作品情報キャスト
中国史上初の征服王朝に実在した皇后・蕭燕燕の壮絶な人生を描いた中国歴史エンタテイメント。
契丹族の国である遼の北府宰相・蕭思温の三⼥・蕭燕燕は遼の朝⾂である韓徳譲と愛し合うようになるが第4代皇帝・穆宗の後継ぎの座をめぐり⽔⾯下の争いが続いていました。
蕭家の三姉妹がその勝負の切り札とみなされ長女の蕭胡輦が穆宗の弟・罨撒葛に、次女の蕭烏⾻⾥が初代皇帝・太祖の孫・耶律喜隠に嫁ぐことになる。そんな中、蕭燕燕は暗殺された前皇帝・世宗の息⼦・韓徳譲が⽀持する耶律賢に嫁ぐことになってしまう。
ネタバレあらすじ/燕雲台
第45話・本当の自分
太后・蕭燕燕は翼王妃を連れて来させると「お前の命を狙う部族がどれほどあると思う?」と笑みを浮かべるので悔い改める気が全くないと分かり死罪を命じます。
~3年後、
蕭燕燕は蕭胡輦との別離に心を痛めながら韓徳譲の補佐のもと政務に励んでいました。蕭胡輦から文を受け取っては政務の内容しかないのでまだ自分を恨んでいるのだろうと思います。
陛下(聖宗・耶律隆緒)は成人となったが燕燕が下した兵権集約の命に皇族内での不満が高まり耶律虎古たちが命を拒んでいると韓徳譲は言います。
燕燕は丞相である韓徳譲の誕生日を祝う宴を開く事に決め、群臣を集め身分を笠に着て好き放題の老臣たちに君臣の礼を教え遼の主はお前たちではないと思い知らせることにします。
権力が低迷する者たちは聖宗や丞相に縁談話を持ち込むが断れる日々が続きます。燕燕は韓徳譲が縁談を断り続ける意味は朝廷の誰もが知っていると侍女に言われるがお黙りと下がらせます。
韓徳譲の宴の席でお祝いの言葉を述べよと隆緒に告げると礼に背くと言われるが「今日は身内の宴でそなたは年長、当然のことだ」と告げます。
そして陛下のお祝いが終わると燕燕はオルドの兵符をプレゼントします。皇族が管理していた物だと耶律虎古に反対され「オルドは皇族のものか、それとも陛下のものか」と聞きます。
すると、よそ者にオルドを渡していけないと言いだしたので「丞相は陛下の相父である。虎古は2人を対立させようというのか。それに先帝も韓徳譲に兵権を与えていた」と言い放つと虎古は引き下がります。
韓徳譲は陛下が姪の菩薩哥を気に入ったようだと気付きます。
北方を守る蕭胡輦は湖畔で青年・撻覧阿鉢と出会います。皇太妃の狩り場で部外者は入れないと告げると皇太妃の馬を世話する下僕だと言われます。
自分が皇太妃だと告げても信用されず少女のように扱われるが自由奔放に生きる撻覧阿鉢に惹かれた胡輦は決して縛らないと約束するから私の将軍とならないかと誘います。
第46話・果たされた誓い
真寂寺で会おうと陛下(聖宗・耶律隆緒)から文を受け取った韓徳譲の姪・菩薩哥は笑みを浮かべ喜びます。
太后・燕燕も丞相である韓徳譲も良縁と言えると応援し菩薩哥を隆緒の皇后にする勅命を出します。そして自分の息子と韓徳譲の姪が結婚する年齢となり長い歳月を無駄にしたと思う燕燕はこれ以上待ちたくないと韓徳譲に告げます。
遼の皇族は耶律家だと思う耶律虎古たちはいずれ休哥や斜軫まで言いなりになってしまうと思い朝議の場で上奏を差し出します。
燕燕は自分に隠居を求めているのかと激怒し皇族と老臣で年若い陛下を傀儡にするつもりかと言い放ちます。
「忠臣を気取っているが陛下を補佐する能力はあるのか、新政を必死に阻み科挙に不満の声を上げ目先の利益に拘るだけ、そなた達の言うとおりにしたら太祖以前の状態に後退する」
契丹人であれ漢人であれ皆の寮の民であり民を第一に考え才ある者を重んじてきた燕燕だが耶律虎古は私欲から臣下と結託し追い詰めてきたので陛下にどう処分するか聞きます。
聖宗・耶律隆緒は穏便に寮の老臣であり済ませて欲しいと告げるが先帝の遺命により自分を補佐しているので隠居は二度と求めるなと言います。
燕燕は政は明朗になったと思ったが事態が起きたことでいずれ陛下に親政させるが礎を築くまでは決して退かないと言い放ちます。
すると次の朝議の場に「陛下のおそばから奸臣を除く」と耶律虎古が兵を引きつれ押しかけてきました。
燕燕は耶律虎古に対し「涿州刺史として数年なにをしてきたんだ、全く手柄がなく国に貢献もしていない。老臣ゆえ大目に見ていたが君臣を離間させようとしたのは許せない」と言い放ち逆賊を捕らえるよう命じます。
燕燕を守る韓徳譲は背中を斬られながらも耶律虎古を始末します。燕燕は命懸けで上奏した残党の命だけは免じ草原の一部を与え勅命なく帰京は許さないと言い放ちます。
燕燕はすぐに韓徳譲の手当てをし、先帝や民に恥じる事は何一つないから夫婦になりたいと告げます。
「何をしても否定されるなら一緒になりましょう、正々堂々と皆の前に立つべきだ」と告げると抱き締められます。
太后と丞相は燕雲台での誓いを果たすために婚儀を挙げ、韓徳譲に耶律性を下賜し季父房(太祖の弟の子孫の系統)に加え、地位は親王の上とし鉄券を授けると勅命をだします。
南朝の新帝が即位し宮中で育ち出征したこともないので好機だと進言があるなか聖宗・耶律隆緒は皇太妃の国阿輦斡魯朶は強大な軍隊なんで加勢するべきと言います。
燕燕は国阿輦は北方を守るのだと告げると「皇太妃は馬丁を寵愛し将軍にしたうえ近衛を率いさせたので諸将の不満を招いた」と上奏があります。自由に将軍を任命できる立場であり噂に過ぎない事を朝堂で上奏するなと言い放ち燕燕は散会させるが「お前が探らせたのでは?皇太妃の兵権を奪おうとするのも猜疑心ゆえなのか」と陛下に告げます。
しかし丞相が陛下の言っている事も一理あると言うので太后として妹として自ら足を運ぶべきだと思います。
第47話・太后の悲願
太后・燕燕は北方の可敦城を訪れ再会した姉・蕭胡輦に南方の国境では戦が絶えず各地から招集しているので兵馬を貸してほしいとお願いします。
蕭胡輦から撻覧阿鉢に率いさせると言われるが信用できないと一蹴りします。
蕭胡輦は南へ行くのを嫌がる撻覧阿鉢に敬われるためには軍功が必要なんだと告げます。燕燕は一介の馬丁に兵を率いさせるのは愛するばかり自分を見失っているのではないかと韓徳譲に相談します。
長年のわだかまりを解きに来たのだから撻覧阿鉢なんかで自分を見失うなってはいけないと言われ、燕燕は蕭胡輦の部屋を訪ね家族で残ったのは二人だけなんだから近くに住んで助け合いましょうと告げます。
蕭胡輦は姉妹の情を汲み自分がいれば上京に住めるでしょうと撻覧阿鉢に告げます。
上京に戻った燕燕は宋の新帝即位を機に胡輦の兵を借りて南方へ攻め込むと告げます。休哥が体調を崩していると知りお見舞い行くと南征の目的は何かと聞かれ「瀛州と莫州の奪還と和議を促し天下を太平にすること」と伝えます。
蕭胡輦は出立しようとすると撻覧阿鉢がやってきたので見送りに来てくれたと思うが共に行くと言われ笑みを浮かべます。
澶州をめぐっての戦は膠着状態となり地形を偵察中の達凛が弩に射られ命を落としてしまい上京からの知らせて休哥が病死したと報告を受けます。胸を痛める燕燕は戦を終わらせるために遼に帰服して数年経つ者を使者として送り和睦を申し入れました。
統和22年、25年間にわたる戦の末に寮と宗は澶州にて盟約「澶淵の盟」を結び両国は兄弟国となり白溝河を国境としました。
両国の往来が始まり120年にわたる平和の時代が幕を開けました。
燕燕や韓徳譲は上京に戻り宴を開くと蕭胡輦は撻覧阿鉢を連れて席に着きます。聖宗・耶律隆緒は自分のもとで活躍した国阿輦オルドを差し出してくれた蕭胡輦を称えるが「将兵たちを各軍に分け手本にしたい。国境を守り続けてくれたのでもう苦労はさせられない」と言いました。
北方の政務も降りて残りの兵も引き揚げて上京でゆっくり・・と聖宗が言いだしたので燕燕は止めると兵権を奪うと言うことかと蕭胡輦が訴えてきたので「年長者ゆえ陛下は孝心からいたわりを示しただけ」と宥めます。
しかし、「長年国境を守り兵を貸したのに褒美を与えるどころか兵を奪うとは、胡輦を軟禁するつもりだろう」と撻覧阿鉢が言い放ったので燕燕は「無礼者」と怒り鞭で打つよう命じました。
蕭胡輦が慌てて乱心する撻覧阿鉢をひっぱたき自ら配下に罰を与えると訴えたので燕燕は許可します。
最終回/第48話・国土と結ばれた運命
燕燕は聖宗・耶律隆緒を呼び出し蕭胡輦は分別あるのに状況を見ず兵権没収を伝えるとは何事だと叱咤します。
各部族の兵権は集約され軍は再編されており国阿輦オルドだけが返上されず批判の的となっているのでこのままでは陛下の立場も危うくなってしまうと韓徳譲は言います。
燕燕は蕭胡輦を訪ねると荷造りを始めており「権謀術数に長けた太后だった。兵権のために呼び戻したのね」と言われてしまいます。
「別の問題。陛下が即位され他のオルドだけが再編された事で八部族が不満を抱き陛下も悩んでいた。その利害は分かるでしょう?」
燕燕は訴えるが「罨撒葛も烏骨里からも警戒しろと言われたがそれでも信じていたのにこんな仕打ちはないだろう。国阿輦オルドを連れて帰る」と言われてしまいます。
しかし、撻覧阿鉢が兵を率いて陛下を襲ったと報告を受け急いで向かいます。
蕭胡輦は国阿輦オルドをすべて差し出すので命だけは助けて欲しいと願うが燕燕は八つ裂きが妥当な大逆なのに命乞いするのかと怒ります。
陛下を襲っただけでも斬首なのですぐに執行されるが天牢を破って駆け付けた蕭胡輦が短刀を投げ付けギロチンを止めます。
報告を受けた韓徳譲は蕭胡輦を生け捕りにするよう命じ燕燕は蕭家で1人になってしまうと悲しみます。
蕭胡輦は国阿輦オルドで応戦し激しい死闘を繰り広げるが撻覧阿鉢は致命傷を受け命を落とします。
燕燕は生け捕りとされた蕭胡輦を訪ね「起こった事は忘れるから昔に戻りましょう」と告げるが「妹ではない、罨撒葛も烏骨里もあなたのせいで命を落とした」と言われます。
「2人とも謀反を企てたのにどうして自分が悪いのだ。蕭胡輦を始末しろと奏状が山積みで何とか救おうとしているのに・・」
決断を下さなければならない燕燕は韓徳譲に相談した結果、過去の功績を鑑みて死罪は免じ身柄を懐州に留めて幽閉としました。
統和27年、燕燕は聖宗に政の実験を渡し摂政の座を退きました。
燕燕は燕雲台から景色を眺め「帝王とは孤独で愛する人々は次々と離れてしまい、残ったのはあなただけだ」と虚しく語ると韓徳譲は「生涯遼のために生きたのだ。君と共に末永い功績を残し悔いはない」と言います。
統和27年12月、燕燕は捺鉢への道中に病により逝去、息子が贈った尊号は睿徳神略応運啓化・承天皇太后、燕燕亡き15ヶ月後、韓徳譲も去り燕燕が眠る乾陵の隣に埋葬されました。
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