作品概要/キャスト
ジュノ/2PMとイ・セヨン共演・第22代王イ・サンと女官の切ない愛を描く歴史ロマンス
朝鮮王朝21代国王英祖の孫イ・サンは悲劇的な事件で父を失い宮中で孤独に育ち宮女ドギムに想いを寄せる。数年後、成長したドギムは走っていたところ足を踏み外し世孫を巻き込み池に落ちてしまう。反省文を書くよう命じられ書庫を掃除していると中へ入ってきた世孫を司書と勘違いし無礼な態度で追い返してしまう。怒った世孫は何度も書き直しを命じると次第に距離を縮めていくが勢力争いが激しさを増し命を狙われる
イ・サン(ジュノ)ドギム(イ・セヨン)英祖(イ・ドクファ)ホン・ドンロ(カン・フン)ホン・インハン(チョ・ヒボン)ファワン翁主(ソ・ヒョリム)カン・テホ(オ・デファン)フギョム(クォン・ヒョンビン)など
全17話で紹介
ネタバレ感想/赤い袖先
12話・正祖の即位
同徳会の存在を知った英祖は世孫サンが謀反を企んでいたと誤解し激怒します。
サンは自分を信じてお守りくださいと跪くが認知症を患う英祖は100人以上殺めた奴を生かしておけようかと言い出します。
思悼世子のことを言い出したので世孫を追い詰め満足していた臣下たちは困惑します。サンは涙を流しながらイ・ソンではなく孫のイ・サンだと訴えると英祖は激しく乱心します。
王妃と共に大殿を訪ねたドギムは金縢之事の在処を話そうとすると提調尚宮が慌てて押し入ってきます。
「この者に惑わされ足を運んだようですがすべて偽りですので観察尚宮のもとへ連れて行きます」
ドギムは妨害に遭うが雷が鳴った時に英祖が叫んだため、壬午年の世子が息絶えた日も雷が鳴り響き、王様は文章を作成し玉璽をお押しになったと一気に金縢之事の存在を訴えます。
英祖はうっすらと思い出し玉座の背後にある壁を剥がし始め金縢之事を手に取ります。世孫だけは必ず守り王位につけると思悼世子と約束したことを臣下に告げファワンを呼び翁主の手から世孫に玉璽を渡すよう命じます。
提調尚宮は秘密組織・広寒宮の連判状を燃やし後の事をウォレに託すと投獄されます。夜中に英祖に呼び出されて謁見すると按覈使の調査が終わったために何で世孫の命を狙ったのだと問い詰められます。
「宮女は王室のために尽くしても老いれば追い出される身、だからムスリの息子である王様に目を付け側室になろうとしたのに裏切られた。暎嬪が憎かったので孫に復讐しようとしたんだ」
英祖は自分への想いを利用して王座に就いたが王になればどんな選択をとっても許されると思ってたと告げ遠くに去るがいいと告げるが提調尚宮は王宮に残る方法はあると言い自死します。
床に就く英祖に寄り添うサンはこれから命を奪わなければいけない選択に迫られる時が来るが朝鮮の王として躊躇するなと言われます。
「過ちを犯したが常に最善を尽くしたからもう許してくれ」と英祖は告げると思悼世子の幻を目にし永遠の眠りにつきます。
あれほど私と母を苦しめたのに今更許せない、戻ってきてくださいとサンは涙を流します。
~先王の三年の喪も終わり即位したサン(正祖)は側室になってほしいとドギムに告げるが・・・
13話・謀反と救命
王位に就いたサンはドギムに後宮になってほしいと頼むが返事がなく内禁衛将テホに相談します。
サンが侵入していた逆徒に襲われたと知るドギムは共に行動するウォレに謀反に関与してないよねと確認を取ります。当たり前だと言われるが都承旨ドンロが大勢の宮人や官僚を捕らえておりウォレも連行されたので驚きます。
捜索するときに自分を茂みに行かせなかったのは逆徒が隠れていて守ってくれたのだと気付きます。ドンロに頼んで牢獄されてるウォレに会いに行くと「みんなから好かれるあなたは王宮の外では幸せだが王宮では多くの人があなたを求めるほど、あなたにとっては毒となる」と言われます。
サンから石投げの賭けを挑まれたドギムは先王の崩御に伴い王宮の外へ出された女官を呼び戻したいと願うと「勝ったら許可するが私が勝ったら返事を聞かせてくれ」と言われます。
勝負時に「助けたいのはボギョンか?」と聞かれ頷くとサンはわざと勝負に負けてくれたので恩情に感謝します。
そして逆徒は根本から排除せねばと王様を案じて口にしたが謁見するドンロが「恩全君(正祖の異母弟)は死罪にすべき」と進言します。ドギムは弟を殺すよう勧めてしまったのだと気付き王様に軽率な言葉はできないのだと思います。
ドンロは元左議政のホンに死罪を言い渡しに行くと「王様のもとで権力を振るってるらしいな、おまえの世が続くと思うか」と聞かれます。
「いつか王の寵愛を失う時が来るでしょう、だがその時のために準備しているからあなたと同じ道はたどらない」
ホンはあんがい早く再会できそうだと口にし毒酒を賜ります。
サンはファワンを呼びよせ叔母上の代わりに息子を死罪に処したと告げます。息子に助けられた命を大事にするよう告げると「翁主からチョンの妻」と呼ばれるようになったファワンは簡単に命は捨てませんと言います。
恩全君が処刑されたと耳にするドギムは王様は弟の命だけは救おうとしていたと知り心配で会いに行くと「お前は私と二人きりになるのを避けているな」と言われます。
王室の長である大妃からはやく側室をお置きにするよう言われたサンは自分に相談なく勝手に決めるのかと告げると兄を流刑にするとき相談しなかったと責められます。
母上(恵慶宮)のもとを訪ね大妃と手を組んだのかと聞くと弟や甥が殺されそうになった時に大妃様に助けを求めたと言われます。
「ドンロの妹か?都承旨は私に黙って母上のもとに行き、母上は都承旨と大妃様の仲立ちをしたのですか?」
サンは責めるが「王様には想人がいるでしょう、だから都承旨が来た時にドギムを呼んだのだ」と言われます。
「あの者に拒まれたが考えを変えさせることもできる、どうしますか?」
困惑するサンはドギムに会いに行くと「王様にとっては女人が一人増えるだけだが私は人生のすべてが揺らぎ二度と戻れない、自分を失いそうで怖いのです」と言われます。
14話・連れ去られた宮女たち
ドギムはサン(正祖)が淑昌宮に行ったので主人がいない部屋で番を務めます。
いつの間にか寝てしまい目を覚ますとサンの肩に寄りかかっており夢かとつぶやくと頬をつねられます。
「政務に没頭しているときにもお前を想い、よりによってお前が当番の日にと心が痛んだのによだれを垂らして寝ているとは・・・」
ドギムは王様は淑昌宮ではなく観象監へ行き、賂をもらい共寝の日を早めた官吏の半数を免職にしたらしいと聞かされます。
観象監の役人はドンロに買収されていた事を知るが都承旨だけ罪を逃れたのかと女官たちの間で不満が広がります。
内禁衛将テホは行動が目に余る、改めた方がいいと忠告するが「王様はいつもお許しになる、今回もそうだろ」と権力に酔いしれるドンロに言われます。
しかしドンロは王様の目的を覚えているかと鎌をかけて聞き出すと治水のあと華城を築くなんて知らされていなかったので動揺します。
元嬪に呼ばれたドギムは彼女を励ますと「元嬪か?それとも都承旨に呼ばれたのか」とサンに責められます。
元嬪とは以前から知り会いだと教え「気病みゆえ頼れる人が必要、頻繁に訪ねて優しくなさり慰めてください」と告げるとなんでそんな話を聞かせるんだと責められます。
「私のもとに何で他の女を送るんだ、お前も私に心を寄せていて同じ愛情を抱いているのではないか、違うなら今すぐ否定せよ」
手を握られるドギムは謀反が起きたときに命がけで駆けつけた事を思い出すが「王様の女人になることを望みません」と手を引っ込めます。
サンは恵慶宮から元嬪が重篤だと知り駆け付けるとドンロが激しく取り乱していました。りつけると元嬪が亡くなったと知り、気遣うことすらできなかったと悔やみ礼曹で話し合い葬儀を準備しろと命じます。
サンは提調尚宮チョ氏の勢力が残っていて長はドンロだと重臣たちから告げられます。
ギョンヒに呼び出されるドギムだが彼女は姿を見せなかったのでソ尚宮に相談すると消えた女官が他にもいることを知らされます。
ソ尚宮から報告を受けたサンはドンロを呼び出し女官が次々と消えているが知っているかと聞くと初耳だと言われます。
女官が自ら命を絶つのはよくあることだと言われ、「消えたとしか言っていない、宿衛大将を兼任するそなたに責任があるから捜し出せ」と命じます。
ドギムはギョンヒの物が池に浮かんでいたので咄嗟に飛び込むと自害を図ったと勘違いしたサンが飛び込んできます。
叱責してしまったサンは「泣くのをやめよ、友は必ず戻ってくる。約束する」と慰めます。都承旨なら必ず解決してくれると同意を求められたドンロは最善を尽くしているからしばらく待つよう言います。
王様の心を動かす術まで覚えたかとドンロに言われるドギムは「王様の前で約束したのだから成し遂げてください」と訴えます。
サンは提調尚宮が集まりに使っていた場所を燃やせとドンロに命じたが確認をしていないのでテホに案内させます。
するとドンロによって宮女たちが捕らわれていたので殺されないよう目を光らせろと命じひとまず引きさがります。
ドンロを呼び出し「奴婢を解放するつもりだ、王として最も成し遂げたい最も重要な目標だ。どう思う?重要なことだからよく考えて答えよ」と告げます。
「力がなく役に立たぬ奴婢などに心を砕くうちに重んじる者たちが離反してしまう」
宮女も奴婢出身のものが多いが役に立たないのかと聞くと「王様にお仕えするゆえ役に立つが代わりはいくらでもいる」と言われます。
ドンロがどのような人物なのか把握したサンは戻れと命じ子供のころから仕えていたので悲しみます。
そして大妃様を訪ね側室はいずれ老論派ではない者を迎えると告げると考えが違ったらどうするのかと聞かれ「黒山島にいる大妃様の兄は毒薬を飲むことになる」と告げます。
ドギムは様子がおかしかったサウムを訪ねると首を吊ろうとしていたので助けます。サウムは王妃様が妹を殺したことにするから毒薬を中宮殿に隠せと都承旨に命じられ追い詰められていたのです。
宮女が消えたのは都承旨の仕業なのかと知るドギムはどこで捕らわれているのかピンときます。そして自分が戻らなければ大妃様に渡すよう「洪桂月伝」をボギョンに託し文を書に入れます。