韓国ドラマ/キム秘書はいったいなぜ?
あらすじは?
ナルシストで大企業ユミョングループの副会長ヨンジュンは9年間ずっと支えてくれていた秘書のミソがそろそろ結婚して自分の人生を歩みたいと宣言。
あの手この手で引き止めようとし「俺が結婚してやる」と伝えるが撃沈。
そんな中、疎遠になっていた兄でベストセラー作家ソンヨンが帰国すると作品の大ファンだったミソは驚く。
女心理解度がまったくなかったナルシスト男子が大切な女性のために徐々に成長する。
キャストは?
全16話ネタバレ
ナルシス副会長
大企業ユミョングループの副会長イ・ヨンジュンは完璧な自分を愛して他人を認めないナルシスト。座に相応しく優れた経営センス、頭脳を持っているためちょっとミスがあると指摘される部下たちはピリピリモード、無事に会議が終わると全員が息を吐きどっと疲れます。
そんな超ナルシストを完璧に9年間支える秘書のキム・ミソはスキャンダルを撮られて社名を貶した専務のデスクを片付けるよう指示します。絶対にミスを許さないのを分かっているからです。
ある日、キム秘書から話があると言われ「告白はダメだ、仕事の関係だ」とヨンジュンは止めるが「そろそろ辞めますので新しい秘書を雇ってください」と言われます。
なぜだ?どうして?完璧な自分から離れる意味が分からないヨンジュンは眠れなくなり「俺が結婚してやろう」とプロポーズするが「酔っているんですか」とあしらわれます。急で驚いたんだろうと思うヨンジュンは親友でもあるパク社長に相談すると「まずは恋愛してみては」と言われます。
一方、自己愛の塊のような副会長が本気なわけないとミソ(キム秘書)は判断したがプロポーズの事が頭から離れなくなります。
ウルトラ級の呪い
ミソは引き継ぎをジアに頼み仕事を教えていくが9年間を振り返り当時専務だったヨンジュンにこっぴどく怒られた事を思い出します。
引き継ぎと聞いて戸惑うヨンジュンは仕事をどんどん押し付け阻止しようとするが失敗。夜の遊園地を貸し切りにして呼び出すと願いが叶ったとミソは感動します。メリーゴーランドを笑顔で楽しむミソを見て満足するヨンジュンはディナーの時にステーキを切って自分の皿と変え、そして船に乗って夜景を楽しませ花火を打ち上げます。
ミソは好きな人とやりたい事のアンケートを書いた事を思い出し最後に特大ヌイグルミをプレゼントされると気付きます。喜んで受け取って帰ろうとするが「まだあるだろう」と言われ「キス」と書いた事を思い出します。ヨンジュンが近付いてきたので特大ヌイグルミで阻止して誤魔化して帰るがヌイグルミのバッグの中にネックレスが入っており「俺は期待以上のことをする」と言われ心を掴まれます。
ヨンジュンは「ミソが男を紹介されてデートする」とジアから聞き俺がプレゼントしたネックレスを付けて他の男と会うのかと呆然とします。しかしウルトラ級の呪いがかかっているミソはデートしてもヨンジュンの事を思い出します。
過去
ミソはファンでもあるベストセラー作家を図書館のオープニングイベントに招こうとしていたがそれはヨンジュンの兄ソンヨンだと知り驚きます。しかも街で偶然2回も会い番号を聞かれた人でした。あの時は適当に番号を教えて逃げたが今度は本当の番号を教えます。
ヨンジュンは幼い頃から賢く飛び級となって兄ソンヨンと同じクラスになったが生意気だと苛められたので気の重い日々を送ります。それだけでなくソンヨンはヨンジュンのせいで幼い頃誘拐されたと思っており「許す事にした。水に流す」と言いました。
しかし、実際に誘拐されていたのはヨンジュンの方です。今でも結束バンドが怖いのは誘拐された時の恐怖が押し寄せるからでありその時の傷跡がしっかりと残っています。ソンヨンは自分が待てと指示を出したときに弟が誘拐され自責の念が強すぎるあまり自分が誘拐されたと思い込み記憶されていたのです。
両親はそれで前を向けるならそのままにしておこうと決めヨンジュンは記憶がないフリをしているのです。ソンヨンは誘拐事件などなければ自分が今頃副会長になっていたはずだと口にするがソンヨンは「自分を守るために人を苛めるような人は20年前の事件がなくても俺には及ばない」と言い放ちます。
恋愛不器用
兄弟喧嘩してむしゃくしゃしたヨンジュンはミソの家に行き癒やされます。ラーメンをご馳走になり帰るがパク社長から「それは愛の告白だ」と言われニヤつきます。一方、ミソも家に男を入れたのは初めてだとニヤつきラーメンの器を見た姉から「副会長が好きなんでしょ」と聞かれ笑って誤魔化します。
ミソの家族は釣り合わない恋愛は止めた方がいいと反対します。それは幼い頃ミソは誘拐されておりもう傷付いて欲しくないという心配からでした。
互いに想いながらも距離感があった二人だがヨンジュンの頑張りでついに急接近しキスする時がやってくるがヨンジュンは誘拐された事を思い出して押しのけてしまいミソはショックを受けます。
ミソは幼い頃に誘拐されて部屋に閉じ込められた経験があったが「お兄ちゃん」に励まされ耐える事ができました。紹介してもらった記者に誘拐事件を調べてもらうと情報から結束バンドを怖がるヨンジュンではないかと疑います。
つらい記憶なら迂闊に聞けないと思いパク社長に聞くが何も知らないようでした。しかしソンヨンが子供の時に誘拐された事をがあるらしいとジアから聞きます。
ミソは記憶が曖昧なので同じく記憶が曖昧なソンヨンと一緒に記憶を取り戻そうとするが、二人が急接近する事に我慢ならないヨンジュンに邪魔されます。
ソンヨンはずっと自分を探してくれていたのだと知り運命の糸で結ばれていると思います。ヨンジュンは9年前に秘書として応募してきたミソを思い出していました。一人だけ経験もなく高学歴でもなかったが元気そうなミソを見て安心し雇ったのでした。
パク社長に「恋人未満はさっさと終わらせろ」と言われたヨンジュンは「互いに好意があるが交際には至っていない関係を終わらせよう。結婚しよう」と告げます。しかしミソは「ダメです。嫉妬と競争心にかられて恋愛関係になるのは望ましくない」と返事します。
ヨンジュンは「だったら恋愛開始だ」と懸命に努力し自宅に招いてバーベキューを楽しみます。しかしまたトラウマが襲い失敗に終わります。ずっと結束バンドを見せないようにしていたミソはその事と何か関係があるのではと心配します。
クモを見て誘拐された時の恐怖が襲いミソは脅えるがヨンジュンにキャラメルを貰い落ち着きます。あの時も「お兄ちゃん」がキャラメルをくれたが・・・。
恋人未満からの脱出
ヨンジュンが「克服する」と宣言したがミソは何のことだか分かりません。その時ソンヨンから話を聞いたヨンジュンの母親はヨンジュンが記憶をなくしたのでその時の状況を知りたいと思いミソを呼びます。
ミソは覚えている事を話すと「あの子のそばにいてくれてありがとう」と感謝されるが子供の名前をヒョンと間違えていたのを気にします。ヨンジュンの両脚に拘束された痕が残っているのはその時に誘拐されたからではないかと疑います。
図書館の開館式でソンヨンは愛の告白をするが、ミソは会場を出て行ったヨンジュンを追いかけ「何度も告白されましたが返事が遅れました。好きです」と告白します。
ヨンジュンを彼女を引き寄せ抱き締めキスしようとするがトラウマが襲います。しかしミソからキスされると発作は吹っ飛び克服すると今度は自分からキスしました。
恋人同士になってすぐにヨンジュンはプロポーズします。はやすぎると笑われるが誘拐された時に「お兄ちゃんと結婚する」と言われていたので「せっかちはどっちだ」と心で思います。
せっかく恋人同士になったのにどうも副会長と秘書の関係から抜け出せません。二人の関係に気付かれてはいけないと思いヨンジュンは自分でコーヒーとかいれるようになるが返って怪しまれるようになります。
真相
異性として考えたことはないとミソははっきりとソンヨンに伝えます。
「お兄ちゃん」はソンヨンではなくヨンジュンなのではないかとどうしても気になるミソは母親が「ヒョン」と呼んでいたので寝ているヨンジュンにソンヒョンと呼びかけると返事しました。
改名したのか聞くとヨンジュンは愛する人の声に反応しただけと答えました。しかしミソは直感的に嘘だと思い実家を訪ねて聞いてみるが母親は誘拐されたのはソンヨンだと言いました。
考えすぎなのかと思うが兄弟の幼い時の写真を目にしたミソはやはりヨンジュンだと気付きます。
しかし、なぜ自分に隠すのだろうか・・・。
その頃、真実を伝える時だと思ったヨンジュンの母親は「24年前に誘拐されたのはあなたではない」とソンヨンに話しました。
自己防衛のために弟のせいにして自分を守っていたという現実をすぐには受け止められないでいました。
パーティーのマジックショーで誘拐された事を思い出したミソは気を失ってしまいます。病室で目を覚ますと目の前には24年前と同じようにヨンジュンがいました。
余命を宣告された母親が入院していなくなり夜、寂しくなったミソは外に出てママを探している途中に誘拐されてしまったのです。鮮明に思い出したミソはなんで隠していたのか聞くと「辛い記憶を思い出して欲しくなかった」とヨンジュンは言いました。当時、ソンヒョンという名前だったヨンジュンは犯人の女性が目の前で首を吊って命を絶ったのでミソに見せないように守り彼女を家に帰らせたあと警察署の手前で倒れてしまったのです。
それからヨンジュンは犯人と同じ女性が苦手でと結束バンドを見ると発作を起こしていたがミソを思い出して耐えてきました。そんな彼女が秘書として面接で来てくれたのでそばにおいときたいと思ったのです。
ヨンジュンはミソのことを覚えていてずーっと影で支えていたのです。また何故記憶を失ったフリをしていたのかと両親に聞かれ退院して帰ったときに兄が記憶を失い罪の意識から被害者だと思っている事、両親が精神科に入れるしかないと悲しんでいたのを目にしたからだと正直に伝えました。両親は被害者なのに利用して悪かったと心から謝罪しました。
結末/結婚
兄とも和解したヨンジュンはミソが心配で彼女の家で寝泊まりするがミソが逆に緊張して眠れなくなります。
結局、大豪邸に住むヨンジュンの家のゲストルームで寝泊まりする事になり、ついに体を重ねるときがきた・・・が!!トラブル発生の電話が。
契約を結んでいるフランスの有名ブランドが百貨店と接触していて契約をきる様子が伺えるとのこと。ヨンジュンはフランスに飛ぶことになるが一週間も会えないなんて耐えられないと猛スピードで問題を解決し帰国します。
目ざといジアに関係がばれてしまったミソは口止めするが社内にもれるのは時間の問題だろうと思います。
ミソは「できなかった事をしよう」とヨンジュンに言われドキドキしながら家に向かうが今でもロック歌手を目指す父親が客席にダイブして怪我をしたと知らせが入り病院に急行します。
せっかく早く帰国したのに、ヨンジュンはふて腐れるが先走りすぎたと反省します。しかしそんなヨンジュンの想いを受け止めたミソは「今日は帰りません」と告げました。
結ばれた二人は幸せな気分で一緒に出勤するがミソは退職する事をすっかり忘れていました。ミソはヨンジュンの幼馴染みが店をオープンしたというので付き合うと女性だったのでヤキモチを焼くが「完璧な俺に似合う完璧な彼女だ」と紹介してくれたので喜びます。
ヨンジュンはミソの父親のお見舞いに行くと立派な病室を用意してくれた娘の上司という事もあり感謝されるが「交際しています」と挨拶すると急にタメ口になって反対されます。ミソは何で反対したのか聞くと「財閥だから歓迎されると思っているだろう、反対してハードルが高くなるほど燃えるタイプだ。俺に任せろ」と父親は言いました。
社内で二人が熱愛していると噂が広がり、しかも目撃されてしまったヨンジュンは正面突破しかないと思い「交際している」と宣言しました。そしてミソも退職しないことを同僚に伝えます。
ミソの父親と飲みに行き、すっかり打ち解けたヨンジュンはプロポーズし実家にミソの家族を招待します。高価な嫁入り道具や車や家を用意されそうになり、これまでも服など大量に買ってもらっていたミソは「身に余るほどの贈り物は受け取れません。これだと結婚できません」と正直に伝えると性格を気に入ってもらえます。
結婚前夜、ヨンジュンとミソは家族と過ごし感謝を伝えました。こうして大勢に祝福されながら盛大な挙式を終え二人は晴れて夫婦となったのです。
感想
「恋はつづくよどこまでも」でもそうでしたが「キム秘書はいったい、なぜ?」もイラつかせるようなキャラがいないのがいいですよね。
恋愛不器用でクスッとしてしまう、平和だなと思えるしお堅い副会長がミソのために頑張る姿勢は癒やされます。ヒロイン役のパク・ミニョンはお気に入りの女優さんの一人ですがラブコメもいけますね。
主役二人を中心に書きましたが、周囲にもラブコメ要素たっぷりの人物がいますので是非ご覧になってクスッとしてください、笑。
個人的にはパク社長がいいキャラしてると思います。