作品情報キャストの紹介
フー・ビンチンとチャン・ダンフォン共演の中国歴史ドラマ、政略結婚した楊堅を隋の初代皇帝へと押し上げ皇后の座に上り詰めていく独孤伽羅を中心に描いた作品。
南北朝時代の北周を舞台に政権交代が激しい乱世のなか独孤天下という予言を受けた独孤信には3人の娘がいた。長女の般若は予言を実現させるため愛する人を捨て皇室に嫁ぐも悲しい運命が待ち受けていた。次女の曼陀は自分の母が庶民の出身であることに引け目を感じ権力と金に執着して心を通じ合わせた楊堅ではなく唐国公に嫁ぐ。主人公である三女の独孤伽羅は政略結婚で楊堅と夫婦になるが少しずつ心を通わせ隋の初代皇帝へと押し上げ皇后の座に上り詰めていく。
ネタバレあらすじ/独孤伽羅
第30話・交錯する陰謀
楊忠が蒲阪に帰るので独孤伽羅は楊堅と一緒に見送りにでます。
伽羅は西の離れに戻ってこれまで通り屋敷を仕切り朝廷や役所の事は楊堅に任せます。出産前の曼陀を刺激しないよう仮面夫婦を続けましょうと一方的に告げその場を離れます。
その頃、皇后(般若)が御花園に行く隙を狙う事を知った宇文護はやはり失うなんて考えられないと思い駆け付けます。刺客に合図を送ろうとしていた哥舒は驚いて引き下がります。
「自分がそばにいない時は常に身の危険に用心しろ」と宇文護に言われた般若は輿が通る場所が階段だったこともあり悪計に気付き驚きます。
哥舒に暗殺は中止すると伝えると宇文毓(皇帝)側につく楊忠と宇文邕には皇后と一枚岩でいられなくする必要があると言われます。
伽羅を巻き込むと般若が何をするか分からないので楊家には関わらないよう告げ宇文邕の方は哥舒に任せます。
曼陀が腹痛で倒れ隴西郡公の李昞は急いで寝かせるが麝香が焚かれている事に気付きます。
危害を与えたと疑われた李澄だったが招かれた日の目撃情報だったので曼陀に庇ってもらいます。麝香で流産させるには大量に焚かなければならず意味はないと言われ李昞は食事を調べると五行草の汁が入っている野菜寄を食べたことで体が冷え腹痛を起こしたのだと分かります。
それでも麝香を焚いた者は何か企てているはずだと李昞は怒り出すと曼陀は調査を李澄に任せます。
前に曼陀に唆されていた李澄は侍女から錦娘に命じられたと知り次男を産んだことで後継ぎを狙っているのだと思います。
第31話・二人の剣舞
帝位を守るには楊家の力が必要であるため想いはさっさと断ち切ってもらわねばならず般若(北周皇后)は曼陀が妊娠した事をそれとなく楊堅に伝えます。
屋敷に戻った楊堅は落ち込んでいると曼陀から文が届き心に自分はいないのだと知ります。
その頃、隴西郡公の屋敷では曼陀に唆された李澄の一計により錦娘と息子が追い出されていました。李昞の子ではなく従兄の子だと滴血の法で証明させたのです。
独孤信が自らの命で独孤家を守り楊忠も独孤家のため自ら危険をさらしたのだから離縁などあってはならないと独孤伽羅は皇后に言われます。
盛大な宴で楊堅と一緒に剣舞を披露するよう言われ嫌がるが勅旨が必要かしらと強いられます。
冬曲から楊堅は義侠心が強いし断るはずないと言われた伽羅だったが「そんな事で呼び戻したのか、断る」と楊堅に言われ抗争が勃発します。
伽羅は済慈院で落ち込んでいると訪ねてきた宇文邕に話しかけられ「皇后に剣舞を命じられたけど素人だし誰も教えてくれない」と相談します。
宇文邕に稽古を付けられるがそこに「剣裁きは見事だが動きが鈍いな」と楊堅がやってきます。ぎこちないながらも伽羅は楊堅に剣舞を教わることになり部屋に戻ると二人は嬉しそうな笑みを浮かべます。
楊堅に贈られた衣を着て伽羅は微笑むが官吏の娘から妬みを買い破かれてしまいます。
衣を贈ろうと持参していた宇文邕は引き下がるが衣を破かれた事を知り手渡します。陛下と皇后に拝謁する楊堅は自分が贈ったものとは違う衣を着て伽羅がやってきたので驚きます。
伽羅は話が長くなるので後で話すと言いながら剣舞を披露するが宇文邕から贈られたのだと察知する楊堅は今話せと訴えます。
第32話・夫婦の条件
誤解から楊堅と伽羅は口論となりせっかく歩み寄った関係性も台無しとなります。
楊堅は酒を飲みに出掛け伽羅が先に折れるまで絶対に謝らないと意地を張るが法事中だと聞かされます。
仕方なく足を運ぶと「宇文邕とは良い関係だ、夫の楊堅は妻を一人立たせて何やっているのか」と民たちの噂話が耳に届きます。
伽羅は昔と違うから自分に近付かないでと宇文邕にお願いするとそこに最上級の沈香を持って楊堅がやってきます。
楊堅は「疑いを招く言動はお控えに」と告げると宇文邕は「夫婦の心得も説くか」と口にし去って行きます。
真相を冬曲から聞かされた楊堅は自分から歩み寄ると伽羅は不満な顔を見せながらも受け入れます。
伽羅が手回してくれたおかげて驃騎大将軍の役所が開いた事に楊堅は感謝します。
禁衛軍は宇文護の手先と味方の区別が付かないので皇后の命を狙った哥舒にはくれぐれも注意して欲しいと伽羅は伝えます。
楊堅は宇文護の手下だと気付いた者には矢尻を細工し的を射抜けない者は相応しくないと解雇します。
狩りに出掛けた楊堅は白狐を射抜き見に行くと同時に射抜いた宇文邕が「伽羅に襟巻きを作ってあげよう」と喜んでいました。
妻を気にかけるなと話しかけ先に射抜いた自分の獲物だから返せと要求すると早い者勝ちだと言われます。だったら伽羅の事を諦めろと要求すると幼馴染みで関係性が深いと挑発され殴り合いとなります。
伽羅は殴り合いをしたと知り「体が弱いのだから手加減してよ」と告げお見舞いに行きます。怒りがおさまる楊堅は秘薬の熊胆回心丸を届け「己の妻に言い寄る男を許す夫はいない」と伽羅の前で告げ出て行きます。
自分のために喧嘩したのかと知った伽羅も後には戻れないと決心して楊堅を追いかけ宇文邕との関係は過去のものだから信じて欲しいと告げました。
陛下の差し金で夜中に女子・李娥姿が潜り込んでくるがお見通しの宇文護は一人で寝るよう追っ払います。しかし陛下に根回しされ皇后からは伽羅との仲を認めてもらえないので断ち切るために梁の名門の出で自分に仕えたとして側室として迎えました。
伽羅は宇文邕が娶ったと皇后に知らされ分かったと告げながらも涙を流します
第33話・以心伝心
密書を受け取った楊堅は食糧を奪うためだけに出陣する慕容が飢饉もなく収穫の季節でもないのに出て行ったと知ります。
攻撃された鄧州と平州は楊家が守る地であり各地を巡回している楊忠ならすぐに援軍を送るはずなので辺境の敵と宇文護が内通しているはずと疑います。
早い伝書鳩で知らされたことで楊堅は証拠を掴むため黒装束となって太師家に侵入すると沙陀族との密書を見付けます。
哥舒に見付かりなんとか独孤家の済慈工房まで逃走し隠れさせてもらうが楊堅は毒が塗ってある剣にやられ気を失ってしまいます。
楊堅は目覚めると目の前には伽羅がいて文には敵と通じた証はないが国境から戦況を伝えた文があったと知らされます。
既に宇文毓(北周皇帝)と般若(皇后)も知っており伽羅は慕容氏の王と親しい斉にいる師に仲裁を頼んでいました。
慕容が鄧州に攻め入った事で参内せよと通達を受けた宇文護は向かうと陛下は「楊堅を元帥として北の国境の軍事を任せる」と言いました。
朝議に出席しなかった楊堅が侵入したのではないかと疑い宇文護がやってきたので伽羅と楊堅は庭で子供のような喧嘩をして誤魔化します。
楊忠が戦に勝利して奪還したと報せが届き陛下は国公の位を設け随国公に封じ反対されないためにも都にいながら国と民のために働いたとして太師を晋国公に封じました。
そして楊堅には褒美として大興郡公に封じ西山軍営の指揮を任せました。