作品情報/大宋宮詞
リウ・タオ&ヴィック・チョウ共演、平民から皇后にまで上り詰めた実在する女性の波乱の生涯を描いた中国ドラマ
北宋の第3代皇帝・真宗は皇太子になる前の襄王だったころに蜀の平民・劉娥に命を救われ愛し合うようになる。身分を問題視する宮廷と朝廷からの反対、正室・郭清漪や側室・藩玉姝の存在などが立ち塞がるが劉娥は愛に生きることを決意するものの趙吉が太子になっても宮中に迎えられずに過ごす。そんな中、遼が和睦の条件として両国の皇子を相手国へ人質に送ることを提案してくる。真宗は朝廷に劉娥を認めさせるため趙吉を人質に送ろうとするが・・・
ネタバレ感想/大宗宮詞
55話・聞く耳持たない幼い皇帝
劉娥(皇太后)は趙禎(宋の第4皇帝)の相手、そして皇后に相応しいのはあなたしかいないと郭清吾に伝えるが陛下が抜け出して曹汝と密会を繰り返していると知らされます。
陛下に愛されていても皇太后は郭清吾を気に入っているから朝廷の争いに巻き込まれないためにも行き来を止めるよう祖父・曹鑑に言われた曹汝は宦官に扮してそのことを陛下に告げます。
「愛する人も決められない、どこに行くのも自由でないなら天子を譲る」
陛下に言われた劉娥は天下に関わる婚姻は陛下だけでは決められないし皇帝の身分を取って外せると思っているのかと叱責します。皇室に生まれた使命だと告げるといつになったら親政を実現できるのかと訴えられ困惑します。
皇帝と皇太后の亀裂は深まり蘇義簡は誰か陛下を唆した者がいるはずと疑います。
丁謂が左遷され趙禎での処遇は楽観できない王欽若は曹鑑を訪ね相談すると皇太后に政権の返上を迫るために協力しようと誘われます。
曹鑑が門下生を都へ呼び連盟書を書かせるとつもりだと知り丁謂に文を送って平江府で支持者を集めると告げます。
文を受け取った丁謂は皇太后の垂簾聴政もここまでだと笑みを浮かべ平江府の役人を全員収集させろと命じます。
56話・逃げ出す幼い皇帝
宴で途中に席を立った趙禎の戻りが遅いので蘇義簡は様子を見に行くよう張景宗にお願いします。
劉娥は宦官に皇帝のフリをさせた趙禎がいなくなったと聞かされ全身の力が抜けます。病が悪化し咳き込む劉娥は誰にも気付かれずに曹家に行くよう張景宗に託すが曹汝も姿を消したようだと報告を受けます。
郭清吾は婚姻が決まったのに陛下の心には曹汝しかいないのかと苛立ちます。
劉娥は医官から先が長くないと宣告を受けるが陛下の不在を大臣らに悟られないようにするため気丈に朝議へ向かいます。
曹汝と駆け落ちする趙禎は都を出て視察も兼ねて蘇洵の家がある平江府へ向かいます。
皇太后が陛下を軟禁しているのでは王欽若は疑うが曹鑑から皇宮にいないから今こそ好機だと言われます。皇太后は曹操鑑を呼び、いつまで知らないフリをしているのか、孫娘にどういう教育をしてきたのかと叱責します。
陛下を惑わし郭家と争えとでも唆したのかと訴えると皇太后が陛下を厳しく縛りつけたゆえ陛下はこのような暴挙に出たのではと言われます。
王欽若から文を受け取る丁謂は陛下が護衛を付けずに駆け落ちしたと知り平江府には蘇家の長男・蘇洵がいて陛下とは遊び仲間だったはずと思い出します。
陛下がいると確認した丁謂は今すぐ町にいる物乞いや流民を追放するよう命じ講談師を茶牢に待機させます。そして偶然を装って陛下に声をかけ講談師の話を聞かせ皇太后は生母でないことを知らせます。
57話・陛下の出自
丁謂の悪計により出生の秘密を知った趙禎は李婉児の自分に対する態度を思い出します。
蘇洵は丁謂は左遷されたから仲を引き裂くつもりではと告げると曹汝も皇太后の陛下への愛情を思うとありえないと訴えます。
しかし皇太后は野心のために自分を駒として動かし権力を握っていると思う趙禎は真相を突き止めるために帰京を決意します。
陛下と偶然会ったと文を受け取る皇太后は狡猾な丁謂が手回しをしたはずと蘇義簡に告げられ、目の届く場所に置くために帰京と復職を命じます。
蘇義簡は丁謂に辞令を伝えたあと蘇洵の屋敷を訪れ陛下を迎えに行きます。
劉娥は帰京した陛下に「家には家法、国には国法がある、一国の主でありながら無断で都を離れるとは国や朝廷を何と心得ているのか!」と叱責します。
曹鑑と曹利用は駆け落ちするとは何事だと曹汝を叱咤するが丁謂と会って茶楼に招かれ皇子がすり替えられた講談師の話を聞いたと知らされます。曹利用は罠だと気付くと曹鑑から陛下と皇太后の仲を裂こうと丁謂が仕組んだのだろうと言われます。
陛下から出自のことを聞かれたと蘇義簡に言われた劉娥は丁謂より先に秘密を知る李載豊と董侍医の身柄を捕らえねばと思います。
そのころ趙禎は朕の出自を知っておきながら隠していたのかと丁謂を叱責すると真相を解明すると言われ二人の身柄を捕らえよと命じます。李載豊と董侍医は何者かに殺され一足遅かったと思う丁謂は皇太后の仕業だと疑い腹心である蘇義簡を排除しようと考えます。
58話・蘇義簡の覚悟
曹鑑が文官や学生と共に太廟の前で皇太后に政権返上の諫言を行うと知り、父上の思惑などバレていると曹利用は訴えるが聞く耳を持ってもらえません。
曹鑑は建国以来女人が国を治めた例はないのに皇太后は陛下が未熟なことを口実に王権を簒奪していると文官たちを唆します。
動きを察知した枢密使・蘇義簡は郭崇信と共に禁軍を動員し、それを目にしていた丁謂と王欽若は静観しようと思います。
太学館を包囲する蘇義簡は諫言ならば朝堂で陛下に行えばいいし先帝の命日にこのような真似をするのはどうゆうつもりか訴えます。
何度も皇太后に罪を許されたのに敵意を捨てられずに政権返上を迫るのは言語道断だと言い放つが垂簾聴政は認められないと一点張りの曹鑑は死をもって諫言すると言い柱に頭を打ち付け自害しました。
父上が自害したと報告を受けた曹利用は太学館に駆け付けるが郭崇信に阻止されたので皇太后に頼みに行きます。すると偶然通りかかった陛下に声をかけられたので父の遺体を自宅に運ばせてほしいと願います。
趙禎が太学館に向かったと報告を受けた劉娥は君主として反旗を翻すのかと嘆きます。趙禎は包囲を解くよう訴えるが郭崇信から「皇太后の命令だ」と拒まれ刀を抜きます。
そこに駆け付ける皇太后は先帝の命日である今日謀反を企てたからやむをえず封鎖したのだと告げます。親政を求めることは謀反とは言わないし死を持っての諫言は忠義の証だと言われたので静まるよう告げ共に中に入ります。
劉娥は手厚く葬ることを約束し屋敷に連れて帰るよう曹利用に告げ、曹鑑が集めた文官たちの横領の件などをすべて明かし真相を陛下に把握させます。
しかし趙禎が朕の許しもなく勝手に禁軍を動かした蘇義簡と郭崇信を責めだしたので皇太后は半年の俸禄没収にすると告げるが丁謂から李載豊と董侍医を殺した罪は大きいと訴えられ動揺します。
二人を始末したことを蘇義簡が認めたので皇太后は何でことをしたんだと叱責すると丁謂は陛下と皇太后の中を裂く気であり陛下を操り実権を握ろうとしているんだと訴えられます。