作品情報キャスト
一夫一婦制を貫き共に政治に関わり二聖と称された隋の初代皇后・独孤伽羅と開国皇帝・楊堅を描いた作品
南北朝時代の北周王朝の初期、傀儡の宇文毓を皇帝に据えて大冢宰の于文護は権力を握り逆らうものは粛清していました。
衛国公・独孤信の娘・伽羅は好きでもない隨国公の長男・楊堅に嫁ぐよう言われ反抗していたが許嫁と対面すると以前に襲われていた女性を共に助けた人でした。
互いに好意を抱いていた2人は運命を感じる。于文護に父親を殺害され復讐を誓う伽羅と楊堅はやがて隋を建国し分裂していた中国を300年振りに統一する。
ネタバレあらすじ/独孤皇后
第41話・
楊堅(隋の初代皇帝)は謀反が起きる可能性を排除させるため阿史那頌と宇文闡を自決させるよう臣下から進言され迷います。
独孤伽羅(皇后)は始末した事にして可汗に頼んで突厥に逃がせばいいと解決策を思い付きしっかり説明すると阿史那頌は受け入れました。
自己犠牲で国を守ってくれた事に伽羅は感謝し二人を見送りました。
巡行中の楊勇(太子)は朝廷が送っていた物資を横領している官吏がいる事を知り同行していた楊爽に証拠を集めるよう託します。
3州の庶務を取り仕切る大都督が横領していると分かり皇帝を裏切り民を苦しめたのは許せないと捕らえて斬首刑にしました。
一報を受けた楊堅と独孤伽羅は優柔不断だった楊勇の成長を喜びます。楊広も兄を見習い成長できればいいが幼い頃から一人だけ離れて暮らし猜疑心が強く影があるように見えるので心配します。
楊堅は太子に政にも参加するよう伝え護衛として功を立てた爽に褒美を与えます。また宇文邕が禁じた仏教と道教は民に信仰されてきた宗教であり行き場を失った僧侶は難民化して国内に混乱をきたしたので禁令を解きます。
伽羅は妙善庵を訪ねると住職から感謝されます。伽羅が祈っている隙に同行していた尉遅容は尉遅文姫を呼び「復讐するために今は一緒に行動している」と告げると自分も皇宮に連れて行って欲しいと頼まれます。
伽羅がすぐに見知らぬ女官がいると気付いたので容は「妙善庵から来た新入りで私が面倒みています」と伝えます。
太子から水害対策を上奏され楊堅は自分が考えたのかと聞くと臣下からの提案を受け報告したと言われます。政策の提案は皇帝にするものなので叱責を受けた太子は謝罪します。
気晴らしに馬を走らせると太子は崖から落ちそうになっていた平民の娘・雲若霞を助け一目で恋に落ちます。
第42話・
楊勇(太子)が平民の娘を気に入っていると知った独孤伽羅(皇后)は民心も得られるし結婚するなら問題ないから連れてくるよう命じます。
伽羅は楽しみに待っていると容姿に問題ない雲若霞がやってくるが年老いた父親が靴を売って生計を立てていると知ります。
皇太子妃になるには容姿も家柄も最高でなければならないと告げると太子が家柄は気にしないと言います。「太子とは知りませんでした、ただそばにいられれば」とベラベラ話し始めたので伽羅は「最後まで聞きなさい、父君に官位を授ければ釣り合いが取れる」と試すと彼女は受け入れたので不合格だと告げます。
伽羅はどのような行動を取るか試すために皇室の衣も持って行くよう命じており彼女は有頂天で厚化粧をし始めたと報告を受けます。太子からお願いされるが不分別な人間性に失望した伽羅は諦めろと伝えます。
梁が反乱を企てている可能性が朝議で論じられ楊勇は弱小国なので梁に使臣を送り忠告すればいいと進言します
楊堅(皇帝)は梁の大臣が密かに陳を訪ねているので梁を征伐すれば陳への警告になると考えだったので保留とします。
本当に心変りがあったかどうか梁帝に探りを入れてはどうかと伽羅から提案され楊堅は太子や広などを呼びます。皆が大使の意見に賛成するなか広は「言葉で収まれば戦など起きないので武力行使し力の差を見せつけるべき」と進言しました。
楊堅は腹の内を探る事を伝え楊広と楊素の師団で梁に赴き梁帝を出発させた後現地に留まれと命じます。
楊広は梁帝を出発させたあと蕭薔公主のおもてなしを受け心奪われます。楊素は広の酒が進むので長旅で疲れているから休みましょうと止めます。
広は結婚したいがもし連れて帰れば伽羅は皇太子妃にさせたがるのではと楊素に相談します。その頃、雲若霞を東宮に隠している太子はいつまで経っても伽羅の許しが得られず深酔いします。
察知した容は雲若霞を利用して母子を仲違いさせる好機だと文姫に言います。
第43話・
楊勇(太子)が雲若霞を東宮に隠していると尉遅容から知らされた独孤伽羅(皇后)はすぐに確認するが楊堅(皇帝)と共に梁帝と合わなければならないので戻ります。
楊堅は何で呼ばれたか分かるかと聞くと「恩を仇で返すことはありません。陳との内通はしっかり取り締まります」と梁帝は言いました。
伽羅は才能豊かだと知れ渡る蕭薔公主に縁談話がないと知り皇太子妃にどうかと伝えるが広から蕭薔公主と婚姻したいと文が届きます。
楊勇はここぞとばかり両想いなら結婚するべきと進言すると楊堅は頷き梁帝も嫁げるなら安心だと受け入れます。2人を婚姻させることが決まり乾杯します。
伽羅は「目を覚ますどころか雲若霞を東宮に隠すとは何事だ、一国の太子として立場をわきまえろ」と叱咤します。
太子がふて腐れる中、皇太子妃選びが始まり楊堅と伽羅は朱将軍の娘・元珍を気に入ります。広と合同で婚儀を挙げるよう命じられた太子は撤回を申し出るが受け入れられません。
そんな太子は容から「元珍を正室にしたあと雲若霞が身籠もれば絶対に追い出されることはない」と言われ、その手があったかと喜びます。
楊広と蕭薔が夫婦の絆を誓うなか、太子は初夜の日に元珍の部屋には行かず雲若霞と過ごします。
翌日、皇帝と皇后に挨拶に行くのが掟であり元珍(太子妃)は迎えに行くと雲若霞が出てきたので心を痛めます。冷遇される太子妃は心を患い倒れてしまいます。
久しぶりに一家団欒で狩りに出掛けるが太子は太子妃の病を理由に欠席し雲若霞と楽しみます。麗華がいつまで経っても出てこないので伽羅は会いに行き「憎しみは永遠に自分の心を傷付ける。せめて兄弟には会ってあげて」と伝え去ります。
第44話・
独孤伽羅は元珍(太子妃)が病だと知りお見舞いに行くと「もう治らない方がいい、それが皆のため」と薬を拒否していました。
女官の話から楊勇(皇太子)から冷遇されているのだと気付きます。
太子妃に薬を飲ませた後、太子を探しに行くと元珍を構いもせず雲若霞と楽しんでいました。伽羅は雲若霞をひっぱたき仗で20回打ち追い出すよう命じると身籠もっているので撤回してくださいと太子に言われます。
「お前は皇室の恥さらし。太子妃を冷遇するとは皇室への侮辱だ。こんな女のために廃位されていいのか」と伽羅は激怒します。
考えを改めないなら廃位すると脅しを懸け伽羅は去るが皇宮中の噂になっていた事で楊堅(皇帝)が激怒しており改心させる方法を考えましょうと宥めます。楊堅は最初から太子の狙い通りなのだろうと気付きこれから太子に監視を付けふさわしくなければ廃位すると言います。
雲若霞の出産が始まったころ元珍の命が危ぶまれる状態になり伽羅は駆け付けます。
心労のせいで病が悪化したと太医から知らされ伽羅は頑張ってくれと励ますが太子妃は息を引き取ってしまいます。葬儀を終えた楊堅と伽羅は忠臣にどう詫びればいいのかと考えていると「お二人の孫で楊家の子孫です」と赤子を抱える太子がやってきました。
太子妃が亡くなったばかりなのに「雲若霞と子に名分を与えてください」と言われた楊堅は激怒します。
初孫である事には変わらないが「雲若霞を太子妃にしたら元珍の家族がどれほど無念か、臣下や民はどう思うのか考えろ、別の太子妃を娶ってもらう」と伽羅は言い放ちます。
高熲の娘・霊に会ってこいと命じられた太子は皇太子妃候補になっていると聞かされ戸惑うがあっさり気に入ります。
楊堅はよき妻を娶った事で初孫を産んだ雲若霞を昭君に冊封し初孫の名前を楊厳にすると伝えます。