作品情報・キャスト
犯人を決めるのは見ているあなた!
アイスランドの凍てついた森の中で幼い姉妹が抱き合ったまま惨殺体が発見される。
捜査を担当することになった女性捜査官エッダは性犯罪者を中心に調べるがその中には弟も含まれていた。エッダとタッグを組むヨイ捜査官は容疑者として浮上した者から自白させようとするが・・・
ネタバレあらすじ/静寂の森の凍えた姉妹
北欧アイスランド。
レイキャビクの雪山にあるヘイズモルク公園のそばで抱き合う幼い姉妹の遺体が発見されます。
身元確認にきた母親ファンネィは泣き崩れます。
女性刑事エッダは「世間の関心も高く、迅速で確実な捜査が必要なためヨイ刑事と組め」と上司に命じられます。
姉妹は死後3日経っており姉シグルンは頸部圧迫と網膜静脈が破裂していた事で絞殺だと予想されました。妹ハットラは頭部外傷による脳出血が死因とみられ繰り返し虐待されていた可能性が高くなります。また性犯罪かと疑われたが残留物も打撲痕も残ってはいませんでした。
容疑者
エッダ刑事とヨイ刑事は殺人事件と断定し、念のためファンネィに髪の毛のサンプルの提出を願い出ます。
姉妹の父親はノルウェー沖を航海中で上陸を拒否したが調べるとハットラが生まれてから家に戻っていませんでした。
エッダ刑事はこの地域に住む性犯罪者29人のうち身体障害者の49歳ヒョルトゥル、小児性愛者の65歳ブリンニャル、性的暴行で逮捕歴のある29歳アゥスゲイル、知的障害者のマグニの4人を任意同行します。
事件の時アリバイが確認されたがホテルの皿洗いをしているマグニだけは母親が一緒にいたと証言しました。
また事件が起こるたびに性犯罪で逮捕され無罪判決を勝ち取ったロフトル・ヨンソンを疑うが執着しすぎだとヨイ刑事から言われます。
姉妹の日記
ファンネィは姉妹の日記を見付けそこには「新しい友達ができた。彼は大きくて面白くて優しい。昨日はドライブに連れて行ってくれた。名前は知らないけどライオンと呼んでる」と書かれていました。
ファンネィはページを破り取り警察に連絡しました。
エッダ刑事は監視カメラを分析すると疑わしい白いバンを見付けるが持ち主は不明でした。
同じ型の白のフォードを持ち性犯罪リストに名前が乗るラグナールを訪ねます。車は5週間前に売り事件当日は母親と一緒にいたと言いました。
帰り際にマグニを見付けエッダ刑事は声をかけて食事に誘います。
仕事は順調かと聞くとマグニは「カゥオリは親切、あなたのおかげだ」と言いました。事情聴取した事を謝罪するエッダはマグニが職場のエミリに恋していると知ります。
日記の破られたページが気になるエッダ刑事は姉妹の衣服の鑑定が終わり何も出なかったので母親に返しに行きます。
母親は憔悴していて心配になって声をかけると「今でも娘の声が聞こえる、でも声が聞こえるなら頭がおかしくなってもいい」と言いました。
ヨイ刑事から「印刷工場で働く弟から連絡は?彼を調べるぞ」と言われたエッダ刑事は「関係ないからやめて」と立ち去ります。
エッダ刑事はアンドリの部屋のドアをノックしながら携帯にかけるが彼は出てきません。
八方塞がりで疲れきったエッダ刑事は魘されます。夫に抱き締められ「話せば楽になる」と言われたエッダは「私は9歳で、酔っ払って帰ってきた父親に”何も心配するな”と言われ寝室に連れて行かれた。怖くて嫌だったがアンドリじゃなくてよかった」と言いました。
エッダ刑事は幼い頃に父親から性的虐待を受けていたのです。アンドリは犯罪歴があるため刑事をしている姉に合わす顔がないと思い訪ねてきても出なかったのです。
目撃情報
2人の少女を車に乗せる男を見たとカップルから目撃情報が入ります。
見た目は普通の男で髪の色はブロンドと女性が答えると男性は「黒だよ。間違いない」と言いました。
言っている事が違うがツートンカラーのジャンパー、スタジャンを着ていて車は白いバンだったと言う意見は一致していました。
娘のクラスで獅子座の子がライオンと呼ばれている事を聞いたエッダ刑事は犯罪者リストの中から獅子座を割り出すとアリバイがないのはアンドリでした。
連行されたアンドリは事情聴取に何も答えなかったが目撃者は「もっと身体がでかい、彼ではない」と答え押収された車からも何も出ませんでした。
しかし真面目に働き従業員とも仲良かったアンドリは前科者だとばれ虐めを受けるようになってしまいます。
ファンネィに「姉妹を始末した俺がお前の事もも始末する」と脅迫文が届きます。
エッダ刑事は「日記のページは見つかったか?」と聞くが彼女は何も言いませんでした。
ラグナールを調べると彼は「母親と一緒にいた」と答えたが半年前に亡くなっていました。
母親の死を受け止められないラグナールはマネキンに話し掛けていたのです。部屋には子供の写真が壁一面に貼られていたので連行するが監視カメラの映像によりアリバイがある事が証明されました。
結末
姉妹殺しの犯人が上の階に住んでると女性スヴァラから通報が入ります。
エッダ刑事はすぐに駆け付けると男2人が住んでいてどちらも名前がヨンでした。
2人の関係が友人であると聴取していた時に屋根裏の軋む音が聞こえ見せてもらいます。
特に何もなく出て行くが事件があるたびに疑っていたロフトル・ヨンソンが自ら命を絶ってしまい自分が追い詰めてしまったと涙を流します。
アンドリが泥酔していると連絡を受けたエッダ刑事は迎えに行き送り届けます。
職場で変質者扱いされているのだと知り警察に連行したせいだと悔やむがマグニとファンネィが写る集合写真を見付けます。
エッダはマグニの家を訪ねると好きな番組があるから後にしてくれと言われます。このままでいいから事情聴取したいと伝えるとマグニはいきなり首を絞めてきました。
マグニはヨイ刑事が睨みながら入ってきたので手を離しました。
マグニと母親を連行し別々に尋問します。
姉妹殺害の容疑者だとエッダが伝えると母親は「よかった。犯行当日一緒にいたと証言したのは嘘、これで顔を見なくて済む」と言いました。
一方、マグニを尋問するヨイ刑事は「ファンネィを知らないと何故か嘘をついた」と迫ります。
エッダと話がしたいとマグニは要求するが「お前が姉妹をやったんだろ」と強く迫り誘導して無理に自白させます。
マグニが自白して逮捕されたと知ったエッダは彼は運転できないし知的障害者が自白などあり得ないと訴えます。
しかし、捜査本部長は逮捕したとマスコミに発表してしまいます。
職場で虐めを受けていたアンドリが暴行され病院に運ばれます。報せを受け駆け付けたエッダはドクターから脳に損傷を追い危険な状態だと知らされます。
署に戻ると若い青年ががファンネィにイタズラ目的で脅迫文を送ったと自主してきました。マグニが自供したのは嘘であると分かるが捜査本部長は「今更遅い」と受け入れませんでした。
エッダは弟のお見舞いに行くとクローゼットの中にスタジャンがあるのを見付け絶句します。
感想
やはりライオンは獅子座のアンドリ。繰り返し虐待されていた痕跡がある事からファンネィが破り捨てた日記にはその事が書かれていた可能性がある。
またアンドリは痩せているが目撃者の証言は身体が大きいと言っていました。カップルの証言が違う事から車には2人の男がいて別々の人を見ていた可能性が高い。
犯人はアンドリと知的障害者のマグニだと思われるが捜査本部長も逞しい身体なんですよね。
マグニを犯人に仕立て上げたしどちらでしょうかね。