中国ドラマ「瓔珞エイラク」
女官から清の第六代皇帝、乾隆帝の3番目の皇后まで上り詰めた孝儀純皇后がモデル。主人公の魏瓔珞は姉の死の真相を探るため女官として後宮入りする。富察(フチャ)皇后の弟・傅恒(フコウ)を疑い接近するが惹かれていくことに、また乾隆(けんりゅう)帝からも好意を寄せられます。妃や女官らの陰謀に巻き込まれながらも常に知略で上回り追い詰めていく孤高の逆襲劇!!
ネタバレあらすじ/45話~54話
傅恒が戦勝して帰還し「瓔珞に知らせたら喜びます」と純妃は進言し、嘉嬪は瓔珞と傅恒の仲を匂わせることを言い続けます。
それにより乾隆帝は不機嫌となり瓔珞のところに行かなくなります。
「傅恒は出世のために瓔珞を陛下に差し出したが仲は続いている」と宮中で噂が流れます。瓔珞は乾隆帝が来なくなった理由に気付くがそこに令嬪となったと知った傅恒が訪ねてきます。
瓔珞は「噂されて割を食うのは私だからもう近付かないで、あなたとは関わりたくない」と言い放つが傅恒は「君を忘れることは出来ない。力になりたいだけだ」と言いました。
二人が会っている報告を受けた純妃はわざと乾隆帝を散歩に誘い二人がいるところ見せつけます。
純妃は皇太后が江南を見たいと言っていたので多くの太監や女官を使い街を再現しました
再現した街並みを散策すると皇后は「せっかく市を立てたのだから金川の戦で亡くなった多くの兵士たちの遺族に補償を与えられるよう宝飾品を提供しましょう」と伝えます。
手柄を取られて不満そうな純妃が宝飾品を提供すると妃嬪たちも後に続きました。
乾隆帝は瓔珞の声に気付き足を向けると蘇州なまりを使って客を呼び込んでいました。皇太后や陛下はその様子を面白がります。
乾隆帝の心を掴むとその夜にやってきたので「噂は真実とは限らない。寵愛を賜るだけでなく私を信じてください」と瓔珞は願い出ました。
触れれば火傷する
3ヶ月後、江南の街は賑わいを見せていました。皇太后はその様子を見て喜ぶが寄贈された物の中に盗まれたものが売られていたので足を止めます。
そこには皇后や瓔珞までの宝飾品があったが純妃は激しく動揺し「濡れ衣です、しっかり調べます」と訴えるが皇太后は気分を害し去って行きます。
皇后も名声を損ねてしまうからしっかり調べなさいと告げ去って行きます。瓔珞は「うちは余裕がないから持ち帰って」と明玉に命じると、コイツの仕業だと純妃は睨み付けます。
誰だが分からない子を出産して育てている爾晴に傅恒は「富察傅恒の妻ではない」と言い放ちます。
瓔珞は富察皇后様の弔いに向かうと傅恒がいたので呼び止めます。
傅恒は「入内したのは何か理由があるのだろう。誰の犠牲にもならないでほしい。自分の幸せを追い求めて。困ったときに知らせてくれればいつでも駆けつける」と伝えます。
そこに乾隆帝を連れた嘉嬪がやってきます。あいびきしている所を見た嘉嬪はニヤリと笑い、瓔珞は偶然会っただけだと訴えます。
すると傅恒の袖から簪が落ちます。それは瓔珞の物だったが傅恒は仕込まれた物だと訴えます。
瓔珞は「芝居が下手ね」と笑い太監の小全子を呼びます。
「嘉賓の企みです。簪を盗むよう命じられました。頂戴した銀子は寝床の下にあります。侍女の蘭児を問い詰めれば分かります」
侍女が跪いたので乾隆帝は「幽閉だ」と命じ頬を引っぱたきます。
盗品の売られている店から瓔珞は買い戻して純妃の名声を下落させ、前に盗みに入った太監の小全子を従わせ嘉嬪に罰を与えたのです。
急出世する瓔珞
乾隆帝は久しぶりに傅恒と手合わせをするが傅恒はわざと負けます。
「あの時許してくれれば令嬪は私の妻になっていたでしょう。相手が瓔珞だから過去から目を背け向き合おうとしないのです。怒りに任せて令嬪を冷遇するのは嫉妬にかられて己を見失ったからだ」
乾隆帝はイライラして酒を飲むが瓔珞が太監に変装している事に気付く。なんだその服装はと怒られる瓔珞は「陛下が恋しいと思って来たのに、じゃぁ帰ります」とふて腐れます。
「私の婚儀を邪魔したのは陛下ですが嫉妬ですよね。過去か過去、今は今と考えてください。決して裏切りません。」
純貴妃のもとにいく乾隆帝を凧で邪魔し、純貴妃が陛下の寵愛を受ける日に瓔珞は灯籠を飛ばして邪魔します。音が出る仕組みとなっており乾隆帝はなぜ太鼓のような音がでるのだと気になりやってきます。
それにより瓔珞は必ず邪魔をすると妃嬪たちは不満を口にするが皇后は瓔珞をかばいます。
そこに令嬪(瓔珞)が令妃に封じられたと報せが舞い込み皇后は純妃が悔しさを表に出さないのを我慢している姿を見て笑みを浮かべます。
爾晴は嫉妬から我が子を害そうとしたと濡れ衣を着せ青蓮を妓楼に送り込みました。
青蓮は自害してしまい、傅恒は離縁すると言い放ちます。しかし母親から「軍機処に配され足場も築かぬうちに奴婢のために離縁すれば家も治められない」と言われ、離縁はしないが今日より尼寺に身を置き一生罪滅ぼしのために仏に仕えろと言いつけました。
瓔珞は乾隆帝に誘われ乗馬に出掛けるが落馬して骨折してしまいます。飼料に混入物が検出されおとなしい馬が暴れたことがわかり誰かの陰謀だと判明します。
純妃の最期
ナルプ(皇后の父親)が救済米を懐に入れ民に粥を提供したため暴動が怒り多数の死者が出たと知らせが入ります。ナルプの手に渡るまえに不正があったと分かり乾隆帝は救おうとしたが皇太后に「民には関係ない、官吏たちを罰すれば皇族たちに非難されるので清の威信を守るためにも不正官吏は首を刎ねること以上に簡単な解決方法はない」と言われます。
第五皇子が挨拶にやって来たので瓔珞はお菓子に食べさせるが服用している川貝と相性が悪くアレルギーショックを受けてしまう。母親の愉妃から手をかけたと責められ純貴妃は子がいない妬みからだと決め付ける。
再び瓔珞のもとに戻ってきた袁春望が葉天士を呼びに行き、葉天士が第5皇子の胃の中身を嘔吐させ調べると毒は検出されなかったが未消化のまま大量の人参が検出されました。
追い詰められた愉妃は純妃に命じられたと白状し庫房に鐘粹宮が人参を受けた記録があると証明しました。
愉妃は連行される際に「これからは令妃様に従いなさい」と我が子に伝えました。愉妃はこのままでは純妃に皇子が殺されると恐れ救う方法を考えての行動でした。
皇后は純貴妃の侍女・玉壺を家族を人質にしてすべて白状させます。乾隆帝と瓔珞が仲良く話しているところに皇后がやってきて「第7皇子を殺害した事、瓔珞の落馬の件はすべて純妃である」と言いました。明玉は自分も虐待に遭っていた事を話します。
幽閉された純妃は皇后にすべて操られていた事に気付きます。傅恒への恋心を読まれ富察皇后の忠誠心を失ったのも、子作りをすすめられ寵愛を競おうと思ったのも、息子のために後継者争いを考えるようになったのもすべて皇后にふきかけられたからだ。
いつのまにか富察皇后と傅恒に見向きもされない恨みから手を汚してしまったのだ、訪れた皇后に「あなたは私を見送りに来たのね」と告げると皇后は「その通りよ、はやくおやり」と言いました。
乾隆帝のもとに純妃が亡くなった知らせが入ります。首が切断されかけた状態で犯行にはタコ糸が使われていました。愉妃は皇太后から出家する条件で命は救われました。
爾晴の最期
罰を受け意識を失っていた琥珀を明玉は仕方なく助けてやります。瓔珞は意識が戻る琥珀に「出て行け」と伝えると「お役に立つ秘密を教えますので助けてください」と言われます。
第7皇子が亡くなった時に爾晴はお見舞いに来ていた陛下の元を訪ね相手にしてくれない傅恒の事を相談しようとしたが酔った陛下にお手をつかれて身ごもったのです。
それを皇后に伝えていたのです。瓔珞は琥珀を隔離するよう命じ皇后を追い詰めたのは爾晴なのだと怒りをあらわにします。
親蚕礼に向かう爾晴を瓔珞は長春宮に連れて来させます。
瓔珞は「故人との再会は嬉しいはずなのに全然喜ばないわね」と姿を現し、明玉は「邪悪な本性を見破れなかった事を悔やむ」と言い放ちます。
爾晴は「すべての原因は魏瓔珞、お前にある。お前が来てから追いやられたんだ」と反省することもなく傅恒や富察皇后に裏切られたから仕返ししたのだと錯乱します。
その頃、大切な儀式なのに瓔珞と爾晴がいない事に気付いた乾隆帝は長春宮に向かうと爾晴が倒れており確認すると亡くなっていました。
「爾晴は乾隆帝との密事を包み隠さず話し、皇后様は失意に打ちのめされたんだ」と瓔珞は言います。そこに皇后がやってきたため乾隆帝は瓔珞を守るため「悲しみのあまり主を追ったのだ」と告げました。
皇后が後処理を買って出てくれたが「乱暴なやり方ね」と言われ「ご自分がお手を付けた爾晴を乾隆帝は殺せない」と伝えると顔色1つ変えなかったので最初からわかっていたようですねと伝えます。琥珀を寄越したのも皇后だと見抜きます。