作品情報/大宋宮詞
リウ・タオ&ヴィック・チョウ共演、平民から皇后にまで上り詰めた実在する女性の波乱の生涯を描いた中国ドラマ
北宋の第3代皇帝・真宗は皇太子になる前の襄王だったころに蜀の平民・劉娥に命を救われ愛し合うようになる。身分を問題視する宮廷と朝廷からの反対、正室・郭清漪や側室・藩玉姝の存在などが立ち塞がるが劉娥は愛に生きることを決意するものの趙吉が太子になっても宮中に迎えられずに過ごす。そんな中、遼が和睦の条件として両国の皇子を相手国へ人質に送ることを提案してくる。真宗は朝廷に劉娥を認めさせるため趙吉を人質に送ろうとするが・・・
ネタバレ感想/大宗宮詞
43話・濡れ衣で左遷
趙恒(宋の第三皇帝・真宗)は自分の病と向き合い受益(皇太子)の成人の儀式である加冠の礼を繰り上げて執り行うと劉娥(皇后)に告げます、
王欽若と丁謂に謁見を求められ夜更けだっために帰らせろ命じるが国の大事に関わることだと再び要求されます。こんな時間に来るのは急用なはずだと劉娥に言われ仕方なく支度をすると寇準が皇太子の受禅を企んでいると訴えられます。
頭痛に耐える趙恒は証拠はあるのだろうなと念を押すと寇準は友人である翰林学士・楊億に内密で譲位の勅書起草を促していたと言われます。
宰相として幼い新帝国の補佐役になり全権を掌握するのが寇準の目的ではないかと訴えられ曹利用に楊億を連れてくるよう命じると寇準の屋敷に招かれ不在だったと言われます。
寇準は譲位と受禅の陰謀を企てたと見に覚えのない罪を着せられ宰相の官職を解かれ陝州府での長官に任命されます。
蘇義簡から寇準が受禅を企てたと聞かされた劉娥そんなわけないと思い証拠は王欽若と丁謂が用意したはずと趙恒に告げるが聞く耳を持ってくれませんでした。
劉娥は郭賢の息子・郭崇信が流民の反乱を鎮静して手柄を立てたので訪ねます。宰相の座が空いているのでどうかと郭賢を誘うとちょっと前に蘇義簡が訪ねてきたと知らされます。
依頼内容は皇后の朝議参入の後押しだと知らされ驚くが、弟子たちに協力を求めるが宰相の座は議論の日々に戻れる気力がないと断られます。陛下の薬の時間であるため失礼しようとしたが郭崇信の幼い娘・郭清悟を気に入り宮中暮らしを提案します。
44話・陛下の病
宰相となった王欽若は丁謂と酒を飲み喜びを分かち合うが皇后が反対している事に気付いており蘇義簡と劉娥を陥れようと画策します。
遼が加冠の礼の話を知って祝意を伝えるために耶律隆緒の第6皇子・耶律宗願を宋へ派遣したと報告が入ります。
趙恒が目を閉じ返事がないので劉娥はどれくらいで到着するのか聞くと10日ぐらいだと知ります。寵愛を受ける耶律宗願を派遣するという事は重視しているようだと王欽若は告げると耶律隆書は蕭排押を都統に据えて高麗を攻めたが手こずっているので思惑があるはずだと郭崇信は言います。
劉娥は名目は祝賀のためなら手厚くもてなすべきと告げるが「寇準は最近顔を見せないがどうした」と趙恒が言い出し、陛下が左遷したために臣下たちは言葉を失います。
朝廷で寿康公主の及笄の礼が執り行われるが儀式に参加していた耶律宗願から公主を娶らせてほしいと申し出があります。
劉娥は止めようとしたが陵陽長公主が勇敢なお方だと褒めたために趙恒は両想いだと勘違いし皇子の誠実な思いに応えるべき、降嫁させると即決してしまいます。
臣下たちは嫁ぎたいのは寿康公主の方だと困惑するが陛下が病気だと遼に知られるわけにいかないので黙ります。
寿康公主の母・文貴儀は賢妃に封じられるが娘の幸せを犠牲にし離れ離れになるので嬉しくもありませんでした。
45話・民が苦しむ一方
皇太子(朝廷)は好きでもないのに趙恒の病のせいで遼へ嫁ぐことになってしまった寿康を見送ります。
寇準から「宋の国境では戦もなく平穏無事であるが民の暮らしと国の威厳を守るためには兵力の維持が肝要、各地の兵士を国境の防衛に当たらせましょう」と上奏が届き、劉娥は功労者なのだから帰京させたらどうかと告げるが趙恒からはまったく関係ない返事が返ってきます。
困惑するが皇太子が倒れたと報告があり駆け付けると高熱をだし寝込んでいました。趙恒はこれまで早世した皇子を思い無事を祈ると、やがて皇太子の熱も下がり落ち着いたので安堵します。
趙恒は玉清昭応宮が15年かかるところを10年で完成させた丁謂を参知政事に封じます。さらに山陵使に任命し自身の皇陵を造営するよう命じます。
劉娥は困惑していると王欽若から各地にお堂の造営を提案され、皇太子は快方に向かっているので玉清昭応宮での祈祷で十分だし民に重い負担を課すことになると反対します。
趙恒は受け入れるが密かに丁謂と共に造営を進めるよう王欽若に告げます。
趙恒は劉娥の肩にある紋様が気になっていると見知らぬ紋様そっくりの星が出現し「帝王を現す紫微を横切っているのでかすんで見える」と言われます。
趙恒は皇太子が気を失ったことで王欽若と丁謂に封禅の段取りを命じ反対するなと皇后に告げます。
46話・生みの母より育ての親
趙恒は皇太子(趙禎)の健康を願い泰山山頂での封禅を決定します。都を留守にする間、皇后を皇太子の補佐とし郭崇信に都の軍を預け蘇義簡と曹利用には北方からの襲撃に備え斉州の警備を強化させます。
王欽若と丁謂に封禅の準備を任せると民に負担がかかるから封禅はおやめくださいと皇太子に言われます。
外に出れるまで回復した皇太子に趙恒は弓を教え、劉娥は二人の触れ合いを見て笑みを浮かべます。
李婉児(宸妃)が伏せっていると劉娥から知らされた趙恒は見舞いに行き長年苦労を掛けたことを謝罪します。皇太子の近況を聞いた李婉児は生みの母よりも教え導ける劉娥が育てるのが正しかったと理解します。
趙恒は自身の余命が長くないことを悟り来たるべき時に備え李婉児にある物を預けます。
「朕の亡き後、劉娥は皇太子を守ってくれると信じているが万が一の備えて生みの母であるお前に託す」
劉娥は胸騒ぎを抱きながら泰山に向かう趙恒を見送ります。