与君歌~乱世に舞う運命の姉妹~
歴史事件をベースに描かれたチョン・イー&チャン・ユーシー共演の中国ファンタジー歴史ドラマ
あらすじ&キャスト
勢力が二つの派閥に別れる大興王朝の時代。
実権を握れない若き皇帝の武宗・斉焱を守る紫衣局、そして斉焱を即位させたものの皇権と大臣を支配するために将棋営を主導する大宦官・仇子梁。
紫衣局の程若魚は皇帝の護衛官として宮中に入り、仇子梁の養女・仇煙織は思惑を抱きつつ斉焱に近づいていく。
そんな二人は家族を殺され長年離れ離れになっていた姉妹であることを知り・・・
ネタバレ鑑賞感想
46話・天の定めた縁
丹鳳楼の計が成功し驃騎大将軍の任を解く斉焱は安堵し倒れます。馬車の中で目を覚ますと程若魚(王若泠)に介抱されており、暗闇の部屋から脱出できたのは前もって調べていた生き別れた妹に会わせることで高平を寝返らせたのだと教えます。
程若魚は命がけで仇煙織(王若清)が助けてくれるので理由が分からず混乱していました。第三の人物である珖王と何で手を組んだのかも分からないと口にすると斉焱は今なら伝えていいだろうと口を開きます。
朝露の変は口実に呼び出し仇子梁を殺す計画だったが心配した時の報復を恐れた先帝から勾践のごとく臥薪嘗胆せよと斉焱は命じられました。王揚に策を練らせ失敗した際には遺詔があるという噂を広め仇子梁の注意を引くと約束しました。
仇子梁の信頼を得るために目の前で殺せと王揚に言われており特製の矢尻で偽装しようとしたが仇子梁が先回りして王揚を殺したのです。そして仇煙織も朝露の変により家族を失った犠牲者だと告げると仇煙織の身が危険だと韓定から報告が入ります。
程若魚は駆け付けると仇煙織は珖王の治療を受けており一命をとりとめた事を知らされます。仇煙織から教わっていたすべての仕掛けが的中して抜け出せていた事もあり彼女を信じていた程若魚は、目を覚まし妹の無事を知って涙する仇煙織と抱き合います。
共に宦官一派を倒そうと告げると、またも危険だから恒安から出て厳修を頼るよう言われます。命がけで自分を守る理由は何なのかと問い詰めると明日まで待つよう言われます。
斉焱は朝議の場に仇子梁が張忠如の首をもってやってきたので屋敷で反省するよう命じたはずと告げます。そこに鎮呉の藩臣がやってくると李得昀は面紗をつけているが弥紗郡主だと気付きます。
斉焱は鎮呉兵8万の兵を動かせる金馬の令牌を受け取ると、面紗をとる弥紗郡主は何度も私を捕らえ監禁したなと仇子梁を睨みつけます。顔に出来た傷が左車に殺されそうになった時のものだと訴え説明を求めます。
都にいない鎮呉兵など話にならないと仇子梁に言われる斉焱は何で都にいないと思っているのかと問うと、程若魚は笑みを浮かべその首も張忠如の首なのかと告げます。
47話・果たされた悲願
追い詰められる仇子梁は8年前の朝露の変でも勝利したので全面戦争を覚悟します。そして将棋営が駆け付けたので皇宮を一掃するために皆殺しにしろと命じるが左車いがいの者はだれ一人として動きませんでした。
仇煙織が姿を現すと将棋人は左車ではないと厳修は訴えます。仇子梁が動揺する中、「みんな朕の配下だ」と斉焱がやってきます。
仇煙織は左車の令牌を使って斉焱と手を組み金字棋の選抜の時に斉焱の配下を将棋営に送り込んでいたのです。程若魚は林で出くわした時にやたら金字棋を弱く感じていたが手加減されていたのだと気付きます。
厳修が左車を仕留めると、程若魚は興は斉家の王朝であり宦官が皇位を与えたわけではないと言い放ちます。
「誰もがお前によって生かされたわけではなくお前が生かされている、朝廷の文武百官も能力があって抜擢されただけでお前のおかげではない」
暴虐ゆえ皆に見放された仇子梁が仇煙織に向かっていったので程若魚は剣を手に助けに向かいます。斉焱が放った矢により仇子梁は倒れるが程若魚は自分を庇って仇煙織が矢を射抜かれていたので目を疑います。
珖王は仇煙織が目を覚ましたので安堵するが神医からもともと心臓が悪く油断できないと言われます。仇煙織は復讐を果たし妹にも会えたから心残りはないと言い、斉焱は意識が戻らない程若魚に姉が待っていると呼びかけます。
幼い頃の記憶を取り戻す程若魚は仇煙織は姉の王若清だと気付き目覚めます。妹の想い人であるため斉焱を許すことにした仇煙織はお願いだから傷付けないでとお願いするが珖王に拒まれたので「裏で糸引く第三の人物を捜していたがやはりあなたね」と告げます。
そこに程若魚がやってくると珖王は「約束する」と言い去っていきます。姉上と呼ぶ程若魚は記憶が戻った事を告げるが「過去に捕らわれず今を大切に行きなさい」と言われると駆け付けた厳修から先帝の遺詔が隠されている絵を渡されます。
「どう使うかは自分で決めて」と告げる仇煙織は妹が気がかりであるため守ってくれと厳修に託すと程若魚の頬に手を当てながら息を引き取ります。
48話・因縁の対局
程若魚と厳修が仇煙織の亡骸を埋葬するために将棋営(元王府)に向かうなか、退路のない斉焱は程懐智に辞して去るよう告げると朝議へと向かいます。
左相率いる兵士たちに囲まれる程若魚は先帝の遺詔を出せと要求されるが厳修が仇煙織の新たな仕掛けを作動させ棺ごと地下に潜り込みます。
李則寧が父・李得昀に薬を持って朝議に行かせないようにすると、斉焱は宦官一派を見せしめとして厳罰に処すよう重臣たちから訴えられます。
どう調べればいいのだと訊ねると仇子梁一派の名簿を渡されたので実に手際がいいと笑みを見せます。また大将軍を推挙する名簿を確認すると遠都や韓定の名が記されていたので韓定を呼び欲するかと訊ねます。
左相たちに再び立ち塞がられたので程若魚はそんなに欲しいなら奪えばいいと剣を抜きます。しかし仇煙織が眠る棺が奪われており遺詔と交換だと要求されたので仕方なく従います。程若魚は執剣人の使命を果たすために埋葬を厳修に託します。
斉焱は韓定を大将軍に任じると、他にはないのか、遠慮なく申せと告げます。今のところはないと言われ退朝を命じるが珖王に残るよう命じます。
斉焱は人払いすると仇子梁を排除すれば何もかもうまくいくと思ったが、仇子梁がもう一人いたとはなと珖王に告げます。真意を明かしたらどうだと訴えるころ、程若魚は太皇太后の侍女に扮してやってくるが韓定に止められます。
左相がやってくると先帝の遺詔を読み上げ、その声は斉焱と珖王の耳にも届きます。左相が門下省に署名を訴えると斉焱は待ち望んでいた日が訪れましたねと珖王に告げます。
門下省の重臣たちは買収される事なく辞すると珖王は左相と太皇太后を呼びます。程若魚は太皇太后を支えながら同行すると、今まで尊敬していたがこれまでの所業を知って心底失望し軽蔑していると珖王に言い放ちます。
珖王は左相から差し出された遺詔を手にすると皇帝になる気は合ったし即位する機会もあった、望みはいつでも果たせたが拒んだと言います。
「玉座に座れば勢であり、座らなければ義、大勢に従うは易く、大義を通すのは難し」
珖王は家族で争うのは御免だと告げると長年の計画が台無しだと訴える左相にうせろと命じます。何度も発した言葉である「永遠に私の陛下です」と告げ遺詔を破ろうとすると斉焱に手を掴まれます。
珖王が義を通してくれたね、ただこれだけ味方がいるならさっさと宦官一派を始末できたであろう・・・