作品情報・マリアビートル
伊坂幸太郎の人気小説「マリアビートル」。凄腕の殺し屋が東北盛岡行き「はやて」に集結。
映画化されると予想していたのですがしませんね^^;
6歳の息子・渉を育てていたがデパートの屋上から中学生の王子慧に突き落とされ意識不明となる。情報を仕入れ復讐するため拳銃を手に盛岡行き「はやて」に乗ります。
檸檬は機関車トーマスだ大好き。蜜柑は文学好き。峰岸良夫から依頼を受け監禁されている息子を助け犯行グループを皆殺しにして身代金が入った鞄と息子を連れて「はやて」に乗ります。
真莉亜から指示を受け「誰かの旅行荷物を奪って降りる」という簡単な仕事をするため「はやて」に乗ります。
見た目はそのまま中学生だが誰もを操る自身を持ち罪を犯さず人を殺している
1人や2人で行動する。業界で有名な寺原社長を殺した事で有名となる。「はやて」に乗っているらしい。
ネタバレあらすじ/マリアビートル
トラブル発生
●雄一は復讐するため近付くが王子にスタンガンを押しつけられ目を覚ますと座席に拘束されていました。
「自分に何かあって連絡が付かなかったら病院でにいる渉を殺しますよ」
●身代金が入ったトランクが盗まれ探している間に峰岸の息子が殺され檸檬と蜜柑はどうすんだと話し合う。
●七尾はトランクを盗んで上野駅で降りようとしたが乗ってくる乗客の中に「狼」がいて因縁を付けられ下車できず、ナイフを突き付けられたので咄嗟に背後に回り首を折って殺害しました。この仕事の依頼主は峰岸からの依頼を回してきた事を真莉亜から聞かされます。
●王子は麒麟と檸檬にトランク知らないかと聞かれ黒縁眼鏡をかけた人が持っていたと知らせます。七尾が誰かを殺したと見抜く。
檸檬+蜜柑と七尾は互いにトランクを盗んだ相手だと勘違い
王子はトランクに何か大事な物が入っているのだと見抜き盗んで隠していました。王子の目的は虐めていた息子の父親である根岸がどれだけ大物なのか興味があり見たいと思って「はやて」に乗っており雄一に殺させようとしていました。
蜜柑と檸檬は大宮駅のホームに確認しにきた峰岸の部下に「順調だ!」と合図するが檸檬が死んでいる息子の手を掴んで振っていたのでばれてしまいます・・・が「はやて」は動きだします。
七尾はトランクが盗まれ落ち込むが峯岸の怖さを知っているため檸檬、蜜柑からトランクを奪い返そうと2人の席の後ろに坐るが彼等も峰岸の依頼で行動している事を知るが峰岸の息子が殺されたと耳にして震えます。
また罪を七尾に着せようと話しているのを聞いて乗っている事を知られているのだと気付きます。
蜜柑がトイレで席を立ったので七尾は檸檬の意識を失わせ銃を奪いペットボトルに睡眠薬を混入しその場を去ります。
トランクが元の場所に戻っていた
七尾は車掌にトランクを預け檸檬と蜜柑にその事を教えて仙台で下車するから探さないでくれと頼みます。
この時二人は車両の間のトイレに峰岸の息子を隠し細い同線を使い外から鍵を閉めていた。
七尾は殺してしまった「狼」が女性の写真を持っていて復讐しにきたと言っていた事を思い出し寺原を慕っていた事からすスズメバチが乗っているのだと気付きその事も教えるが写真の女性はワゴンで車内販売している女だと教えられます。
ちょうど目の前に女性がいたので声をかけるが襲って来たので返り討ちにしました。とにかく運が悪い七尾は檸檬から奪った銃の弾を抜き取りました。
檸檬は王子のリュックを奪うと中から拳銃が出てきました。雄一は同じ業界だと見抜き彼に発砲して個室トイレの中に押し込め銅線で内側から鍵を閉めるが濡れ衣着せられるタイプだと気付きます。
王子に銃口を向けるが七尾が混入した睡眠薬が効いてきて銃を奪われてしまう。王子は眠ってしまった檸檬をひきずって雄一を押し込んだトイレに押し込み銃で檸檬の頭をうった。そして雄一の父親に電話して挑発的な言葉をなげかけます。
「仙台の駅で部下を何人か集めたから息子が無事なのか?トランクはあるのか確認するから降りろ」
峰岸から電話があった蜜柑は休戦を約束した七尾に息子役を演じてもらい下車します。
しかし適当にダイヤルを回したトランクが開いてしまい明らかに中身が違う人のものだとばれ2人は逃げるように「はやて」に戻ります。やっぱり七尾は仙台で下車できませんでした。
檸檬はトイレの中で檸檬と雄一を発見し王子が雄一に脅されて連れ回されていたと知り檸檬が雄一を撃ったあと誰かに殺されたのだろう予想します。しかし王子が着ている襟に絶対に信用してはいけないと言っていた黒いディーゼルのシールが貼られているのを見て殺したのは王子だと気付きます。
しかし、そこへやってきた七尾は中学生に銃を突きつける蜜柑を見て咄嗟に首を折り殺してしまいます。トイレを確認した七尾は「もう勘弁してよ」と思いながらも蜜柑を押しこみました。
七尾はトランクを持って降りようとしていたが王子から盛岡まで来て欲しいと頼まれます。面倒なので何度か顔を合わせる塾の講師に押しつけ下車しようとするが落とした携帯を探している間に扉は閉まってしまいます。
雄一の両親・茂と晃子
雄一が生まれてから殺し屋を辞めていたが雄一から電話があった時に直観で危ないと思い知り合いの繁に渉を守れと依頼し雄一が乗っている新幹線に乗るため水沢江刺の駅に向かいます。
「はやて」に間に合った両親は王子、七尾の向いに座ると王子の言葉はすべて演技だと見抜きます。
雄一はどこだと拳銃を突きつけると王子が持っている携帯電話が鳴ったが動くなと命じました。それにより病院で待機する人と連絡が取れなかったから渉に危険が及ぶと説明し孫を守れなかったのは茂のせいで僕の方が上だと王子は言い放ちます。
「繁から茂へ、渉君は無事です、犯人は死亡しました」電光掲示板を見た茂は笑います。
電話をかけると寝ていた渉を起こしてしまったと謝罪され茂は感謝します。
「60年死なずに生きるのはすごい事だ。おまえが馬鹿にしている俺たちの方がおまえより未来を見られる、おまえは生きられない」
そして、「あら、孫に手を出したのに楽に死ねると思ったの?」と晃子は言いました。
結末/マリアビートル
七尾は盛岡で下車した、いや下車できた。駅のホームには背広姿の兵士達が大勢いたが真莉亜がいる事に気付きます。
真莉亜は七尾を助けてあげようと新幹線に乗り込んだが「こまち」の方に乗ってしまい連結はしているが中で行き来できないのです。
盛岡の駅で峯岸がスズメバチに殺された。七尾が殺したはずだったがスズメバチは2,3人で行動しており車掌もスズメバチだったのです。
スズメバチは寺原を始末して有名になったから次のターゲットとして峯岸を選んでいたのです。
真莉亜に依頼をしてきた大本は峯岸ではなくスズメバチの方で檸檬と蜜柑が邪魔だからトランクを奪わせて混乱させるのが目的だったのです。
七尾は蜜柑のジャケットから抜き取った抽選券を使うためスーパーに行くと大量の檸檬と蜜柑が当たります。
「俺は死なない、死んでも復活する」と言っていたので何かしゃべりかけてくるのではと錯覚に陥ります。