作品情報とキャスト
秘密を抱える皇帝・皇子・将軍の3人が記憶を失う姫を愛し、隠された真実が明らかとなると感動が押し寄せる中国ラブ史劇
すべての記憶を失った容楽は西啓の長公主だと皇帝・容斉に知らされます。北臨の皇子・無憂と政略結婚することになるが密命により宮中では仮面で顔を隠し町では茶楼の女主人・漫夭として二重生活を送り始めます。無憂は結婚を拒んでいたが漫夭の正体を気付かずに愛するようになり容楽も彼の性格に心惹かれるようになるがそんな姿を見て苦悩する容斉。そして無憂のライバルである北臨の将軍・傅筹は陰謀のために容楽に接近するが彼女を愛してしまう。それぞれの秘密が複雑に絡み合うなかで真実が明らかになったとき、かつてない感動が押し寄せる。
ネタバレあらすじ/白華の姫
第41話/運営の怪奇
捕らえた講談師が急死し、黎王(無憂)は何者かが容楽を白髪妖婦に仕立て上げようとしている事に頭を悩ませます。
青州では「元は北臨の将軍夫人だったが黎王と不義密通し逃げてきた」という噂も広まっており羅家軍では将軍や兵士たちが白髪の者に殺される事件が発生しました。
容楽なら王府がやられているはずだし間違いなく妖婦ではないと分かっている羅植は何者かの陰謀だと察知します。容楽を信じてくれたことに安堵する黎王は今は軍営の警備強化に全力を注いでくれと命じます。
陳王(無郁)は蕭可と無相子が容楽の毒を完全に解毒するために血烏を捜しに行くというので同行するが何者かが発見して持って行ったと知ります。
その頃、北境では摂政王(傅筹)がかつて住んでいた将軍府に血烏を持って足を運び思い出に浸っていました。皇宮に戻り符皇后(符鴛)に挨拶に行くと凱旋を喜ばれるが精神が不安定なのは変わりませんでした。
傅筹が符鴛を皇太后に冊封する気だと知った先后は命を狙われるのではないかと恐れ自害してしまいます。重臣達は名門の出身で慎み深く敵を作らない方なので早まった真似をするわけないと話し合います。
傅筹は重臣達を集め符鴛を皇太后にしようとするが「符皇后は十数年前に逝去されたはず、名乗る者が符鴛である証拠はなく国母とするなど天下が納得しません」と楊憔の猛反対を受けます。
一方、父親に逆らえない孫雅璃の事を心から幸せになってほしいと願っていた容楽は想い人が無憂(黎王)だと知り困惑するがそれでも無憂の情を信じるだけで彼女を責めるつもりはありませんでした。
第42話/旧師への忠告
摂政王(傅筹)は符鴛を連れて散歩をしていると呻き声が耳に届きます。確認しに行くと林申の命で天仇門が拷問をくわえていたが亡くなったはずの北臨帝・威嚇だったので驚きます。そこに入ってきた符鴛が殺されると乱心しだしたので傅筹は大丈夫だと落ち着かせるが「雲児のために私を西啓帝に差し出した」と叫び倒れてしまいます。
符鴛は威嚇の顔を見て悪事が呼び起こされ10年間も天仇門から拷問を受け苦しめられてきたと嘆きます。
傅筹は天仇門を皆殺しにするよう命を下したから大丈夫だと告げるがさっさと南境に攻め込み無憂(黎王)を討つべきだと訴えられ困惑します。傅筹は西啓帝に差し出したとはどういう意味かと聞くが体調が悪そうなので退きます。
無憂は孫継周を呼び出し「私とは別の道を選び自信と孫家と北臨に背くならば見捨てる事になる。隠居したいと願い出て同行したわけですから考えが変わらないのであれば益州に行かれてはどうか」と警告し師弟の縁を切ります。
あと一歩進めば退路はないと忠告された孫継周は娘の雅璃を焚きつけます。
体調悪い振りして蕭可に面倒を見てもらい、夜中に侵入して無憂をお香で眠らせ一夜を共にします。そして翌朝、大きな物音を立て朝義のために迎えに来た冷炎や女官に見せつけます。
孫継周は雅璃を連れて容楽の前で跪かせ「娘が殿下の寵愛を受けました」と謝罪します。容楽は泠月が知っていたのに報告しなかった事に怒り「共に殿下に仕えることは許さない。私のことを王妃と呼ぶのなら王府では殿下以外の私に意見できる者はいない」と孫継周に言い放ちます。
「よくぞ言った」と黎王が現われ容楽を抱き締めます。
第43話/逆雪
孫継周と繋がる蔡厳和が朝義の場で黎王(無憂)と孫雅璃が一夜を共にした話題を出します。孫家の令嬢なら王妃として申し分ないと話し始めると続けて孫継周は「子孫繁栄にお励みいただくべき」と進言しました。
無憂は「娘の貞節を利用してまで脅すとは」と笑うと蕭可が孫雅璃を連れてやってきます。お香で眠らせたのだとすぐに気付いた蕭可は2人の間には何もありませんと告げると孫雅璃も頷きました。
昨夜、無憂は孫雅璃を呼び出し「幼馴染みのよしみで白状する機会をあたえる。拒むならこっちにも考えがある」と告げ証拠はいくらでも作れる事を証明していました。
陳王(無郁)は後宮でしか使われぬような下策だと孫継周に言い放ちます。
孫継周は娘が嫁げなくても白髪妖婦には兵の命を償わせていただかねばならないと訴え出します。
無憂は「妖怪の噂の出所も兵を殺したのも誰か分かっている。孫殿は私以上に分かっているはずだろう」と言い放つとそこに「濯州へ救済に向かった北営の兵らが急に戻ってきて羅家軍と対峙している」と報告が入ります。
何者かが羅家軍の妖怪の噂を北営に伝えたために暴動が起き「王妃を差し出さねば青州と王府を攻める」と要求されている事を知った無憂は必ず証拠を示すと高官たちに告げます。
羅植将軍は北営を包囲し「噂に惑わされたら真の犯人を捕まえることが出来なくなる。私も弟を殺されたのだから本当に王妃が殺したのであれば黙ってはいない」と説得します。
無憂は高官たちを引きつれてその場に駆け付け、妖怪の仕業ではなく刀傷によるものだと証明します。講談師が捕まり暴かれるのを恐れた孫継周は口封じをしていたが白髪の女官を見張れと命じられていた別山居の使用人は多くの銀子を渡されたものの容楽も白髪だった事で妙だと思い店を辞めたことで難を逃れていました。
また無憂がこの場に連れてきたのはその間に孫家から数々の証拠を探すためであり講談師を雇っていたこと、また傅筹と協力し6年前の流民の乱にも関係していた事まで暴露しました。
「罪状により資産を没収し官爵を剥奪する。斬首を待て」
黎王は自らも白髪になった姿を披露し王妃を処罰する前に私に手を下すがいいといつまでも妖怪と口にする者を黙らせました。