作品情報キャストの紹介
失業してしまったウィルは妻を乗せて車を走らせるとヒッチハイカーの兄妹と老人を拾います。
やがて老人は亡くなってしまうがかつて強奪した金を雪山から掘り起こすために彷徨っていた事を知り極寒のなか想像を絶する奮闘戦が始める。
ネタバレあらすじ/NUMB ナム 極限の争奪戦
林業の監督ウィル・エヴァンズは投資家が交代し経営方針が変わったため予定していた契約が白紙となってしまいます。
それと同時にウィルの妻ドーンは「抵当権実行の回避のため雇用証明書を」とメールを受け取っていました。ドーンはウィルに内緒で保証人になってくれないかと父親に頼むが受け入れてもらえません。
ウィルは失業してしまった事をドーンに言えず「採用された。銀行に出す書類はFAXで届く」と嘘をついてしまいます。
ウィルとドーンはバンクーバーへ戻る途中、ヒッチハイクする男女を見付けます。
雪が降るなか軽装だったため停車させると男女は「とにかく暖かいところまで」と言い後部座席に乗り込んできました。
リーは出所したところで妹シェリルは売春婦、兄妹はとにかく疲れてるから眠らせてくれと言いました。
ガソリンスタンドに寄った時に2人を置いていこうとドーンに言われるがリーがガソリン代を払ってくれたのでウィルはそのまま兄妹を乗せることにしました。
老人は強奪した金を掘り起こそうとしていた
運転するウィル以外は全員寝てしまいます。
夜になると視界が悪くなりウィルは路上で徘徊する老人を轢きそうになってしまいます。
「危ないだろう」と声を掛けるが低体温症を起こしていると気付き車に乗せます。携帯が通じないため病院まで車を走らせるが老人は眠ってしまいそのまま亡くなってしまいました。
老人の所持品から名前はコーマック・リース・ホワイトロックだと分かります。現金は生きている人が使うべきだと言って兄妹は懐にしまいました。
方程式の書いた紙が入っていてウィルはGPSの座標だと気付きます。
警察に引き渡すが所持品をリーが懐に入れたので身元が分かりません。
ウィルは早く進みたいからとその場を後にしようとするが路面凍結で通行止めだと言われます。
シェリルが老人の名前を検索にかけると昔の記事にヒットしました。
1995年に警備員を殺して400万ドルの金貨を奪って逃走、通報により逮捕され20年間刑務所にいたが金貨の在り処は分かっていない。
老人は命懸けで金貨を隠し出所後に取りに向かう途中だったのだと4人は気付きます。
被害にあった銀行は保険金を受け取り損する人はいない事で「人生を劇的に変えるチャンスだ」と思います。
冬の森の中に入るのがどれだけ危険なことか分かるウィルは最後まで反対していたがドーンの説得で受け入れてしまいます。
金貨を求めて
翌朝の早朝、車で出発する4人、シェリルは携帯のGPSで場所を確認していました。近くの車道に車を止め防寒具を身に付け信号拳銃などを持って歩いて冬の森に入ります。
ウィルには経験があり雪の深い場所では時間がかかるし専用靴じゃないと歩けないため遠回りになっても雪が少ない所から正しい方角に戻るんだとアドバイスします。
GPSを見ながら最短距離を進んでいたつもりだがシェリルが川だと思っていた場所は崖でした。
歩くと汗をかくため乾くと寒くなります。崖を下りる事は難しく危険だからまた出直すべきだがシェリルとドーンが「ここまで来て諦めるのは嫌だ」と反対します。
ウィルは自分1人なら早く到着できると提案しGPSを見せてくれと言うが盗むつもりだと疑われます。
結局、崖を下りる道を探すことになるが2時間かけても見付けることはできません。ウィルとリーは諦めようと話し合うが薄着のシェリルが金貨に拘り探し続けるためドーンも負けじとなります。
寒さで身体が震え出し、さすがに引き返すべきだと思ったとき山小屋を発見し避難します。
争奪戦
リーが刑務所にいる間、1人残されたシェリルは金がなく売春してなんとか食い繋いでいました。
だから妹は拘るのだとリーは説明し、自分は金貨など必要ないが協力したいのだと言いました。
すると猟銃を手にして住人が帰ってきます。
ウィルは軽装で凍え死にそうだったので避難させてもらったと説明するが不法侵入でありこんな場所に入り込むわけないと怪しまれます。
1人が射殺されたら残った3人で一斉に襲うとシェリルが言い放つがドーンが金貨を探しにきたのだと話します。
シェリルが余計なこと話すなと怒りそうになるがリーが座標のメモを渡すと住人は「車輪の跡をたどって帰れ」と言いました。
これで争奪戦となってしまったとシェリルはドーンに怒りをぶつけるがウィルは先に見付ければ良いと宥めます。
ドーンは怖くなり諦めようと言い始めるがウィルは「実は不採用だった」と正直に話しロープで崖を下りる準備をします。
嘘をつかれた事にドーンは起こるが「仕事があっても君は金貨を欲しがっていただろう」と黙らせます。
順番にロープで下りるが気温がぐっと下がり低体温症を起こしたシェリルが倒れドーンは朦朧としてしまいます。
かまくらを作りローソクを立てて4人は一夜を過ごすがウィルは切れたブーツを履いていたため凍傷し1時間以内に戻らないと爪先を失うと訴えました。
ウィルが危険な状況に陥るが金貨に拘るシェリルは先に進みリーも後を追います。兄妹にすべて取られてしまうとドーンは訴えるがウィルは「もし金貨がなければ足だけでなく、人生も仕事もすべて失う」と言いました。
しかし、ドーンは金に困らない最初の頃に戻りたいと行ってしまいました。
ウィルは1人で引き返しロープでなんとか上がり山小屋までたどり着くが住民は死んでいました。毒入りの酒を飲んだことが分かりドーンが危険だと気付いたウィルは猟銃を手にします。
一方、兄妹とドーンは目的地に到着し掘り始めると金貨が姿を現しました。持てるだけ持とうとポケットに詰め込んでいくがすべて運ぶのは不可能なためリーはまた来ればいいと提案します。
ドーンは低体温症で朦朧としてウィルの幻覚を見ます。ウィルの方へフラフラと歩き始めるとシェリルは警察に行くつもりだと誤解し2人は争います。
結末
シェリルはすべての金貨に拘り運ぼうとするが低体温症を起こし限界がきて倒れます。
シェリルは「山小屋の住人はウィスキーに毒を入れたから大丈夫、あとはドーンだけだ」と言い眠ってしまいます。
リーは先をフラフラと歩くドーンに「妹を助けてくれ」と大声で叫びます。
猟銃のスコープでドーンを探していたウィルは武器を手にリーが近付いているのを見て撃つが命中しません。
ウィルが崖から撃っている事に気付いたドーンは生きているのだと喜び歩き続けるがリーに捕まってしまいます。
2人は争い、リーは後頭部を岩に強くぶつけ死亡しドーンは意識朦朧となり極寒のなか上着を脱ぎ捨て倒れ込みます。
空を見上げるとウィルが銃を空に向かって撃っている事に気付きポケットに入れていた信号銃を放ちました。
ウィルはリース医師の呼び掛けで目覚め、自分がヴァレー記念医療センターに保護されている事を知ります。
女性警官が訪ねてきたので「妻のドーンは?」と聞くと亡くなったと知らされます。
リーとシェリルもドーンと同じように暴行の跡があったが死因は凍死だと判断されました。
小屋の住人も亡くなり、他にも誰かの遺体があるのかと聞かれウィルは「いいえ」と答えました。
警官は「コーマックは身元不明遺体として火葬しウィルは何も知らないから金貨を今夜探しに行こう」と連絡しました。