作品情報・キャスト
長編小説「九州・斛珠夫人」をドラマ化したヤン・ミーとウィリアム・チャン共演のファンタジーラブ史劇
九州世界の王朝時代、漁師の娘・葉海市は真珠税の取り立てに苦しむ父親に殺されそうになるが涙が斛珠(真珠)になる鮫人族に命を救われる。将兵に村ごと殺戮されそうになると皇帝の腹心・方諸に助けられ都へ行くことに。葉海市は方海市と改名し男として方諸の弟子になると数多くの戦功を立て頭角を現す。恋心が芽生えると皇帝を守ることが使命である方諸から女であると公にされ後宮へと送られるが・・・
全48話で紹介
ネタバレ感想/斛珠夫人
第17話・黒い渡鴉の羽
皇帝旭帝(褚仲旭)は気分が優れず散歩に出ると緹蘭(淑容妃)が侍女に物語を読み聞かせているのが耳に届きます。
暇だから読んで聞かせよと声をかけて愈安宮に場所を移すとそのまま一夜を明かします。
途中、うとうと眠りに入ってしまった皇帝は儀王の乱を平定したあと六翼将のうち5人が生き残り、4人を葬って蘇鳴だけは泳がせると方鑑明と話し合っていたことを思い出していました。
皇帝は北方の難民が泉明港に押し寄せ同港の収入が激減し西平港刺史・陳赫然が食糧の支援を求めていると知り志願した蘇鳴に任せます。
蘇明こそが鵠庫と組んだ裏切り者だと確信している方鑑明は泉明港に行きそのまま逃亡するのではと警戒します。また鵠庫へ情報を流す人物が黄泉営にいると疑い張承謙に探るよう命じるとあやしい家から黒い渡鴉の羽を発見します。
渡鴉の伝書を使うのは蘇家であるため方鑑明は卓英に蘇鳴を都まで連れ戻させるよう命じるが張承謙の靴の裏に渡鴉の羽が付着しているのを符義が目にしていました。
泉明港に向かう蘇鳴は鵠庫に文を送ったことがバレたと知ると天啓にいる呉奇を呼んだ方がいいのではと部下に進言されるが鞠七七を見張らせているので動かせません。
このまま泉明港に行けば待ち構えられている可能性があるため淤河に沿って進み居茲から海に出て浼海を通り瀚州から向かいます。
薩莉亜はいまだ目覚めない海市のために皇族伝来の聖薬を提供し月に回復を祈ります。
綾錦司で働く全員に皇帝から杏仁茶が届けられる鞠七七は覚悟を決め口にします。皆も頂戴するなか鞠柘榴は官兵が訪ねてきたので一口だけ飲んで応対し修繕した感服を渡します。
目眩を起こし先ほどのお茶のせいではないかと頭をよぎり戻ると鞠七七含む全員が吐血し倒れていました。
第18話・紅薬帝姫の令牌
方鑑明の命を受け陳哨子は蘇鳴の刺客・呉奇を捕らえようとすると主は鞠七七だと口に自害されます。
綾錦司が危険だと察知し急いで向かうが鞠七七や女官たちが吐血して息絶えていました。報告を受けた皇帝は皇宮で女官が謀殺されるとは何事だと激怒し自分の周囲にも間者がいるのだと気付きます。
方鑑明から密命を受けた方卓英は逃亡した蘇鳴を追いかけると5人の腹心を連れて船に乗り殤州へ向かったと知ります。
聖薬と方鑑明の看病のおかげで目を覚ます海市は徐々に回復していきます。
大至急戻れと勅命を受けた方鑑明は綾錦司の件の報告を受けたばかりだったので把握し蘭茲を出発します。方鑑明を見送る海市はなるべく早く黄泉営に戻ることを李承謙に告げ、蘇鳴を追っていた方卓英は追いつき立ち塞がります。
腹心を倒している間に逃走されたので追いかけると蘇鳴のために駆け付けた奪洛(左菩敦王)と遭遇するが自分そっくりだったので互いに驚きます。
方卓英は殺せと命じた奪洛に紅薬帝姫の令牌を掲げ阻止し引き返します。七日前の綾錦司での事件を知り激しく動揺すると鞠柘榴は生きていたので安堵するが毒により視力を奪われたのだと知ります。
第19話・心のともし火
方鑑明は敬誠堂に旭帝を訪ねると蘇鳴が逃げたこと、そして命を落とした鞠七七を同じ故郷である流觴に返すと言われます。
蘇鳴と残党を一掃する命を受け引き下がるが陳哨子から手掛りが何も残っていないと言われます。蘇家の家宰は自害していて井戸で溺死していた3人の太監も生前怪しい挙動はありませんでした。
方卓英の様子がおかしいと陳哨子に報告を受けた方鑑明は会いに行くと蘇鳴を取り逃がしたと謝罪されます。
責任は自分にあるから陛下をお守りする任務に戻れと命じます。その頃、蘭茲で回復した海市は薩莉亜に助けてくれた恩は必ず返すと告げ黄泉営に戻ります。
方鑑明は鞠七七の告別に向かうと綾錦司でひとりだけ一命を取り留めた鞠柘榴は皇宮に留まり帰郷しないで鞠七七の遺志を引き継ぐと言います。
鞠柘榴の視力は回復しないと医官に知らされた方卓英は悲しみます。
旭帝は上奏文を淑容妃(緹蘭)に読み上げてもらうようになり一緒に過ごす時間が増えるが緹蘭が寝てしまったので顔に悪戯書きをして出ていきます。注輦の祝日である恩月節の晩に灯籠を池に浮かべると緹蘭は感動します。
満足する旭帝だが注輦の特使・蒲由馬が謁見を願いやってきて天災による被害が出たため支援を要求されます。
第20話・英雄たちの帰還
淑容妃(緹蘭)は旭帝との関係が良くなっていき喜んでいたが注輦の特使・蒲由馬から援助を頼まれ困惑します。
政務が忙しいと聞き・・とお菓子を持って訪ねるが旭帝から回りくどい方法だと指摘されます。注輦のために来たのだろうとお菓子を叩き落とされ再び溝ができてしまい悲しみます。
方卓英は毒の後遺症で失明した鞠柘榴を気遣い小白(兎)のために大根を持って会いに行き交流を深めていきます。
黄泉関から帰還すると海市はすぐに参内を命じられ、鵠庫の前左菩敦王を殺し蘭茲を奪還した手柄を立てたことで雲麾将軍に封じられます。
方鑑明はまだ若く早すぎる出世だと進言するが海市が受け入れたので重臣となれば軍権と政権を握る日も遠くない、危地に身を置くも同然なんだと叱責します。
反省する海市はこれ以上怒られたくないので朝議で誰かに合図を送っていた湯乾自は蘇鳴の間者ではないかと告げます。また鵠庫左部の新王・奪洛が方卓英に瓜二つだったので容姿を悪用されるかも知れないと言います。
海市はお土産を持って緹蘭を訪ねるが湯乾自の部下であるため関わるとまた面倒を掛けると仮病を使われ会えませんでした。
宴の席で海市は「カニを食べて芸妓を見るな」と方鑑明に文を送ります。緹蘭は酔って戻ってくる旭帝を姉・紫簪の衣を着て待ち構えます。