作品情報・キャスト
皇帝殺しの罪で処刑され一族からただ一人生き残った幼いヴーは寺院で武術を教わりながら育つ。
ある日、真相を探るため山を下りて宮殿に忍び込むと皇后が必死探す手紙に真実が記されている事を知る。
ネタバレあらすじ
ソード・オブ・アサシン
山奥の寺院で師匠に武術を教わりながら逞しく育ったグエン・ヴー。
ヴーは幼い頃に両親が処刑されるのを目にしており度々悪夢にうなされていました。
役人を見て処刑を指揮した人だと思い出したヴーは何故一族が処刑されなければならなかったのか師匠に訪ねます。
「おまえはグエン一族の末裔で高名な宰相グエン・チャイの孫だ。皇帝殺しの罪に問われたのだ」
ヴーを寺院で匿うのは危険だったが師匠はチャイと親友であり一族を見殺しにはできなかったのです。
チャイの妻が皇帝の相手をしている時に死んでしまったので罪に問われたが師匠は無実だと言いました。
一族の汚名をそそぐためヴーは山を下ります。
町中で刺客に襲われるザー殿下を助けたヴーは屋敷に連れて行かれ傷の手当てを受けます。
ザー殿下は前皇帝タイ・トン帝の兄クアン・アイ・ヴォン殿下の長男であると使用人から知らされます。
先を急ごうとするヴーだが腕にある古傷を見て「幼い頃一緒に学問を学んだグエン・チャイの孫だろ」とザー殿下に言われます。
12年前にグエン一家は死刑判決を受けているため何故匿ってくれるのか聞くとただ真実が知りたいからだと言いました。
ヴーは宮廷に忍び込むと会話の内容からザー殿下を始末するよう命じたのは皇太后だと知ります。
また「血の手紙」が敵に渡ったら皇太后にとって何か不都合であると知りヴーは探そうとするが「侵入者だ」の声で急いで屋根の上に逃げます。
すると侵入者は自分ではなく町中で提灯を売っている女性スアンだと分かります。
大勢の敵に囲まれるスアンが足を負傷して窮地に立たされていたのでヴーは助太刀し助けます。
スアンは12年前に両親と長女を殺され皇太后の命令だったと知り復讐しようとしたのです。
スアンの姉も復讐心を持っていたが恋人が復讐しようとして返り討ちに遭い死んでしまったので復讐には消極的になっていました。
ヴーは「血の手紙」とは何かザーに聞くと、前皇帝の急死事件が起きた時に宦官が皇太后の陰謀と皇族の秘密を血文字で残したものだと知ります。
ヴーは皇太后が陛下を始末したのではないかと疑います。
スアン姉妹が刺客に襲われヴーは助けに行くが姉はスアンを逃がすために囮になり殺されてしまいます。
ただでさえ復讐に燃えるスアンは姉を殺害され暴走するがヴーは今は耐える時だと説得し落ち着かせます。
ヴーは自分はグエンの末裔だと伝え「血の手紙」を見付けるのが先だとスアンに伝えます。
二人は武芸の修練に励むが川に死体が流れている事に気付き辿って行くと一族が殺害されていました。
その一族は「血の手紙」を隠し持っており、奪われたのだと知ったヴーは刺客を追いかけ宿から盗み出すが皇太后の命令で血の手紙を探す者が別にいると分かります。
結末
ヴーは夢を見ます。
血の手紙を見付け皇太后に復讐するが「血の手紙は死を招く、多くの命が失われるだろう」と言われます。
目覚めたヴーは正夢になるのではと悩みながらもザー殿下に渡します。しかし屋敷に皇太后の側近がいるのに気付き静かに近寄ります。
側近はザーと内通しており皇太后の命令で「血の手紙」を探していたがそれはザーに渡すためだったのです。
ザー殿下は皇族を皆殺しにして自分が皇帝陛下になろうと企てていたのです。
「すべてお前の陰謀だったのか!」
ヴーはドアを蹴り飛ばし部屋に入っていきます。
私怨のために関係ないものを巻き込んではダメだと気付いたスアンもやってくるが躊躇してる隙にザーに刺されます。
ヴーはやっとの想いでモノにした技を使いザーを始末し「血の手紙」を取り返しました。
また皇太后に謁見したヴーは「何年もの間あなたの権力のために多くの命が奪われた。手紙が恨む者や逆らう者に渡れば犠牲者は増えるでしょう。血の手紙をお渡ししますのでもうやめてください」と訴えました。
「何者だ?」と聞かれたヴーは「あなたが処刑したグエン一族の生き残りだ」と言い放つと内心反省していた皇太后は兵に退がるよう命じました。
たった一度の人生。
ヴーはスアンと共に憎しみや争いのない世界で生きていこうと思います。