蓮花楼(れんかろう)
2023年に大ヒットを記録したチョン・イー主演の中国時代劇
あらすじ
武侠組織「四顧門」の門主・李相夷は相夷太剣で天下の頂点に立つが対立する邪道組織「金鴛盟」の盟主・笛飛声と東海で決戦に挑み共に大海の藻くずと消える。
10年後、武術の心得もない流浪の医師・李蓮花が「蓮花楼」という名の小屋を引きながら市井に紛れて暮らしていた。
同じ頃、熱い志に燃えた方多病は幼い頃に見た英雄・李相夷の幻影を追い大侠客となる夢を抱いていた。彼は偶然、李蓮花が医術を施す場面に出くわし詐欺師だと思い込んでしまうが仲たがいしながらも関わり合い力を合わせて幾つもの事件を解決に導く
ネタバレ鑑賞感想
33話~36話までのネタバレになります。
33話・逆転のからくり
新婚初夜、何暁鳳が薬で眠らされている時に新郎の魏清愁が殺害される事件が発生。李蓮花と方多病は人の皮だけ残され新郎が消えていたので下手人も亡骸も外に出ていないのではと疑います。
展雲飛は寝台に蝋が塗られている事に気付くと、紅玉を削って蝋を流し表面を覆ったのだと察する方多病は寝台の中を確認し亡骸を発見します。しかし発見されたのは天機山荘の使用人・娥月の遺体でした。
李蓮花は魏清愁が自分の死を偽装するために娥月に同じ刺青を施したのだろうと言います。娥月が暗器を仕込んでいたので酒で二人を眠らせ魏清愁を殺そうとしたが反撃されたのだろうと推測できるがどうやって外に出たのか分かりません。
娥月の簪が刑自如の玉佩と同じ模様だったので訪ねようとしたが姿を消していました。娥月の部屋を捜索すると刑自如と同じように棋譜の本を持っており、「新郎、天氷、別の隠し部屋、計画変更」と解読します。
娥月の衣がなくなっており紛れて魏清愁は逃げだのだと推測すると江湖には逸事的に性別を変えられる奇特な技があるため最初から女だったのではと疑います。
四つ目の氷片の持ち主である金鴛盟の三王の1人・四象青尊の妻・両儀仙子だと李蓮花は気付きます。
何暁鳳は李蓮花たちの話を盗み聞きし騙されたことに頭にきて温泉に行くと両儀仙子が刑自如に攻撃されていたので救います。展雲飛は連れて行かれそうになった何暁鳳を救うと李蓮花たちと合流し両儀仙子を問い詰めます。
角麗譙が百八十八牢を攻めたのは四象青尊の羅摩天氷を奪うためだったのだと察します。両儀仙子は金鴛盟から狙われているために奇特な技を使っており遺言どおり天機山荘に天氷を渡して去ろうとしたが追手に気付き戻ったのだと言います。
致命傷を受けていた両儀仙子は天氷は渡したから思い残すことはない告げるとそのまま息を引き取りました。
天氷をよこせと単孤刀が攻めてきたので、一歩前に出る李蓮花は一人で来れないとは鼻で笑い臆病者は変わらないなと告げます。
34話・積年の恨み
天氷を狙って単孤刀が天機山荘に押し掛けてきたので方多病はからくりを発動するよう指示します。
配下を全員倒すがいきなり現れた笛飛声が何暁鳳を人質に取り羅摩天氷を出せと要求されます。李蓮花は天氷を出すよう方多病に指示し何暁鳳を救うが、「師兄と呼ぶのはこれで最後、お前の命を取り師匠への弔いにする」と言い放ちます。
4つの天氷をゲットした単孤刀は羅摩鼎を開けようとすると笛飛声に奪われます。笛飛声を敵に回せば南胤の大業を成す妨げになるのでしばし羅摩鼎と天氷を使えばいいと告げ探している忘川花の葉を渡します。
李蓮花は解毒したと嘘を付いていたが単孤刀との戦いで方多病にバレてしまいます。解毒は無理なんだと告げると忘川花さえあればきっと助かると言われるが残された時間は短いのでやり遂げたいことがあるのだと言います。
李蓮花は笛飛声が単孤刀と与した理由を探ればまだ天氷を取り返せるかもしれないと思います。その頃、幼少期に殺し合いをさせられていた笛飛声は万蠱の王である業火虫で体の術を解くと幼き頃のお礼をするために笛家に乗り込み全身の経脈を損なわせます。
笛家を支配は終わるから広い世に出て思い通りに生きろと子供たちを解放させます。
笛飛声は李蓮花に会おうとするが角麗譙と単孤刀に騙されて閻王尋命に触れて毒に侵され内力を抑えられて捕らわれてしまいます。
李蓮花と方多病は笛家を訪ねると取り潰されており術によって服従させていたようだと把握します。
35話・皇宮の秘密
単孤刀は羅摩鼎が業反応を示したために火虫の母虫は大熙の皇宮にいるんだと笑みを浮かべます。李蓮花は単孤刀が南胤と大熙、両王朝の血を引くと言っていたので皇帝を狙うために皇宮に行くはずだと読みます。
方多病は忘川花が万毒を除き筋骨を作り変えると知り李蓮花を解毒するために万聖道へ向かいます。何暁鳳たちに足止めされる李蓮花だが皇宮の警備を一刻も早く急がねばならないために方多病には自分で説明するからと告げ出て行きます。
万聖道に入ると単孤刀が待ち構えており覇業を成し遂げようと誘われるが、行いには反対だし共闘などあり得ないと言い放ちます。しかし父親なのは事実であるため酒を捧げて恩を返しこれで負い目はないと告げます。
誰も生還したことがない千釣帰元陣に落とされるが・・・
李蓮花は方尚書の協力を得て神医の身分で皇宮に潜入すると西孛の国師として宮中に迎えられた無戒魔僧と再会し単孤刀の命で母虫を捜しに来たのだと察します。
扁額を見て貴人は昭翎公主だと見抜き治せなかった方が皇宮を出て行こうと賭けを申し出ます。無戒魔僧は診察を拒否され、診察を許される李蓮花は仮病を使い皆の診察を拒んだのは方多病を捜しにいくことを太后に承諾させるためかと言い当てます。
これで無戒魔僧を追い出せたかに思えたが太后の命の恩人だと認めさせていたためにうまくいきませんでした。
機転を利かせて昭翎公主を連れ出し宮中に同じ印があるはずだから探してほしいと模様を見せます。揚昀春と再会すると警告を出していた事で怪しい者を追放してくれていたが無戒魔僧を招き入れてしまったと告げます。
皇帝に招かれる李蓮花は単孤刀が謁見願いやってきたので様子をうかがい、どうやら塔を建てる名目で母虫を捜す気のようだと察します。李蓮花は皇宮は皇威を重視すべき場所なので玄塔を造れば立場が主客が逆転してしまうと皇帝に進言します。しかし結局受け入れられたので玄術に詳しいことを証明し場所選びにお役に立てると名乗り出ます。
全然いみないじゃんww昭翎公主久しぶりですね、方多病と再会する日も近いでしょう
36話・消えた塔
李蓮花は信じているが皇城司都知の軒轅簫が信じていない以上、手助けするにも限界があると揚昀春に言われます。
無戒魔僧の行動を監視すると母虫は廃園にいると分かりながらも発見できていないのだと分かります。4人の工部が怪しいと思い揚昀春に調べてもらうとむかし宮中にいて追い出された宦官だと知らされます。
光慶帝が子の誕生を祈願して建てた極楽塔は伝説として語り継がれていたが実際には存在していて一夜にして消えていたことが分かります。謎だったので極意とされており塔の略図を目にする李蓮花は探していた印は極楽塔で母虫はその中にいるのだと把握します。
李蓮花は第3の黒幕の存在を感じ取るが何故こんなことをしているのかと首をかしげます。李蓮花が細工していた事で子虫を殺された無戒魔僧は4人が極楽塔を発見できないので焦ります。
李蓮花は昭翎公主の簪を使って彼女の親戚の協力を得て侵入すると夜中に4人の話を盗み聞きします。不意を突かれて4人が殺されてしまい騒ぎを聞いてやってきた揚昀春に状況から庇いきれないと言われます。
構わないと告げると大理寺で拘束され尋問を受けることになるが冤罪の恐れがあるから釈放せと太后の詔を手に方多病が駆け込んできます。
極楽塔の発見を阻止したい第三の人物がいると方多病に言われた李蓮花はいつの間に自分と同じ推測ができるようになったのかと見直します。4人の1人が卓上に円を描いて息を引き取ったが拘束されている間に冷静に考え、それは井戸であると李蓮花は突き止めていました。
現場検証をおこなう李蓮花は下手人が獣であるならば匂いを追えばいいと告げ犬(狐狸精)の出番だと告げます。
狐狸精の後を付いていくと猊天吼は2匹の山猫を一つに縛ったものだと分かります。百獣園の倉庫の鍵も4人も工部が握り毒を仕込んだ地図も工部の物なので、単孤刀以外で工部の誰かが4人を殺したと考えると工部監造・劉可和だけしかいなかったが首を吊って自死していました。