中国ドラマ「瓔珞エイラク」
女官から清の第六代皇帝、乾隆帝の3番目の皇后まで上り詰めた孝儀純皇后がモデル。主人公の魏瓔珞は姉の死の真相を探るため女官として後宮入りする。富察(フチャ)皇后の弟・傅恒(フコウ)を疑い接近するが惹かれていくことに、また乾隆(けんりゅう)帝からも好意を寄せられます。妃や女官らの陰謀に巻き込まれながらも常に知略で上回り追い詰めていく孤高の逆襲劇!!
ネタバレあらすじ/31話~37話
皇后を突き落とし意識不明にさせた高貴妃は皇太后に取り入ろうとしたが嫻妃が信頼を得ていました。
節約を重視する皇后のやり方ではなく堀を運用することで利子を得ようとする嫻妃のやり方は高い評価を得ていました。
嫻妃が被災民の救援と皇后の回復悲願をすると知った貴妃は先手を打つよう舒貴人に命じます。
嫻妃は被災地への救援は瓔珞がいる辛者庫に任せ銀子1両と一日の休暇を与え風邪を引いている者は休むよう命じます。
被災民がお粥に何癖をつけ暴れだし袁春望は被災民ではないと気付き嫻妃を守ります。そして嫻妃に誘われて現場に駆け付けた弘昼は「この人数でこれだけでは焼け石に水です」と進言します。
嫻妃は無償では誰彼構わず来るが労働と引き換えなら偽の被災民は来ないと思い「子供と老人には無償で配るが他の者は働きなさい。しかし働けば食糧を与える」と言いました。
信頼を得た袁春望は辛者庫の管事に命じられます。また被災民への救済と母親を亡くし憔悴しきっていた弘昼を手懐けた嫻妃は乾隆帝から高く評価されます。
その頃、皇后の看病をしていた純妃は爾晴が元気ない事に気付きます。陛下が傅恒と爾晴の縁談を進めていたが想い人がいると断られた事が原因でした。純妃に睨まれた爾晴は好意があるのだと察知し「瓔珞を想っているのだから私など・・・」と伝え顔色をうかがいました。
復讐
瓔珞は芸のために貴妃に無理に連れて来られ労働させられている者に話しかけます。それを目撃した錦繍は密告するが嫻妃は「ほっときなさい」と命じ何かに気付いている様子。
嫻妃は貴妃が皇太后の誕辰のために曲芸の稽古をしていると乾隆帝を誘います。貴妃は喜び火花散る美しい現象を披露し「本番では舞台を設け私が振り付けた舞を披露します」と告げます。
そこに芸者が木の棒に解けた鉄を流し火花をわざとこちらに放ちました。
嫻妃は芸人の中に怪しい動きをする者を目にしており咄嗟に乾隆帝を守り貴妃は背中に火傷を負います。
瓔珞は知恵を与えた芸人達を匿って救い皇后をわざと突き放したのは迷惑をかけないためでした。
溶けた鉄に金汁が混ざっており貴妃は傷口から感染症を起こします。肩を火傷した嫻妃は乾隆帝から信頼を得ます。
貴妃は必ず完治して思い知らせてやると言い放つが嫻妃は背中一面がただれた醜い傷が残った体で陛下に仕えるのかと言い放ちます。嫻妃の策略だと気がついた高貴妃は「お前の仕業か」と激怒すると「恨む者は多い、演目を利用して害しようとしていたら当然手を貸すでしょ。私への仕打ちは忘れたのか」と嫻妃に押し倒されます。
貴妃は自分の命は長くないと悟り、乾隆帝に舞を披露したあと母の葬儀の許しを得ます。貴妃が自害したと報告を受けた乾隆帝は皇貴妃に昇格させました。
そして皇太后と乾隆帝の信頼を得た嫻妃は貴妃に昇格となりました。
失恋
袁春望と義兄弟の契りを結んだ瓔珞は皇后様があぶないと耳にし夜中に長春宮に侵入するがこれは傅恒と明玉が仕組んだ罠でした。
堂々とお見舞い出来るようになった瓔珞だが乾隆帝がやってきたので急いで隠れます。
乾隆帝が出て行ったあと「いけ好かない男は出ていった?」と明玉に聞くが「どう思う」と乾隆帝がいて跪きます。
「朕に恐れを抱くべきだ、いつでも殺せるのだぞ」と言われた瓔珞は皇后の手が動いたと嘘を付つき逃げ出します。
再び顔を合わした時、乾隆帝は皇帝の重責について話しだし「億万の民の命が託されている。皇后は真心を求めるがそんな暇はないのだ」と伝えると「嫁いでも違う籠に移っただけ、その鳥籠を作ったのは男だ」と瓔珞は言います。
そして瓔珞は皇后に習った陛下の詩を語り、陛下がなさった事は民の心と目に焼き付いているので満足せずとも己と天に顔向けできましょうと言います。
乾隆帝は瓔珞を皇后のもとに返してやろうと思い訪ねるが傅恒と瓔珞が
嫉妬から爾晴が誘導した事に気付く明玉は怒り友達を貶めるのは今後は絶対に許さないと言い放ちます。
貴妃を呪ったという濡れ衣を劉女官に着せられた瓔珞は人形が2ヶ月も土に埋まっていたのに湿ってもいない事、そして紐の結び方を指摘して難を逃れるが傅恒とあいびきしていた罪で牢獄されてしまいます。
爾晴から瓔珞を救う方法があると言われた傅恒は乾隆帝が決めた縁談を受け入れました。釈放された瓔珞は自分との結婚が認められたのかと勘違い喜ぶが「爾晴を娶ることになった」と言われショックを受けます。
幼い頃、袁春望は母親の死に際に自分は養子だと聞かされました。捜すと実父は乾隆帝の父親・雍正帝であり名乗ろうとしたが人に騙され屋敷に売られました。息子とも気付かれず使用人として働かされ帝位争いに敗れると腹いせに奴婢とされ紫禁城に入れられました。
自分を裏切った者に涙は見せるな、他人に真心を捧げてはならないと言い聞かせます。
目覚める皇后
傅恒が爾晴を娶ることを知った純妃は嘆きます。皇后と親友だった純妃は富察府によく遊びに行っており傅恒に惚れていました。自分が作った腰の房を身に付けてくれているので想いは伝わっているのかと思っていたが傅恒は姉が作ってくれたものだと思っており、しかも姉の友達は多かった事ら覚えてもいませんでした。
腰の房と一緒に恋文を送っていたが侍女の玉壺が側室になる事が決まっていたので処分していたのです。情の証だとずっと思っていた純妃は苦しみます。
寵愛を避けて皇后を守ってきた純妃に玉壺は蘇家のためにも陛下から寵愛を受けてくださいとお願いします。その時、嫻貴妃が劉女官を連れてやってきます。
劉女官は純妃に命じられたと白状したのです。しかし「言い逃れるためには手段を選ばぬ輩です」と玉壺は言い動揺しながら純妃は「濡れ衣です」と訴えます。
嫻貴妃は純妃の言い分を信じ「主を貶める不届き者は見せしめにしなくては」と舌を切りました。
純妃は「すべてお見通しのはず」と人が変わった嫻貴妃を恐れます。
明玉は身体を綺麗にしようとすると皇后が目覚めたので涙を流して喜びます。縁談を受けたと知った皇后は傅恒を叱ります。
弟と瓔珞だけでなく爾晴も不幸になってしまうと嘆く皇后は陛下に撤回を願わなければと思うがすでに命令が下り爾晴は皇宮を出ていました。
嫻貴妃と純妃がお見舞いに来るが皇后は会おうとしません。やってきた陛下に縁談撤回を願い出ると「皆が喜んでいるのに何が気に食わぬ」と言われます。
「傅恒と瓔珞の仲を切り裂くのは、陛下の私情のためではないですか、妃としたいからでは」
陛下は昏睡していたせいで頭が混乱したようだと逃げるように出て行きます。
その頃、「あなたが慕う皇后様には子がいなし今後の懐妊も難しい。若さや美しさが永遠に続くことはないのだからそろそろ目を覚ましなさい」と嫻貴妃に言われた純妃は将来の事を考えます。
今まで想いを寄せる傅恒の代わりに皇后を守っていた純妃は「慕う想いが強いばかりに寵愛を受けなくなる日が来ることを考えると不安で今まで避けていた」と涙を流して訴え陛下の寵愛を受けました。
瓔珞が再び長春宮に
皇后が目覚めた事を知った瓔珞は「長春宮に戻りたい、皇后様にお仕えしたい」と願い出ます。
許可が得られが傅恒を愛していなかったと伝えるか初雪の日に12刻の間三歩進んで土下座しろと命じられます。瓔珞は三歩一叩を選択するがこれにより想いを断つと決意します。
婚儀の報告にきた傅恒と爾晴とすれ違うが瓔珞は無視してひたすら罰を受けるがついに倒れてしまいます。
抱き抱えたのは乾隆帝でした。
意識が戻った瓔珞は赦免されたと知り皇后様のもとへ行こうとしたが「こんな姿ではいけません」と着替えさせられます。
しかし「瓔珞さんにお祝いを」と閉じ込められ慌てます。陛下から寵愛を受けそうになった瓔珞は誤魔化すために笑みを浮かべ「実はずっと陛下とむつみたかったのです。美女が多いのでわざと挑発していたのです」と告げます。
「腹黒い女め、寵は与えぬ」と追い出された瓔珞は長春宮に向かうが「争いに巻き込まれてしまう」と扉を開けてもらえません。
明玉が皇后の命に逆らいドアを開けます。瓔珞は「生家には2度と戻りません。母親は私をすぐに産んで泣くなり父親に川に捨てられたところ姉に助けてもらいました。姉がいなかったら生き延びることもできませんでした。皇后様はまるで姉のようでした。生涯、皇后様にお仕えしたいのです」と涙を流して訴えると皇后様に抱き締められ、「私をお忘れなく」と明玉も涙を流します。
純妃が懐妊し挨拶が遅れた事に明玉はふて腐れるが「誰もが高みを目指す、誰も傷付けないならいい」と瓔珞は話しかけます。
長く昏睡状態だったため皇后は歩く事ができなかったが瓔珞と明玉が懸命にリハビリを補佐して歩けるようになりました。
一方、傅恒と結婚し長春宮を出た爾晴はいつまで断っても部屋を訪れない事に嘆き、傅恒が寝ている書房にいた青蓮を見て恋仲だと疑い拷問をくわえるようになっていました。青蓮の両手の爪がすべて剥がされていたので傅恒は正気とは思えず嫉妬で狂う爾晴に「君は永遠に瓔珞に及ばない」と言い放ちました。