作品情報・キャスト
チャオ・インズ、チョン・イー共演、中国の五代十国時代を舞台に架空の4つの国を舞台にした中国大型宮廷ロマンス
盛州・西斉・雍臨の三国が北方で勢力を争う梁の末期。雍臨の郡主・賀蘭茗玉は盛州の第九王子・蕭承煦と運命的に出会い恋に落ちる。一方、蕭承煦に王位を継がせるという盛州王の遺言をもみ消して卑劣な手段で王になったのは第三王子・蕭承睿。
賀蘭茗玉は結婚の約束をしていたが戦死の知らせが届き、陰謀で殺されたと訴える第十王子・蕭承軒を死罪から救うため国王の側室となり復讐を誓うが戦死したはずの恋人が帰還する。
一人の女性の波乱の生涯を描いた切なくも美しい物語
全61話で紹介しています
ネタバレあらすじ/長安・賢后伝
第24話/相思相愛の心
賀蘭茗玉(賢妃)の心を手に入れたい蕭承睿(大晟国皇帝)は彼女はとても姉想いだと芸琪(皇后)から知らされます。
心を病む綰音は初恋の蕭承睿の言葉で癒やされていたが兄・克用が壊興州の郡王に嫁がせようとしていると知ります。斉西では政略結婚させられて酷い目に遭ったのにまた嫁がされるのかとショックを受けます。
「家族からは愛されず茗玉だけが良い想いをするのはなぜなのか」
泣き叫ぶと茗玉が世話をするよう付けた侍女・恵児から知恵を授り蕭承睿が通るころを見計らって琴を奏でます。
陛下が綰音と過ごしていると知った芸琪は「綰音を愛して接しているなら何も言いませんが別の目的があるなら傷付く者が増えるだけ」と告げます。
茗玉は芸琪(従姉)から自分が損するだけと忠告されるが好かれて時は賢いと褒められるが嫌われたら賢すぎると貶されるので陛下の気持ち次第だから何をしても無駄だと告げます。
綰音が風邪を引いて寝込んでいると侍女・凌蓁児から知らされた茗玉は訪ねると陛下が薬を飲ませて世話をしていたので帰ろうとします。
「綰音を一生そなたの屋敷に住まわせ朕のそばに置け。朕が好きなってしまったから綰音を責めるな」
茗玉はまったく動じず、陛下が姉上を愛され姉上も同じ思いなら喜ばしい事なので称号をお与えくださいと告げます。
蕭承睿から「愛しているのはそなただけなのが分からないのか。嫉妬をしてくれたら綰音などさっさと追い出す」と言われ「私は駆け引きなどしていない、まさか私を試す道具に姉上を使ったのですか」と茗玉は怒ります。
「失望した、あまりにも残酷で非情だ、姉上を雍臨に帰らせてください」
蕭承睿は綰音を帰らせようとしたが司徒成から救ったのが綰音でその時に渡した外套をいつまでも持っていたと知り引きとめます。
そして綰音を側室の中で高い位である貴妃に封じました。
第25話/姉妹の情は?!
賀蘭芸琪(皇后)は綰音(貴妃)が何度も遅れて挨拶にやってくるので陛下の寵愛をかさに大きな顔をする気かと不満を口にします。
体が弱く朝は貧血をよく起こすので皇后の機嫌を損ねてしまった綰音はしょぼくれていると蕭承睿(大晟国皇帝)に慰められます。
茗玉がまだ嫉妬すらしていない事に不満な蕭承睿は「貴妃は皇后への挨拶を免ずる。貴妃より位が下の妃たちは毎朝、鳳儀殿の他に関雎殿にも挨拶せよ」と命じます。
茗玉は関雎殿への挨拶が遅れてしまい姉上に謝罪すると貴妃と呼ぶよう注意されます。
凌蓁児は茗玉の椅子がなかったので取りに行こうとすると恵児にひっぱたかれたのでやり返します。すると貴妃が杖刑20回の罰を命じたので「凌蓁児の身分は三品の女官、恵児が凌蓁児を叩くのは身分に反する。そして貴妃に命じられてもいないのに騒ぎを起こした。これでは貴妃が道理を知らぬと誤解されますよ」と茗玉は言い放ち命を撤回させます。
恵児がデタラメな話を伝えたので茗玉と凌蓁児は貴妃を害した罪に問われ祈福殿での写経を命じられます。
蕭承煦は将来を誓った者を奪っておきながら大切にしない蕭承睿への恨みが深まります。
第26話/離間策
写経を命じられていた賀蘭茗玉は倒れてしまい心配で様子を見にきていた蕭承煦はすぐに侍医を呼びます。
茗玉と蕭承煦は互いに心が通じ合っていることを感じるが凌蓁児が芸琪(皇后)に報告したために訪ねてくる可能性を考え別れを惜しみます。
凌蓁児は皇后から密命を受けており侍女たちを集めて宴の準備をします。舞を披露してほしいとお願いされた茗玉は何で自分の宴で披露しなければならないのかと思うがどうしてもと頼まれます。
仕方なく舞うと皇后に行くよう勧められた蕭承睿の目に止まります。寵愛を取り戻してあげたかった皇后だったが茗玉は嫌々体を預けることになってしまいます。
貴妃が男の子を出産し母子ともに健康だと知った茗玉はやっと姉上に幸せが訪れると笑みを浮かべます。
蕭承礼の宴に招待された蕭承煦は甥たちの教育を任され一献を受けます。領土開拓を頼むぞ嫁げると同行していた蕭承軒が「大晟国からの見返りはないかも。皇子の誕生で大赦を行なうなど礼制に反する、最近の陛下の考えはよく分からない」と不満を口にします。
皇太子にさせるつもりだろうとそれとなく話すとあちらこちらから陛下への不満が出てきます。
蕭承煦は部屋を出て行った蕭承礼に声をかけ陛下をどう思うか聞くと「蕭承睿は皇帝に相応しい」と言われます。
「だから父上の遺言を無視し母上の殉葬に加担し蕭承睿を国王に据えたのか」
蕭承礼が今まで何度も助けてくれていたのは罪悪感からだと分かるのでせめて中立を保って貰うために蕭承煦は告げました。そして朝廷内に味方を増やすために素秋を使って真相を伝えさせ着々と準備を進めます。
第27話/手に負えない被害妄想
賀蘭茗玉(賢妃)は「噂に惑わされて誤解しないで。話し合ってわだかまりを解きましょう」と綰音(貴妃)に伝えるが陛下を奪った私を恨み奪い返す気だなと突き飛ばされます。
見かねた芸琪(大晟国・皇后)は「証拠も何もないのに騒ぎ立てるな。五皇子が病気なら看病が大事だから下がりなさい」と命じるが茗玉の肩ばかり持つと言われ、この騒ぎの元は自分への恨みなのかとショックを受けます。
出産するときも徹夜をして祈っていた従姉上に謝った方がいいと茗玉は訴えるが「お望み通り出て行くから子どもには手を出さないで」と言われます。
蕭承睿(光栄)が後宮を徹底して調べるつもりだと知った蘭淑儀は慌てて呪いの人形を焼くよう侍女に命じます。
侍女が永寧殿の近くに埋めようとして見付かりそうになり逃げたことで皇帝に疑われた茗玉は「私を疑っているのですか、陛下に賜った者は毎回各所に配っています。人形に使われた生地は大勢が持っています」と訴えます。
しかし他人のせいにするつもりかと言われ、長衣と妃に封じた詔書を差し出します。口論となるが五皇子が昏睡状態だと報告が入り剣を突き付けられます。
やってもいない罪を認めることなど出来ないと言い放つと別邸での禁足を命じられます。
辺鄙な別邸に移された茗玉と凌蓁児は兵士に扮した蕭承煦や蕭啓翰が訪ねきたので癒やされるが食事にはカビが生えていたりと嫌がらせを受ける日々を送ります。