作品情報キャストの紹介
中国ドラマ「宮廷の茗薇 時をかける恋」はベストセラー「夢回大清」をドラマ化したラブファンタジー時代劇。
北京で見習い設計士として勤務する歴女の徐薔薇(愛称・小薇)は皇帝が暮らしていた時代に憧れていました。ある日、故宮で老婦人に古い灯籠を持たされて家路につくと会話は出来るが触れる事が出来ない弁髪姿の青年が現れるようになる。一方、康熙45年に生きる十三皇子(胤祥いんしょう)は寝ると見慣れない世界にいる夢を見るようになりそこで出会う薔薇と会えるのが楽しみになっていました。二人は両想いとなるが・・・、ある日、薔薇は目覚めるとなぜか300年前の清の時代にいて茗薇という名で13皇子と再会するが・・・。
ネタバレあらすじ
第26話/廃位の申し出
茗薇が牢に入れられ、13皇子(胤祥)と4皇子(胤禛)は陛下を欺く罪だけでも致命的なので「そもそも我々の相手ではない」と8皇子派は浮かれます。
「水を差すようで恐縮ですが相手が弱かったわけではなく弱みを握ったから成功したのです」
「さすが茗蕙さん、今回は彼女の知略のおかげだ」
無能な9、10皇子は「さっさと陛下に訴えよう」と告げるが8皇子と14皇子(胤禵)は「陛下は兄弟争いをもっとも嫌うから静観するべき」と冷静に言います。
現に何もしなくても康熙帝に刑部の方から上奏があり8皇子は「大罪人を救うなど思慮深い4兄上の所業とは思えない」とわざと庇います。
しかし茗蕙は納欄貴妃を通して陛下に伝えたので大臣らが知るはずないと気付き「どうやら捨て身の戦法にでたようだ」と告げます。
13皇子は剣術を修練している14皇子を訪ねると「8皇子と戦うつもりか」と聞かれます。
茗薇に危険だと知らせてくれた14皇子なら茗薇を救いたいと思っているはずだと賭けに出た事を伝え「お前が手を出せば苦労が水の泡になる」と告げました。
そして皇太子を訪ね協力して欲しい事があると願い出ると小春を救ってくれた恩を返したいと言ってもらえます。
「殿下は情け深いお方、私の願いを承諾すれば父と子や兄弟の情も忘れねばならず先祖への孝や君臣の礼にも反することになる。それでも手を貸してくださいますか」
皇太子は「地位や富貴に未練があると思うか、そんな浮雲のごときものに価値はない」と言い13皇子派感謝します。
修復工事中だった太廟が倒壊し陛下は「不幸の極み、処罰せねば先祖に申し訳ない」と嘆きます。
皇太子は「全責任を負って修繕に全力を注ぎ信頼回復に努めます」と跪くと大臣らから「紫微星が不吉な気で覆われているのでこの件から皇太子を外すべきだ」と意見が出ます。
天災であって人災ではないため陛下は工部と礼部に皇太子を補佐するよう命じるが建築の知識がある8皇子が「大工事をする必要はない、私にお任せ下されば別の資材で補強し100年は持たせます」と名乗り出たので後任に収めました。
皇太子の落胆ぶりを見た8皇子派はこれで太廟を再建すれば信頼も増しもはや敵なしだと浮かれます。
太廟の修繕から外されてしまった皇太子は落胆しながらも崩壊の原因を調べていました。
そこに康熙帝が訪れます。
他の兄弟より大切にされ指導を受けてきたのに父上の期待に応えられず裏切り続けている事を申し訳なく思う皇太子は自ら廃位を申し出ました。
「亡き皇后に申し訳が立たぬ、愚か者」と叱られるが「陰で笑われ東宮の主といえど何の威厳もない。このまま屈辱の中で生きたくはありません」と願い出ます。
皇太子の座が苦しめていたのかと知った康熙帝は涙を流し「そちが受けた屈辱は朕が晴らしてやると受け入れました。
うらやむ地位を捨ててまで己の大義を追求してくれた皇太子に13皇子と4皇子は感謝し議性を無駄にしてはいけないと強く思います。
康熙帝は廃太子を告げると大臣らは驚くが皇太子の座を空席に出来ないと4皇子か8皇子かで意見がぶつかりあいます。
多くの大臣らの支持を得た8皇子は「恐れ多いことと存じます」と告げるが「大臣らを扇動し己に有利な意見を言わせるとは大した能力だ。権力を笠に派閥に人を取り込み皇太子を追い詰め退位させるとはなんたる身勝手さだ」と康熙帝は激怒します。
第27話/新たな戦い
13皇子(胤祥)は助けてくれた二兄上(自ら廃位を申し出た皇太子)に感謝を伝えに行くと権力ではなく大義を貫き小春を救ってくれた茗薇を助ける事が出来て清々しい気分だと言ってもらえます。
13皇子から贈られた天秤を眺める康熙帝は自らの疲れを感じ休むためには後継ぎが必要だと思います。そして茗薇を呼び出し「雅拉爾塔・茗薇には毒を与えたから生かす事は出来ない」と伝えると彼女の望みはただ13皇子が穏やかに暮らす事だと知ります。
13皇子の茗薇に対する深い想いを受け止めていた康熙帝は「子孫繁栄のために妻を娶らせよう。戸部尚書の馬爾漢の娘・魚寧だ」と告げます。
13皇子は新しい名を与えられたのだと気付いて笑みを浮かべ皇子たちは茗薇がやってきたので許されたのかと驚きます。
8皇子はどれだけ努力しても母親が宮女であるため後継ぎにはなれないのだと察知し自分が持つすべての能力を14皇子(胤禵)に託す事を決意します。
「4皇子や13皇子が即位したら悔しいだろう。後ろ盾となるから即位した暁には苦労を報いてくれ」
8皇子派の後ろ盾を得た14皇子は「存分に戦ってやろう、茗薇を救えた事でもう遠慮はしない」と決意します。
皇子たちの従兄弟である貝勒の屋敷で芝居の宴が開かれます。
有名な役者の趙鳳初が現われ「うちらが誘っても来なかったくせに」と思った10皇子は褒美を投げ付け跪いて拾えと嫌がらせします。
茗薇は「歌が素晴らしいから褒美を出したんでしょう。どのように拾おうが勝手だわ。10皇子は権力を笠に着てると噂が広まりますよ」と助けます。
茗蕙に「名前は魚寧だったわね。茗薇でないなら妹ではないので姉妹の情がないと責めないで」と話しかけられた茗薇は「もともと情なんて持ってないでしょ」と返します。
誰が皇子争いに勝利するか賭けようと誘われるが「争いをあおるようなことを言って陛下が知ったらどう思うかしら」と相手にせずその場を去ります。
ジュンガルの反乱を鎮圧できず青海まで攻め込まれ激怒する康熙帝だが兵部から軍費不足だと言われ調べると多くの貝勒や皇子が国庫からの借金を返済していないと知ります。
公平公正で情にほだされぬ者が相応しいと思い康熙帝は4皇子に借金回収の件を任せました。
公務を拒む10皇子は容赦なく外に放り出し借金で屋敷が差し押さえに遭ったことを見せしめにします。
第28話/内通者
4皇子(胤禛)は借金の取り立てのため貝勒の屋敷に押しかけると何やら慌ただしく運びだそうとしていたので調べるが中身は趙鳳初の芝居道具でした。
4皇子が引き下がったあと「私の銀子はどこに」と貝勒は慌てると「予想して昨日のうちに運び出しました」と趙鳳初に言われ安堵します。
押収されてしまった10皇子は「我々と一緒に貝勒に預けとけば良かったのに」と9皇子に言われ悔しがります。趙鳳初は運び出せたのは一部でありこのまま都に置いておくのは危険だと説明し自分が運ぶのですべて提出して下さいと話を持ちかけます。
4皇子を騙せた趙鳳初を信用する8皇子はお願いすることにするが14皇子(胤禵)だけは各自の屋敷から財物を集めて運ぶのは人目に引くはずだと疑っていました。
七香が大事そうに造花を持っていたので茗薇はからかって取り上げるが13皇子(胤祥)に止めろと本気で注意されます。
その時、14皇子から観劇の招待状が届き13皇子は足を運ぶと「芝居も真に迫り過ぎると逆に嘘くさく見える」と言われます。
13皇子は平然と観劇していたが内通している事がバレていると察知しすぐに4皇子に伝えに行くが「探られたという事は確信が持てない証拠であり今更止められないから信じよう」と言われます。
14皇子の能力を知っている13皇子は考えたあと趙鳳初を呼び出し「計画を中止しろ」と伝えるが「前線で戦う多くの兵のためにも軍費は必要、必ず疑念を逆手にとり成功させるので信じてくれ」と言われます。
13皇子は想いを受け止めるが「七香がいつも造花を見て待っている」と念を押します。
茗薇に揺さぶられる茗蕙は14皇子が出掛けたあと1人で隠し金庫の様子を見に行くと無事だったので安堵するが「場所を教えてくれてありがとう」と趙鳳初が現われます。
茗蕙はやはり内通者だったのかと悔しがるが最初から疑っていた14皇子が刺客を率いて現われ趙鳳初は捕らわれてしまいます。
4皇子は貝勒を連行し、13皇子は人質の交換をしようと14皇子に話を持ちかけるが貝勒は義理堅い性格でありどんなに拷問を受けても口を割るはずないと言われます。
13皇子は救う手立てがなく悩んでいると衣服に蒼耳子がくっついているのに気付きます。貝勒府を捜索する時に付いた物であり南山にしかないので隠し金庫の場所ではないかと気付きます。