作品情報/キャスト
グーリー・ナーザー&ティミー・シューが共演し視聴率、再生ランキング一位を獲得した宮廷ラブ史劇
唐の第2代皇帝・李世民の時代。天下第一針の称号を持つ刺繍の達人・安氏は弟子に謀られ娘・琉璃を不禄院の孫徳成に預け命を絶つ。琉璃は豆子と名を変え男装して宮中で育ち母の才能を受け継ぎ成長するもそれが災いを呼び宮中を去ることになってしまう。裴行倹に助けられた琉璃は陰謀が渦巻く宮中で母の死の真相を明らかにし無実の罪を晴らそうと決心する。
完全版・全46話(テレビ放送だと40話)で紹介
ネタバレ感想/風起花抄
4話・巾着の出どころ
武媚娘(才人)に呼ばれた豆子(琉璃)は「思い出せないけど見覚えのある顔ね」と言われます。
豆子は再会を喜び近付こうとしたが無礼は許されないと孫徳成に言われ足を止めます。狄才人に何で衣を贈ったのかと聞かれ、皆から悲しまれるほどの人柄だったようなので地味な衣でお送りするのはしのびなかったと告げます。
「狄才人が受けた恩は私が返す、何か困ったことがあれば訪ねてきて」
感謝する豆子は武媚娘を見送ると「ここは皇宮だし人は変わるから弱みを見せるな」と孫徳成に忠告されます。
卓錦娘は弟子の鄧七娘が手にする巾着を目にし「刺繍の技法はすでに失われているが最後の後継者は私の師匠だ」と告げます。
豆子は母親の形見を探していると「これを探しているのか」と鄧七娘に聞かれます。不禄院の順子から買ったものだと誤魔化し受け取ると母親の弟子が出所を探していると聞かされ孫徳成に報告します。
孫徳成は会う事も素性を明かすこともダメだと忠告し、順子のもとに探りに来るはずと読み豆子が刺繍する巾着をいくつか渡し西市で買ったものと告げるよう指示します。
卓錦娘に呼ばれた豆子は順子と共に向かうと同様の品を売る店はなかったと追及を受けるが衣を見に来ていた武媚娘が刺繍を見て琉璃だと気付き「西市で胡商から買った物と一緒だ、私も持っている」と助太刀します。
「嘘をつくなら破綻のないように、推測では近日中に卓錦娘は巾着の件で訪ねてくるから古い布で巾着を作り用意しといて」
順子はすべて武媚娘はお見通しのようだと驚き、豆子は自分のことを覚えているのだろうかと困惑します。
卓錦娘は武媚娘が持つ巾着を見せてもらい西市で売っているのは本当のようだと思うが豆子が狄才人に死に装束を贈った話を聞き武媚娘と面識がったのだと知ります。
2人が口裏を合わせたのではと疑い衣を作れるほどの技法を隠す豆子を調べると孤児だと記録されていることを知ります。
卓錦娘から豆子を尚服局で預かりたいと言われた孫徳成は養子だからと断るが危険を察知し皇宮から逃がそうとします。
5話・家族から拒絶
卓錦娘が豆子(琉璃)を尚服局に引き抜こうとしていたので孫徳成は逃がすしかないと思い柩に底板を作るよう順子に指示します。
2人からお金を受け取り柩に隠れる豆子だったが宮外から持ち込んだものを宮内で売ったとして藩秦海に順子が捕らわれてしまいます。自分のせいだと思う豆子は出してと叫ぶが孫徳成に手刀を受け気を失います。
孫徳成は先を急ぐと裴行倹に尾行される男によって馬を暴走させられます。裴行倹は尾行は無理だと諦めるが倒れた柩から転がり落ちたのが生者だったので驚きます。
駆け付ける孫徳成は急いで豆子の顔を隠して逃げ出し裴行倹は落とし物を拾います。藩秦海は金が目的なだけだから順子は大丈夫だと言われ、豆子は育ててくれたことに感謝し互いに涙して別れます。
男装する豆子から本来の女性の姿となった琉璃は落とし物を捜しに行くが見つからないので11年ぶりに実家に向かいます。正門で父・庫狄延忠に声をかけられ涙を浮かべ再会を喜ぶが行く当てもないのに拒絶されてしまいます。
曹氏と庫狄珊瑚は自分にすら気付かず、もう邪魔はしないと言い放ちその場を去ります。如意衣装店を訪ね懐かしむと安四郎に声をかけられるが伯父に迷惑がかかると思い名乗らずに去ります。
しかし、背をはかる柱に一本線が加わっているのを気付いた阿霓は急いで安四郎に伝えます。呼び止められた琉璃は涙を流し成長を喜ばれます。
6話・科挙制度改革
安四郎に迎えられる琉璃だが伯父が巻き込まれてしまうと思い母の遺言に従って西州に行きたいと告げます。通行手形がないと長安を出られないので安四郎は商隊を組んで送り届けるからめどが立つまで玉児と名を変えるよう言います。
琉璃は玉児を名乗って店で絵師をし阿霓と一緒に暮らします。
裴行倹は科挙制度を揶揄した批判的な詩を酒楼で披露しており九と呼んでくれと言う者から意味を聞かれます。
答案に書かれた名前は隠されないから採点の際には不正の余地があり、挙子の評判や家族の権勢が採点に影響し腐敗の原因となるから改革が必要だと告げます。友として酒を酌み交わし政を語り合うが急用ができた九は五日後の再会を約束し去っていきます。
李世民が吐血し皇太子(李治)が見守っていると知った楊妃と李明(曹王・楊妃の子)は駆け付けます。李明は皇太子と交代させてほしいと告げたために楊妃はあわててお疲れだろうと心配しているのだと告げます。
しかし李明はそれを否定し「害するのではと心配している」と訴えます。李世民は楊妃がいればいいと告げ二人を下がらせます。
お参りする玉児(琉璃)は椿の木を目にし昔来たときあると思い出します。椿の木を見上げる裴行倹は河東公の世子・裴如琢に付き合い悪い奴だなと声をかけられ挨拶します。
玉児は孫徳成と順子が巻き添えにならないよう菩薩様に祈るが、生意気だと目を付けられていたために裴如琢の罠にはまり父が庫狄延忠だと知られてしまいます。
琉璃は紛失した包みを四門学へ受け取りに行くが河東公の世子と一緒にいた裴行倹が包みを持って出てきたので顔を斜面で隠し受け取ります。しかし包みを開くと中身が石ころだったため裴行倹を疑い四門学に引き返します。
7話・政より孝行の時
玉児(琉璃)が裴行倹に財物を盗まれたと思い四門学に引き返すが裴行倹は罪を認めようとはしません。因縁をつけて銭をたかろうとしているのだと疑われ強引に家まで送り届けられるが「裴如琢の嫌がらせに気を付けろ」と忠告されます。
玉児は母親が陥れられてから曹氏の兄が如意衣装店の近所に曹記衣装店を開き天下第一針の称号を掲げたと阿霓から聞かされます。
母の技を継いだと勝手な事を言いふらしていると知り胡商大会で曹記を倒すために衣を作ります。
都尉府の女主人・崔氏から花闘宴で着る衣を作ってほしいと頼まれた玉児はさっそくとりかかります。お見合いの場だから特別な衣を着たいと訴える庫狄珊瑚だがどれもダサいので苛立つと如意衣装店の評判を聞いて足を運びます。
「この前、父に会いに来ていた人ね。曹記に来れば厚遇してあげる」と珊瑚に話しかけられる玉児は天下第一針の称号をかたって商売している曹記に世話にはならないと言い放ちます。
皇太子は身分制度改革案を上奏するが病を患う李世民から急ぎ過ぎたと言われます。病の時は政の話よりも孝行をされるほうがいいと武媚娘の言葉を思い出していると曹王は「今の私には陛下のお体を心配する以外何も考えられません」と告げていました。
8話・まさかの求婚
魏林が順子を告発し金を着服していたために孫徳成は釈放させるための金を工面しに駆けずり回ります。尚服局に豆子を連れて行きたい卓錦娘は不禄院に向かうと孫徳成が意図して皇宮から逃がし順子は共謀者のはずと教えられます。
玉児は招かれて如意衣装店の絵師として花闘宴に出かけると都尉府の女主人・崔氏に作ったものと瓜二つの衣装を着る庫狄珊瑚に出くわします。
図案を見て盗むとは母親そっくりだと言い放ち都尉府で着るには場違いだと忠告します。無視してその場を去る珊瑚は女主人がそっくりな衣装を着ていたので驚くと身の程知らず、恥知らずだと陰口が耳に届いてきます。
裴炎の正妻だと知らされ側室の座を狙っていたために縁談の望みが消えてしまったと嘆きます。玉児は珊瑚は曹記の娘で昨日如意衣装店に来ていたので美しい衣装を見て真似たのでしょうと崔氏に告げます。
どんなに真似ても品性や風格までは真似できないと言い牡丹の花を使って二着とない衣を完成させます。そして曹記が天下第一針を受け継いだ話は宮中以外に安大家の弟子はいないので事実ではないと話します。
玉児は裴行倹がいたので何で行く先々でいるんだと思うが崔氏に気に入られ過ぎると側室に選ばれるのではと警戒します。
恥をかかされた珊瑚はわざと足を引っかけて玉児を転ばせるが、玉児はちょうど手に傷を負ったこともあり失礼させていただくことにします。
裴家に嫁ぐ夢が消えた珊瑚は不機嫌で戻るが河東公の世子・裴如琢に嫁げると両親が喜んでいたので驚きます。しかし裴炎が「庫狄家の娘を気に入った」と告げた事で縁談話が通りどうしたらいいのだと頭を悩ませます。
気に入られた絵師の話を聞かされた庫狄延忠は「あれは琉璃だ」と告げると母娘は生きていたのかと驚きます