作品情報・キャスト
4人の男女が愛と絆を武器に宮廷の陰謀に立ち向かう中国ラブ史劇
「符家の娘を娶れば帝王となる」と歌が流行する霊陽国の都。
次期皇帝として期待される薛栄は符家の長女・玉盞を殺して武術に優れる次女・金盞を娶るよう密命を受けるが玉盞に惹かれていってしまう。息子を皇帝にしたいと企む福慶長公主から依頼を受けた江湖を流浪する江紹は玉盞と間違えて金盞をさらってしまう。聡明で決断力に優れる薛栄と玉盞、真っ直ぐで物怖じしない金盞と江紹。運命的に出会った彼らに皇位を巡る陰謀や入れ違いの婚姻、出生の秘密など、衝撃的な出来事が次々と降りかかるが4人は力を合わせて困難を乗り越えながらそれぞれの愛を育んでいく。
全40話で紹介(各話の題名は私が勝手に名付けたものです)
ネタバレあらすじ/双嬌伝
第29話・衛王の策
花嫁姿の符金盞は一晩中待っていたが江紹が迎えに来てくれなかったので泣き崩れます。
江紹が符言信(衛王)を殺し自首するよう仕組んでいた李懐瑾は狙いがはずれてしまうが捨てられて落ち込む符金盞を優しく慰めます。
張永曜は寿安公主が倒れて流産したと知り懐妊していた事を知らなかったので驚きます。何で言わなかったのだと聞くが何度言おうとしても符玉盞(皇后)の事で頭がいっぱいでまったく気に掛けてくれなかったと言われます。
薛栄(霊陽国皇帝)から激しく叱責を受けた張永曜は反省します。
衛王が廟へ祈祷に向かったと報告を受けた李懐瑾は江紹が衛王を殺してこそ完全に2人の仲を裂けると月瑩に命じます。月瑩は衛王を始末して亡骸を埋めた刺客を口封じのために殺します。
しかし、命を狙われている事を察知していた衛王は誘き出すために出掛けており伏兵と共に刺客を捕えていました。江紹に雇われたと言われるが証拠がないために「命を助け追求しない代わりに雇い主に任務を完了したと伝えろ」と取り引きしていたのです。
衛王は薛栄を訪ねて事情を話し「真相を突き止めるため、そして何故娘を捨てたのか問い詰めるため居場所を教えて欲しい」と願いすると鹿城の国境近くにいるはずと言われます。
「生きている事は内密に」とお願いされていた薛栄は符玉盞には話すが江紹が関わっている可能性があるため符金盞には黙っておくよう告げます。
父が殺されたと報告を受けた符金盞は刺客の雇い主が江紹だと聞かされ驚きます。そんなはずないと捜しに行くと2人で埋めた酒が掘り出され別れを告げる文が埋められていました。
薛栄は出征を決意していたが符玉盞を心配させないために戦を回避し平和的な解決ができるよう約束すると告げます。
南鄺から和親のために令嬢・趙婉児が贈られてきたので薛栄は戸惑うが符玉盞の勧めもあり貴妃に封じます。そして国境での争いは山賊が関係していたと使者に言われ「10万の大軍を準備したが考えが早急だったようだな」と告げます。
第30話・復讐のために
南鄺から和親のために薛栄(霊陽国・皇帝)に嫁いた趙婉児は家族を皆殺しにされ復讐を果たす時が来たと胸に秘めていました。
嫁いだ夜は皇帝が部屋に来て一夜を過ごす掟だが皇帝は符玉盞(皇后)を寵愛しているため現われませんでした。
宮中では他人を弔えないという掟に目を付け趙婉児はわざと位牌を隠し持っているのを宮女に気付かせます。取り調べが行なわれると位牌を持って逃げだし符玉盞に拝謁願い助けを求めます。
符玉盞は掟には逆らえないので救う事はできないと伝えるが位牌が亡き夫のもので一生を誓い合った仲だったと知り「助けるから位牌を燃やし三日間閉じ籠もって掟も書写しなさい」と告げます。
寵愛争いはしないこと、そして弱みを握らせることで皇后の懐に潜り込むのが趙婉児の計画でした。
江紹は目を覚ますと符言信(衛王)が目の前にいたので飛び起きます。
「私を襲ったのはお前だな、そして婚礼を反故にするとは母親に何も教わらなかったのか」と言われ、「お前が母・江舜英を殺したろ」と怒ります。
しかし、扳指は紛失したものでありそれで下手人と思ったのなら何者かが罪を着せようとしていると言われ共に帰京して調べ直すことにします。
いまこそ母親の仇をとるべきだと月瑩に言われる李懐瑾だが符金盞と結ばれるチャンスであるため謀反人にはなれないと告げます。
李懐瑾を皇帝の座に付かせたい月瑩は符金盞の存在を強く憎みます。
李懐瑾は符金盞に会いに行くと江紹を捜すために鹿城に向かったと侍女から聞かされ後を追います。符金盞に追いつき調べると江紹の亡骸はおそらく国境付近で敵に回収されたと知らされます。
悲しむ符金盞に金の簪を贈り李懐瑾が想いを伝えた頃、符府に戻ってきた衛王は15年前に趙州に行っていない証拠を見せます。
第31話・敵の敵は味方
江紹が亡くなったと知らされ落ち込む符金盞は、李懐瑾から幸せにすると金の簪を渡されるが「幼馴染みで男女の情を持ったことがない、大切な人に渡して」と告げます。
李懐瑾は江紹の遺体を目にするまで鹿城を離れないと言い張り酔い潰れた符金盞を馬車に乗せ帰路に付きます。
蓁蓁は衛王が生きていた事に驚き「また家族を失うのかと思った」と泣きながら抱き付きます。江紹が戻ったと聞かされ喜んで会いに行き符金盞を娶るのを止めたなら自分にも機会をちょうだいとお願いします。
しかし想人は符金盞だけであり妹としか思えないと言われ何で婚礼をすっぽかしたんだと悲しみます。
趙婉児は皇后(符玉盞)の侍女・蘭佩を鉢合わせ彼女が落とした写経を目にします。符玉盞を訪ね皇后の位にいても旧友を忘れないとは義理堅いですねと告げると「供養の相手は顔も知らない人だけど慚愧の念から写経して祈祷を頼んだの」と言われます。
姉妹のように感じていたのに符玉盞が敵だったかと動揺するが必死に感情が出ないよう押し殺します。
「謡諺のせいで我が家は取り潰しに遭い霊陽の符家が利を得たのか、謡諺の符家の娘である私に変って皇后に即くとは命で償ってもらう」
皇后誕辰祝いの招待状を手にする寿安公主は自分の子を殺しておきながら何で寵愛を受けて幸せそうなんだと侍女に八つ当たりします。
寿安公主は趙婉児が酒に毒を混入して皇后に勧めようとしていたので詳しく話を聞くためにわざと溢して阻止します。衣を着替えるために席を外し「符玉盞を殺したいのなら邪魔はしないが軽率な行動は取るな、手を貸そう」と告げます。
第32話・毒をもって毒を制す
符金盞は思い出の砂盤の前で想い出を振り返っていると江紹が帰ってきたので生きていたのかと驚き父親の敵だと首を絞めます。
しかし符府へ行けば衛王に会えると言われすぐに確かめに行くと普通にお茶を飲んでいたので無事だったのかと抱き締めます。
李懐瑾は何で衛王が生きているんだと月瑩を叱咤すると刺客を雇った人物はバレてしないはずだと言われ確かめるために敢えて符府を訪ねると江紹がいるのを目にします。
符金盞は話の邪魔になるからとその場を後にし誤解が解けたらもう離れないよねと告げると江紹に当たり前だと言われ安心します。
趙婉児は寿安公主と結託し符玉盞を毒殺するために日にちをずらしてお香と青梅を贈ります。趙婉児が贈ったお香だけでは毒性はないが寿安が贈った青梅を食べると中毒症状に陥るのです。
数日後、薛栄は符玉盞が疲れやすく寝てばっかりいるので懐妊かと勘違いし太医を呼ぶが猛毒に侵されていると知らされ動揺します。
太医さえも原因となる毒が分からず雷藤の毒をもって毒を制するしかないと言われ、薛栄はその間も解毒方法を探るよう命じ張永曜を呼び出し皇后に毒を盛った人物を捜し出せと密命を下します。