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実話映画「凶悪」ネタバレあらすじ/実際に起きた上申書殺人事件

 

作品情報・キャスト

新潮45編集部が上申書殺人事件の首謀者を突き止めた原作「凶悪‐ある死刑囚の告発‐」はノンフィクションベストセラーとなった。

上申書殺人事件とは茨城県で発生した「石岡市焼却事件」「北茨城市生き埋め事件」「日立市ウォッカ事件」の事であり、死刑囚から3つの殺人事件に「先生」と呼ぶ者が関わっていると告げられ新潮45編集者が暴き犯人逮捕に至るまで描いた犯罪ドキュメントです。

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◆藤井修一(山田孝之)◆須藤純次(ピエール瀧)◆木村孝雄(リリー・フランキー)◆藤井洋子(池脇千鶴)◆牛場百合枝(白川和子)◆藤井和子(吉村実子)◆五十嵐邦之(小林且弥)◆日野佳政(斉藤悠)◆田中順子(範田紗々) 

実際に起きた事件であり真剣に入り込んで見てしまうと気分が悪くなる人もいるかと思いますので注意してください。

 

 

ネタバレあらすじ/凶悪

 

東京拘置所にいる死刑囚の須藤純次から「明潮24」に手紙が届きます。

記者の藤井修一は上司から面会に行くよう言われ須藤に会いに行くとまだ立件されてない3つの殺人事件に関わっている事を聞かされます。

死刑判決が出ているが最高裁が残っているため自分に不利になる事を話すのかと藤井は疑うが、不動産ブローカーをしている「先生」と慕っていた木村孝雄が関わっており自分を裏切って普通に生活している事が許せないのだと須藤は言いました。

 

凶悪犯

木村は金銭トラブルで相手の首を絞め殺してしまい暴力団組長だった須藤に遺体の処分をお願いしました。

須藤は建設会社の焼却炉を借りて遺体を放り込もうとするが入口が狭かったので切断すると側で見ていた木村は切断された腕を取り高価な腕時計を外して焼却炉に投げ捨てました。

木村は須藤を金銭面でバックアップするようになり須藤と内縁の妻の間に出来た子供達にクリスマスパーティーをしたりランドセルを買い与えたりしました。

身寄りがない老人の土地を手に入れるため似た男に住民移動や土地登記の移動をさせた木村は7千万を手に入れます。

須藤は老人を殴りつけてから縛って山中に連れて行くと舎弟の五十嵐と日野が掘った穴に生きたまま投げ捨てました。

老人の顔を見て木村は「そんな顔で見られると興奮するな」と言い土を被せていきます。

 

苦痛

牛場悟が高額な借金を抱えており、その家族達は精神的にも限界にきていました。

悟の息子は生命保険が下りたら返すと長い事言ってきたが糖尿病や肝硬変を患う悟は入院したら元気に戻ってきます。

家族達は精神的苦痛から木村に託すようになってしまいます。

木村は生命保険の額を上げるよう指示し就職の世話をするといって悟の身柄を預かり監禁して大量のお酒を飲ませ電気ショックを浴びせる日々が続き悟が痛がる姿を見て木村や須藤は笑って楽しみます。

悟が死にたくないと言うので家族らに電話するが「もっと酒を飲ませてください」と電話を切られます。

須藤は「さっさと死ね」と90度を超える酒を飲ませました。

須藤の刑務所仲間の佐々木が出所し女遊びや酒を飲ませ楽しませるが夜中に脱走したので追いかけ橋の上から縛った状態で突き落とします。

監禁している時に悟に逃げられそうになってしまった日野は自分も殺されるかも知れないと思い逃げ出します。

 

黒幕

日野の彼女である田中順子のアパートを突き止めた須藤は舎弟の五十嵐を連れて押しかけ、二人で順子をレイプした後、日野と純子に灯油をかけ燃やします。

この放火殺事件で須藤と五十嵐は指名手配され、木村は優秀な弁護士を用意するから心配いらないと告げました。

須藤は裏切られることに敏感に反応し怒りを露わにする性格であり、木村は五十嵐に逃走資金を用意してくれと頼まれたが自分だけ逃げようとするのが許せなくて金は渡さなかったと言いました。
木村の言う事を真に受けた須藤は車の中で五十嵐を射殺したあと逮捕され死刑判決を受けました.

 

結末

藤井は木村の姿を捉え車の中からシャッターをきります。

記事にすると警察は動き保険金殺人事件が立件され悟の家族等が逮捕されたあと木村も逮捕されました。

掘り起こしても遺体は発見されず、また焼却炉で燃やした証拠もないので保険金殺人事件しか立件できなかったが無期懲役の判決を受けました。

藤井は自分で遺体を探そうとするがどこを掘っても発見できませんでした。また身寄りのない老人を探して木村に紹介して金を儲けていた福森孝を探しだし取材を試みようとするが、藤井から逃げる際に車に轢かれ意識不明の重体となってしまいます。

裁判ではキリスト教に感化された須藤が「神様は生きて罪を償えとおっしゃった」と言い死刑執行を遅らせる為に記者に手紙を送ったと答えました。

藤井は失望するが上司からは記者として当然の事をしただけだと言われます。

 

藤井は認知症の母・和子の面倒をまったく見ようともしませんでした。

妻の洋子は介護に疲れきっていて施設に預けようと言うが藤井はその都度、仕事が忙しいからと逃げていました。裁判が終わってから離婚届を突きつけられたので藤井は母親を施設に預けることを決心するが藤井の記事を読んだ洋子は「凶悪犯罪を暴く事が楽しかったんでしょ?私も怖いもの見たさで読んだ」と言いました。

藤井は木村の面会に行きます。

「私を殺したいと思っているのは須藤でも他の人間でもない」

木村はそっと藤井に指を刺し立ちあがって出て行った。(終)

※「凶悪」は誰もが持っている心の一部。

怖いもの見たさで原作を読んで、そして映画を見た私も凶悪なのでしょうね。

 

 

邦画
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