作品情報/大宋宮詞
リウ・タオ&ヴィック・チョウ共演、平民から皇后にまで上り詰めた実在する女性の波乱の生涯を描いた中国ドラマ
北宋の第3代皇帝・真宗は皇太子になる前の襄王だったころに蜀の平民・劉娥に命を救われ愛し合うようになる。身分を問題視する宮廷と朝廷からの反対、正室・郭清漪や側室・藩玉姝の存在などが立ち塞がるが劉娥は愛に生きることを決意するものの趙吉が太子になっても宮中に迎えられずに過ごす。そんな中、遼が和睦の条件として両国の皇子を相手国へ人質に送ることを提案してくる。真宗は朝廷に劉娥を認めさせるため趙吉を人質に送ろうとするが・・・
ネタバレ感想/大宗宮詞
59話・出自の秘密と先帝の遺詔
丁謂と王欽若から宋朝の慣例でも殺人は死罪だと訴えられた劉娥(皇太后)は今すぐ官職を解き投獄するよう命じます。
投獄される蘇義簡は趙禎(宋の第4皇帝)が面会にやってきたので拝謁すると李載豊と董侍医の殺害を刺客が自供したと知らされます。
「陛下と皇太后のために死ねるなら本望、流言のせいで陛下はお心を煩わせているが皇太后には一片の私心もありません。陛下と国家それだけを考えてます、ご明察を!!」
蘇義簡を死罪にしたくない劉娥だが宋の法を武器に虎視眈々と自分を朝廷から引きずり下ろそうとする大臣たちを相手にどうしていいか分からなくなります。
蘇義簡ほど忠誠心がある人物はいないために面会に行くと丁謂をこれ以上朝廷にとどめておいては危険だと言われ必ず排除すると約束します。
「皇太后への敬愛は戻っているはず、皇太后の苦労も報われ昔のような母子関係に戻れるでしょう」
劉娥は目に涙を浮かべこのまま死罪にはできないと訴えるが大理寺はすでに審理を終えたから法に基づき刑を執行するべきと言われます。
劉娥は郭賢に何か良い術はないかと相談するが朝廷には蘇義簡の敵は多いし3人の命は重く、皇太后が公平な裁きをしないなら容赦なく丁謂が突いてくるくるから難しいと言われます。
劉娥は蘇義簡に衣を仕立て届けに行き、趙禎は蘇義簡は皇太后のため、出自と当時の事件を隠すために二人を殺したのだろうと思います。
張景宗に皇太后は何も知らなかったのだと言われるが李婉児のお産に関わる黒幕は母上だろうと言い放ちます。
蘇義簡は劉娥が仕立ててくれた衣を着て、たてて頂いた茶を飲み「後悔はない、私の生涯は孤独ではなかった」と口にします。
蘇義簡の処刑の日、皇宮で涙を流す劉娥は陛下を訪ね私たち母子に血縁関係はないが実の子として育て愛情は増すばかりで途絶えた事はないと告げます。
3人の子を失う先帝の苦悩、李婉児と自分が同時に懐妊したこと、李婉児に皇子の育成は無理と先帝が判断したこと、李婉児とは苦難を共にした姉妹関係だったことなどすべて話します。
趙禎が李婉児に挨拶すると言うので劉娥は同行すると柩の中から10年以上見つからなかった先帝の遺詔を発見します。
60話・和解
趙禎から自分が間違っていたと謝罪を受ける劉娥(皇太后)は、郭清吾のことを愛していないのは分かるが威光があり人望も厚く大勢から慕われており何より郭家を味方につけることが出来るのだと告げます。
そして趙禎の想いを組み曹汝も入内させて貴妃に封じればいいと告げると「謀反を企てた曹鑑は亡くなり曹利用は忠誠を示しているので安心してください」と言われ、心配事がなくなります。
趙禎は殿試に合格した蘇洵と再会する蘇義簡が亡くなる前に丁謂の罪証を集めよと命を受けており証拠を渡されます。
目を通す趙禎と劉娥はここまで恥知らずだったかと憤りを覚えます。
「身勝手な口実を作り民から税を微収し半年で45万貫を取り立て、干魃の時には水源を独占し交子を発行し民に水を高値で売りつけ一月で70万貫を巻き上げた、その他、各地の長官から賄賂を受け取ったな」
丁謂は自分を陥れる何者かの策だと訴えだしたので劉娥は悔い改めるどころから更に陛下を惑わし私を追い詰めたと叱咤します。
趙禎は丁謂を崖州司戸参軍とし4人の子と3人の兄弟の官職を解き家財および受け取った賄賂はすべて朝廷が没収すると告げます。また動きを把握しつつ隠していたのは同罪として王欽若には処罰が決まるまで屋敷に戻り反省しろと命じます。
王欽若が罰を恐れ、家財をすべて献上し辞職して隠居することを願い出たため劉娥は認めます。
郭崇信は戦況が急変し娘の婚儀に出られないために「皇太后に選ばれ皇后になる。入内したら慎み深く振舞え」と郭清吾に告げます。
婚儀を終え皇后となった郭清吾は誠心誠意尽くす、後宮の事はお任せくださいと告げます。誰を妃に迎えても口を挟む気はないが曹汝だけは止めてほしいと願うと皇太后もお許しになり貴妃に封じられると知らされます。
初夜なのに趙禎が出て行ってしまったため嫉妬心を募らせます。
61話(最終話)・政権を返上する時
皇后となった郭清吾は謀反を起こした孫娘が陛下を誘惑するとは何事だと訴えます。貴妃となった曹汝は姉上と慕い認めてもらおうと接したが怒りがおさまらない皇后は手を挙げようとして間に入った趙禎をひっぱたいてしまいます。
皇太后(劉娥)は貴妃が入内して早々にもめごとかと叱責し後宮で起きたために陛下に処遇を決めさせます。
趙禎は皇后に相応しくない行いだが初めての事ゆえ皇后を一月の禁足とし猛省を促い、貴妃に罪はなく騒ぎに巻き込まれた身であるため償いとして絹20匹を下賜します。
劉娥は趙禎が廃后するかと思っていたが郭崇信が勝利して欽州、廉州、邕州を奪回したことで大局を考慮なさったと知り見事な裁きだと褒めます。
趙禎が郭家と曹家を平等に扱い朝廷を安定させているのを目のあたりにしてきた劉娥は先帝に似てきたと満足し朝議で政権を返上すると告げるとそのまま倒れてしまいます。
劉娥は皇宮を出て金明池で静かに暮し朝廷と距離を置きます。陛下の暇を見計らって訪ねてきてもらうと自らの余命がいくばくもないことを打ち明けます。
自分が駆け落ちした時から母上は病を患っていたと知り趙禎は涙を流すが、劉娥は確執が解けた事で安心していると告げます。
願いはあるかと陛下に聞かれた劉娥は皇族しか入れぬ太廟で先帝・趙恒のお参りをしたいと告げます。しかし掟では后妃は太廟の出入りを禁じられているので思いは心中に留め置くと告げます。
趙禎は歴代皇帝を祭る神聖な太廟に后妃は入れない掟は確かにあるが最後の願いをかなえてあげたいと思い、特別に作らせた冕冠と袞衣を届けます。
「これを着用すれば陛下と同等の身分となり太廟へお入りできます」
陛下の心遣いに涙を流し感謝する劉娥は着用して参拝し、陛下も亡くなった兄たちの位牌に拝礼します。劉娥は趙恒との出会いから苦難を乗り越え皇太后になるまでの経緯を陛下に話します。
そして趙恒と二人で話がしたいとお願いし、朝廷を安定し秩序に立った国を陛下に残し期待に応えたつもりだと告げます。
「散々老臣たちから排除されそうになり陛下からも警戒心を抱かれた。慎重に自らの権力を行使して敵を排除し自らを守ってきた。皇位など興味はなく陛下と趙恒のために宋を守りたかっただけ。李婉児に遺詔を話していたとは・・・」
劉娥は冕冠、袞衣を脱いで太廟を出ると倒れこみ陛下に抱きかかえられながら息を引き取りました。終。
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