作品情報・キャスト
長編小説「九州・斛珠夫人」をドラマ化したヤン・ミーとウィリアム・チャン共演のファンタジーラブ史劇
九州世界の王朝時代、漁師の娘・葉海市は真珠税の取り立てに苦しむ父親に殺されそうになるが涙が斛珠(真珠)になる鮫人族に命を救われる。将兵に村ごと殺戮されそうになると皇帝の腹心・方諸に助けられ都へ行くことに。葉海市は方海市と改名し男として方諸の弟子になると数多くの戦功を立て頭角を現す。恋心が芽生えると皇帝を守ることが使命である方諸から女であると公にされ後宮へと送られるが・・・
全48話で紹介
ネタバレ感想/斛珠夫人
第41話・苦肉の策
雷州諸部の使者が天啓に向かっており目的は大徴の非難でしょうと方鑑明は告げます。
鮫珠が尽きたら方鑑明は延命できなくなると医官から報告を受けた旭帝は謁見願う海市を連れて向かいます。金価の暴落で不満を訴える尼華羅と注輦の特使は西南の干ばつと飢饉を解決した斛珠夫人がいたので驚きます。
旭帝は龍尾神を最高の神として崇拝しているなら夏に入り諸部の使者が天啓に集う時に龍尾神を見に来るといいと告げます。
天啓に連れてくることで服従させる策だったが海市は海を離れた鮫人は死んでしまうので琅儇を連れては来れないと反対します。
しかし方鑑明を救うための唯一の方法であったために旭帝は琅儇を連れて来い、勅命だと無理強いして去って行きます。
頭を悩ませる旭帝は身籠もる緹蘭に会いに行くと蒲由馬から謁見を求められているが頼み事ばっかりで気が進まないと言われます。
身重だと知ってまた何か企まれても困るので会う必要はないと告げます。緹蘭は旭帝が外套を忘れて行ってしまったので追いかけて届けるよう碧紫に託すと彼女は陛下が先ほど海市に激怒していた情報を得ます。
海市は緹蘭に謁見し西南のお土産話を聞かせると龍尾神は雷州では至高の神で緹蘭も注輦の王族の印を肌身離さず持っていました。他の部族も同じで龍尾神の言葉には誰もが従うと知らされ旭帝の言うとおり琅儇を連れてくるしかないのだろうかと考えます。
海市は旭帝の勅命のことをどう思っているのか聞くため方鑑明を訪ねます。このままでは各部族と対立し大徴は四面楚歌に陥るので琅儇の代わりに自分が龍尾神の使者として雷州へ赴き遊説して取り決めを交わすと告げます。
すると体力と時を消耗するだけで現実的ではないし妃が向かうのは危険だと言われます。最善の策だと分かっているはずだと訴え、陛下を説得するには政局を把握する必要があるために協力を求めます。
第42話・狙われた命
鞠柘榴は方卓英(奪罕)を想いながら夜通しで衣を仕立てました。
衣を満足して受け取る塔拉王女は奪罕には大徴に想人がいるようなので中州の衣を贈って笑顔になって欲しいのだと言います。
みなに祝福され婚儀を行なう奪罕は王女から贈られた衣を受け取るが初夜を過ごすことなく部屋から出て行きます。
旭帝は西南は干ばつを経たばかりで守備を強化し使者を出迎え民心を安定させるため10万の都の兵を駐屯させよと命じます。
都を手薄にしては儀王の乱の轍を踏むことになると勅命取り消しを願う重臣たち・・・方鑑明は10万の兵を駐屯させるべきだが黄泉関から5万の軍を天啓の守備に戻すよう進言します。
方鑑明が警備の再編成をするなか尼華羅の特使が行方不明だと知らせを受けすぐに霽風館は捜しに行くと刺客に襲われ井戸に落ちていました。
命の別状はないが意識が戻るには数日後だと医官に言われ、海市は大徴と尼華羅の紛争を唆す者がいるはずと疑います。
注輦の特使・蒲由馬が尼華羅の特使を唆し妓楼に連れだしたことが分かり方鑑明は投獄するべきと訴えると蒲由馬は季昶に助けを求めました。季昶から確実な証拠がないのに冤罪なら大変なことになる、駅館に禁足にして意識が戻ってから調査すればどうかと進言され旭帝は受け入れます。
海市はまもなく迎える諸部の使者は人員が複雑だから安全を保証するため駅館の守備を強化すべきと諫言すると、方鑑明は季昶は長年注輦に滞在され雷州の風習を理解されているから駅館の安全を担う役に推薦すると進言します。
方鑑明は蒲由馬と季昶を見張るよう命じると海市が副使を連れて特使の見舞いに行ったと報告を受けます。海市は毒に操られた副使に襲われると駆け付けた方鑑明に救われるが負傷した方鑑明が倒れてしまいます。
第43話・うごめく陰謀
意識が戻る方鑑明は副使が昭明宮の中で死んだと知ると挙兵の口実を与えることになるので越州に行くと願い出ると残りの鮫珠粉は道中で尽きてしまうと言われます。
琅儇に会った事があるから大丈夫だと告げ雷州諸部の弱みと交渉の要点を記した書を渡します。
愛する者を守れるなら命など犠牲になっても構わない・・・裏で涙を流しながら2人の会話を聞いていた海市は旭帝の許可を得て方鑑明を眠らせると龍尾神を迎えるため秘密裏に越州ヘ向かいます。
緹蘭の安胎薬に毒が盛られていたと報告を受けた旭帝は守るためにすぐに金城宮へ移すよう命じます。
琅儇は海市の手を握ると方鑑明への想いを感じ取り「天啓に一緒に生きましょう、戦乱を阻止しあたなを助ける」と優しく告げます。
注輦の新たな特使として淑容妃の弟・索蘭が天啓にやって来ると緹蘭は互いの身分では不都合が生まれるので姉として会うのか使者の引見なのか複雑な心境になります。
海市の母・葉夫人の家に天啓で娘と再会せよ勅命が届きます。目覚める方鑑明は海市が琅儇を迎えに行ったと知り母親を盾に仕向けたのかと旭帝を責めるが陛下ではないと知り急いで出て行きます。
第44話・運命の分かれ道
琅儇を連れて都に向かう海市は警戒して遠回りで向かうが刺客に襲われます。琅儇を乗せた馬車の手綱を握って逃亡すると母親の葉夫人が人質に取られおり絶体絶命の危機に陥るが「民の安泰のためならあなたに命を捧げる」と母親が自害してしまいます。
母親を心配しながら馬車を走らせると崖に追い詰められるが方鑑明が駆け付け「飛び降りるぞ」と言われます。
海市を殺して龍尾神を手に入れるはずだった季昶は崖に落ちたと報せを受け激怒します。そこに符義がやってきて張承謙を味方に付け腹心をそばに置いていると言われます。
符義は宴が行なわれる皇宮を警備中の陳哨子を捕えます。旭帝は宴を開催すると集まった雷州諸部の特使たちからいつになったら龍尾神をお披露目いただけるのかと責められます。
季昶は目で合図を送ると張承謙があげた花火を目にし兵を率いる符義は皇宮に突入します。
季昶は「陛下に徳があるなら龍尾神は必ず姿を現す、はやくお呼びください」と訴えると旭帝はゆっくり立ち上がり「そんなに今すぐ会いたいのなら着いてこい」と告げます。
季昶は余裕の笑みを見せ「龍尾神はどこに?」と訴えるが旭帝が崖から落ちたはずの方鑑明を呼び寄せたので動揺します。
「季昶、待っても無駄だ。来るのは斛珠夫人だけで誰も来ないぞ」
張承謙が裏切るはずもなく花火を上げたのは兵を率いる符義を陳哨子と挟み撃ちするためのものでした。
斛珠夫人・海市は参上すると「お前は龍尾神の使者だろ、本物は何処にいるんだ」と季昶に言われ「崇拝していると言いながら誰も神の姿に気付かないのか」と笑います。
海市が水槽に手をかざすと龍尾神が現われ雷州諸部の特使たちは跪いて祈りを捧げます。雷州諸部は大徴と同盟を結び侵略はしないと龍尾神に誓います。
気分が優れないと季昶が出て行こうとしたので「慌てなくてもあなたが主役だ」と海市が立ち塞がります。
陳哨子たちが捕えた符義を連れて現われ「昶王(季昶)と結託した者と手下1200名を捕えました」と告げます。旭帝は符義が皇宮に突入する前に改心していれば許してやっただろうと告げると海市は慌てて跪く季昶に「龍尾神への襲撃、聖旨を捏造しわが母まで襲い、兵を動かし簒奪を企んだ」と言い放ちます。
大徴と尼華羅との紛争を引き起こそうとした悪計まで明らかとなり旭帝は投獄を命じます。