作品情報・キャスト
チャオ・インズ、チョン・イー共演、中国の五代十国時代を舞台に架空の4つの国を舞台にした中国大型宮廷ロマンス
盛州・西斉・雍臨の三国が北方で勢力を争う梁の末期。雍臨の郡主・賀蘭茗玉は盛州の第九王子・蕭承煦と運命的に出会い恋に落ちる。一方、蕭承煦に王位を継がせるという盛州王の遺言をもみ消して卑劣な手段で王になったのは第三王子・蕭承睿。
賀蘭茗玉は結婚の約束をしていたが戦死の知らせが届き、陰謀で殺されたと訴える第十王子・蕭承軒を死罪から救うため国王の側室となり復讐を誓うが戦死したはずの恋人が帰還する。
一人の女性の波乱の生涯を描いた切なくも美しい物語
全61話で紹介しています
ネタバレあらすじ/長安・賢后伝
第28話/死の偽装
辺鄙な別邸で禁足を命じられた賀蘭茗玉(賢妃)は侍女・凌蓁児とともに酷い扱いを受けながら日々を送ります。
宦官が炭をくれないため薪で暖を取っていたところ衣に燃え移り火事になってしまいます。外から煙を目にした蕭承煦は大晟国皇帝・蕭承睿のせいで下僕まで酷い態度を取っていると知り早く救出せねばと思います。
梁の朕将軍が10万の軍勢で進行中だと報告を受けた皇帝は陳将軍を手に入れた者には広域を領地として与えると訴え蕭承煦に志願させます。
皇帝は満足するが蕭承煦は全てを変えるためにも必要な領土だと思っており出兵するまえに「賢妃の身分を捨て自由に生きられるなら望むか?ここを燃やす」と茗玉に聞きます。
賢姫の身分を捨てるということは擁臨の郡主とてしての身分も捨てる事になり故郷に戻れないことを心配していたので「蕭承睿を失脚させ正しい道を取り戻せば隠れることはない」と告げます。
「兄妹の情を捨てきれていないはず、少しでもためられば失敗に終わる」
考え直してと茗玉に訴えられるが王位のために母を死に追いやり愛する人への酷い仕打ちに我慢ならず報復で怒りを鎮めなければ自分が倒れてしまうと言い放ちます。
蕭承煦は出兵すると茗玉と凌蓁児は厳将軍の手引きを受け抜け出し邸宅は燃やされます。
賢妃が火事に巻き込まれ亡くなったと報告を受けた芸琪(皇后)は涙を流して悲しみ「陛下は茗玉に濡れ衣を着せ追い出した。これで満足ですか」と蕭承睿に訴えます。
蕭承煦は戦に勝利して陳将軍を投降させ兵士配置図まで手に入れます。その頃、蕭承泰は薛継の元将軍で今は梁の三辺巡撫の洪広志との密談に応じるが国を売るほど卑劣ではないと言い放ちます。
第29話/賢妃の懐妊
死を偽装して皇宮を出ていた賀蘭茗玉と凌蓁児は蕭承泰から逃げ切り道端で倒れていた洪広志を介抱します。
しかし蕭承泰にわざと策を持ちかけたのは狼蕭営の印のある密書をわざと掴ませ蕭承煦が裏切り者である事を皇帝に伝えさせるためだと盗み聞きして知ります。
投降した陳将軍が配置図を渡すのは密通していた証拠だと訴えるためだと知り動くなと指示されていたが急いで馬を走らせます。
蕭承煦に事情を伝えるよう凌蓁児に託した茗玉は仕方なく出迎えるためにやってきた蕭承睿を足止めするために姿を現します。
火事から逃げ出したが煙を吸って倒れていたところ民に救われたと告げると生きている事に安堵した陛下に抱き締められます。
芸琪(皇后)は帰還を喜ぶなか茗玉が懐妊していると知り喜ぶと、蘇玉盈は嬉しそうに蕭承煦に伝えに行きます。
皇宮に戻ってきた茗玉はまた牢獄で過ごすことになるのかと落ち込むと「これから生まれてくる子のためにも笑顔を見せなくちゃ。蕭承煦は自分を責めているはず」と凌蓁児に言われます。
陛下から鳥を賜るが同じ目に遭わせたくないと逃がし「全力を尽くしたから後悔はしていない」と蕭承煦に告げます。
第30話/立太子
立太子の件で頭を悩ませる蕭承睿(皇帝)は茗玉がこれから出産する子を芸琪(皇后)に養育させて嫡男にする事も選択肢の1つとして考えます。
茗玉は従姉に預けることは構わないが生まれてすぐに兄弟たちから目の敵にされるのではと恐れます。宮中では不自由はないが心は冷え切って何も感じられなくなってしまったと凌蓁児と話をするが鳥籠を手にした蕭承睿(皇帝)に聞かれていました。
皇帝が引き返したので見送ると鳥を放ち何も言わず去って行きました。
皇帝は5皇子・啓恒を皇太子に冊立するが、喬淑妃と蘇玉盈はさっそく賢妃と皇后が手を組んで5皇子を追いやるかもと綰音(貴妃)を唆します。
蕭承煦が半年ぶりに戦から戻ったころ茗玉のお腹の子は順調に育ち、喬淑妃が懐妊しました。
茗玉が急に産気付いたために凌蓁児は急いで陛下に知らせようとすると貴妃の侍女に門前払いされてしまいます。貴妃を恐れて誰も助けてくれなかったので蕭承煦のもとまで馬を走らせます。
蕭承煦を蘇玉盈が止めるので「私だったら黙っておく。もし口を開けば夫は確実に死罪になり夫を死罪に陥れる者女を娶る男はいない」と言い放ちます。
第31話/返り討ち
賀蘭茗玉(賢妃)が出産した6皇子に蕭承睿は啓元と名付けたが茗玉と会おうとはしませんでした。
侍女・恵児が皇后に呼び出しを受けたと知った綰音(貴妃)は何かしたのか確認を取ると「産婆を呼びに来た凌蓁児を追い返した」と聞かされ驚きます。
すぐに門番をしていた二人の宦官を買収するよう命じ何とか「凌蓁児が訪ねきたが遅い時間だったので宦官が伝えなかった」ということで皇后を納得させます。
茗玉は産婆を送ってくれた蕭承煦に心で感謝をおくるが恵児の悪事は証拠がなく突き止められなかったと皇后に言われます。
恵児は茗玉の出産を担当した産婆が狼嘯営の者だと知り「側室の出産時に親王が関わって産婆を送るのはあってはならないこと、陛下が知れば賢妃は苦境に立たされる」と綰音に言います。
綰音は「貴妃の懐妊中に陛下を誘惑して自分も身籠もったものを放っておけば陛下を奪われてしまう。情けをかけてはダメです」と言われ決心します。
産婆はどこの者だと叱咤される茗玉は「姉妹なんだから二人で話せば済むことでしょう」と訴えるが「姉妹の情に訴えれば黙っているとでも思っているのか」と言われ陛下を呼ばれてしまいます。
茗玉は産婆は宮中の者でもなければ狼嘯営の者でもないと陛下に告げると「先ほど我々の姿を見て逃げ出したので奇妙に思った衛兵があとを追っている」と恵児が横から入ってきます。
蕭承睿は産婆を追った衛兵を呼び正直に話すよう告げると「擁臨の賀蘭克用の屋敷に入っていった」と言われ、綰音と恵児は驚きます。
その場に呼ばれた克用は「妹の出産の際に誰一人手を貸すものがおらず夜中に凌蓁児に助けを求められた」と説明し、凌蓁児は驚く陛下に「助けを求めたが明日産めと恵児に追い返されたのです」と訴えます。
綰音は慌ててその件は皇后に聞けば分かると訴えるが、先を読んでいた茗玉は皇宮を出る宦官を捕えており連れて来させます。
逃げ道がなくなった恵児に助けを求められる綰音だが「なんて事をしたんだ」と見捨て恵児は死罪となります。
蕭承睿は「一介の侍女が宦官の口を封じ都から追い出せるわけないだろう。寵愛を受けていなくても皇子は朕の子だ。母子が無事だったのは幸いだが心底失望した」と綰音を叱咤します。
反省もせず陛下を奪うためにきたのかと綰音に言われた克用は「家族と思っているから陛下の前で黒幕まで暴かなかったのだろう。お前が再び茗玉を傷付ければ擁臨はお前と縁を切る」と言い放ちます。
第32話/呪いの人形
6皇子・啓元の宴まで中止され心配して訪ねてくるのは芸琪(皇后)だけになってしまった茗玉(賢妃)は長年侍女として付き添ってくれる凌蓁児だけでも幸せにしなければと思います。
蕭啓翰は母・蘭昭儀に凌蓁児を娶りたいと告げるが貴妃と敵対している権勢を失った妃の側近などダメだと言われてしまいます。
蘭昭儀に呼び出しを受けた凌蓁児は「皇帝の長男で高貴な身分を誘惑するとは。玉の輿に乗る空想など止めなさい」と言われ鼻で笑います。
「玉の輿の乗りたいなら皇帝を選ぶ。あなたの出身で私の身分を侮辱できるとでも?私は穆清の大臣の娘で正褄が産んだ子です」
蘭昭儀に命じられた侍女が手を振り上げたので凌蓁児は掴んで突き飛ばすが机の上にあった生地を目にし呪いの人形を作った奴だと気付きます。
凌蓁児が「酷い扱いを受けるのに何で何度も貴妃を訪ねるのか」と不満を言うので茗玉は「わだかまりを解くには時間がかかるし血縁関係は何よりも強いはず」と告げます。
しかし皇太子が急病となり亡くなってしまうと茗玉が皇太子のために作ったおもちゃが原因だと疑われてしまいます。
呪いの人形のことは別邸から無事に帰ったので追求しなかったが、またもや悪辣な手段で赤子を害するとはと蕭承睿に言われた茗玉は子と引き離されそうになったので簪を首に自らの首にあて返せと訴えます。
凌蓁児は駆け付け呪いの人形のせいで起きた事なら吉光闇を調べるよう訴えると蘭昭儀の仕業だと判明し更に侍医の検視の結果、おもちゃの成分は関係ない事が分かりました。
また蘭昭儀が皇太子のために贈った外套の粉(喬淑妃が仕組んだもの)が喘息を引き起こさせたと分かります。