作品情報・キャスト
布商を営む蘇家の贅婿(婿養子)に転生したビジネスマンが現代の記憶を活かして困難を乗り越えてゆく痛快歴史ドラマ
大手企業の幹部・江浩辰は何者かに襲われ意識を失う。目を覚ますと武王朝で布商を営む蘇家の娘・蘇檀児の贅婿(婿養子)・寧毅に生まれ変わっていた。檀児に横恋慕する烏啓豪や檀児に代わって家業を継ぐことを目論む叔父親子から数々の嫌がらせを受ける寧毅たちだが知識を存分に発揮して夫婦で協力しながら実力で相手をやり込める。正式に家督を継ぐことを認められた檀児だったが、それは同時に寧毅との婚姻解消を意味していた。
全36話で紹介
ネタバレ感想/贅婿
第5話・家出
寧毅は夢で襲ってきた者が義父だったので恐れて家出すると鶏を追いかけて川に落ちる女性を目にして助けます。
送っていくと女性は1人暮らしであり名前が聶雲竹だと知らされます。
そのころ、寧毅がいないことに気付いた蘇檀児は護衛隊長の耿直を連れて捜しに行くと寧毅の荷物を発見します。スイカ売りのおじさんに荷物の持主はどこへ行ったか聞くと身投げしたと言われ驚きます。
しかし寧毅の楽しむ声が聞こえてきたのに見に行くと聶雲竹の家で着替えをしていたので連れて帰り2人の仲を誤解して部屋に閉じ込めます。
寧毅のもとに義父がやってきて娘を裏切ったから杖刑だと阿大に命じました。阿大が棒を持って向かってきたので「裏切ってないし何で俺を何度も狙うんだ」と言い放ちます。
「郊外の森で黒装束に襲わせ香り玉に毒を仕込ませ殺そうとしたろ」と訴えると「旦那様は助けたんだろうが」と阿大に言われ誤解だと分かります。
今回の件も誤解が解けたことで監禁を解かれた寧毅は店が繁盛するように配置替えを行い、外に駐車場を作ります。そして店員の研修を行い上質な生地は値段を上げて利益を出す一方、質を保つことを前提に民が求めやすい生地も研究するべきと蘇檀児に告げます。
蘇檀児の店は客足が伸び売り上げが好調だが番頭は工房の人手が足りなくなると心配します。現在の知識を生かす寧毅は蒸気で可動する織機を作ると蘇家主人は大いに喜びます。
悔しい蘇仲堪は学ぶべきことはまだまだあると横やりを入れてくるが「蘇檀児の店の一か月分の利益はお前のところの一年の利益だ、お前が学べ」と叱責を受けることになります。
烏啓豪は東市の客まで蘇檀児の店に取られ始めたので火木門の刺客を連れて寧毅を襲うが女ごときで騒動を起こすなと父親に叱責されます。
第6話・女商人
烏啓豪なんかに嫁がせなくてよかったと寧毅を気に入る姚氏は店は問題ないがいまだに別室を使う娘夫婦が心配なので妙案はないかと富豪夫人たちに相談します。
無理やり酒を飲まされた寧毅は蘇檀児の寝室へ送り込まれます。蘇檀児が警戒するなか任意は寝台だけを動かし壁をハンマーでたたくと外で聴く耳を立てていた姚氏たちは激しすぎじゃないかと騙されます。
そして壁に穴をあけて寧毅は部屋に戻り蘇檀児は布を垂らして穴を隠します。
蘇檀児は店を継いで江寧一の女商人になるのが幼いころからの夢だったが反対する父親と徐々に会話がなくなり今では顔すら合わせなくなったのだと寧毅に話します。
蘇氏一族が年に1度集まる宗家会議で主は実印を孫娘・蘇檀児に継承すると発表します。
蘇檀児は受け取ろうとすると帳簿も確かめず慌ただしく実印を与えるのは反対だと蘇仲堪が言い出します。番頭は帳簿がすり替えられていることに気付き焦るが偽の帳簿だと把握する蘇檀児はすべて暗記しており簡単に正します。
寧毅は店の名刺を秦嗣源と康賢に届けに行き自分の名前を言えば安くすると告げます。すると各家の生地商が歌姫を招いて詩歌などを披露する濮園詩会に参加するのかと聞かれます。
蘇檀児が追い込まれていると耿直に言われ駆け付けると「不正を簡単に直せるということは改竄も簡単にできるはず」と蘇仲堪に訴えられていました。
取引の証書を全部残してある寧毅は主に渡し失礼すると女に実印を与えるのは反対だと蘇仲堪は執拗に訴えます。すると「女だから何なんだ?」とパパが現れ、生地の商いの天賦の才は江寧中が招致であり店を繁盛しているのは事実だと訴えます。
笑みを浮かべる蘇檀児は蘇家の未来を担ぐ決意表明し実印を受け取ります。
第7話・離縁の朝
実印を譲り受け念願叶う蘇檀児だがそれと同時に契約が切れて離縁することを意味するので乾杯しながら複雑な心境になります。
また寧毅も未練がありながらも離縁の事を聞かれて正直慣れず恥ずかしくて「出て行くよ」と返事します。
寧毅は蘇家主にゴルフクラブを、義母・姚氏に美容クリームを、義父に父娘がうまくいくための参考書を贈るため訪ねます。
そして実印が手に入らず悔やむ蘇仲堪と蘇文興を訪ね帳簿するときに役に立つため術数と会計学の理論を基に作った計算表を贈ります。蘇文興は「いるかこんなもん」と言い放つが「必要だろう」と蘇仲堪に叱責されます。
数日後に濮園詩会が開かれるため蘇檀児は芸館を訪ねるが烏啓豪が値を上げて全員を押さえていました。全員を押さえてどうするのかと思うが蘇家に対する嫌がらせだとすぐに気付きます。
捜しても妓生が見つからず寧毅に相談しようと耿直に言われるが蘇家を出て行く彼に相談はできないません。
耿直に蘇檀児が困っていると言われた寧毅は前に両家の差を見せてやると烏啓豪に言われていたので秘策を考えていました。
前に助けた聶雲竹は新門芸館のかつての看板花魁であり男徳学院の仲間の演奏で寧毅は歌いながら船を漕ぎ登場します。聶雲竹の美しさに誰もが魅了されると烏啓豪は最初から挽回の策を講じていないからこうなるんだと父に叱責されます。
第8話・ロマンス
離縁状を紛失したと遠回しに言う寧毅に蘇檀児は笑みを浮かべ口づけします。
何が起こったのか一瞬把握できず呆然としてしまう寧毅は本で顔を隠す彼女を見つめます。そのころ、男徳学院長で駙馬の康賢とと武王朝の実力者・秦嗣源は濮園詩会での寧毅の活躍を賞賛していました。
景翰5年、靖国が台頭し靖帝は梁国が武王朝の歳幣を独占したとして出兵し攻め入りました。
梁を滅ぼし武王朝に圧力をかける狙いであり両国の交戦で北の地の民は苦しみあえぐことになりました。武王朝皇帝は靖が勝利するのは必至であるため4年前に梁が併合した青雲六州の奪還するべきと進言されるが梁への歳幣を即座に止めるべきとの意見もあって迷います。
そんな皇帝は秦嗣源の参内を命じたのにひと月経ってもまだ来ないのかと待ちわびます。
しばらく気まずい二人だったが寧毅は蘇檀児の頬に口づけをして逃げるように去ります。
蘇檀児は頬に手を上げニヤつくが番頭や店員たちに見られていることに気付き恥ずかしくて出て行きます。
烏啓豪は歳幣の商いを引き受けることになった宋都尉から絹を買い占めるよう話を持ち込まれます。また宋都尉に同行していた韓主使は身内を助けるために蘇仲堪と蘇文興を訪ね江南の絹はおそらく烏家が手にするから江北の絹を買い占めよと告げます。
蘇檀児が舒婉から文には歳幣が増えると書かれていたので韓主使が例年通りだと蘇家主に伝えていた事で歳幣の商いを蘇仲堪に任せる気だと察知します。
絹を買い占めていることを知った寧毅は今は静観するべきと伝えるが蘇文興なんかに負けたくない蘇檀児は静観はできないと焦ります。