聴雪楼/作品情報
再生回数20億回を突破した傑作ロマンスアクション時代劇。
巫術で人心を操る拝月教を一掃するため聴雪楼の主・蕭逝水の呼びかけに三大飛仙(雪谷・白帝・舒血薇)が立ち上がるが決着はつかず戦いは激しさを増しながら中原へと広がりつつあった。拝月教教主・華蓮の一撃を交わすことができず命を落とした舒血薇のまだ幼い娘・舒靖容は沈沙谷の白帝に弟子入りして青冥と名付けられる。父親の形見である血薇剣を手に復讐を誓いながら2人の兄弟子と共に成長し美しき女剣士となった。一方、雪谷の弟子で江潮の頂点に立つ聴雪楼の楼主・蕭憶情は生まれつき毒に侵され短命だと言われているなか両親を奪った拝月教とは因縁があった。そんな2人の愛と復讐の物語。
ネタバレあらすじ/聴雪楼
第49話
雪紋が亡くなったと知れば蕭憶情はどうなるか・・・心配する舒靖容は迦若を連れて戻るとすでに全軍が去っていました。
拝月教をたたく口実にも出来たのに全軍去ったと知った迦若は自分も蕭憶情と戦う事は望んでいないと言います。
舒靖容は迦若を殺さないでと約束したことを伝えどっちも守りたいと告げるが「もっと早く戻るべきだった」と後悔します。
明河が持っていた鍼を調べた記録を薛先生が残しており記憶を封じるものに使われていたんだと知ると迦若が苦しみだしたので内力を使って鍼を抜き鎮めます。
迦若はすべて記憶が戻るが沈沙谷を崩壊させた拝月教でこれまで悪魔となっていた事を嘆きます。青冥(舒靖容)が再会しても沈沙谷の名を口にしなかったのは辛い過去を思い出させたくなかったのだと気付き迦若を演じ続けるべきだと思います。
迦若が月宮に戻るというので舒靖容は付いていきます。迦若が戻ってきた事に安堵した明河から「蕭憶情が心配ならはやく戻った方がいい、内部の裏切りは最も危険だ」と言われます。
迦若は拝月教を変えるため殺戮を止める事を決意し「血蠱で支配するのは義に反する」と明河を説得します。
帰路の途中で襲撃に遭い南楚たちが返り討ちにすると馬車に乗っていた蕭憶情は池小苔の様子を見て険しい表情となります。
また、やたら大人しい高夢非が何がたくらんでいると疑っていた紫陌は尾行を付けると人目を盗んで洛陽の町に出ていたことを知り警備を強化し楼主の迎えを行かせます。
池小苔にも用心するよう紫陌からの文を受け取った南楚は「池小苔と石明煙を連れて別の道から帰れ」と黄泉に命じます。疑われたから別行動を取らされたのだと思う池小苔は「刺客は拝月教だけでなくあなたが送ったものもいたわね」と高夢非から確認を取ります。
第50話
高夢非は蕭憶情の夕影刀を断つために神兵閣へ行って国色剣を奪うと告げると「命は奪ってはダメ、生かして聴雪楼から追い出して」と池小苔に念を押されます。また拝月教に復讐せずに撤退した事に不満を抱える石明煙は池小苔に付くことを決心します。
蕭憶情の代わりに南楚は碧落と紅塵を護法に任命し紫陌、黄泉と共に四大護法となり聴雪楼の位では領主である舒靖容と南楚に次ぐ事を伝えます。
そして楼主が病で伏せっている今、内外に敵を抱え危うい状況なので聴雪楼を守るよう告げます。
舒靖容は馬を走らせていると「お迎えに上がりました」と吹花小筑が現われるが蕭憶情なら自ら迎えに来るはずだと見抜き剣を抜きます。
黄泉は謀反を起こした高夢非に「領主を剥奪されても聴雪楼の者だ、処罰を受けてもらう」と立ち塞がります。何度倒されても剣術を教えてくれた高夢非を尊敬していたこともあり説得するため立ち上がります。
蕭憶情は駆け込んで来た石明煙から高夢非が攻め込んできたと知らされるが彼女のことも警戒していた事もあり毒針を振り上げたところで腕を掴み軟禁するよう部下に命じます。
紅塵や碧落と共に南楚は刺客を返り討ちにしていたが池小苔がいるのに気付きます。説得にかかるが池小苔が「もう手遅れだ」と斬り始めたので仕方なく全員捕らえるよう叫びます。
第51話
黄泉は高夢非に立ち向かい耐えていたがそこに愛する紫陌を人質に取る池小苔が現われました。
紫陌は「自分に構わず四大護法として務めを果たしなさい」と黄泉に訴えると池小苔の謀反を起こした理由が蕭憶情に見向きもされないというあまりにも馬鹿げていたため「楼主を思うなら共に聴雪楼を守るべき」と告げます。
高夢非は自力で門を突破するから紫陌を解放しろと告げるとそこに碧落と紅塵も駆け付けます。
高夢非は四大護法を倒して正々堂々と楼主になると決意し衝突します。南楚から報せを受けた蕭憶情は「狙いは楼主だからここで待つ」と告げると高夢非と池小苔が押し入ってきます。
負傷しながらも四大護法は駆け付け楼主の盾となります。
蕭憶情は「これ以上配下を失うわけにはいかない、四大護法を連れて外に出ろ」と南楚に命じます。南楚は命懸けで楼主を守れと告げるが「命令に背くのか」と激怒され戸惑いながらも引き下がります。
池小苔はどんな結果になっても自分のそばにいてもらうと訴えます。
雪谷師匠に池小苔を守ると誓っていた蕭憶情は無理かも知れないと思いながら夕影刀を手にし高夢非に立ち向かいます。
そこに駆け付けた舒靖容は助太刀し説得にかかるが「守るならお前から斬る」と向かってきたため仕方なく剣を交え気付くと高夢非の胸に剣を突き刺していました。
高夢非は息を引き取り師兄を殺してしまった舒靖容は蕭憶情の胸で涙を流し、心の中に高夢非がいた池小苔は謝罪しながら泣きじゃくります。
拝月教の捕虜は全員自害し高夢非に協力した江湖の者は逃げだします。蕭憶情は高夢非を手厚く葬り沈沙谷に埋葬する事を舒靖容に伝え禁足を命じた池小苔にも見送らせると南楚に伝えます。
第52話
紫陌の治療で目を覚ました石明煙は「蕭憶情は軟禁しときながら密かに殺そうとしたんだ。惨めな姿を見せつけたいのだ」と訴えます。
廊下で耳にした舒靖容は紫陌から鵜呑みにしないよう言われるが「石明煙が高夢非と手を組んだのは葉風砂と任飛揚が亡くなり恨んでいたからであってまだ子供なんだ」と蕭憶情に訴えます。
「自分を殺そうとするのは子供のすることではない」
だからあんな目に遭わせたのかと聞かれた蕭憶情は殺害を命じたと疑われている事に気付き「情に流されまったく成長しないのだな」と言い放ちます。
蕭憶情は「私に殺されかけたそうだな」と石明煙を訪ねると「靖容さんは私を守ると誓ってくれた。私を殺したら靖容さんも失う事になる」と言われます。
若いのに何でそんなに思い詰めるのだと聞くと彼女は見張り二人を殺し自分で傷を付けた事を認めました。すべては葉風砂と任飛揚の仇を取ってくれない楼主に罪を着せるためでした。
たったそれだけの事で一生歩けない怪我を負ったのかと蕭憶情は黙って部屋を出て行きます。