映画「イソップの思うツボ」ネタバレ解説/3人のヒロインが交錯するとバトル勃発

作品情報/イソップの思うツボ

低予算ながら大ヒットし動員数220万以上、興行収入31億円を突破した日本映画「カメラを止めるな!」の上田慎一郎によるオリジナル脚本でスタッフとして参加した中泉裕矢と浅沼直也とトリオを組んで監督を務めた作品。

飼っている亀だけが友達の内気な女子大生・美羽は新任の大学講師に好意を寄せる。

美羽のクラスメートでタレント一家のひとり娘・早織も新任の大学講師に好意を寄せる。

父親の連太郎とともにその日暮らしをしながら復讐代行屋をしている小柚。

ニュースキャスターである早織の母親は娘が通っている大学講師と不倫関係にあった。

3人のヒロインが出会った時、物語が開始、バトルが勃発する。

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キャスト

亀田美羽(石川瑠華)内気な女子大生

兎草早織(井桁弘恵)タレント家族の娘

戌井小柚(紅甘)その日暮らしの復讐代行屋

戌井連太郎(斉藤陽一郎)復讐代行屋で元裏社会

田上(藤田健彦)兎草家のマネージャー

兎草裕子(佐伯日菜子)ニュースキャスター

近藤(川瀬陽太)裏ビジネス

八木圭佑(高橋雄祐)大学講師

兎草信司(桐生コウジ)芸能人

 

 

ネタバレあらすじ/イソップの思うツボ

 

自宅で飼っている亀だけが友達の内気な女子大生・亀田美羽は1人でいつもいるので存在感はゼロでした。それとは対象に同じクラスの兎草早織は「日本一仲が良い家族」としてテレビにも出演しているので目立つ存在でした。

美羽は家に帰り大好きな母親と飼っている亀に「ただいま」と告げます。

「友達できた?好きな人いないの?」と母親に聞かれ臨時講師としてやってきた八木先生を思い浮かべます。

恋愛体質の早織はすぐにトキメキ、猛烈なアプローチをしており声もかけられない美羽は走ってその場からいなくなります。

早織に声をかけられた美羽は自分の名前を知っていたので驚くが「好きでいてくれるのはうれしいけど恋愛対象に女性は入らないの」と言われます。先生をずっと見ていただけなのにレズビアンと勘違いされたと気付き「好きじゃないけど」と伝えると早織は笑って誤魔化します。

 

誘拐

美羽や早織が好きな八木先生は早織に手出すが早織の母親でニュースキャスターの裕子と不倫関係にありました。

「空から亀が振ってきて男性の後頭部に直撃」とおかしなニュースが流れた頃、

その日暮らしをしている復讐代行屋の連太郎はロープで繋いだ男をバギーで引きずり連太郎の娘・小柚はスマホで撮ります。

復讐代行屋の次のターゲットは八木先生でした。早織の父親・信司は妻の不倫を疑って調査すると2人いたが1人が娘が通う学校の教師だと知り復讐を決意したのです。

連太郎は娘がもうすぐ二十歳になるので「一千万なんとかするから留学しろ」と告げるが元親分の近藤がやってきて暴力を振るわれます。

連太郎は堅気になると抜けたがその時に金を持ち出しており「1千万用意出来なかったら殺す」と脅され誘拐する仕事を押し付けられます。

 

身代金

連太郎と子柚は早織と八木を誘拐して目隠しして拘束します。

復讐代行屋を紹介してくれた金髪女と割り切った関係を続けていた真司はホテルの部屋から出る時にお小遣いを渡すが「そんなのいらないから愛していると言って」とお願いされ望みを叶えてやります。

そして部屋から出ると「いまどこにいるの」と妻・裕子から電話が入り「仕事が忙しくて帰れなかったからホテルにいる」と誤魔化すが娘が誘拐されたと知らされます。

今すぐ来るというのでシングルの部屋を急いで借りて待っているとマネージャーの田上と裕子がやってきました。

裕子の携帯に拘束された2人の写真が送られ1000万を要求されたのです。

真司はなんで犯人が妻の携帯番号を知っているんだと思うが娘と一緒に映っている男が妻の不倫相手だったので「この男知っているか」と訪ねると長い沈黙の後「知らない」と言われます。

「復讐代行屋に依頼した事がバレる」、「不倫している事がバレる」と互いに知られたくないところがあるため警察には届けられず娘のために1000万用意しろと田上に命じました。

 

復讐

1000万を下ろした田上は金髪女性がいる部屋を訪ねます。金髪のカツラをとった女性、それは美羽でした。

2時間前、田上は子柚たちと一緒に二人の誘拐を手伝っており美羽は屋上から成功した事を屋上から確認していました。

大丈夫かと田上に心配された美羽は「大丈夫だよ、お父さん、亀が突然亡くなったからお空に逃がしてあげたの」と告げると「それ、ニュースになってたぞ」と言われます。

田上は真司と裕子を乗せて車を走らせるが途中寄り道して拳銃を持つ美羽を乗せます。金髪女性だと知った真司から「どうなってるんだ田上」と責められるが、田上は「私の名前は田上じゃありません、亀田です」と告げます。

目的地で連太郎と子柚は銃を手に待っていました。

田上は八木の拘束を解いて銃を渡し早織と同じように両親を拘束します。なんと八木の本当の正体は美羽の兄だったのです。

亀田家の3人は兎草家の3人に銃を突き付けると何にも知らない連太郎と小柚は何をやっているのか分からず頭が混乱します。

 

家族

玉突き事故に巻き込まれ病院に運ばれた亀田美紗子(美羽の母親)は治療を後回しにされ亡くなったのです。

同じ事故に巻き込まれた真司が娘を助けたくて「一般人なんて後に回せ」と医者に賄賂を渡したのです。

美羽は事故のショックで母親の妄想を見るようになり借金苦に陥った亀田家に目を付けた近藤は復讐計画を買いますと話を持ちかけ「亀田一家の復讐」という台本を作ったのです。

それは「本当に人を殺す映画」を見たい客を集め金儲けのためでした。別室では高い金を払った客がスクリーンで見ているのです。

「日本一仲良し家族」とテレビで出ていたので壊してやろうと思い、兄は母娘と親しい関係になり父親はマネージャーとして潜入し美羽は真司と親しい関係になったのです。

証拠の映像をすべて見せてやると裕子と真司の喧嘩が勃発します。

 

結末/イソップの思うツボ

連太郎は近藤たちに唆されているだけだから止めろと訴えると亀田家の3人は設置していたカメラを破壊するが近藤は予備のカメラを作動させました。

美羽は「3人で殺し合いをさせてあげる、二人を殺せば一人生き残れる」と言い放ちます。

やらないのなら3人とも終わりだと美羽は銃口を向けると「最高なクライマックスだ」とスクリーンを見ていた客は歓声を上げます。

美羽はカウント10を数えると早織は両親に発砲するが安全装置がそのままになっていて空砲だけ響きました。

それを見た美羽は「復讐終了」と告げるとスクリーンを見ていた客は「金をかえせ」と怒り出します。

近藤は銃を持って駆け付け「殺したいって言うから客を集めたんだぞ、やれ」と告げるが「家族を、こ(わ)したい」を「家族を、こ(ろ)したい」と聞き間違えたと知らされます。

近藤は自分で責任を取ると客に説明し兎草家を始末しようとしたが連太郎に射殺されました。スクリーンを見ている客は満足して立ち上がって拍手を送ります。

早織は両親を殺した自分が嫌になり泣きながら出て行くと両親は追いかけ抱き締めました。これが復讐なのかと虚しくなった美羽は「助けて貰ったお礼だ」と1千万を連太郎に渡し「ゆっくり生きよう」と父と兄に告げます。連太郎は娘のために1千万を手に入れる事になったのでした。

 

邦画
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