作品情報キャスト
中国史上初の征服王朝に実在した皇后・蕭燕燕の壮絶な人生を描いた中国歴史エンタテイメント。
契丹族の国である遼の北府宰相・蕭思温の三⼥・蕭燕燕は遼の朝⾂である韓徳譲と愛し合うようになるが第4代皇帝・穆宗の後継ぎの座をめぐり⽔⾯下の争いが続いていました。
蕭家の三姉妹がその勝負の切り札とみなされ長女の蕭胡輦が穆宗の弟・罨撒葛に、次女の蕭烏⾻⾥が初代皇帝・太祖の孫・耶律喜隠に嫁ぐことになる。そんな中、蕭燕燕は暗殺された前皇帝・世宗の息⼦・韓徳譲が⽀持する耶律賢に嫁ぐことになってしまう。
ネタバレあらすじ/燕雲台
第17話・永遠の誓い
皇帝となった耶律賢は立后の吉日が早くて半年後だったため蕭燕燕を貴妃として娶りそれから皇后に立てると告げると弟の耶律只没が訪ねてきます。
兄弟なんだから堅苦しい挨拶は止めるよう手を差し伸べると「皇族は驕るものなので手懐けるためには我らの関係も変えるべき、敬意を示すことで皆の鑑となりわきまえさせる」と言われます。
耶律只没を寧王に封じ婚姻の差配をすべて任せます。
その頃、蕭思温の屋敷には蕭燕燕の嫁入り道具がたくさん集められていました。長女・蕭胡輦は嫁入り道具の中に皇妃の冠を見付け韓徳譲にいつ娶るのだと急かせ燕燕に確認してみろと告げます。
燕燕は皇妃の冠を発見し父親を訪ねると「耶律賢が燕燕を後宮に迎え貴妃とする」という聖旨を見せられます。韓徳譲に嫁ぐ予定だったので嫌がるが陛下の命なので手遅れだと言われてしまい涙を流し出て行きます。
韓匡嗣から燕燕の縁談は難しくなったと真相を聞かされた韓徳譲は臣下の妻を奪うのは最低に主君だと言い聖旨を撤回させようと耶律賢を訪ねます。
しかし前に「国家のため誰かを犠牲にしても許されるか」と問われたときに「天下のためなら帝王は誰の許しも要らない。遼の改革への道を共に歩む」と変事をしてしまったため、その時の会話を覚えているかと臣下を通して聞かれます。
会いもしない事に頭にきた韓徳譲は「誠意を踏みにじって愛する人を奪うとは。出てこい、己の口で説明せよ」と怒鳴り散らすと皇帝が出てきたので殴り付けます。
どんなに殴り付けても聖旨を撤回する気はないと知り、韓徳譲は上京を一緒に出ようと蕭燕燕を誘います。
2人が馬を走らせて出立したと知る蕭胡輦は逃走資金を渡しに行こうとするが蕭思温に見付かってしまいます。叱責を受けるが失望したのはこっちだと告げ「娘たちはそれぞれ嫁ぎ夫たちの争う姿を見て生きろと?蕭烏骨里は既に政争に巻き込まれ燕燕まで巻き込むのですか」と言い放ちます。
2人が消えたようだと報せを受ける耶律賢は蕭思温と韓匡嗣ならどうすべきか分かっているだろうと思い追わせるような事はしませんでした。燕燕と韓徳譲は雨宿りをし戦がない場所で密かに暮らそうと互いの髪の毛を切って束ね永遠の愛を誓い合います。
しかし、蕭胡輦が「燕燕を返して」と配下を引きつれ立ち塞がり・・・・
第18話・愛と使命
密かに暮らすため燕燕と韓徳譲は国外を出ようとしたが配下を率いる蕭胡輦に包囲されてしまいます。
韓徳譲は燕燕を守るために必死に戦うが繋いだ手は離され何度も斬られて倒れてしまいます。燕燕は「戻るから彼を助けて」泣きながら叫ぶと瀕死の重傷を負う韓徳譲は燕王府に運ばれます。
韓夫人は傷だらけの息子を目にして涙を流しながら怒るが韓匡嗣は致し方ないと蕭胡輦を責めることはしませんでした。自室に閉じ込められた燕燕は韓徳譲に会いたいと泣きながら訴えるが・・・
燕燕と徳譲の行方を案じていた耶律賢は連れ戻したと報告を受け安堵するが韓徳譲の命が危ういと知り絶対に救えと命じます。
ようやく目覚めた韓徳譲は耶律賢が派遣した侍医に出て行けと言い放ちます。「陛下に背いた噂が広がれば蕭家と韓家は陛下を支持していないと思われ政局が乱れ、ふたりは遼の罪人となってしまう」と韓匡嗣に言われ拳を握りしめます。
妊娠している蕭烏骨里は蕭胡輦がお見舞いに来てくれたので耶律喜隠の禁足を解きにきてくれたと思います。しかし燕燕を一緒に慰めて欲しいと言われ何があったのかと尋ねると後宮に迎えられる燕燕が嫌がって食事を摂らないと知らされます。
「姉上を夫から引き離し私と喜隠を閉じ込めたのは燕燕を皇后にするため、だから父親は耶律賢に手を貸したんだ」
蕭胡輦はそんな話をしにきたのではないと告げるが・・・
耶律賢は燕王府を訪ね出迎える韓匡嗣の手を取り立たせると「息子は何するか分からない」と言われます。韓匡嗣と韓徳譲は失えないと思う耶律賢は正直に告げてくれた事に感謝し韓徳譲のもとに案内させます。
「許してくれとは言わないが私欲のためではなく遼の国家のためだった。君主に何があっても独りでも立ち上がり対局を掌握できる皇后が必要なのだ。埋め合わせをする時間を暮れ」
韓徳譲は愛を失い疲れ果てた、この先の道はお前自身で歩めと言い帰らせます。
第19話・あなたがくれた名
韓徳譲は愛する人を遠くから見守ることも1つの愛だと父・韓匡嗣から励まされ涙を流します。
蕭燕燕は絶食して反抗していたが韓徳譲が来ると蕭胡輦に言われ食事を口にします。もう会えないと思っていたので彼の姿を目にした燕燕は部屋を飛び出します。
燕燕は一緒じゃなければ美しい未来などない、ともに死にたいと訴えます。韓徳譲は生きなければ守れないと告げ、君を守り消息を確かめ合いたいとおそろいの鈴を贈ります。そして前に燕燕が漢名がほしいと言っていたので彼女の手のひらに「綽」と書きました。
后族の娘としての責任があると父・蕭思温に論される燕燕は試着のために婚礼衣装を持って来た女官を下がらせます。
韓夫人から慰めてやってほしいと頼まれる李思だが韓徳譲の辛そうな表情を目にし隙に付け入ろうとすれば軽蔑されると思い日を改めると告げ引き返します。
忠義を尽くしたのに愛する女子を奪われ友としての信頼も裏切られた韓徳譲は「耶律賢は保身のためならいつでも我々を切り捨てるでしょう」と韓徳譲に告げ上京を離れる決心を固めます。
蕭烏骨里は婚礼衣装の燕燕を心配そうに見つめ、本当に嫁がせるのかと蕭胡輦と蕭思温を軽蔑します。
使者としてやってきた耶律只没から杯を差し出され受け取る燕燕は口にすると蕭思温に頭は下げるものの何も話さず屋敷を出て行き輿に乗ります。
第20話・民への思い
婚儀を終え貴妃として景宗・耶律賢に嫁いだ蕭燕燕は初夜に何も話さず背を向けて横になります。
私に構うなと心を開かず距離をとる燕燕は「恨みをぶつけてもいい、少しずつ心を開いてくれ」と言われます。
オルドを分けて改革を進めたい耶律賢は急げば皇族の反発を招くため蕭思温に相談すると近衛軍や郎君軍(皇族の子弟を忠心とする禁兵)も刷新せねばならないと言われます。
近衛軍を率いる女里は多忙であるため補佐として休哥が相応しいと推挙され受け入れます。
旅に出た韓徳譲は草原で暮らす部族が狩りに失敗して鹿に襲われていたので助けます。日連部の村に送って行くと太宗の戦に従軍して褒美を貰いとても豊かでした。しかし貧しげな牧畜民も大勢いたので何故なのか聞くと奴婢だと知らされ草原の流浪の民や族長に引き取られた太宗の捕虜だと分かります。
村人よりも奴婢の方が多いので反乱を起こすことは恐れないのかと聞くと馬と同じ分類だから鞭で打てば終わりだと笑われ改革の必要性を感じます。
耶律只没の妻・安只は耶律罨撒葛の間者だったが夫は皇帝の弟で耶律罨撒葛は後ろ盾をなくしたので間者だと知る侍女たちを毒殺します。
燕燕は訪ねてきた耶律賢の妹・胡古典から「2人がうまくいっていないので協力する」と言われるが陛下の命令で来たわけではないと知り後宮にいない公主にまで噂が広がっているのだと把握します。
心を開かず関係が冷え切ったままの燕燕は「民が穏やかに暮らすため、改革を進めるためには述律太后のような皇后が必要だ」と耶律賢に言われ、韓徳譲の言葉「述律太后がいなければ太祖の八部族統一はなかった」を思い出します。
耶律賢が倒れたと知らされ燕燕は病床に駆け付けると魘されながら怯えていたので手を握り落ち着かせてあげます。