作品情報・キャスト
現代の記憶を持ったまま戦乱の世に転生した青年が出生の秘密と母の死の真相を追い求めていく歴史エンターテインメント
大学生の張慶は難病に侵された青年が現代の記憶を持ったまま乱世に転生する物語「慶余年」を書き上げる。皇位継承を巡って争い陰謀が渦巻く南慶国、高官の隠し子として生まれる笵閑は武術や毒の知識などを叩きこまれ育つ。殺害された母親の商売・内庫が皇室に管理されていると聞かされ上京を決意すると内庫を管理している長公主の娘・林婉児と結婚し権利を取り戻せと命じられる。
破談を画策するが宮中の権力闘争に巻き込まれ数々の謎の核心に迫っていく。
全46話で紹介します。
ネタバレ感想/慶余年
第5話/禁書の紅楼
范閑は滕梓荊が侵入してきて弟・范思轍に見つかっていたので自分の護衛だと告げ助けてやります。
お尋ね者の手配状を見せ朝廷の役人を殺したと書かれているが戻ってきたということは復帰したいのかと聞くと鑑査院の書庫から文書を持ち出してきてほしいと頼まれます。
なぜすべてを捨てようとしたのか、なぜ役人を殺したのか、なぜ文書がほしいのか、すべて話せを訴えると民を虐める役人を懲らしめただけだと言われます。
礼部尚書・郭攸之の息子・郭保坤によってただの喧嘩なのに殺人罪とされ、しかも助けた民が証人となり一族皆殺しを命じられたのだと滕梓荊は涙をこぼします。
監査院に入ったのは家族を助ける条件であり、死を偽装してすべてを捨てたのは妻を連れて都を出ようとしていたからでした。しかし都に戻ると家族が跡形も消えていたので范閑を頼ったのだと言います。
滕梓荊が証言した民のことを恨んでいないことを気に入り協力すると告げます。
范閑は范思轍、范若若を連れて一石居(酒楼)に向かうと因縁をつけられます。気にせずほっとけと告げると御者をしていた滕梓荊が全員返り討ちにします。
しかし様子を見に出て行くと返り討ちに遭った者たちが范思轍に助けを求めていたので「またお前の仕業か」と全員が思います。
民から禁書の「紅楼」を買わないかと誘われたので元締めの場所に案内させると王啓年(鑑査院一処の書記官)でした。都入りした時に自分に適当な地図を買わせた者であり問い詰めると一瞬のスキをつかれ逃げられてしまいます。
そのころ、「心から愛する人に嫁ぎたい」と考える林婉児は縁談を破棄させようと親友の葉霊児に誘われ范家を訪ねるが留守だったので引き返していました。
一石居から見下ろしていると「紅楼は発禁だ」と叫ぶ者が現れました。滕梓荊が怒りを堪えている様子だったのでどうしたのか聞くと郭保坤だと知らされます。
范思轍が侮辱されたので范閑は出て行くと隠し子かと馬鹿にされ郭保坤に命じられた護衛に襲われるが片手で返り討ちにします。読んでいないのに罵っていたと知り「内容よりも名声なのか?無名なら無才なのか?」と言い放つと李弘成(陛下の弟・靖王の世子)がその通りだと現れます。
李弘成が詩会を開くというのでそこで会おうと告げ去るが、皇太子の配下と靖王の世子が急に現れたのは待ち伏せしていたのだろうと読みます。
第6話/鑑査院の文書
范閑は途中で馬車を降りて鑑査院に向かい滕梓荊が御者する馬車は林婉児と葉霊児を乗せた馬車と鉢合わせます。
范若若は葉霊児と目が合うが林家郡主の馬車だと気付き林婉児が乗っていると察知します。馬車から顔を出す林婉児から話があると告げられ范若若は風邪気味で先を急ぐと告げるがこのままだと范閑がいないことがバレてしまうと思った范思轍が「酒の席で出会った歌妓が同乗しているから今度にしろ」と声だけで対応します。
なんて無礼な奴だと葉霊児が怒りだしたので范若若は慌てて止めるが体調をこじらせていた林婉児が吐血したのですぐに引き返し去っていきました。
范閑は鑑査院を訪ねると王啓年がいたので捕まえ提司の腰牌を見せます。書物の商いはこちらでやるから手を引くよう告げ滕梓荊から頼まれていた文書を届けてくれと頼みます。
また費介から石碑を見に行けと言われていたので足を運ぶと亡き母(葉軽眉)が誰もが自由で幸せになれることを願う想いが刻まれていました。天下を変えようとしていたのだと分かるが埃がかぶっていたので誰も見ていないのだと気付きます。
詩会に興味があるとは范若若に言われた范閑は一目ぼれした才女(林婉児)と会えるかもしれないと思ったからだと告げます。
第7話/詩会
滕梓荊が監禁され范思轍が跪かされていると知った范閑は一石居で皇太子などに待ち伏せされたが范思轍も二夫人(柳如玉)もそんな知恵はないと父・范建に告げ助けます。
また滕梓荊はお尋ね者であっても自分の友だからと解放させます。
偽の命令を出したのは自害した鑑査院の徐雲章だと突き止めていた范閑は誰と仲良かったのか聞くと生前の消息場所を知らされ情報が入る賭博場に向かいます。
徐雲章の情報を得て出て行くが東宮に関与していると知ります。徐雲章の件は監査院長自ら総括しており絶対に漏らしてはいけないのに簡単に情報を得たことですぐに引き返す誰一人と残っている者がいませんでした。
賭博場は鑑査院のもの、もしくは鑑査院も従わせられない大物が絡んでいるのか・・・皇太子に挑発され世子からは詩会に招かれ、暗殺の真相を知る手がかりも急に得たことで何者かが自分を意図的に巻き込んでいるのではないかと疑います。
范閑は世子が開く詩会に范若若と滕梓荊を連れて訪ねるが鶏肉が好きな令嬢がいなかったのでがっかりします。
郭保坤に勝負を挑まれた范閑は恥かくだけだと忠告するが挑発してくるので仕方なく受け入れます。一気に周囲を引き付け圧勝した范閑の前に2皇子(李承澤)が現れます。
第8話/想人と再会
「私と会ったことはすぐに皇太子の耳に入るだろう」と2皇子から言われた范閑は一目惚れした鶏肉の君(林婉児)のことを伝え縁談は破談するから内庫の権限は手に入らないと告げます。
詩会の帰り鶏肉の君と再会した范閑は侍女だと勘違いし自分はお付きの書生だと告げます。
誰のお付きなのかと聞かれ咄嗟に郭保坤の名をあげます。范閑と詩で争ったはずと言われたので「あんな馬鹿に詩が謡えるか、范閑の圧勝だった」と告げると本当に郭保坤の書生なのかと指摘されます。
范閑に会いたいと言われたのであいつがそうだと滕梓荊を指さすと冷酷そうだと鶏肉の君は言います。
王啓年から文書を受け取った范閑は「郭保坤が郭保坤の妻子を殺害し・・」と書かれていたので驚きます。
林婉児は訪ねていくとちょうど范閑だと思っている滕梓荊が出てきたので縁談の事で話があると声をかけるが妻子を殺されたと激怒する滕梓荊に無視されます。侍女に無礼な人だから嫁ぐことないと言われるが詩会で聞いた詩の作者があんな無礼なはずないと思います。
滕梓荊を心配する范閑はが都一の妓楼によくいると知り世子を誘って行きます。妓生・司理理を薬で眠らせてアリバイを作って出て行き郭保坤を暗殺しようとする滕梓荊に真相を知るべきと声を掛けます。
范閑は郭保坤に布袋をかぶせて叩きのめすと滕梓荊の妻子など知らないと訴えられやはり文書の内容は偽りだったかと思います。王啓年を問い詰めると范閑が滕梓荊を殺したと聞いて妻子も狙われると思い郊外で匿っていると知らされます。
滕梓荊はすぐに駆け付けて妻子と涙の再会を果たします。