作品情報/キャスト
ルオ・ジン&リー・イートン共演の中国の大手レビューサイトで高評価を叩き出した孤独な皇太子の苛烈な運命を描いた話題作
政略結婚の末に生まれた南斉国の皇太子・蕭定権は幼い頃に母を亡くし皇帝である父からの寵愛を受けることなく育つ。一方、皇帝と寵姫・趙貴妃の間に生まれた兄の蕭定棠は甘やかされて育ち、皇太子の座を虎視眈々と狙っていた。蕭定棠の仕掛けた罠に陥る蕭定権だったがその一件を通じて蘆世瑜の弟子の娘・陸文昔と出会う。彼女は罪を着せられた父と兄を救うため、また蕭定権の側で彼を支えるため皇太子妃の侍女として宮中に潜り込む。
全60話で紹介
ネタバレ感想/鶴唳華亭
29話・皇帝からの勅命
皇太子・蕭定権は趙壅への尋問をはじめようとすると天子の外戚であるため反省の色が見られないでいました。
すると殿帥がやってきて趙壅への拷問を禁ずるという勅命が言い渡されます。冷静に審理を進める皇太子は趙壅の庭に埋められた二人は蕃馬を密売した者で間違いないなと張紹筠に聞きます。
馬の出どころや二人の正体に関わらず軍馬を売買した罪は免れないと杖刑を命じ牢にて聖馬を待てと命じます。
張陸正は息子に対して情を捨て義を貫いたから自分も国賊を野放しはしないと告げると調子に乗っていた趙壅は恐れます。
勢力を笠に着て民を搾取し主の面前で吠えたてるとは何事だと拷問し問い詰めていきます。中書令・李柏舟は今にも自分の名前を吐きそうだったので人に罪を着せる気かと訴え拷問を促すと趙壅は気を失います。
陸文昔(顧瑟瑟)は張紹筠に薬を持って行ってやれと命じられるが隣に文普がいるので背を向けて薬を届けます。
帰りに姜氏から薬剤を与えられ懐妊中の体にはかえって毒になるため念之(皇太子妃)のお腹の子を殺せというのかと訴えると自分のために持ってきたのだと言われます。理解できないでいると皇孫が誕生して大赦がなされれば張紹筠が助かり張陸正は中書令に就任すると言われます。
30話・無垢な心
張紹筠が刑を執行されるかもしれないと耳にした念之は倒れてしまいお腹の子を失ったと思い悲しみにくれます。
処方していない成分が含まれていたと知り皇太子は薬を煎じた陸文昔たちへの尋問を命じると趙壅が目覚めたと報告を受け向かいます。
中書令の指示だと言えば命は見逃すと訴えると趙壅は耳を両手で塞ぎだします。斉王の命を握っているのは自分だと訴えると態度を一変し軍馬の数も隠している場所も教えられていないのだと言われたので次の審理で李柏舟の名だけ出すよう指示します。
陸文昔は考えはしたが私利のために巻き込むことは出来ないと皇太子に訴えます。姜氏から渡された薬剤は薬を煎じる時に燃やしたが自分の部屋から発見され窮地に陥ります。
念之は陸文昔なら証拠を残すような愚かな真似はしないだろうと皇太子に言われるが弟の時と同様に傷付けはしないとまた嘘をついたと責めます。
皇太子は審理を行い東宮の荘園へ馬を移動させたのは誰だと訴えると自分で指示したと言い出したので話が違うために怒り拷問をくわえます。すると拷問に耐えられず趙壅は息を引き取ってしまい中書令は勅命に背いて爵位ある者を死に至らしめたのは問題だと訴えます。
31話・恥知らずの弁解
皇太子は皇帝に趙壅の件と皇太子妃流産の件について報告するため行宮へ向かいます。
陸文昔は自分の正体を明かせぬまま濡れ衣を着せられ処刑されることになり涙を流します。約束通り帳簿から名前を消した杜蘅は暇を頂いて去ると中書令はすべてうまくいったと安堵します。
しかし趙壅が亡くなる前に皇太子から供述書を書かされていたと張陸正から聞かされ動揺します。
行宮へ向かう皇太子は刺客に襲われるが返り討ちにし目的はこれだろうと何も書かれていない供述書を見せてやります。
皇太子暗殺を企てた者は謀反であるため中書令を捕らえ監国の命では捕縛できぬとでも思っているのかと言い放ちます。そこに張陸正と杜蘅がやってきて私軍を擁し兵に謀反を越させるとは何を考えているんだとやってきます。
趙壅から多額の金品を受け取るような人は信用できないと訴えられた杜蘅は証拠もないのに朝臣を中傷させるなと言い放ちます。
「趙壅が一人でやったと白状したし趙壅の私軍が報復したのでは?私が皇太子暗殺を企てた証拠でもあるのか?」
皇帝は姿を現すと中書令の言う通り証拠はあるのかと訴えます。証拠はなくても証人はいると杜蘅は口にすると死んだはずの趙壅が姿を現します。
始末するよう命じられていた杜蘅は実は助けており皇帝はここまで尽力したのだから最後まで皇太子に任せると告げます。
そのころ、体調を崩す念之は子を失っていないことが判明し、陸文昔は嫉妬により蔲珠に殺されそうになるが駆け付けた念之に助けられます。
32話・帰郷の望み
牢にいる張紹筠はお迎えだと言われ処刑されるのだと涙を流すが帰れると知り耳を疑います。張陸正も息子を助けてくれと殿帥に頭を下げるが釈放されたと知って驚き一時の迷いを心から悔いていると皇太子に謝罪します。
李柏舟の処分を任される皇太子は杜蘅と協力し大理寺・御史台と共に証拠の品を整理し保管するよう命じます。
皇太子は陸英を復職させようとするが拒絶されたのでやはり失望していたかと思います。陳九思の供述書を見せ廷試の延期や国典の混乱も李柏舟の仕業だと明らかにしたことを伝えるがただ故郷に帰りたいだけと言われます。
「謀で国を治めるか、政で治めるか、治国であれ政であれ道を外れてはならぬ」と師匠の言葉を投げかけます。
李柏舟の罪は謀反だと確定するが九族皆殺しだと知る皇太子は重すぎると思い三族を誅せよと命じます。陸親子を釈放せよと命じると張陸正から陛下に報告した方がいいと進言されるが監国として決めた事だと告げます。
陸文昔は父と兄が釈放されるので皇太子に別れを告げたあと趙王に感謝します。皇太子は李柏舟と共に陸親子も処刑するのかと杜蘅に聞かれ確認すると名前が記されており張陸正の仕業だと気付き処刑をすぐにやめさせろと慌てます。