中国ドラマ「大明皇妃」全話のネタバレあらすじ
15世紀に明朝を救った実在の皇后をモデルに中国演技派女優タン・ウェイが主演を務めた中国歴史ドラマで2019年に視聴率1位をたたき出した作品。
ネタバレあらすじ/第15話から18話まで
第15話/上り始めた階段
朴妃がいなくなり勝手に責任を取ると進言した胡善祥(蔓茵)は尚儀に怒られます。
朱家に嫁いでも平穏には暮らせないため尚儀は心配なのです。それでも蔓茵は「今宵に賭けます」と告げ、身を挺して陛下を守った女子が姉のようだと感じており調べて欲しいとお願いしました。
その頃、安貴妃は眠っていると物音に気付き戸棚を開けると朴妃が隠れていて、陛下は自分に触れてもいないから子を授かっているわけないと涙を流して言いました。
失踪した朴妃が戻った事で安堵した尚儀は「妃の管理は自分の勤めだ、命を粗末にするな」と本気で叱責します。
蔓茵は「そばにいます」と謝罪するが張妍(皇太子妃)に忠誠心を気に入られ尚儀局副署となり屋敷を与えられました。
蔓茵は官服をまとい拝命すると「ある女官が秀女になりたがっていた、あなたよね」と張妍に言われます。前に皇太子に願い出たときに聞かれていたのです。不祥事は起こすなと念を押され「もう2度と口にしません」と蔓茵は頭を下げました。
建文と永楽帝が会うと知った朱高熾(皇太子)は驚きます。朱瞻基は自分が人質になるから大丈夫だと訴えるが建文の旧臣たちが大勢いるので建文を殺さなくても逆にやられる場合があると言います。
「建文の呼びかけに大勢か加担したらまた内乱が起こるし、陛下は自分の座を守るためなら建文を始末するだろう」
陛下に謁見すると言われた朱瞻基は鶏鳴寺を訪ね伝えます。
何年もの間、各地で官吏となった者は皇太子の門下であり皇太子府の属官か科挙の合格者から皇太子が抜擢した者であるため大明で最も実力があるのは皇太子なのだと陛下は言います。
皇太子は私情は挟んでいない、有能な官吏を抜擢するのは国のためだと伝えると「仁義や道徳を説くのは素晴らしいがお前が聖人なら私は悪人になる」と言われます。
「自分は皇太子じゃなくても父の子でいられればそれでいいのです。私を信じなくても構いませんが朱瞻基は背中を見て育っています。朱瞻基が命を落とせば朱家に希望はありません。建文に会うために人質などなりません。もし変わらないのなら私は謀反を起こすでしょう」
皇太子の言葉に朱瞻基は驚き、陛下は思い悩むようにその場を後にします。
第16話/2人の皇帝
靖難の役の遺児を救うため建文と永楽帝の再会に命をかけ都を離れる覚悟を決めた若徴は朱瞻基に別れの挨拶に行くが「無事に終われば敵ではない、都に留まれ」と言われます。
皇太子妃(張妍)の後ろ盾を得て昇進を果たした胡善祥(蔓茵)は祝宴を開いてもらうと挨拶に訪れる者たちから破格の金銭を渡されます。ボロ儲けねとヒソヒソ話をするが安貴妃が訪れたので慌てて拝謁すると「自分が支える主を利用して出世した」と罵られます。
しかしそこに張妍が現われ「宮中に生きる者は世を去るとき宮女たちの世話になる、どんな使いを受けるかは宮女しだいよ」と言われ安貴妃は黙ってその場を離れます。
乾隆帝は「何を話せばいいのか」と悩みながらも若徴と一緒に向かいます。朱瞻基は徐浜たちと山中で待ちます。
霊山寺に入ると若徴は永楽をまたせ階段を上がります。そこには朱允炆(建文帝)が僧侶の格好でいました。
永楽は文を受け取ると伝国璽が押されていました。
「天命を受け寿(としなが)くして永昌ならん」
趙を滅ぼした始皇帝が”和氏の壁”を得て玉璽としたものであり、かつて王莽が漢に対して玉璽を渡すよう迫ったときに投げ付けられて欠けたので角がすり減っていました。
永楽はずっと探していたのに見付からないわけだと思い本物の逆爾を見せるよう若徴に伝言を頼むが時間がないため「現在の居所はどこなのか」と「太上皇の称号を授けたい」と言います。
若徴はすでに建文から聞かされていたので「出家した者に帰る家はないし拝む先祖もいない、称号は必要ないし殿舎ももらう気はない。心配なさらず民の幸せのために力を尽くしてください」と告げ玉璽を差し出します。
永楽は称号を受け取ってくれれば心は落ち着くと思っていたので逆爾を返そうとするが「小さな印章は人の生死さえ左右するが使う者は己の運命さえ決められない。太皇子になっても何も変わらぬ」と若徴は伝言を授かっていました。
来世はどうなのか聞いて来いと言われた若徴は「今世もまだ分かっていないのに来世を語る意味はない。反省し変わることで心の平安は訪れる。どこに至ろうとも苦悩はある。己と和解せよ」と建文に言われ、復讐のために生きてきたのにそれが無くなると何をして生きればいいか悩んでいたので涙を浮かべます。
そこに約束を破って永楽が階段を上ってやってきました。
永楽は自分が亡くなったあとに反乱が起きれば和解を後悔すると恐れているのです。朱瞻基が自らのクビをかけていると知っている建文は「側近の侍衛を朱瞻基に引き渡し私の命はお預けしましょう」と言いました。
「僧侶は殺せない」と永楽はその場を去り山中で見張っていた徐浜は2人の皇帝が無事だったのを確認します。
朱瞻基は刀を徐浜に向け「遺児は助ける。お前は都を去れ、若徴と連れて行くのは許さん」と言い放ちます。
第17話/姉妹の再会
和解など冗談じゃないと聶興は暗殺を狙うが葉をかすって矢がそれてしまいます。若徴は永楽を守るために刺客を射って後を追うと聶興だったので驚くが「永楽帝は必ず約束を破るはずだ」と突き飛ばされ去ってしまいます。
朱瞻基は徐浜が刀を捨てたので「お前を殺したら若徴に恨まれる」と下山しました。そして聶興の追跡を止めさせ「本気で恩に報いるなら恨みを捨てて生きろ」と若徴に伝えます。
オイラトが国境を脅かすので永楽は朝議を行ない「広大な土地を手に入れるため高煦と高燧を連れて親征に行く。皇太子(朱高熾)は人徳があるので宮廷を任せる、監国に復帰せよ」と伝えます。
そして遺児たちを段階的に拘束を暖和すると告げ「病人は治療のために移動を許し子女の同行も許可する。科挙の受験も許可する。無実の者や連座した者が何人いるか調べよ」と命じました。
胡善祥(蔓茵)は朱瞻基の元で養生する女性を看病し名前を聞くと予想通り「若徴」だと言われ涙を流します。
10年前は名前は違ったと聞いた若徴は涙を流す胡善祥をみて子供の時に蔓茵と遊んだ道具を見せます。思い出す姉妹は感動の再会を果たし抱き合います。
監国に復帰するため再び高煦からすべてを返して兵部の実権も手に入れるが高煦は不満をあらわにします。
第18話/妹の決意
再会を果たした孫若微と胡善祥(蔓茵)。若徴は自分が皇孫妃になる噂で持ちきりだと知らされ驚きます。
蔓茵が本気で秀女になりたがっていたので心配すると「皇孫に嫁ぎ息子を産む。そして息子が即位したら両親のことを伝える。朱一族なんて手の上で転がせる。天下の半分を得ましょう。両親も喜ぶ」とすすめられます。
蔓茵は初めて本音を語り「他に誰かいる場合は孫さんと呼び他人のフリをする」と言いました。
母親代わりでもある尚儀が熱を出したので看病しに行くと「皇孫殿下が妃を娶る妃は近い。張妍(皇太子妃)を訪ね尚服や尚食は何に準備が必要か尋ねなさい」と言われ感謝します。祝宴で受け取った金を張妍に治め話を聞いているうちに高煦が秀女の推薦権利を持っていると知ります。
すぐに高煦を訪ね「朝廷で陛下の次に威信があるのは漢王(高煦)です。秀女に推挙くだされば希望が増します」と願い出ると「皇太子府を目の敵にしている奴に頼むのか」と言われます。「天下を見据えておられる方なら皇太子府を目の敵にしていてもおかしくはありません」と頭を下げると「皇族を冒涜するとは無礼だ、うせろ」と怒鳴られ引き下がります。
永楽帝は遺児を赦免しては靖難の意味がなくなると将軍たちから反対されます。将軍たちは復讐を恐れているのです。追い出せと言われた朱瞻基は「寺から戻ったばかりの陛下を否定し続けたら面目が潰れます」と引き下がってもらいます。
若徴の生年月日や出自を示すよう催促され徐浜には官職を与えるつもりだと知った朱瞻基は若徴と徐浜を連れて山に行きます。
欽天監(暦の編纂や占卜などを行なう)の職が空いていることを伝え「陛下に若徴の出自を教えろと聞かれた、どうすればいい」と聞くが自分たちを利用しようとしていると疑われ「朱家には仕えぬ」と言われます。
若徴と朱瞻基のせいで計画が崩れた事に焦りを感じた高煦と高燧は「婚儀を終えてから女の出自を明らかにさせてやろう」と思います。陛下を狙った刺客の仲間だと知られれば一大事です。
朱瞻基は孫寓を訪ね「若徴が皇孫妃になれば永城県に牌坊を建て3代に封号が与えられるが1つでも相違すれば大勢の命を失う事になる。今の経歴では陛下にすぐに見抜かれる」と伝えます。
「若徴が宮中に入ると自ら望み何があっても守ると誓ってくださるなら皇孫殿下の意に沿う経歴を作ります」と伝えると朱瞻基は頷いて出て行きます。
新しい経歴を渡された若徴は「皇孫に見初められたら嫁がないといけないの?みんな身勝手だ」と不満を言います。