作品情報・キャスト
17歳で科挙に首席合格したチョンジュンは「江華島の世子」と呼ばれ全ての両班から羨望を集めていました。ある日、親友のインギュと共に山奥に入ると少女ボンリョンと出会う。彼女は朝鮮第25代王・哲宗の隠し子で人の未来を見通す神力があったが目立つことを控え能力は隠すよう母親に言われていました。しかし、母親が民乱の主導者だと濡れ衣を着せられたため助けるために能力を使うが貞純王后の弟キム・ジャグンに捕らえられてしまう。
~6年後、チョンジュンの元にファリョン王女との縁談話が舞い込む。ファリョンはかつてのボンリョンだったが宴中に爆発が起こると爆薬は殺害された父親のものだと彼女に証言され家は滅門されてしまう。母を探すボンリョンが権力者への復讐心を募らせていくなか、観相師を始めたチョンジュンは名を馳せるようになりある人物に将来王になる相を読み取る。劣等感を抱き敵対するインギュ、惹かれ合いながらも運命に翻弄されるチョンジュンとボンリョンの恋の行方は?!
ネタバレあらすじ/風と雲と雨
第7話・非情の凶弾
チョンジュンはイ・ハウン(興宣君)の次男ジェファンに国王の相があると皆の前で公言します。野心家の王族ハジョンはチャンドンキム氏を追い出そうと企み「次期国王は誰だ」と訪ねたが自分ではなかったので面目を潰されてしまいます。
チョンジュンが次期国王に頭を下げたという噂は民たちの間で一気に広まり、妄言を吐く者は斬れと趙大妃は激怒するが翁主(ボンリョン)に「自分もあの場で感じたら真実だと思われる。チョンジュンを呼んであの者をご利用ください」と進言されます。
チョンジュンは哲宗(王)に呼ばれ謁見し「お望みの人物に権力が継承されるよう協力します」と告げると脱獄した罪は謹慎だけで済まされます。
立場的に窮地に立たされてしまったイ・ハウンは次男を連れて誤解しないようキム・ジャグンに頭を下げに行きます。
チョンジュンは面目を潰されたハジョンに呼ばれると彼の護衛武士・ヨン・チソンとの戦いを強いられます。殺されるときはハジョンを道連れにするのでチソンとは戦わないと剣を捨てます。
そしてインギュに書かされた自白書を奪い返すため「私の命を狙うのは自白書を書いたからでは?王様と大妃様が私に護衛を与えたのは私が消えるのを最も望むのはチャンドンキム氏だからだ」と告げます。
ジェファンを盾にして生き残れば王になれるだろうと伝えるとチャンドンキム氏に敵意を抱くハジョンは濡れ衣を着せられないためにもチソンを使って自白書を奪います。
チョンジュンは保身に走るイ・ハウンに呼ばれ山に向かい「虎が身を潜めたまま生きられるとでも思っているのですか」と訪ねます。
チャンドンキム氏を倒すために手を組まないかと告げるが「まずはお前が邪魔だ」と黒幕がチャンドンキム氏だと誤解され銃口を向けられます。
そこに予知夢を見て駆け付けたボンリョンが2人の間に立ちふさがりました。1発の銃弾は二人の腕を貫通しボンリョンは転げ落ちてしまいます。
第8話・痛恨の別れ
イ・ハウン(興宣君)は翁主(ボンリョン)を殺してしまったのかと膝から崩れます。銃弾を受けていたチョンジュンは崖から転落したボンリョンを捜しに行くと傷口の痛みに耐えきれず気を失ってしまうが救出され助かります。
「銃を撃った者はイ・ハウンだがそれよりも翁主を捜さねば」
チョンジュンに恋心を抱く少女ミン・ジャヨンは次期国王と噂がたつジェファンに接近すると父親は留守だと知ります。イ・ハウンはハジョンに相談しようとしていたが翁主が消えた事で失態をおかしたチャンドンキム氏を追い詰めるため息子を盾にしようとしていると察知し話を止めます。
ボンリョンは目を覚ますと山小屋にいました。助けてくれたお礼を伝えようと座り込んでいた女性を起こすが母親バンダルだったので驚き涙の再会を果たします。
10年間、放浪していたバンダルは山水道人に会いチョンジュンのそばにいたらボンリョンは彼を殺す事になると言われていたので縁を切らなくてはダメだと忠告します。ボンリョンの体調が悪化してしまい素人の手当ではやはりダメだと思ったバンダルは娘を背負って急いで山を降ります。
禁軍の者たちに発見され仲間だと安堵したバンダルはボンリョンを託し城門まで連れていくとキム・ビョンウンの私兵の襲撃を受けます。そこに駆け付けたチョンジュンが追い払い城内に入る娘を確認するとバンダルはそのまま姿を消します。
チョンジュンはキム・ジャグンの息子ビョンハクが一族の主導権を握ろうとしている事に目を付け親交を持ちます。監視していたイ・ハウンはやはりチャンドンキム氏の間者だったかと誤解し更に分裂させるためにビョンウンの方と親交を持ちます。
チョンジュンは闇の中でイ・ハウンに刺されるがジャヨンやパルヨンから心配されて防弾具をプレゼントされていた事で助かります。
回復したボンリョンはイ・ハウンに撃たれたと訴え哲宗は捕らえるよう命じます。国王に追求されもはやこれまでかとイ・ハウンは思うがそこに現われたチョンジュンが「私を殺す意図はありませんでした、無実でしょう」と証言したので驚きます。
第9話・形勢逆転の機会
哲宗(国王)に追求され死罪を覚悟するイ・ハウン(興宣君)だったがチョンジュンが「殺害する意図は無かった」と発言したので驚きます。
次男ジェファンも父親を赦してほしいと駆け付けてきたのでチョンジュンの知恵だと気付きます。
キム一族が権勢を振るう今こそ王族には恩情を施すべきだとチョンジュンに進言された国王は翁主(ボンリョン)に傷を負わせた事は許せないので王室が与えた田畑を返上し謹慎処分としました。
ボンリョンはこれしきの罪なら許されたのも同然だと訴えるがジェファンを謁見するようチョンジュンに頼まれたのだと趙大妃に知らされ驚きます。イ・ハウンも活路を開き国王も許す名分が出来たので「賢いから使える」と大妃は思います。
「身分の違いを忘れるな」と国王に忠告されたチョンジュンは自分と関わると命が危険なので「私を欺き、そのせいで父が亡くなった事は消えない過去だ。もう関わるな」とボンリョンに伝えその場を去ります。
チョンジュンはイジョン庁(官吏の暴政を正すための機関)の総裁になったイ・ハジョンを訪ねお祝いするが「好機が訪れても今は身を潜めるべきであり荷が重すぎる。国王になれるのは生き残った者です」と忠告します。
不正を訴えた民が牢に入れられたので救えば恩義を得られると訴えるが自分に都合の悪いことばっかり言われたハジョンは罰を与えようとします。
罪のない民が権力者の気分次第で罰を受けるのは見過ごせないとチョンジュンは止め「そんなんではチャンドンキム氏と変りはない」と言い放ちます。
激怒されるがそこに駆け付けたイ・ハウンに助けられ民は釈放されます。チョンジュンは「ハジョンは短命なのでチャンドンキム氏を攻撃してはいけない」とイ・ハウンにも忠告します。
イ・ハウンのもとに「自分を罪に問わない条件でビョンウン(キム・ジャグンの養子)に賄賂を送った証拠と秘密倉庫の場所を教える」と県監が訪ねてきます。
チャンドンキム氏の権力をぐらつかせる好機だと思いハジョンに伝えると「気付かれる前に告発しなければ証人を消され倉庫も移されてしまう」と言われます。
2人はチョンジュンの警告を無視して国王に先に伝えてからビョンウンを告発し牢にぶち込みます。
インギュの所から逃げてきたマンソクと再会したチョンジュンはボンリョンが父親を救おうとしていた事を知ります。父親は自分が逃亡すれば息子も同じ道を行かねばならないと脱走を拒んだのです。
チョンジュンはボンリョンに会いに行き万足が無事に戻ってきたことを伝え誤解していたことを謝罪します。
第10話・極秘命令
弁明する期間を与えられたビョンウンが平然とした姿で連行されるのを目にしたチョンジュンは次期党首が捕らわれたのにキム・ジャグンとビョンハクに動揺する気配はないと翁主(ボンリョン)から知らされ嫌な予感を抱きます。
次期国王は自分だと喜ぶハジョンとチョンジュンの警告を気にするイ・ハウン(興宣君)は宴会を開き楽しみます。
チョンジュンは賄賂事件の裏付け捜査を開始すると県監に詐欺師の相があると睨みます。一族から見捨てられたのか、一族の主導権を握ろうとするビョンハクの仕業なのか・・・
考えながら戻るとイ・ハウンが訪ねてきてビョンウンの尋問が終わるまでに何者かが裏にいるはずだから調べて欲しいと頼まれます。
ビョンウンに面会すると冷静だったので一族側の問題ではないと確信し再び県監を訪ねます。ビョンウンと同じ扇子を持っており部屋を探るとチャンドンキム氏からの密書を発見します。
逃げ帰るとインギュが自分より身分が高い五衛将を監禁しているようだと翁主から手紙が届きます。
ビョンウンは尋問の場に五衛将イ・ジェドゥを連れて来させ、ハジョンの命を受け軍人達と共謀し謀反を画策していたと言い出します。
また賄賂を贈ったと告発した者も県監ではなくハジョンの親戚イ・ドンだと告げ、国王からキム一族を遠ざけるために賄賂事件を捏造し謀反を計画していたのだと訴えました。
妻を人質に取られているイ・ジェドゥも証言したことで国王はハジョンを牢に入れます。ビョンウンから「謀反を企てた事は認め流刑地から戻ったら王になれ」と告げられたハジョンは国王の前で認めました。
今は耐えるしかないと告げていたイ・ハウンも同罪だと訴えられ「もはやこれまで」と思うが、扇子に書かれた詩と密書に書かれていた無意味な数字の暗号を「偽の帳簿を渡し興宣君を欺け」と解いたチョンジュンによって救われます。
キム・ジャグンは一族の印が入っているが我々の仕業だという証拠はないと訴えたのでチョンジュンは「だとしてもイ・ハウンは潔白だ」と告げると国王はハジョンを流刑、イ・ハウンを無罪としました。