作品情報・キャスト
長編小説「九州・斛珠夫人」をドラマ化したヤン・ミーとウィリアム・チャン共演のファンタジーラブ史劇
九州世界の王朝時代、漁師の娘・葉海市は真珠税の取り立てに苦しむ父親に殺されそうになるが涙が斛珠(真珠)になる鮫人族に命を救われる。将兵に村ごと殺戮されそうになると皇帝の腹心・方諸に助けられ都へ行くことに。葉海市は方海市と改名し男として方諸の弟子になると数多くの戦功を立て頭角を現す。恋心が芽生えると皇帝を守ることが使命である方諸から女であると公にされ後宮へと送られるが・・・
全48話で紹介
ネタバレ感想/斛珠夫人
第37話・龍尾神の使者
方鑑明を救えるのはお前しかいないと旭帝に言われた海市は朝議の場に向かいます。
清らかな水を手のひらに滴らし鮫珠を浮かばせる仙術を披露し龍尾神に会ったことを証明します。そして大臣たちは清海公をいつも責め立てるが奸臣であるならばなぜいつまで経っても排除できないのだと笑みを浮かべます。
「龍尾神との出会いは瑞兆ではない、大徴を陛下という明君が治めていることが瑞兆だ」と方鑑明に教えを受けており陛下が必要なら自分は瑞兆になると訴えます。
そして今までの命を懸けた方鑑明の功績を話し黄泉関にすら行ったこともないお前達は何をしたんだと大臣たちに言い放ちます。戦わせるだけ戦わせいざとなったら責めることしかしていない大臣たちは黙り込みます。旭帝は海市が女子であると最初から知っていたし方卓英の件はすでに罰を受けたのだからもう蒸し返すなと命じます。
海市は柏奚を解いてほしいと願い出ると何度も試みたが方鑑明がその気にならなければ他人には解けないのだと知らされます。
方鑑明のもとに押し掛け、自由を取り戻して家庭を築きたいと心が揺らいだことはないのかと訴えます。何も答えてくれないので何で自分に選ばせてくれなかったのかと訴え「縁はこれまでだ」と出て行きます。
旭帝は冊封の詔書を渡せば本当の妃になってしまうと訴えるが方鑑明は天命に従うと言います。金印を受け取った海市は正式な妃となり冊封式を終えます。
海市を陥れるつもりが方鑑明が海市を旭帝に嫁がせる先手を打たれてしまい季昶は油断したと苛立ち23名の使用人を口封じします。
旭帝は「緹蘭は注輦には駒扱いされ大徴に頼る者もいないし毒も持っていない、ましてや黒幕はまだ宮中に潜んでいるのだから許し自分を楽にするべき」と方鑑明に進言されます。
禁足中の緹蘭(淑容妃)に会いに行き注輦には自分の従者が潜入しており王子や母君を守っているから安心するよう告げます。海市を妃にしたのは海市と方鑑明をまもるためでありいずれ自由にさせることを教え互いに変わらぬ愛を確かめ合います。
第38話・宿命への挑戦
大干ばつにより多くの死者が出ている事で西平港刺史の劉昌平から援助の上奏文が届きます。大干ばつによる米の不作は龍尾神の怒りに触れたために与えられた罰だと噂が広まっており旭帝はデタラメだと怒ります。
近くの越州から食糧の調達をすればいいと方鑑明が進言するなか淳容妃が龍尾神の使者なら民心を慰めるのが最良だと重臣達から意見が出ます。
海市が柏奚を解く方法を懸命に探していたころ方鑑明が危篤となってしまいます。海市は歴代の関係を調べ17名の清海公が皇帝より後に死去していることを知るが解き方を解明できずにいました。
そんな中、西南の飢饉、龍尾神の噂を知った海市は旭帝に謁見し州府と交渉するため西南へ行かせて欲しいと願い出ます。
旭帝は方鑑明が危篤だということは伏せ、巡天の印を授け救済せよと勅命します。報告を受けた季昶は西平港に入るのは簡単だが出られないだろうと笑みを浮かべます。
緹蘭(淑容妃)は方鑑明の毒を解く手掛かりを見つけ、龍尾神の毛と血と鱗が薬となり人を救うと医典に記載されていることを旭帝に告げます。
旭帝は鮫珠でもいいのではないかと気付き方鑑明に飲ませて海市のためにも必ず回復しろ呼びかけます。
第39話・奇跡の雨
海市は西平港に到着すると刺史・劉昌平と西平港商会の会長・百里原に出迎えられます。
斛珠夫人と歓迎される海市は殻物倉庫と炊き出し所も見て対処を検討するとまだ越州の食糧が届いていないから長旅の疲れを先に取るよう言われます。
受け入れる海市だが何か隠されていると察知し雨乞いのために部屋にこもっているふりをして状況を探ります。
鮫珠の服用で小康状態となった方鑑明は危篤状態だったときの旭帝の声が届いていたので海市を追って西平港に赴きたいと願い出ます。
海市は斛珠夫人の来訪で被災民たちが街を追い出されているのを目にします。被災民たちに紛れると殻物倉庫にある白米は平穏だった頃に劉昌平が船団の頭領に売ったことを聞かされます。
越州から船がまだ出ていないと知る海市は伝書鳩を飛ばし雨が降るのを待ちます。
斛珠夫人が来ても雨は降らないし食糧も届かないと被災民たちから不満が聞えてきます。劉昌平と百里原は追い出す頃だと訪ねるがいきなり空模様が急変し雨が降りだしたので驚きます。
海市は食糧は三日以内に届くから明日から被災民にまともな粥を作るよう命じます。
海市は霽風館から数人を選抜し大徴軍も同行させ兵を越州と西平港に分けて危機に備えていました。食糧が届く前に虫けらを排除せねばと殻物倉庫に向かい兵糧を飼料に取り替え我が物として売るなど劉昌平と百里原たちの首を100回落としても足りぬと言い放ちます。
民を蔑ろにするとは何事かと叱咤しさらし首にすると言い放ちます。すると干ばつの件を数ヶ月前には上奏したが陛下まで届かず越州からの食糧も届かないので劉昌平は倉の食糧を売るしかなかったのだと百里原は言います。
ほぼ売り尽くし銭で飼料を買ったから何とか今日まで生きてこられたのだと言います。海市は善悪は一面では判断出来ないので良心に恥じなければ生きられると伝えます。
第40話・巡天の印
密かに西平港にやってきて海市を見守っていた方鑑明は彼女が寝静まったあとに部屋に入り手を握ります。
脈を取ると手を握り返され「病になれば会いに来てくれると思ってた、救済の任を果たし終わるまで見守ってて」と言われます。
海市は劉昌平と百里原は大罪を犯したが民を救うための行為だと認め、劉昌平には売却分の米を全て返還すること、百里原には海上通商の許可証を3年間役所預かりとすることで許します。
鞠柘榴は瀚州の外れに衣装店を出し額爾済に情報を送る任務に携わっていると方卓英が近くにいると知ります。しかし今は霽風館の方卓英ではなく鵠庫の奪罕王子であり自分も表向きは故人なので会えません。
鞠柘榴が生きていると知らない方卓英(奪罕)は迦満人を助けたいと額爾済に訴えると塔拉王女を娶るなら兵権を与えると言われます。
奪洛が蘭茲に最終攻撃をかけると情報を得るが左部に潜む間者から渡された刺繍を目にし鞠柘榴を思い出します。
海市は帰路につくが金の暴落で絶望した西陸の民が次々と自害していることを知り原因と雷州諸部の態度を探ってきてと侍女にお願いします。
旭帝は方鑑明の体内に毒が残っていると知り海市を越州に遣わし鮫人を連れてくればいいと思うが解毒は推測に過ぎないし危険だと方鑑明に拒否されます。