作品情報・キャスト
石井あゆみの人気コミックが開局55周年プロジェクトとしてアニメ化・実写テレビドラマ化され、同一キャスト・スタッフにより実写映画化もされた。
ドラマから映画完結まで書いていきますがとても面白く、何より時代を変えていないのが素晴らしい。このページはドラマのネタバレになります。
戦国時代にタイムスリップした高校生は持っていた歴史教科書を参考に天下を取ろうと努力するが現代の人なので血は見たくない。勉強が出来ないので自分が本能寺で死ぬことは頭にない。
本物の織田信長は自分そっくりなサブローに「織田信長」を押しつけ明智光秀となりサブローを支えるが・・・
信長家臣。サブローの弱気な発言に嫌気がさし信長の弟である信行に荷担してしまうがサブローの言葉が結局は人の信頼を受け天下を取ろうとしていると勘違いしてからは懸命に支える。
信長の正妻で斉藤道三の娘。
本物の信長とは仲良くないがサブローには少しずつ惹かれていく。
今川義元の間者で農民から商人になった木下藤吉郎を殺して名乗る。
織田信長に強い恨みを持ち復讐するため織田家に乗り込むが・・・
ネタバレあらすじ
タイムスリップ
高校生のサブローは修学旅行で来ていた歴史時代村でクラスメイトに告白するが、断られる事を察知し「用事思い出した」と言って走り去ります。
これはフラれたわけではないと自分を納得させるが塀を乗り越えようとした時、足を滑らせ転げ落ち頭を打って気絶してしまいます。
目が覚めウロウロしていたサブローは馬に乗る侍さんを見て「迷子になったから助けてほしい」とお願いしようとしたが自分そっくりだったので驚きます。
「わしの変わりに織田信長として生きてくれぬか」
最初戸惑うが信長の証として刀を渡されたサブローは歴史時代村で織田信長を演じれば刀が貰えるのだと解釈しました。
「殿!今川勢が攻めてきました」池田恒興や家臣達が慌てた様子でやってきます。
戦に連れて行かれサブローは楽しそうに「かかれ〜(攻めろ)」と叫ぶが目の前でバタバタと人が倒れ本物の戦だと分かり、戦国時代にタイムスリップしたのだと気付きます。
信長(サブロー)は弟の信行から命を狙われていると聞かされ城を脱走するが恒興に見付かってしまいます。
信長の妻は斎藤道三の娘、帰蝶であり尾張と美濃が戦をしないため貰い受けていました。
サブローが「誰あれ」と言うので恒興は驚きます。妻だと聞かされたサブローはべっぴんさんだったので喜ぶが帰蝶は気が強いので信長(サブロー)を「うつけ」と呼び喧嘩ばかり…
そんな帰蝶を拉致して信長を貶めようとした信行だったが失敗し、それを知っていた父親である信秀から息を引き取る直前に「信長が織田家を引き継ぐのだ」と言われます。
信行が挙兵をあげ戦になってしまい信長勢がおされるとサブローは降伏し戦を終わらせるため切腹するよう恒興に言われます。
信長は織田家が必死で守ってきた領土を信清に簡単にあげでしまった事で恒興含めた家臣達は信行側についてしまったのです。
しかし領土をあげた事で信清勢が援軍として駆け付け戦に勝つことになりました。
信長は1つの命の重み、大切さを訴えると家臣達は心を掴まれるが心に届かなかった信行は切腹しました。切腹なんて見た事もないサブローは気持ち悪くなって吐くが恒興も責任を取って切腹しようとしたので止めます。
「なんなんだよいったい」サブローは泣き叫びました。
斉藤道三
美濃の斎藤道三は1972年からサブローと同じようにタイムスリップして40年経っていました。
サブローは顔がそっくりな織田信長と入れ代わったと説明すると、斎藤道三は武田家に美濃をくれてやってもいいから帰蝶を貰ってくれと頼みます。
戦のための道具として扱われていた帰蝶は道三のことを嫌っていました。信長は道三が豊臣秀吉、徳川家康という名の人物を探していた事を知り自分が偽物だから織田家にいても意味がないと思い武田家に行かせようとしたのだと気付きます。
帰蝶の兄、斎藤義龍が謀反を起こし信長は援軍として駆け付けるが道三はすでに討たれていました。恩を感じた帰蝶はこの時にはじめて「信長様」と口にしました。
今川勢
馬番、木下藤吉郎と名乗って城に潜入した藤吉郎は、今川の忍びで信秀を殺した男であり新しい名前を手に入れるたびに人を殺していた人物。
今川勢は京を征伐することを狙っていました。
信長は今川から首を切られると思い遠くに逃げようと馬に乗るが向かった先は桶狭間の方角で今川の領土地でした。しかし村人は尾張を憎む気持ちなどなく今川が敵と決めるから仕方なくと考えていることを知ります。
村人に捕らえられた信長を前田利家が見付け家臣達が助けにくるが信長は村人を斬るなと命令します。
村人達の協力もあり織田家は桶狭間にて奇襲により今川義元を少ない兵で討つことに成功しました。
刺客
美濃を手に入れたサブローに織田信長が明智光秀(織田)となって戻ってきました。
浅井長政と同盟を結ぶため妹のお市を嫁がせることになるが信長はお市は関係なしに同盟を結ぼうとします。そして猿から奇襲をかけ砦を壊すことを提案されると自ら織田家の砦を壊し浅井を責めない証拠を見せました。
しかし、長政は信長を信用し同盟を結ぼうとしたが長政の父親、久政の許可が得られずお市は嫁ぐことになってしまいます。
朝廷から上洛の許可を得るため足利義昭に会うが礼儀作法をサブローは覚えられなかったので明智光秀(織田)と入れ代わります。
将軍になれた足利は上機嫌になり福将軍と任じるがサブローはそれを断り「みんなのための世を作りたいから天下人となると」と呑気に告げました。
無礼な信長に怒った足利は全国の大名に「織田信長を討伐せよ」と書状をばらまきます。
長政は本気で織田信長を助けようと朝倉義景と同盟を結ぶよう提案してきたが久政と朝倉は旧知の仲であり同盟のために訪れた織田信長を越前の金ヶ崎で挟み撃ちして討つ計画を企てていました。それだけでなく久政と繋がっていた猿が殿(しんがり)を名乗り出ておきながら織田勢を責め、もし信長がなんとか逃げ切れた場合は朝倉と繋がっている帰蝶の側近ゆきが止めをさす計画でした。
計画に気付いた織田勢は峠から信長を逃し猿が殿(しんがり)を名乗り出るが猿は怪しいと目をつけていた竹中官兵衛も殿に名乗り出たことで猿は浅井勢と戦うはめになります。
猿と竹中の活躍により逃げ切ったサブローは城の手前でゆきの銃弾に撃たれるが一命を取り留めました。
家臣の最期
サブローは家臣達に示しがつかないため長政を討つ許可を仕方なく出します。
帰蝶は落ち込むサブローを見て「何があっても妾が付いているし嫌になったら二人で逃げよう」と伝えました。
松永久秀から加勢の要請があった信長は浅井、朝倉、両陣営も京に向かっていると聞き向かいます。
しかしそれは罠であり織田勢がいない間に宇佐山城を落とす計画でした。宇佐山には家臣である森可成ひきいる少ない兵しかおらず延暦寺までもが敵に加勢し絶望な状態でした。サブローは急いで宇佐山城へ向かうが森可成は子供に立派な武士だと認めてもらうため前戦で自ら盾となり命と引き換えに城を守りました。
森可成の息子は森長可と名を改め信長に仕える事になります。
また座(商人たちの組合)に入らないと自由に商売出来ないことを知ったサブローは関所をなくし人が自由に行き来できるようにするから座を取っ払うようお願いしました。木下藤吉郎の提案によりうまくいった事でサブローは羽柴秀吉と名を与えました。
織田討伐の書状が武田から届いたことを徳川家康から知らされます。徳川軍は惨敗して撤退するときに家康は脱糞する珍事件を起こしたそうだ・・・。
武田は宿敵である北条と同盟を組み一気に勢力を強めている織田領に攻めてきます。武田の騎馬隊はかなり早いスピードで向かってきたが武田が病死したことで武田軍は引き返す事になりました。
信頼
サブローはキリスト教を広める許可をだし、何も知らない家臣達にクリスマスパーティーを開いて教えるが異国の思想を広めたことで延暦寺の層達の怒りをかってしまいます。
寺の話を聞いていると頭が混乱してしまったサブローは明智光秀(織田)と入れ代わり解決するようお願いします。
織田信長(本物)は秀吉を連れて交渉しに向かうが「聞く耳を持たぬなら仏教の聖地だろうが織田を守るためすべてを焼き払うべき」と提案されます。
13歳の時の織田信長に焼き討ちにされた過去を持つ秀吉は密かに織田を恨んでいました。その事を覚えているかとサブローに聞いたとき覚えてないと答えた事で更に織田信長を憎んでいたが、いつも布で顔を覆っている明智光秀の顔を偶然見た時に織田とそっくりだったため偽物なのではと疑っていました。
今回、織田信長に聞いたところ思い出すように答えたため普段の明智が本物の織田信長だと確信します。
仏教の聖地を本物の織田信長が焼き払った事で家臣達の気持ちが離れていきます。
クリスマスはいつも思っているが言えない事を伝える日でもあると教えられた帰蝶は、「おぬしのことを愛おしいと思っている」と伝えます。
落ち込むサブローに対して言えない事で苦しんでいるのだろうと見守ることにしました。
家臣達は森可成の仇であり天下を取るためには致し方ないと判断してくれたがサブローは間違っていた事を強く伝え謝罪しました。
足利義昭は大名たちに織田討伐せよと懲りずに書状を送り続けていました。
明智光秀(織田)と恒興は足利義昭のもとへ出向き交渉して書状をやめさせるが、その後に訪れた秀吉はともに織田信長を討とうと告げました。味方も騙し挙兵をあげさせ自ら先陣をきって義昭を討つ戦略でした。
見事成功し足利の時代を終わらせたが人を騙して天下を取っても嬉しくないとサブローは怒りました。
結末
竹中は台帳を調べ馬番 木下藤吉郎の名前を調べると前に死んでいた事がわかります。
また明智光秀が持っていた扇子は信秀から譲り受けたものであり恒興は信長が偽物だと気付きました。命をかけて信長を支えていた恒興は混乱してしまいます。
天正 織田政権の時代となった頃、朝倉義景の刺客が潜入しサブローが襲われるが帰蝶の側近ゆきが盾となり亡くなってしまいます。
サブローは「自分含め家臣達は織田信長を守るために生きているのであって、偽物のために命を掛けているのではない、城から出ていけ!」と恒興に言われます。
浅井、朝倉、両軍が攻めてくると知り家臣達は戦の準備に入るが、憎しみで戦っても憎しみを生むだけだとサブローは和睦の書状を送ります。
長政はこの和睦をもって終わらせようとするが、家臣の今井清隆が一命をもって和睦を止めたいと切腹したため織田と最後まで戦うしかなくなってしまいます。
これは秀吉が仕組んだことでした。和睦など結んでは久政との繋がりがばれるため戦をもって久政はじめ浅井勢を潰そうと企てたのです。
友達である長政と戦う事になり、それが終わったら姿を消そうと決心したサブローは帰蝶に感謝を伝えます。
朝倉義景が切腹し城を包囲した織田勢は一気に攻め込み、秀吉は口封じのため浅井久政を討ち取り信長は切腹した浅井長政に早く楽にせねばと介錯するのでした。
荷物を持ち城をでるサブロー。
嫌な予感がした帰蝶は散歩に行くといったサブローに妾も付いていくと言います。
「帰蝶のこと、大好きだよ」
「そんなの知っておる…すべて…知っておる」
「行ってきます」
竹中は、秀吉が偽物であることを織田信長に伝えるが秀吉と織田信長は繋がっており竹中は斬られてしまいます。
タイムスリップした場所でウロウロしていたサブローだったが追いかけてきた恒興に「もう一度、戦のない世をつくろう」とお願いされます。
恒興は例え偽物でもここまで織田家を大きくしたサブローの人柄に惹かれていたので付いていきたいと告げると、本物の織田信長に「織田信長としてサブローを連れ戻してこい」と命じられたのです。
戻ってきたサブローを見て微笑む帰蝶。
必ず天下を取ると告げ織田信長(サブロー)と明智光秀(織田信長)はがっちり握手しました。(ドラマ終了)
続きは映画になります⇒信長協奏曲(映画)ネタバレ・あらすじ