作品情報キャストの紹介
フー・ビンチンとチャン・ダンフォン共演の中国歴史ドラマ、政略結婚した楊堅を隋の初代皇帝へと押し上げ皇后の座に上り詰めていく独孤伽羅を中心に描いた作品。
南北朝時代の北周を舞台に政権交代が激しい乱世のなか独孤天下という予言を受けた独孤信には3人の娘がいた。長女の般若は予言を実現させるため愛する人を捨て皇室に嫁ぐも悲しい運命が待ち受けていた。次女の曼陀は自分の母が庶民の出身であることに引け目を感じ権力と金に執着して心を通じ合わせた楊堅ではなく隴西に嫁ぐ。主人公である三女の独孤伽羅は政略結婚で楊堅と夫婦になるが少しずつ心を通わせ隋の初代皇帝へと押し上げ皇后の座に上り詰めていく。
ネタバレあらすじ/独孤伽羅
第50話・逃れられない宿命
李昞が亡くなり一歳の李淵が唐国公となったため曼陀は国公太夫人となり勝ち誇ります。
しかし「皇后となる従姉君のお力があれば前途は洋々でしょう」と言われ麗華が皇太子妃に封じられたと知ります。
本当に陛下と伽羅の子ではなかったのかと今になって知る曼陀はいつも自分の先に行きやがると喚きだします。
健康徳4年、
宇文邕は斉の討伐のため18万の兵を出征させ、伽羅は兵を率いる楊堅を見送ります。
麗華が皇太子の贇に苛められている事に気付き心配していると「自分が侍女となって宮中に入る」と冬曲に言われ感謝します。
斉軍を率いるのは蘭陵王であるが高緯によって軟禁されているので楊堅は民の命を守るためにも最短で終わらせるため総攻撃を仕掛けます。
その頃、宇文邕は自分の後を引き継ぐ贇(皇太子)があまりに無能であるため失望します。
「厳しくするのは皇帝の重責を担えるよう成長して欲しいからだ。麗華は朕が選んだ聡明な皇太子妃だ、容貌を侮辱すればそなたでも容赦はせぬから覚えとけ。婚儀は楊堅の凱旋後にすぐに執り行う」
4万もの斉軍を討伐し30の街を奪還した楊堅は凱旋すると柱国の位に就きます。
二日後に婚儀を執り行うと知り柱国の位を返上してでも縁談を白紙にしたいと思うが麗華が苛められても皇太子を庇うことしか言わないと伽羅に教えられ理解出来ません。
婚儀を終え初夜を迎えると贇は愛するがゆえに苛めていた事を謝罪し、麗華は慈しんでくだされば喜んでそばいると誓います。
翌日、曼陀が潜入させた宮女が贇の子を身籠もったと騒ぎ立て楊堅は娘になんとひどい仕打ちをしてくれたのだと怒ります。
陛下が宮女を罰し皇太子の位を剥奪させる勢いだったので麗華は「あまりにも出来過ぎているので誰かの陰謀ではないか」と止めます。
第51話・別れの言葉
皇太子と己の面目を保ち宮女から皇太子を引き離した麗華の行動を伽羅は褒めるが寛大すぎるのも心配だと告げます。
麗華は于文護の目を見て実の父親だと察し母親は皇后だった般若だと突き止めていました。どこへ嫁ごうと好奇の目を向けられるのなら好きでもない贇に嫁ぎ皇后を目指して堂々と人前に出ようと思ったのです。
寛大な心で接していれば楊家との関係も守られ弟の前途も開けると言われ伽羅は姉を思い出します。
出自にも気付き般若よりも冷静なので姉よりはうまくいくのではないかと伽羅は思うが麗華の機嫌を取ろうとやってきた贇は話を聞いてショックを受けていました。
斉を滅ぼした楊堅は凱旋すると宇文邕は伽羅の願い通り斉の民だった者も周の民と区別することなく扱い周の兵には略奪などを禁じます。
伽羅と楊堅は宇文邕を訪ねると「残党を始末したら突厥を討つ」と言われ驚きます。
皇太子を廃させるために皇后(アシナ・ユン)が裏で人を引いていただけでなく自分が出陣して敗退した時にアシナ大王が斉に協力していたのだと言います。
伽羅は楊堅の様子がおかしいので宇文邕と何を話したのか聞くと陛下の命は長くないと知りショックを受けます。
楊堅は近くにある廟に立ち寄るとそこは偶然にも「独孤の天下」と予言された場所でした。机にぶつかってクジが落ちてしまい壁占いをしてみると「帝星すでに明け独孤の天下となる」となり衝撃を受けます。
突厥の征討に出た陛下が病に倒れます。
皇帝の座を継いだあとは伽羅を実の母と思い大丞相の楊堅から政務から軍慈まで指示を仰げと贇に遺言を残します。
楊堅は新帝を支えると誓うと宇文邕は皆を下がらせるが伽羅の名前を呼びます。
楊堅から行くよう言われ伽羅は涙を流しながら寄ると「楊堅の怒りを買わないように皇太子を見張ってくれ、楊堅は野心があるから1日でもその日が延びるよう頼む」と言われます。
宇文邕は伽羅への想いをすべて吐き出し息を引き取りました。
第52話・新皇帝の裏切り
宇文邕が崩御すると贇が即位し麗華は皇后となり年号は大成となります。
贇は遺言に背いて実母の李娥姿と義母アシナ皇后を皇太后にすると宣言すると「李氏は爵号も賜っていないため前皇后と並び立てる身分ではない」と重臣たちから反対されます。
実権を握った贇が重臣達から反対され喪に服する事もせず朝議を出て行ったことで重臣たちは呆れます。
楊堅は「于文護の気持ちが少しだけ分かる」と口にすると本音はどう思っているのかと伽羅に聞かれ廟に寄ったときに占い「帝星すでに明け独孤の天下となる」と出たことを伝えます。
伽羅は今まで予言のせいで多くの命が失われたのだから偶然だし信じないでほしいと訴えるが偶然とは思えないと言われます。
「最高の官位を与えられ麗華を皇后にしてくれた宇文邕を裏切れないし新帝を補佐すると誓ったはずよ」
楊堅は怒って出て行くが反省し宇文邕が亡くなったばかりで悪かったと謝罪します。
贇が酒色にふけっているので先帝が崩御されたばかりで国喪の期間なのだから控えるべきと麗華は告げます。
不孝の上に不道徳まで重ね臣下たちが不満を抱けばどうなるか分からないのかと聞くが母親を侮辱されたのでひっぱたきます。
「先帝が決めた皇后で父親は大臣、私を廃せるとでも思っているのか」
都にやってきた曼陀は息子の淵がすでに国公だったので自慢してやろうとしたが応対した伽羅の長男・楊勇が左司衛および大将軍だったので悔しがります。
曼陀は皇后に挨拶するため参内すると朱嬪が名家や国公などの夫人から侮辱され出て行ってしまいました。
陛下を連れてくると予想とした曼陀は見計らって「家柄は低くとも朱嬪は皇子の母です、陛下の命で務めを果たしに来たのだから陛下の命に従わないのと同じよ」と告げます。
朱嬪の拝謁を拒んだ娘たちは罰せられ、皇后を服従させる方法はないかと相談された曼陀は争わせるためにも高位の妃を増やし寵愛すれば態度を改めるのではないかと伝えます。
贇は賢い叔母上をもったと上機嫌になり唐国公を左司衛に任じました。
于文憲を弾劾する奏状ばかりが届き楊堅はどうなっているのかと疑問を抱えると陛下が不満を口にしたことで便乗する者が多いのだと知ります。
また宮中に行った郡公夫人を陛下が見初め帰さなかった事で取り返そうとした西陽郡公が謀反の疑いをかけられ殺されたと急報が入り急いで駆け付けます。
郡公夫人は陛下と同じ于文一族の嫁であり人道に外れると伝えると妻の姉と深い仲だったくせにと言われ胸倉を掴みます。
「態度を改め愚かな事はするな、伯父の二の舞になるぞ」と脅します。
イライラする陛下は孫を帰せと尉遅柱国がやってきたので「実権を握りたい楊堅と于文憲に陥れられたのだ。朕の味方をすれば孫は未来の皇后だ」と唆します。
楊堅は屋敷に戻るやいなや于文憲が謀反を起こして尉遅柱国に殺されたと急報を受けます。
于文憲は絞殺された後があり陛下に結託したと疑われた楊堅は伏兵がいるのに気付き「親交がありませんし娘は皇后です。共謀する理由はありません」と伝えます。
尉遅柱国が首を横に振るので陛下は仕方なく重臣たちの意見を取り入れるが実母を帝太后とし尉遅柱国の孫娘を貴妃とすると宣言しました。