作品情報キャスト
中国史上初の征服王朝に実在した皇后・蕭燕燕の壮絶な人生を描いた中国歴史エンタテイメント。
契丹族の国である遼の北府宰相・蕭思温の三⼥・蕭燕燕は遼の朝⾂である韓徳譲と愛し合うようになるが第4代皇帝・穆宗の後継ぎの座をめぐり⽔⾯下の争いが続いていました。
蕭家の三姉妹がその勝負の切り札とみなされ長女の蕭胡輦が穆宗の弟・罨撒葛に、次女の蕭烏⾻⾥が初代皇帝・太祖の孫・耶律喜隠に嫁ぐことになる。そんな中、蕭燕燕は暗殺された前皇帝・世宗の息⼦・韓徳譲が⽀持する耶律賢に嫁ぐことになってしまう。
ネタバレあらすじ/燕雲台
第21話・新しい妃
耶律罨撒葛は反撃の機会を狙っており耶律喜隠も野心を隠さず、叔父3人も二心を抱いており安心していられない新帝となった耶律賢だがオルド再編には支持が必要なんだと蕭燕燕(貴妃)に話します。
各オルドの権限が大きすぎるため根本から解決出来なければ改革は空論に終わってしまうと告げると燕燕は前に突き進みたければ掟に固守することはないと意見を述べます。
「漢人の制度を取り入れ旧習を改めるべき」
相変わらず不仲だったが改革について鋭い意見を述べる燕燕を見て耶律賢は喜びます。
その頃、禁足を解かれた耶律賢は二心を抱く叔父3人を釈放するとは墓穴を掘ったなと蕭烏骨里に語り笑っていました。
近衛軍の半数は蕭思温が推挙した休哥に奪われ南院枢密使の役目は室肪に委ねられ、実権を奪われた高勲と女里は重要視される蕭思温に嫉妬します。
命懸けで新帝を擁立したのに納得できない女里は女子を後宮に送って皇子を産ませれば蕭思温と対等に争えると言われ姪の喜哥を妃にと願い出ます。
真意をお見通しの耶律賢は拒否すれば疑心暗鬼になるので耶律罨撒葛が逃亡中で各部族も完全に従ってはいないので宥めるのが一番だと思いそれとなく承諾する返事をします。
燕燕は寵愛を争うつもりはないと話を流すなか喜哥は后位も狙えるチャンスだとやってきます。
今夜は新しい妃のもとに向かうだろうと気にも留めない燕燕に対し陛下が来たら教えてと着飾る喜哥は侍女たちに命じるが待ちぼうけする事になります。
翌日、喜哥が天幕に押し入ってきたので燕燕は乱暴を働くなど言語道断だと言い放ち掟を教えてやれと侍女に命じます。
掟を覚えるまで跪かされた喜哥は悔しがるが燕燕は吹けば飛ぶような存在だと相手にもしていませんでした。
陛下が毎日冷たくされても足を運んでいるのだから心を開いてもいいのではと侍女に進言された燕燕は世宗皇帝の祭壇がある顕陵に同行します。
旅に出ていた韓徳譲は漢制改革は歴史に名を残す手段ではなく民を幸せにするために必ず通る道だと悟り遼の改革の道は始まったばかりだと思います。
第22話・草原に生まれる命
旅に出ている韓徳譲は狩りに失敗した阿孛合を助けたのがきっかけで日蓮部に招かれるが多くの奴婢たちが酷い扱いをされていたので心を痛めていました。
親身に寄り添うと初めて人間扱いしてくれたと奴婢たちから感謝されるが長老の脱里は奴婢たちが抵抗してくるようになったのでよく思っていませんでした。
族長が急病で亡くなり多くの奴婢たちが殉葬者として連れ去られたと報告を受けた韓徳譲はほっとけないと剣を手に向かいます。
阿孛合が新族長となる継承式の場へ駆け付けた韓徳譲は奴婢たちが始末されそうになったので止めに入ると族長を殺した犯人だと長老に言われてしまいます。
「騙されるな、死因を調べさせてくれ、父君の病気が長引いた理由は長老にあるはず。狩りの時に父親の病気を治すために鹿の血液が必要だと言っていたがデタラメだ」
韓徳譲は斬られそうになるが一致団結した奴婢たちが襲撃してきて大混乱となります。自分を守るために盾となって命を落とす奴婢も出てきたので監督庁は族長の遺体を調べ毒殺であると証言します。
開き直った長老に襲われ騙されていた事を確信した阿孛合は長老を始末し場を収めました。
蕭燕燕は耶律賢に同行し懐節皇后の陵墓を参り敬意を示して弔います。最も悲しいのは親孝行が間に合わないことだと言われ、嫁ぐときに父・蕭思温と言葉を交わさずに出てきた事を思い出します。
蕭思温の天幕を訪ねて久しぶりに父と会話を交わし関係を修復するための第一歩となりました。
嫁いでから1ヶ月経つのに陛下が起こしにならないので焦る喜哥は燕燕が挨拶もしていたい太妃に取り入るが陛下に会えても触れてもくれないので嘆きます。
「貴妃でさえ相手にされていない、先帝は女人を恐れる病だったから陛下も同じでは」と叔父・女里に泣きつきます。
そこに耶律喜隠の子が誕生したと報せが入り、女里は蕭烏骨里が産んだのが王子(留礼寿)だと知って祝いを多めに用意しろと命じます。
亡くなった奴婢のお墓を建てた韓徳譲は「民に家族を持たせ農作を基盤とすること、漢人の方法を草原でも取り入れ豊かな暮らしを実現すれば最高の族長になるはずだ」と阿孛合に告げます。
そこに馬車がやってきたので目を向けると李思が降りてきました。
「草原を越えてあなたを見付けた。これからはあなたに付いていく、どこまでも」
韓徳譲は村人と奴婢の関係が自然と改善出来るよう日蓮部を安全な幽州に連れて行きたいと告げます。
第23話・人生の選択
蕭烏骨里はお腹を痛めて頑張って出産した留礼寿を陛下の養子に出すと耶律喜隠に言われ「情けない、子を引き換えにしないで自分で帝位を奪うべき」と言い放ちます。
耶律賢に呼ばれた貴妃の蕭燕燕は韓徳譲から陛下宛の文を見せられるがどうやって手に入れたのか問い詰めると韓徳譲が旅に出るときに心配で見張りを付けたと言われます。
韓徳譲には自分の人生を選ぶ権利があり自分の人生は権力で奪ったと責め立てると耶律賢は過ちを認め後宮を離れ自由になることを許可しました。
耶律賢は南北大臣会議を開催すると耶律罨撒葛を討伐しなければ上京を守れないと耶律喜隠一派に進言されます。
蕭思温は陛下が決めるから強要するなと告げると皇族の問題だと言われ、寧王・耶律只没が反対すると自分の体を養生してから意見しろと挑発されます。
耶律賢は早急な決断は不要だとして後日改めて話し合おうと告げ解散させるが耶律喜隠が諦めず訪ねてきます。挙兵しない限り皇族には寛容に接するから耶律罨撒葛の件で喜隠が心配することはないと告げると負けるのが怖いのかと挑発されます。
兵権を寄越せと迫ってきたので「たかが親王のくせに先帝が残したオルドを寄越せとは」と嘲笑うと「無礼者」と燕燕がやってきたので驚きます。
燕燕が「跪け」と訴えても従わないので「貴妃で将来の皇后の言葉は朕の言葉だ、跪け」と命じ侮辱罪で杖刑20回を命じました。
耶律賢は燕燕がお別れの挨拶に来たと知り動揺するが燕燕は悩んでいました。蕭胡輦に「責任を負うなら愛を失う悲しみを受け入れ、去るなら責任については考えてはいけない」と言われた時に何で犠牲を選んだのか訪ねると妹二人を守るために姉の責任があると言われたからです。
民を守ると韓徳譲と約束したことを思いだすと陛下が吐血したと報告を受け戻ります。
「遼に必要な皇后の姿が分からない、だけどこれからは努力する。どこにも行かない」
第24話・迫りくる陰謀
上京に戻るとすぐに立后の儀が行なわれ蕭燕燕は皇后となります。
旅を続けていた韓徳譲は酒を飲んでいるときに燕燕が皇后になった事を耳にし、同行していた李思は両親からの文で知らされます。
耶律喜隠は軟弱な陛下が崩御したときにそばにいた方が帝位を狙えると企てていたが、その頃、耶律賢は燕燕の懐妊を知らされ喜んでいました。
妹の懐妊を知った蕭烏骨里は喜びもうすぐ従兄弟ができると我が子に語りかけるが耶律喜隠は浮かない顔を見せます。
屋室大王が危篤だと報告を受け燕燕は耶律賢に同行して駆け付けます。帝位に無事につき今の遼があるのは力添えのおかげなので感謝を伝えると皇族一同が呼ばれます。
「私の死後は皆が頼りだ、全身全霊をささげ陛下に支えよ、遼を繁栄させよ」と最期の言葉を残し静かに息を引き取りました。
蕭思温は馬車に乗っていると女里と高勲を告発したいと民に止められます。察知した高勲は謀反を企てた事がばれたのだと女里に告げ閭山へ行く陛下に蕭思温は同行するからそこで始末するべきと訴えます。
そして蕭思温の甥二人を高家の侍女を陵辱したと捕らえ本来なら役所に突き出すところだと引き渡します。蕭思温は「騒動を起こしても反省せず後継ぎの座まで狙うとは、二人に后族は託さぬ」と激怒します。
高勲の悪計通り二人は一族が除名される前に後継ぎの座を狙おうと暗殺を企てました。耶律賢と蕭思温たちは閭山に向かうと刺客の襲撃に遭います。