作品情報・キャスト
チャオ・インズ、チョン・イー共演、中国の五代十国時代を舞台に架空の4つの国を舞台にした中国大型宮廷ロマンス
盛州・西斉・雍臨の三国が北方で勢力を争う梁の末期。雍臨の郡主・賀蘭茗玉は盛州の第九王子・蕭承煦と運命的に出会い恋に落ちる。一方、蕭承煦に王位を継がせるという盛州王の遺言をもみ消して卑劣な手段で王になったのは第三王子・蕭承睿。
賀蘭茗玉は結婚の約束をしていたが戦死の知らせが届き、陰謀で殺されたと訴える第十王子・蕭承軒を死罪から救うため国王の側室となり復讐を誓うが戦死したはずの恋人が帰還する。
一人の女性の波乱の生涯を描いた切なくも美しい物語
全61話で紹介しています
ネタバレあらすじ/長安・賢后伝
第50話/皇位を狙わない誓い
朝廷の動きをさぐる賀蘭茗玉(賢貞皇太后)は蕭承煦(摂政王)が本気で王座を狙いにくるようだと気付き説得できるのは蕭承礼(鄭王)しかいないと思います。
蕭承礼に呼ばれた蕭承煦は噂が耳に入ったのだろうと気付き訪ねると「陛下が結婚なさるのに玉璽を渡さないのはなぜなのか」と聞かれます。
親政を行えるようになったら返すと告げると「皇位を狙っている噂がある。逆族のために息子二人が戦死したと思うと悔やまれる」と言われ言葉に詰まります。皇位を狙わないと誓ってくれと頼まれ、それこそ逆心があるのを認めることになるので言葉を信じればよいと告げるが皇族の前で誓わされることに・・・
茗玉は鄭王なら説得できると思ったと安堵するが「皇族の前で誓わせたが直筆の念書は取れなかった」と遺言を遺して亡くなったと知り驚きます。
追い詰められ皇族の前で誓ってしまった蕭承煦は政から離れていた蕭承礼がいきなり動き出したのは誰よりも弱みを知る茗玉が先手を打ったからだと言われ怒りを剣術にぶつけます。
皇帝・啓元は岳山を封鎖して病原と治療法を侍医に調べさせるよう命じると蕭承孝(陳親王)から暴動が起きないか心配だと言われます。
近くの応城に竜嘯営を駐屯させるよう命じると、領地を占領された蕭承煦は譲歩しているのに追い詰めてくるので退路を断つような奴らに遠慮はいらないと蕭承軒たちに伝えます。
第51話/大計
蕭承煦は自分らの計画を盗み見して暴露してやると喚く蘇玉盈を禁足します。
賀蘭茗玉(賢貞皇太后)は女侍に扮して抜け出してきた蘇玉盈にどれだけ苦しめれば気が済むのかと文句を言われるが皇太后と摂政王として会うことはあっても礼儀は厳しく守っていると告げます。
「それなら何であなたを皇后にするため謀反を企てているのか」
驚く茗玉は啓元が永平城に離宮を建てるので兵を駐屯させるつもりだと気付き建造を取りやめさせます。
計画が漏れたのか偶然なのか困惑する蕭承煦は、永平城は山に近く山賊の騒ぎも多いので治めるなら非難はされないはずと告げます。
茗玉に呼ばれた蕭承煦は山賊を治めるのはこっちでやるから摂政王の兵を呼び戻してと言われ司天台を利用して建造をストップさせたのは皇太后だったかと気付きます。
「迫っているのは啓元の方だ。死を待つより警戒して対策を練るのは当然のことだ」
散々自分を後回しにし守ってきたのに死の危機に直面しても皇族のまえで誓ったはずだと言われショックを受けます。
「一歩引いてほしい。必ずあなたの命は守る」
茗玉に言われた蕭承煦は政権を返し権利を譲り官印と玉璽を啓元に手渡すからすべてを捨てて一緒に行こうと誘うと礼法に背くバカげたことだと言われます。
蕭承煦は岳山で疫病が猛威を振るっているので民のために行動します。何邵勇から大計を放棄したようだと文を受け取った蕭承軒はまだ誓いなど気にしているのか激怒するが天然痘を患っており倒れてしまいます。
茗玉は蕭承煦が不在で寄り添うものがいないとはずと思い「人に移るから危険だ」という意見を退け看病しに行きます。
第52話/不運
賀蘭茗玉(賢貞皇太后)は天然痘を患う蕭承軒のもとに駆け付け、移る危険を気にせず抱きしめます。
岳山で民のために疫病に対応していた蕭承煦(摂政王)は弟が亡くなったと報告を受け急いで長安に向かい泣き崩れます。
自分をずっと支え続け皇帝になるべきと進言していたのに茗玉のため、誓いのため、といつも放棄していたことを謝罪します。
蕭承煦が誕生日に弟を失ったので茗玉は心配していると「沐妃、皇位、愛する者、弟を亡くした殿下のもとに行かれてはどうですか」と凌蓁児に進言されます。
そこに何邵勇が訪ねてきたので通すと霊前の前で倒れた蕭承煦がこん睡状態のまま皇太后の名前を呼んでいると知らされすぐに案内するよう伝えます。
「毎年、無事と幸運を祈っていたから絶対に大丈夫。病が移るのなんて怖くない、これからは共にどこかへ行きましょう」
生きる希望を取り戻した蕭承煦は新薬が効いたこともあり復活します。
茗玉と蕭承煦はこれから先どうするかと話し合い幸せな気分を味わうが帰順したはずの李嗣同が王を名乗って長安にも西越の間者が入り込んでいるようだと報告が入ります。
蕭承煦は手放すと決めた以上見守ろうと告げるが自分が帰順させ権力を与えたので責任があると思い、また茗玉も親政を始めたばかりの啓元をほっとくことができないと思います。
この件が解決したら一緒に旅立とうと約束すると芸琪(元貞皇太后)が危篤だと知らせが入り急いで向かいます。
芸琪は大局を見る目がある茗玉に大晟と陛下を託し、感情で動く蕭承煦に20年の恨みを晴らすようなことはしないで、茗玉のことを今でも思っているならもう苦しめないでとお願いします。
第53話/一石三鳥?
大晟の国と賀蘭茗玉(賢貞皇太后)は最も守りたいものだと蕭承煦は芸琪(元貞皇太后)に告げます。
芸琪が危篤と知り駆け付けた皇帝・啓元は母親を苦しめないことを約束すると芸琪は静かに目を閉じ息を引き取りました。
蕭承煦は李嗣同は自分が下した敗将なので直ちに西越を討つと茗玉に名乗りでます。
すると横から啓元に「負け戦で今まで積み重ねた名声を損ねてはならぬ」と言われたので天下を勝ち取ったころ赤子だったので見識の浅さは責めないが戦の経験もなく軍事に口をはさんでも的外れでしかないと言い放ちます。
病み上がりの体では無理だと茗玉に心配されるが李嗣同を討ったら二人で長安を離れ江北で暮らそうと誘います。
兵権と出征の名目を持つものを止められないと悩む啓元は「陛下の親征もだれにも止められない。増長する摂政王の気勢をそぎ敵を破れば陛下の威光となり摂政王の軍功にはならない」と蕭承孝に言われます。
また蕭承煦は病み上がりであり悪化すれば一石三鳥になると言われ親政を決意します。
経験もない啓元が邪魔ばかりするが陛下が勝手な行動するのも予想しての蕭承煦の采配が的中しあっさり城を落とします。
謀られて戻ってきた啓元にまたも失礼な暴言を吐かれた蕭承煦は「大晟の国土は一歩一歩私が戦い広げてきた。軍の将士は日々鍛えた者たち、甘やかされて育った者が大晟を語るな」と言い放ちます。
蕭承煦は陛下を都へ帰すよう軍令を出し占領された残りの2城を取り返すため残ります。蕭承孝は蕭承礼が亡くなる直前に蕭承煦を呼んだのは逆心を抱いていたからだと陛下に告げこの機に葬ればいいと唆します。
蕭承煦は陛下が帰路の途中に敵に包囲されたと蕭承孝から報告を受けるが罠だと知りつつ敵を全滅させ蕭承孝を捕らえます。すると今度は本当に陛下が李嗣同に包囲されたため啓栄が駆け込んできます。