韓国映画「真犯人」作品情報
ソン・セビョクとユソンが共演し第23回プチョン国際ファンタスティック映画祭で観客賞を受賞した韓国ミステリー
最愛の妻が殺害され親友が逮捕される。
心を閉ざしすさんだ生活を送っていると親友の妻が無実を証明したいと訪ねてくる。
調子のいい解釈だと呆れるヨンフンだったがわずかに心を動かされ真実を明らかにしようと決心する。そして怪しい男性を家に監禁し真実を聞き出そうとするが…。
二転三転する展開、意外な犯人とは?!
ネタバレあらすじ/真犯人
妻が殺害され親友が逮捕
最愛の妻ユジョンが自宅で殺害され、争った形跡がありベッドは妻の血液で真っ赤に染まっていました。
落ち込むヨンフンは駆け付けてくれた親友ジュンソンにしがみつくが2週間後に容疑者として逮捕されたのがジュンソンだったので驚きます。
ジュンソンはそんな人ではないためヨンフンは彼の妻ダヨンを連れて警察署に行くと髪の毛が検出され一致したと言われます。何回も家に来ているのだから髪の毛ぐらい落ちていると訴えると被害者が最後に電話したのがジュンソンであり口の中から髪の毛が検出されたのは現場にいた証拠だと言われてしまいます。
数々の証言から不倫関係にあった可能性が高いと言われダヨンはそんなわけないと訴えるがヨンフンは真実か嘘かの狭間に揺れ苦しくなります。
無実の疑い
親友の妻ダヨンが訪ねてきて「夫は無実なので控訴審で証言して欲しい、弁護士さんから新たな証言が得られないと厳しいと言われたので助けて欲しい」と頼まれます。
人の妻を殺しといて何を言っているのかと言い放つと「無実の人が捕まっていても進展しない、犯人を捕まえましょう」と言われます。何の根拠もなく呆れていると「私よりあなたの方が分かっているはず、証拠がないから苦しんでいるんでしょう」と言われ強引に家から追い出します。
1ヶ月後、すさんだホテル生活を送っているとチョ刑事から電話があり妻の遺品を取りに来るよう言われます。事件の資料を目にしたヨンフンは捜査は終わっているから構わないと許可をもらい持ち帰ります。
家の中は妻が殺害された直後のままになっており掃除を始めるが悲しみから泣き崩れます。
ゴミを捨てに行くと何やら争っている声を耳にします。幼稚園生の娘ウンジンを突き飛ばされたダヨンが怒ってママさんに掴みかかっておりヨンフンは目が合うが庇ってあげる事はできませんでした。
何者(パク・サンミン)かが家を覗いていたのでヨンフンは追い返すがジュンソンと面会したダヨンから「男がいたのを目撃したらしい」といわれた事を思い出します。
真相を導かせるため
ヨンフンは現場検証の写真をばらまき当時の部屋を再現しダヨンを家に呼びます。
ユジョンは部屋に干してあった下着をタオルで覆っておりジュンソンが来たなら片付けていたはずだと思います。
「立ち寄っただけの人か、下着を見られても平気な人か」
犯人が妻の顔を覆ったタオルはジュンソンが娘の一歳祝いの品で探し回って購入した物だったので真犯人の手掛かりにはならないがジュンソンは犯人ではないとダヨンに告げ証言することを約束します。
近所にあった店の防犯カメラにはナイフを購入するパクが映っており刑事に賄賂を渡し車の持主を教えてもらいます。
事件から半年後、ニュースで取り上げられてもいないのに一審判決の直後にやってきたパクを駐車場で襲い拉致して家に監禁します。
白状しろと拘束して拷問をくわえているとダヨンが訪ねてきました。テジョン地方裁判所のまえで待っていたダヨンだが本当に証言してくれるのか不安になりやってきたのです。
家に誰かいると勘付かれて押し入ってきたので「ここに来ることを誰かに話したか」と聞くがダヨンは拷問されているパクを見て驚きます。
「例え自白してもこの状況では証言にならない。早く解放して裁判所に行きましょう。無実を確定させるのが先決だ」とダヨンに言われるがヨンフンは親友が犯人だという疑いも残っているので白状させたいのだと言い放ちます。
ブーメラン
ヨンフンがタバコを吸いに行っている時にパクが目で訴えてくるのでダヨンは口を塞いでいるガムテープを外すと「あの人が犯人です」と言われます。
ダヨンは事件を再現するときに本気で首を絞められた事や恥ずかしいからと妻の携帯を警察に渡さず隠し持っていたこと、そして第一発見者がヨンフンだった事で、考えたこともあったので驚きます。
ヨンフンはダヨンが拘束を解こうとしているのを目にし駆け付けるとドアを閉められます。警察に通報されたのでドアを破壊して押し入り携帯を放り投げ、「お前何言ったんだ」とパクを殴り付けると「あんたの妻が死んだ日にここに来たと言った」と言われます。
「容疑者とお前の妻は一緒にいた」
ダヨンから「対立させるために嘘を付いているだけ、信じたらダメ」と訴えられるが自分がいたと聞いて警察に通報したと知り怒りをぶちまけます。
ナイフを買って家に来た理由は何だと拷問をくわえるとジュンソンを殺したかったのだと言われます。
ダヨンが車で出掛けたので妻と密会するだろうと追いかけたら知らない女が出てきたので帰ったと言います。ある日、妻が顔を腫らして帰ってきて食欲をなくし情緒不安定になったので理由を問い詰めるとダヨンに殴られた事を知りました。
人殺しをするような人と浮気したことで情緒不安定になったのだと知り、パクは事件を調べると偶然にも自分が押しかけた日だったのでジュンソンが犯人だと分かったのです。
「家に行ったのは本当に自分が訪ねた家か確かめるためだった。ダヨンは夫を助けることしか頭にない。すべてを知っていたんだ、だから部屋に入ってきた瞬間に何かしゃべったか聞いてきたんだ」
結末/真犯人
公判が終わるまで何も言わないでとダヨンに泣きつかれるヨンフンは妻の携帯を見て犯人に気付きます。
事件の日のジュンソン宛てのメールで誰か訪ねてきていた事は知っており文字化けしていたので打ち間違えだと思ったが「お姉ちゃん」と気付きました。
振り向くとダヨンはパクを背後からトンカチで突き刺していました。自分の夫に手を出す姉を殺していたダヨンは「娘のためにも夫を助けて、この男を犯人に仕立てればいい」と訴えるが警察が突入してくるのを目にして自分にトンカチを突き刺しました。
警察は前もってダヨンから通報を受けていたこともあり、結果ヨンフンは浮気した妻を殺害して親友に罪を着させたとして無実の罪で収監されました。釈放されたジュンソクはダヨンの鞄から凶器などを発見し衝撃を受けます。
感想
ヨンフンは何で自分は犯人じゃないと言わなかったのか、なぜ口を閉ざしたのだろうか。
根本的にダヨンは何で浮気ばかりするジュンソクに惚れたのか、しかも自分の妹に手を出すとは・・。なにより自分の犯行なのにどうやって無実を証明しようとしていたのか。
ヨンフンが証言したところで無実確定とはならないでしょうよw最初っから無実だと言い張り拘束されているパクを見て何かしゃべらなかったかと焦っていたのは理解出来たが1つ気になる事がある。
事件の日、言い合いになり先にジュンソクが家を出て行ったはず(面会で話を聞いているときの映像)。ダヨンが姉の家から出てくるのを見て犯行におよんだのは後から出て行ったと考えれば分かるがパクがジュンソクを尾行したときは先に妻が家から出てきたと言っているのよね。先に家を出て罠を仕掛けたと考えればパクの話は納得できるが先にジュンソクが出て行った映像があったから気になるのよね。
でも面白かったからいいやw