作品情報キャスト
実力派女優チャン・ツィイー主演の中国歴史スペクタクル
皇族一族の血筋を引いている王儇は上陽郡主の名を授かり美貌と地位、天性の才知そして幼なじみの恋人と誰もがうらやむものすべてを手にしていたが動乱の世によって過酷な宿命が襲う。
ただの兵士から功績を挙げて将軍の地位まで上り詰めた寒門出身の蕭綦は権威ある豫章王となる。二人は政略結婚し愛など存在しなかったが互いの人柄に触れ少しずつ心を通わせ始める。やがて外戚と皇帝一族との間で争いが起こり南方の皇帝一族が反旗を翻す事態に発展するなか共に歩むことを誓い合う
ネタバレ感想/上陽賦
第33話・喜びと不安のはざま
王藺は刺客に襲われると予想していたが思ったよりも早かったので驚き移動します。
王儇は慈安寺で静養してから三ヶ月経過し侍女・玉秀から屋敷に戻ってはどうかと勧められます。すると宋将軍の使いが道すがら大王(蕭綦)の命令で届けものに来られたと侍女・蘇錦児から報告を受けます。
宋将軍(宋懐恩)が子澹(安平王)を皇帝陵まで護衛する途中で寄ったと知り何故なのか聞くと皇太后が実権を握っているので皇都にいても肩身が狭いのでしょうと言われます。
宋将軍に好意を抱いている玉秀は喜び、子澹に好意を抱く蘇錦児は彼が外で待っていると知りがっかりします。
蕭綦が口にはしないが恋しがっていると宋将軍に言われた王儇は永遠にいるのも無理だと思い屋敷に戻ることを決意します。
皇都に到着した王儇は屋敷が祝いの赤い布で覆われていたので誰かを娶るのかと動揺するが堂々とした態度で中に入ると婚礼服に身を包んだ蕭綦が待っていました。
蕭綦は招待客の前で、王妃との婚姻初夜に戦地へ出向くことになったために置き去りにしてしまった己の過ちを謝罪し、王妃の許可もなしに勝手に宴を開いたことを告げます。
「この瞬間から生涯において女人は王儇ただ1人だ」
喜ばしい事ではあるが改めて初夜を迎え「この婚姻は父上が画策した事だが敗れた以上、王氏と皇家があなたを奪い合うはずだ」と王儇は言います。
「王氏に生まれたことで朝廷の駒とされてしまったが私たちは夫婦だ。どんな困難が待ち構えていても一緒だ」
皇帝・馬子隆は皇后・謝宛如が懐妊しているのに側室を迎えるべきと進言され戸惑うと即位を祝い忽蘭王が使者を送ると報告が入ります。
第34話・渦巻く欲望
皇太后は「どの皇帝も子孫のことを考えて側室を迎えている」と告げると「先帝が崩御して100日も断っていない上に皇后・謝宛如も身重の体だから時期が悪い」と皇帝・子隆に言われます。
王儇は蕭綦を連れて実家に帰り案内していると従妹・王倩と再会します。王倩が皇太后に呼ばれたと知り王儇は子隆の側室にしようとしているのだと察知します。
皇太后が側室候補を呼んだと知った皇后・謝宛如は王儇と似た女で事を進める魂胆かと気付きます。
皇帝に恨んでいるかと聞かれた王儇は父親を救ってくれたので感謝しかないと告げると蕭綦が母親と子を失った彼女に父親まで失わせたくないと跪いて一日中を悲願されたと知らされます。
側室候補が来たことで心中穏やかでない謝宛如だが敢えて王倩に近付いて腕輪を送り優しく接します。
江南各地の兵が寧朔軍に劣等感を抱いていると噂を耳にした蕭綦は事実だと知り余剰資金をすべて出して冬服を作って与えるよう命じます。
しかし、お粗末な冬服の生地がどこで作られ一着いくらで出来ているか調べるよう伝えます。
第35話・忽蘭からの使い
王儇(上陽郡主/豫章王妃)は戻ってから侍女・錦児が憂鬱そうなので心配します。侍女・玉秀を連れてきた事で疎外感を覚えたのかと思ったが暉州で浚われてから離ればなれになり再会してから別人のようになっていたのでその間に何かあったはずだと思います。
傷を負う玉秀の部屋には宋将軍から届けられた蘭が置かれており嬉しそうねと告げるが皇帝陵から持ってきたと知り自分が植えたものだと気付きます。子澹(安平王)と別れることになった事を思い出し琴を奏でると音色が悲しく聞えると蕭綦は思います。
新皇帝の即位を祝いに賀蘭箴(忽蘭王子)と使臣・忽耶奇が皇都にやって来ます。
暉州で自分を浚っておきながら豫章王府を訪ねてきたので王儇は蕭綦に同席するようお願いすると贈り物を差し出されます。
貴重な花らしくありがたく受け取るが中には自分が賀蘭箴を刺し殺そうとして紛失した簪があったので意図が読めず警戒します。
子隆(皇帝)は賀蘭箴と忽耶奇を迎えると同盟を結ぶためにも賀蘭箴の兄・賀蘭拓に大成の公主を褄として迎えたいと言われます。
公主はいないと告げると士族の女人を一人選んで公主に封じ婚姻させてくれれば誠意の証に軍を50里後退させ在位中は兵を出さないと言われ受け入れます。
歓迎の宴を開くと告げると王儇の同席を願い出ました。子隆は蕭綦を呼び顧氏の娘・菜薇を嫁がせるから国の平和のためにも衝突しないでくれと告げます。
蕭綦は胡光烈を使い謝宛如が登用した謝守正を探らせると不正を証拠となる帳簿を手に入れ戻ってきました。大物ばかり記されているので子隆に進呈しようと思うが側近で信頼していた宋懐恩の名があったので驚きます。
今まで命懸けで自分に付いてきたので忠誠心を信じ宋懐恩の名が記されているページを破りました。
第36話・封印した心
王儇は侍女・玉秀を宋懐恩に嫁がせようと思うと告げるが帳簿に記載されていたため蕭綦は今は心配事があるようだと先延ばしにします。
蕭綦は宋懐恩を呼び兵士のための冬服と練炭は送ったのか告げると新帝が即位し宮殿を修復したので慎めと言われまだ送っていないと知ります。戦死した兵の家族に使えと伝えていた余剰金も残りわずかだと言われます。自分の金を使うと言いだしたので結婚式に取っておけと告げるとそのつもりはないと言うので玉秀への想いは嘘なのかと聞きます。
「まぁ~いい。お前のことは自分で解決しろ。ただ永遠に懐恩であってほしい」
錦児に探らせていた謝宛如(皇后)は王儇が氷綃花を贈られたと知り「賀蘭箴は王儇と数日を過ごした」と噂を広めさせます。
忽蘭王子(賀蘭箴)の宴に来るよう命じられた王儇は蕭綦に腕を切り落とされ母親を殺されたので必ず何か企てているはずだと警戒します。
宋懐恩を呼び玉秀を娶る気はあるかと告げるとお願いされるがそうでもないような様子が見て取れたので「あなたは蕭綦が最も信頼する部下、玉秀は大事な私の侍女、夫婦になれば公私共々軍事も朝廷の仕事もすべて4人で苦楽を共にする」と念を押します。
すると訪ねてきた王倩に玉秀が叩かれていたので豫章王府で騒ぐとは何事かと止めに入り追っ払います。
蕭綦は帳簿を子隆に進呈し謝守正の不正を示すと捕えて取調べるよう命じられます。
皇太后は王夙(王氏の世子)を呼び江夏王に封じるからまずは宴で王妃を選べと告げます。予想通り王夙が拒否したので国境からの密書を見せ父親が亡くなったのだから王氏として立ち上がらないでどうすると叱責します。