中国ドラマ「独孤皇后」作品概要
一夫一婦制を貫き共に政治に関わり二聖と称された隋の初代皇后・独孤伽羅と開国皇帝・楊堅を描いた作品
あらすじは?
南北朝時代の北周王朝の初期、傀儡の宇文毓を皇帝に据えて大冢宰の于文護は権力を握り逆らうものは粛清していました。
衛国公・独孤信の娘・伽羅は好きでもない隨国公の長男・楊堅に嫁ぐよう言われ反抗していたが許嫁と対面すると以前に襲われていた女性を共に助けた人でした。
互いに好意を抱いていた2人は運命を感じる。于文護に父親を殺害され復讐を誓う伽羅と楊堅はやがて隋を建国し分裂していた中国を300年振りに統一する。
相関図・キャスト
こちらは独孤家の3姉妹を描いた作品。
個人的な意見ですがこちらの方が面白いと思います。
全50話ネタバレあらすじ/独孤皇后
1話~4話のネタバレになります。
5話以降の詳しいネタバレは各リンクから飛んでください。
第1話・
国に戦乱が絶えなかった南北朝時代の北周の初期、大塚宰の于文護は従姉の宇文毓を天王として擁立して政権を握り逆らう者は容赦なく粛清していました。
朝廷は政権強化を図るべく仏教を広め毎年盛大な灌仏会を開くと参席した信者たちは良縁と子宝を願います。
罪人を連行する宇文護の息子・宇文会は道中で一人の娘を浚います。
炊き出しを行なっていた独孤伽羅(独孤信の娘で王后・独孤般若の妹)は助けを求める娘の声を聞いて追いかけようとすると先ほど危ないところを救ってくれた楊堅(隨国公の長男)から仮面を渡され受け取ります。
仮面を付ける伽羅と楊堅は火事を起こして騒ぎを起こすと屋敷に侵入して娘を救い出し、数日間長安を離れるよう告げます。
于文護にとっては楚国公の趙貴(太傅・王を助ける高官)と衛国公の独孤信(大司馬・兵軍政の長)が政敵であり始末したい相手でした。
独孤信は絶大的な権力を握る于文護を倒すには確実な証拠が必要だったがなかなかうまくいかないので于文護が取り込めない隨国公の長男に娘の伽羅を嫁がせようと計画します。
縁談を嫌がる伽羅は「魯国公の宇文邕は北の公主を娶ったのだから諦めろ」と独孤信に言われるが「だからといって政略結婚は嫌だ」と言い張ります。
一方、父親の楊忠から娶るよう強いられた楊堅も好きでもない女を娶ることはしないと言い張り出掛けていくと詐欺集団を追い払う酔っ払った伽羅を目撃して助太刀します。
独孤信と楊忠は盟友であり強引に連れて来られた伽羅と楊堅は互いに身分を名乗っていなかったので対面して驚きます。
第2話・
独孤伽羅は「側室を許さず同じ寝所で寝て同じ墓に入る。それが嫌なら別の伴侶を探して」と伝えると楊堅は「愛する女は一人でいい」と真心を示します。
わざと冷たくして断らせようとしていた伽羅は政略結婚させられる事になってしまい愚痴ります。
結納の品を持って楊堅が迎えにやってきたので伽羅は逃げ出すが侍女に捕まり更に王后(独孤般若)まで訪ねてきたので逃げ道はありませんでした。
伽羅と楊堅が力比べをしている頃、独孤信と趙貴は于文護に招かれていました。皆が口を閉ざし誰も過ちを指摘してくれないのでご教授願うと言われた独孤信は警戒して口を閉ざすが趙貴が「よしいいだろう」と偉そうに指摘し出します。
「過ちを正さねば殺すのか」と聞かれた趙貴が酔った勢いで「そうだ」と口にしたため独孤信は慌てて止めるが兵に囲まれ更に趙貴が謀反を企てていた証言者まで現われてしまいます。
計画を知っていた者も共犯だと言われた独孤信は狙いは自分なのかと気付き「私を殺せば建国の功臣と文武官たちは危惧するだろう」と告げるが「先帝を毒殺したことはすぐ明るみになるぞ」と口にした趙貴は始末されてしまいます。
衛国公の家族を全員捕らえろと于文護が命じたため独孤家に兵がなだれ込んできます。
王后(独孤般若)は「私も捕らえるのか」と出て行くと伽羅と楊堅は独孤信が于文護に招かれていることを知っていた母親から逃がされます。
独孤信が牢に入れられていると知った楊堅と伽羅は看守に話をつけて救い出そうとするが「逃げたら罪を認めたことになる。于文護は偽金を作り建国の資金まで横領しているからお前達が暴いてくれ」と拒否されてしまいます。
でっちあげが成功したと笑みを浮かべる于文護は「独孤信を生かしておくのは仲間をあぶり出して始末するためだ」と言います。
第3話・
独孤信が于文護に濡れ衣を着せられた事で逃げるよう言われた独孤伽羅と楊堅は山中に身を隠します。
狩りをしようとする楊堅は于文会が率いる兵に見付かり囲まれるが別々に逃げたから伽羅の居場所は知らないと告げ逃げ出します。
楊忠(隨国公)は高賓(司空)を訪ねると衛国公の家族が捕らわれたと知らされます。次男・楊整と三男・楊瓚に探しに行くよう伝えると四男・楊爽が狩りでよく使っていた洞窟にいるのではないかと言います。
兵を率いて駆け付ける楊忠はなんとか間に合い于文会の喉元に剣を当てます。
「若さに免じて一度は見逃してやるが二度目はないと思え、息子たちを巻き込んだら命はない」と解放してやります。
伽羅は迷惑がかかると思い同行を拒否するが「一人で于文護に勝てるわけがない、まずは大事を取り共に対策を練ろう」と説得され隨国公府に向かいます。
楊堅はすぐにでも結婚して伽羅を守ろうとするが「独孤家が捕らわれているときに婚儀は挙げられない」と楊忠に言われます。
今は家族を救う方が先決だと思う伽羅は、楚国公は蕭左という従者に陥れられ父親も巻き添えになったので嘘を暴かねばと告げます。
宇文護は楊忠に続き独孤信を支持する重臣が現れることを予想し今は静観するべきだと思います。
実権がない天王・宇文毓は愛する王后(独孤般若)のために宇文護を呼び独孤信を放免するよう告げるが謀反を見逃し真の忠臣を蔑ろにするのかと言われます。
外戚に政を阻まれたら太祖に顔向けできないと剣を突き付けられ要求通り秋官府(訴訟刑罰を所管)に任せることにします。
斉との戦に勝利した宇文邕(魯国公)は天王から報せを受け高熲(寧遠将軍)を連れてすぐに戻ります。
宇文邕の妻・阿史那頌は嫉妬から伽羅が嫌いだが独孤家が無実の罪を着せられていることには腹を立てます。戦から夫が戻り喜ぶが伽羅の居所が分かったと高熲から知らせが入ると夫がすぐに出て行ってしまったので「まだ未練があるのか」と腹を立てます。
隨国公府で世話になる伽羅は元恋人の宇文邕と幼馴染みの高熲と再会し「于文護が偽金を作っている事を突き止めたから父上は狙われたはず」と伝え徐卓という人を訪ねるようお願いします。
秋官府の公開審問が行なわれ楊忠が蕭左の後ろ暗い部分を突いたが・・・
第4話・
秋官府の公開審問で不利な状況に追い込まれたと警戒する于文護は牢に入れられている独孤信を訪ねます。
「家族のためにも余計な事は口にするな、伽羅の婚儀を見たいのだろう」
自分に与するなら助けてやると告げるが独孤信が生き永らえるために身を汚す気はないと言うので自害に見せかけて始末しました。
夜中に雷で目を覚ました独孤伽羅は嫌な予感がして楊堅と共に天牢にむかうと首を吊る父親の姿を目にし泣き崩れます。
独孤信は放免されると思っていた宇文邕は天牢に于文護が入って行ったと知らせを聞いて駆け付けると復讐に向かおうとする伽羅を必死に楊堅が返り討ちに遭うと止めていました。
独孤信が追及を恐れ自害したと天牢看守から報告を受け天王(宇文毓)が驚くなか楊忠は公開審問で有利にたった者が自害などするわけがなくこれは間違いなく暗殺だと進言します。
宇文邕は「天牢に行ったようですが何をしに行ったのですか」と尋ねると于文護は自白を勧めに行っただけであり同じ理屈なら同じだとうまく流されます。
独孤信の自害は確かに不可解であり無念を晴らそうとする声が高まると天王は再審問を行うことにします。
于文護は検視させないようにするため火事を装って独孤信の遺体を燃やします。
蕭左が逃げたと報せが届く伽羅だが于文護がそんな失敗をするわけないと思います。
楊堅は父親・楊忠が向かった事を思い出すと宇文邕は兵を出します。伽羅も同行して楊忠を救い出すが崖から転落してしまい楊堅に救われます。
独孤信の遺体が燃え蕭左が行方不明となったのは黒幕が暴かれるのを阻止するために企てた事であり謀反の文が本当だったとしても衛国公の関与を示す物証にはならない事を宇文邕は訴えます。
天王は有罪の確証がないのに家族を死罪には出来ないとして遠方での幽閉を命じました。伽羅は「これ以上迷惑は掛けられない。いずれ恩返しします」と置き手紙を遺し家族と共に幽閉されることを選びます。