興と天下泰平のため曹操に戦いを挑む。
ネタバレあらすじ/41話~50話
初夜
盧龍で鮮卑に囲まれた劉平/楊平は戦う決心を固め必死に戦うが司馬懿が率いる援軍がギリギリ間に合い撤退させる事に成功しました。
しかし逃げ出す鮮卑を蹴散らしていた藩揚は王越の剣術だと見抜いていたことから駆け付けた曹丕によって殺されてしまう。
劉平は「なんで手薄だと知って侵攻してきたのか」と尋問を行ない漢王朝の者の密告だと知るが誰かまでは分かりませんでした。敵対するのではなく支援するから互いに協力していこうと話を付けました。
劉平は郭嘉の意志通り曹操とは無理でも曹丕とだったら成し遂げられるのではないかと考えを伝えるが司馬懿は反対します。
勝利の祝いの席で劉平は伏寿に散歩に誘われるが司馬懿が曹家の子女を殺害するため兵を手配していると知り退かせます。伏寿は司馬懿の計画に納得はしていたものの愛する劉平に黙って実行するには抵抗があったのです。
「無用な情けは必要ない、天下は救うものではない、お前の考えは甘い」と司馬懿は激怒します。
曹操は最も信頼する郭嘉が亡くなっていた事で悲しむが許都では「曹操が苦しむなか皇帝が勝利をもたらした」と噂が広まっており、偽の虎符を使って援軍を率いた司馬懿を捕らえるよう命じます。
やはり曹操と手を組むのは不可能かと劉平は思います。唐瑛は自力で救出して司馬懿と共に逃亡しようと考えるがそれだと頭脳派の司馬懿は孤独と後悔の中で生きる事になってしまうと気付きます。
唐瑛は議論を行なう陛下の元に弘農王の位牌を持って訪ね「皇帝の命を助けたのだから功がある」と夫婦の情を利用して重臣達を納得させます。
劉平は司馬懿を助けるため丞相任命を取引に使うと伏完や楊太尉から何をしているのかと猛反発に遭います。曹操の邪魔をすれば今すぐにも刃が漢王朝に向くから阻止するためだと劉平は言います。
牢屋から出される司馬懿だったが自分が曹丕に仕えなければならなくなり皇宮に出向いて怒りをぶつけるが劉平は曹丕の力になっても敵にはならないと伝え唐瑛と会わせ初夜の場を与えてあげます。
曹家の後継ぎ問題/赤壁の戦い
曹操が子供たちを引き連れ遠征に出発すると司馬懿は曹家の後継ぎ問題が勃発するだろうと予想します。鄴で命を救ってくれた恩がある事から劉平は曹丕のことを思うが盧龍の戦いで絆を築いていた曹植となら天下統一を成し遂げられると思います。
崔琰の娘を曹植に嫁がせれば曹操も納得するはずだと話がまとまるが「赤壁の戦い」で圧倒的に兵数が劣る孫権と劉備の連合軍に負けたと報告が入ります。
曹操の年齢から考えて全力で刃が漢王朝に向くと予想され司馬懿は曹家を滅ぼすしか道はないと思います。
一方、曹操は丞相の代理を後継ぎに任せたいと思い相談すると荀彧は曹植を推薦します。崔琰の娘を嫁がせることで弟の方をなぜ後継ぎにさせたのかという疑問が無くなると説明すると曹操は頷きます。
婚姻の祝いの席で曹植には爵位が与えられ劉平と伏寿も祝いに駆け付けます。
漢王朝の秘密が明るみに
納得が出来ず怒りが込み上げる曹丕は妹の曹節が失恋して落ち込んでいたので声をかけます。
郭嘉が文を妹に託していた事を知っている曹丕は見せて欲しいとお願いし曹植とともに確認すると双子の弟だと知り言葉を失います。
正統を継ぐ者であるのは間違いないため曹植は燃やそうとするが曹丕は止めます。そして伏寿は劉平の兄嫁だと気付く曹節を見て曹丕は「使える」と企てます。
曹節は「皇后様と二人で話がしたい」と伏寿を訪ね真相を知ってしまった事と隠していた郭嘉の文が無くなってしまった事を伝えます。曹植ならともかく曹丕が知ってしまった事に伏寿は愕然とします。
文を奪っていた曹丕は「陛下が持つべきだ」と曹植に渡して届けるよう伝え父親に密告します。曹植は文を届け「あなたこそ皇帝に相応しい、正統だから何も問題はありません」と伝えるがそこに曹操が現われ文を奪われます。
曹植は「漢王朝とは手を組むべき、民のためでなく曹家のために戦っていたのですか」と訴えると後継ぎにしようと考えていた曹操は失望します。
唐瑛の最期
劉平は毅然とした態度をとるが曹操は司馬懿を捕らえます。郭嘉を尊敬していた満寵は既に知っていたのに何で黙っていたのかと疑問に思います。
また楊修は「曹操について陛下を見捨てるべき」と口にし漢王朝の忠誠心をなくした事から楊太尉に激怒されます。
伏寿は荀彧なら分かってもらえると思いすべてを打ち明け自分が命を絶って漢王朝と陛下を守るから即位が正しい事を知らしめて欲しいと頼みます。話を聞いていた劉平はすべてを守るために禅譲(血縁者でない有徳者に地位を譲る)するつもりだと伝えます。
荀彧は「司馬懿を釈放し陛下と手を組んで天下統一を成し遂げるべき」と進言するが曹丕から「陛下と二人で会っていた。郭嘉も絆を深めていたので油断できない」と吹き込まれていた曹操は漢王朝側に付いたのだと激怒します。
楊太尉と伏完が曹操暗殺計画をしていたので耳にした唐瑛は自分がやると名乗り出ます。太尉の座を降りる事にし今までの感謝を伝えるために宴を開いて曹操を招こうとします。
楊修の密告により計画を知る曹操だったがこれで敵が誰かはっきりすると承諾します。また楊太尉の報告を受けた劉平は計画を読み宴の日に唐瑛を呼んで匿うよう伏寿にお願いします。
兵を率いた満寵が踏み込んできたので楊太尉は話がしたいと訴え曹操と劉平と3人になります。劉平が即位したのは正統だと訴えるが欺いて兄嫁を盗んだだけだと曹操は聞く耳持ちません。
司馬懿を許すつもりはないと知り劉平は皇帝を退くつもりだと言いました。
そこに刺客(徐福)が現われ曹操は狙われるが満寵が一足先に気付いて救い、刀を抜いた曹丕は斬り付けるが逃げられてしまいます。
曹仁は宮中に逃げ込んだと確信して強引に押し入ります。何事かと出て行った伏寿は「陛下の許しもなく寝殿にまで押しかけるとは謀反か」と激怒します。
刺客は唐瑛だと確信している曹仁は皇后を突き飛ばして「衣を脱げ」と唐瑛の衣を切り裂くが曹丕に斬られたはずの傷はどこにもありませんでした。駆け付けた劉平は激怒して曹仁を捕らえるよう命じるが皆の前で辱めを受けた唐瑛は自害してしまいます。
司馬懿の変化
劉平は評定を開催し唐瑛が自害に追い込まれたと涙を流し訴えます。漢王朝の重臣たちは曹仁を絶対に許してはならないと激怒します。
劉平は参内してきた曹操に「朕はそなたの傀儡ではない」と言い放ち大義のために司馬懿を今すぐ解放すること、そして手を組んで天下統一を果たすためにも対等な関係が必要だと訴え許都を出て行くよう言いました。
手の内がないため曹操は司馬懿を解放する事を承諾し拠点を移すことにしました。そして正式に曹丕を後継者としました。
唐瑛が自害に追い込まれた事で愛する人を失った司馬懿は激怒し劉平との絶縁を宣言し、曹丕に仕え偉業を成し遂げる事を誓うと頭脳を買っていた曹丕は喜びます。
劉平は曹操を魏公に任じ曹丕が丞相代理となった事を伝えると伏完や孔融などから強い反発を受けます。また曹仁の罪も軽かった事から重臣達から不満の声が上がります。
曹操はさっさと討つべきだと進言される劉平は軽々しく行動を起こしたことで唐瑛が亡くなる結果となったのでこれ以上勝手に動いたら反逆罪に処すと言い放ちます。
それでも曹操が鄴に拠点を移すのでその時を見計らって討てばいいと伏完は同志を集めて計画を始めました。
しかし、計画を読んでいる司馬懿は曹丕に伏完の同士たちの名簿を渡されるが楊修に漏らしてあると言いました。その頃、楊修から聞いた曹植は後継者から外れ酔っ払っていたがほっとけば伏寿が危険だと思い騎乗のまま押し入り劉平に伝えます。
楊修が曹操に計画を伝えたのだと知った劉平と伏寿は急いで駆け付けるが既に満寵に一掃され司馬懿の手で伏完は絶命していました。
伏完の件を楊修と一緒に詳しく調べるよう命じられた曹丕はその事を伝えると「楊修にしっかりと協力してください」と司馬懿は言いました。
皇后様を救うためには・・・
伏寿が曹操のもとに護送されてしまい策がまったく思い付かない劉平は司馬懿に助けを求めます。
これからは信念を曲げず自分のやり方で乱世を突き進んでいくと言い放つ司馬懿だったが伏寿を助ける方法はあると継げ、崔琰と孔融が儒家の集会のために作った潜龍観に連れて行きます。
迷う劉平は伏寿に強引に会いに行き相談すると「罪がない者を議性には出来ない。この先廃人として生きるしかなくなる。どうか漢王朝を売り渡さないで」と言われます。
孔融は「皇后様が捕らわれている。命を失っても抗議せねば」と訴えるが崔琰は「どうか筆力で助けてください」と孔融を閉じ込めて儒学生が集まる潜龍観に行きます。
司馬懿が劉平に伝えた伏寿を助ける方法、それは今まさに崔琰がしようとしている事でした。建築が脆く今にも崩落しかかっており、それを曹操がやったように思わせれば伏寿を救う事が出来ると。
満寵は脆さに気付き急いで儒学生に外に出るよう訴えるが崔琰の抵抗を受けます。
しかし、そこに劉平が駆け付け「皆に賢者の道を持ってほしい、それが乱世を終わらせる希望なんだ」と訴えすぐに儒学生を外に出すよう満寵に命じました。