作品情報キャスト
中国史上初の征服王朝に実在した皇后・蕭燕燕の壮絶な人生を描いた中国歴史エンタテイメント。
契丹族の国である遼の北府宰相・蕭思温の三⼥・蕭燕燕は遼の朝⾂である韓徳譲と愛し合うようになるが第4代皇帝・穆宗の後継ぎの座をめぐり⽔⾯下の争いが続いていました。
蕭家の三姉妹がその勝負の切り札とみなされ長女の蕭胡輦が穆宗の弟・罨撒葛に、次女の蕭烏⾻⾥が初代皇帝・太祖の孫・耶律喜隠に嫁ぐことになる。そんな中、蕭燕燕は暗殺された前皇帝・世宗の息⼦・韓徳譲が⽀持する耶律賢に嫁ぐことになってしまう。
ネタバレあらすじ/燕雲台
第37話・妻の不安
耶律賢は韓匡嗣の処分をめぐって皇后・蕭燕燕激しく口論しており「怒りをぶつけるべきではなかった」と謝罪します。
耶律賢と燕燕は「すべての領地で税制を改正する、領民は地方官府と領主に税を払うこと。冤罪を訴える者の言い分を聞く、晴らせなかった者は御史台に訴えよ。南京で科挙を試行、幽州と渤海の者に受検を許す。諸王と皇族の奴婢は本籍を移せ」と新政を公表します。
韓徳譲と休哥は自ら軍営を巡回し新制度で兵をふるい分けます。韓徳譲は皮室軍の不適切な者を除名し各部族の私兵については州や県に編入し勇猛な者がいれば朝廷に報告させ禁軍に入れます。
韓徳譲はやはり朕の理解者だと喜ぶ耶律賢だが体は病にむしばまれ侍医も手の施しようがない状態となります。それを自分でも分かっている耶律賢は天命に逆らう事はできないと受け止め強い痛み止めで抑え皇后・燕燕には伏せるよう命じます。
高麗、女真族、渤海族、室韋族など、至る所から献上品が届けられます。捺鉢へと旅立った耶律賢は渤海族から献上品としてやってきた玉蕭が奏でる美しい琵琶の音色を耳にします。
偶然にも医術の心得があり配下の進言もあって痛みを和らげるために幕営地へ案内します。
燕燕は政で韓徳譲を召すが妻の李思は嫉妬からいつも発作を起こしたと知らせ夫を帰らせます。それが分かる韓徳譲はありもしない事を想像して苦しむなと告げると「進める新政は皇族の権力を弱めるので恨みを買う」と心配されます。
第38話・悲しき別れ
耶律賢が痛み止めを飲んでいると知った燕燕は侍医を呼ぶと韓匡嗣でさえも打つ手がない状態だと知らされます。
燕燕は耶律賢のもとに向かい「私に隠し事はするな」と告げると残された年月を穏やかに過ごしたいと言われます。
耶律喜隠から話がしたいと呼び出された韓徳譲は出向くが陛下の陰口を言うのでどういう心づもりなのかと聞きます。自分と手を組めば燕燕と寄りを戻してやろうと上から目線でいられるが「遼はようやく太平となったのにかつての内乱を誰も望んでいない。対局を見極め現行を慎んでください、さもないと身を滅ぼしますよ」と告げ席を立ちます。
耶律賢は長子・隆緒(文殊奴)にオルドを持たせてやるために遼王に封じようと思います。
公主・観音女が韓徳譲とは話さないようにと乳母から言われていた事を知り燕燕は乳母を呼び付けると「第2皇子は皇后が幽州にいた時に身籠もられ公主の好みも陛下と似ていない噂が立ったため公主を守るために離そうとした」と言われます。
韓徳譲は宮中の噂は耶律喜隠が流したものだと察知するが皇后の姉・蕭烏骨里が訪ねてきたので引き下がります。
「そんな噂は韓徳譲の妻に決まっている」と蕭烏骨里に言われる燕燕は証拠はなにもないから口外しないよう告げます。
燕燕は韓徳譲を呼び戻し噂を流したのは李思ではないかと告げると「妻はそんな人ではない」と言われます。
そこに李思が毒酒を飲んだと報せが届き韓徳譲は急いで戻り燕燕は侍医を派遣します。韓徳譲は帰宅すると妻は息絶えており涙を流します。燕燕は自分の名を使って酒を届けたのが侍女・青哥と知り捕らえた者には褒美を出すと告げ捜索させるが既に口封じされているだろうと予想します。
第39話・孤立無援
蕭燕燕(皇后)は李思の霊前で毒酒は自分ではないと伝えると韓徳譲は上京に連れてきた己の責任だと言います。
「青哥を捜し犯人を突き止めねば」と告げるが冷ややかな態度を取られ疑われているのだと気付き衝撃を受けます。
陛下・耶律賢に真相究明を願い出ると散歩に出ていたが寝室に落ちていた手巾を目にし引き下がります。調べると陛下は宮女を連れて戻り小妃同様の待遇を与えている女がいることを知り目眩を起こしてしまいます。
李思が亡くなったばかりなのに「燕燕が嫉妬して殺した」なんて噂が広がるのはどう考えてもおかしいと思う蕭胡輦(燕燕の姉で皇太妃)は丈夫な皇后が倒れたことで調査にでます。
このままだと燕燕の名声は落ち、韓徳譲は上京にいられなくなり皇后の補佐が出来なくなってしまいます。
燕燕は青哥の捜査を命じていたが城外で遺体が発見され李思が亡くなった日に殺されたのだと分かります。また韓徳譲はもとは自分を狙った陰謀であり何らかの理由で脅され毒酒を届けた青哥は口封じで殺されてしまったのだろうと気付いていました。
敵が皇后と自分を離間させたいなら敢えてそれに乗っかり様子を見るために冷たい態度を取っていたのです。そして趙王が絶対に関わっているから監視を付けるよう命じます。
燕燕を案じる蕭胡輦は噂の出どころが趙王妃(蕭烏骨里)だと知って趙王府を訪ねます。
「何のために燕燕を苦しめるのだ、姉妹の情を忘れたのか、耶律喜隠と穏やかに暮らせ」と叱責すると「韓徳譲を愛していたのだから李思を殺す事もあり得る」と言われ話しにならないと出て行きます。
蕭烏骨里は疑われたから怒っただけであり20年自分を支えていた侍女は自体を察知し蕭胡輦に告げに行こうとしたところ奪害されます。
それにより蕭烏骨里は耶律喜隠に騙され噂の出所は夫なんだと気付き責めるが結局は説得され姉妹は殺さないでと約束させます。
蕭胡輦は青哥の姉・蘭哥も危険だと察知して訪ねると蕭烏骨里が口封じのためにやってきたのでやはり知っていたかと告げます。
「喜隠を助け蘭哥も殺せば燕燕と敵対することになる。蘭哥は逃がしたから行きなさい」
蘭哥を殺さねば夫が殺されると訴えるが蕭胡輦は庇うことは出来ないと言い放ちます。
第40話・遼の未来
蕭胡輦に匿ってもらう蘭哥は「銀子100両を渡すと言われて従ったがまさか妹が殺されるなんて」と悲しみます。
皇族から調べるのは止めるよう進言を受ける燕燕だったがそこに蘭哥を連れる蕭胡輦が現われます。
「耶律喜隠が蘭哥を金で雇って酒を届けさせたあと噂を流して皇后を陥れ同時に青哥を殺して口封じし蘭哥の命も狙った」
喜隠は奴婢の言うことは信じられないと訴えるが韓徳譲は自分を引き込めずに殺意を抱き逆臣が明るみなる事を恐れたのだと言い放ち、燕燕は喜隠を捕らえて牢獄するよう命じます。
夫を許してくれと跪く蕭烏骨里だが燕燕が一向に出てこないので蕭胡輦に助けてくれとすがります。
「家族を陥れた男の悪事に荷担して他の者などまるで眼中にない、家族を害されたら許せるのか」と叱咤されます。
蕭烏骨里の息子まですべては喜隠が悪いのに人のせいにするのでウンザリする蕭胡輦だが命だけは助けてやりたいと燕燕を訪ねます。
燕燕は朝廷の重臣殺害を謀り皇子を侮辱する大罪を犯したとして生涯、祖州に留め幽閉を命じました。
玉蕭が懐妊したらしいと蕭烏骨里から聞かされた燕燕は長く隠されていたことにショックを受けます。
謝罪をされた燕燕は「本来なら皇帝は妃嬪を置いて当然だから謝る必要などない、でも隠す必要があるのか、長年夫婦なのに話し合う信頼さえないのか」と不満をぶちまけます。
「人柄の良い玉蕭を責めることもないし彼女は何も悪くない、誰も愛そうが責めたりはしない。隠されたことに怒っているのだ」