作品情報とキャスト
高麗末期から朝鮮建国史を豪華キャストで映像化した韓国歴史ドラマ。
高麗末期年、父親が罪人の汚名を着せられたフィと母親が奴婢出身だったために差別されてきたソノは親友であり共に武芸に励みます。武科試験当日、フィは勝利するが高官であるソノの父が仕組んだ不正によって不合格となり遼東征伐のための戦場へと送り込まれてしまう。3カ月後イ・ソンゲ将軍(朝鮮王朝建国者)から遼東征伐は不当だったと始末を命じられたソノはフィと再会する。そのころ、イ・ソンゲの五男イ・バンウォンは父が後継者に弟を指名したことを知り王座を狙うことを決意した・・・。
ネタバレあらすじ/6話と7話
第6話/真の仲間
梨花楼に刺客が侵入しサジョンが命を落とします。
ヒジェは刺客が亡くなったはずの愛するフィだったので驚きおもわず腕を掴んで捕まえ涙を流します。
バンウォンからの命を人を通して引き受けていたフィは生きるのが精一杯でお前のことは忘れたと言い放ち、その場を去るが「生きてくれていてありがとう」と彼女の声を耳にします。
ヒジェは梨花楼のためにも遺体を片付け血痕を消すべきだと訴えソン行首は受け入れました。
その頃、ソノは父親ナムには告げずに太祖に謁見し「バンウォンの側近で私兵を持つサジョンは既に生きていないでしょう。バンウォンに王位を奪われるのでないかと恐れる一方で手を汚してくれた昔の大君が恋しいのでしょう」と心を拝察します。
「自由に動けて人を使える権限を与えてくださればもう何も恐れることはありません」
冷たく突き放されたヒジェはフィの残酷な言葉より多くの傷口から悲鳴が聞こえ心を痛めていました。
そして生きている事を何で隠していたのだとソノを攻め「さすがナムの息子、人を踏みにじる最低なところがそっくり」と言い放ちます。
開国功臣を殺せるのはナムとバンウォンの2人だがナムはならず者を使わないのでバンウォンだと気付くヒジェは「フィのためにも暗殺の黒幕を暴く」と行首に伝えると「世子には任命されなくても王になるのはバンウォンだ」と言われます。
バンウォンが「刺客は私が送った」と遊びに来たので「墓地ではないのでご遠慮願います」と行首は伝えます。ヒジェは「刺客は部下ですか、ならず者に見えましたが」と聞くとどうせ使い捨てると言われたので王妃を連れて避難している時に殺すべきだったと言い放ちます。
バンウォンの武器庫を狙えとソノから言われるフィは何者かが近付いてくると分かり明かりを消して弓を引くがヒジェだったので驚き駆け寄ります。
「私に居場所を知られたからバンウォンにも知られるかも、身が危ない」
フィは「俺は人殺しだし危険だから2度と来るな」と告げるがフィが自分の髪飾りを今も持っていることに気付いたヒジェは自分への想いはまだあるのだと確信し抱き締めます。
「これから私があなたを守るから、もう失いたくない。あなたが生きる世に私が行く」
フィはソノの計画に従って仲間(パク・チド/ムンボク/チョンボム)とともにバンウォンの武器庫を襲撃するとサジョン暗殺の話を持ってきたならず者がいました。
最初は迷惑かけられないと1人で襲撃を懸けたがフィの様子がおかしいと仲間たちは尾行しており加勢した事で一掃します。
いきさつを話せと言われたフィは記憶喪失の妹ヨンを人質に取られソノに命じられてバンウォンを探っていることを説明します。
「遼東で生き残った我々は一心同体だ、まずはバンウォンの懐に潜り込もう」
フィは武器庫を襲撃したことをソノに伝えると「次の命令を待て」と言われます。
ナムを倒すためにはバンウォンは重要な人物であるためフィはパク・チドを連れて偶然を装って接触するため狩り場に向かいます。
オオカミを同時に狙ったように矢で仕留め「俺の獲物を邪魔するな」とぶっきらぼうな態度を取ると「ここは民の出入りが禁じられているから規則を破った罰を受けるべきだ」と言われます。
「オオカミが人を殺したのは国の責任、国に罰が下されるなら喜んで罰を受ける」と告げるとバンウォンは確かにその通りだと笑います。
重用してやるから訪ねてこいと言われ「牛の尻尾より鶏の頭でいたい、尻尾は足りているだろう」と言い放つとバンウォンの側近チョンガが武器を手に向かってきます。
フィは武器を貸してくれと告げバンウォンから受け取った剣で戦うと隠れていたパク・チドの矢がチョンガの胸に突き刺さります。刺客が現われたように装いフィはバンウォンを助けて恩を売るつもりだったが捕らわれてしまいます。
「チョンガは王の護衛にも負けないのに狩人ごときが互角に戦った。それなのにお前の矢は刺客にかすりもしなかった。これは偶然か。お前を殺してはならない理由を挙げてみろ」
第7話/捨てられた者の国
フィが捕らわれたと知ったソノは駆け付け「サジョンを殺したのはお前だな、黒幕はだれだ」と剣を突き付けます。
しかし「言えば生かしてやる」と伝えるとフィは剣を掴み命は自分のものだと立ち上がってきたため斬る事はできず引き下がります。
ソンノクに「情けをかけるな、こっちが命を落とす」と言われ計画通りバンウォンを追い詰めるために部下を率いて武器庫に向かいます。
その頃、サジョンを始末した刺客がフィだと知ったバンウォンは水を飲ませて生かし仲間がいるはずだから探るよう部下に命じます。
フィは人生を変えるために近付いたと話し剣も槍も脆くて使い物にならないから司憲府に渡したと告げます。
バンウォンはフィを連れて武器庫に行くと部下を率いるソノがいたので「何をしてるんだ」と聞くと「武器庫の所有は謀反と見なし処分を逆らう者は斬れとの王命です」と勝ち誇って言われます。
ソノは踏み込むがもぬけの殻となっておりバンウォンは「代償を伴うだろう」と言い放ちます。バンウォンは自分の窮地を救ったフィを梨花楼に連れて行くが酒を飲ましている間に仲間のパク・チドなどを捕らえていました。
誰の差し金だと問い詰められたフィは仲間達と戦う事を決意し「遼東討伐軍の先発隊だ、利用された揚げ句にに捨てられた。大君と同じだろ、捨てられた者の国と大君と共に作りたかっただけだ」と言い放ち武器を手にします。
「私の国が見たい」という言葉にバンウォンは心を動かされフィを生かすことにしました。
救うべきではなかったと後悔するソノは罷免となり品階を下げられ余罪の追及を刑曹から受けることになり投獄されます。父親のナム・ジョンは処罰は許されるが「バンウォンの私兵を取り上げろ」と太祖(ソンゲ)に言われ立場が危うくなります。
フィは仲間を連れてバンウォンの屋敷を訪ねます。
「私の剣で大君を王にして見せます」と告げ互いに警戒しながらも手を組むことに・・・。
フィは王とバンウォンが弓の練習をしている時に矢文を放ちます。王様は「庚申の年11月23日」を読みナムを呼ぶよう命じます。
庚申の年、ナムがソンゲを狙う4人の陰謀を暴き殺したがそれを知っているのはソンゲとナムだけのはずでした。ナムはバンウォンが黒幕なら強力しなければ一家は終わりだと思いソノを解放させます。
物置に閉じ込められていたヨンはうっすらと蘇る記憶を頼りに歩いているとフィと一緒に暮らして小屋に到着します。フィは密書をナム家に貼り付けるがヨンの靴が落ちているのを見て捜すと暮らしていた小屋にいたので「ここに来た事を絶対に話してはダメだ」と言い聞かせるとヨンは逃げるように去って行きました。
ナムは帰ると密書の貼紙の内容を見て動揺します。
「ソンゲは外敵を撃退したのち新国家設立の意欲をあらわにしている。これは反乱の兆しである。よって我々は逆徒ソンゲを殺し高麗の臣下の務めを果たす。庚申の年、解剣堂にて決起し11月23日に決行する。キム・ヨンス、パク・ソンミン、ノ・ギョンチョン、ナム・ジョン」