作品情報/如懿伝
4大女優ジョウ・シュンと時代劇スターのウォレス・フォが共演した中国宮廷愛憎劇。
清朝の第六代皇帝・乾隆帝の時代。幼なじみとして慕い合い皇后となった如懿(嫻妃)の波瀾万丈な人生を描いた如懿伝は96億の制作費で総再生数165億回を突破し中国版エミー賞4冠に輝いた。
ネタバレあらすじ
第73話・届かぬ想い
乾隆帝は寒部の衣を着て登場しお気に入りの寒香見を容貴人に封じ宝月楼を与えました。
如懿(皇后)は妃嬪たちと同じように不満な表情を見て理性を失った陛下に呆れます。仲良く受け入れてやってくれと言われ皆が黙り込むなか衛嬿婉だけは快く返事します。
穎妃が宝月楼からの景色を堪能したから失礼すると告げると愉妃たちも後に続いてその場から離れます。
これでは容貴人が自分は人質なのだと苦しむことを理解出来る如懿は彼女が不憫だと告げ「蒙古の衣を着る天子はいません。」と告げるが今の陛下には何を言っても無駄だと思い翊坤宮に帰ります。
夜伽をしても子をなさぬ方法を教えて欲しいと容貴人から頼まれた如懿は戸惑います。乾隆帝が政務以外はいつも宝月楼にいるので妃嬪達たちから不満が飛び出すなか愉妃は皇太后が何か言うまで待ちましょうと進言します。
皇太后に呼ばれた如懿は薬を飲ませるよう言われ驚きます。
容貴人に生きるよう説得したのは自分であり更に皇后として陛下を喜ばせるためにした事だが「後宮の主なのだから後宮の平穏を保つ責任がある」と強いられます。
陛下にも皇太后にも背けず板挟みになってしまった如懿は宝月楼を訪ね「皇太后に命じられてあなたが望む薬を持ってきた」と告げます。
後悔しないためにしっかり考えるよう告げるが容貴人は寵愛を争う道具なら産みたくないと飲み干しました。
乾隆帝は薬を飲ませたのが如懿だと知りひっぱたくと「皇帝が皇后に手を上げるとは何事ですか、陛下の過ぎたる寵愛がこの結果を招いたのです」と皇太后がやってきます。
涙を流す如懿は「陛下との話は皇太后に任せます」と告げると「辛い思いをさせたな、下がれ」と言われ引き下がります。
乾隆帝は子ができなくても大事すると告げ容貴人を嬪に昇格させ15皇子を産んだ衛嬿婉を妃に昇格させました。そして皇后に不手際があったとして後宮の差配を衛嬿婉に任せました。
74話・剣と琴
妃に昇格した衛嬿婉が後宮を任されるなか愉妃と穎妃だけはこれまでと同じように如懿(皇后)がいる翊坤宮に通います。
第5皇子・永琪があまり訪れなくなるが「生きていくためには必要だし巻き込みたくないから問題はない」と如懿は想います。
孝賢皇后の徳を思い起こす者がいないと和敬公主が嘆いていたので衛嬿婉は一気に出し抜くために追悼の詩を詩集にまとめたらどうかと意見します。
目立たぬ者を選べと言われた衛嬿婉はしばらく寵愛を受けていない純粋な婉嬪に声をかけて詩集をまとめさせます。
完成したものを和敬公主から見せられた乾隆帝は喜び妃嬪だけでなく皇族達にも配るよう命じました。
衛嬿婉の狙い通り婉嬪が寵愛を受けるようになっただけでなく孝賢皇后をたたえる声が高まります。如懿は詩集を読むと「新たな琴も古い剣には及ばぬ」と書かれていたので陛下が思っているなら仕方ないと思います。
愉妃は何者かが婉嬪を操ったはずだと疑うと如懿の侍女・容珮はすぐに衛嬿婉の仕業だと気付きます。
永璂を見送った如懿は乾隆帝と鉢合わせ久しぶりに会ったのだから話をしようと言われるが「不愉快にさせるだけなのでいないほうがいいでしょう」とその場を離れようとします。
半年経つしなぜ養心殿に来ないのだ、孝賢皇后はもっと分別があったと叱責された如懿は「新しい琴も古い剣には及ばないのだから仕方ない、早世しても報われたのだから孝賢皇后もあの世で喜んでいることでしょう、失言したので謹慎します」と言い放ちます。
謹慎するなら子供は邪魔だろうから永璂を愉妃に育ててもらえと言われた如懿は頭にきてその場を離れます。
そして「まさかこんなことになるとは・・・」と婉嬪から謝罪され「あなたの純粋な心が利用されたから残念」とかまをかけると容珮の予想通り操ったのは衛嬿婉だと分かります。
第75話・勇敢な侍衛
木蘭囲場で狩りが行なわれ、乾隆帝や皇子たちが捕らえた獲物で宴が行なわれます。
如懿(皇后)は12皇子・永璂が眠いというので寝殿に送りに行きます。衛嬿婉は愉妃が行こうとしたので「立派な5皇子に一献を」と杯を持って止めます。
豫妃はホルチン部に目で合図を送ると刺客が永璂を襲い人質に取りました。
刺客が皇后と嫡子だと分かっていたので誰かの差し金だと如懿は気付くとそこに報せを受けた乾隆帝もやってきます。
寒部を支配するために香見公主を差し出せと族長に迫りやがって」
如懿は知っている男なのか聞くと容嬪は否定し、「あんたなんか見たことがない」と婉嬪は言い放ちます。凌雲徹は隙を見て矢尻を投げ付けてナイフに命中させると駆け付けた如懿が危険だったために身を挺して守ります。
凌雲徹が身を挺して皇后を守ったので衛嬿婉は見たくないものを見たと苛立ちます。
天幕に連れて帰ると永璂が恐怖でひきつけを起こすようになります。刺客が子供を殺す事に躊躇していた時、豫妃の言葉は裏を返せばどっちみち死罪なのだから早く殺せと言ってるようにも聞えました。
如懿と愉妃は話し合っていると夜更けに乾隆帝がやってきました。永璂が心配で来たと言いながら嫡子なのに天分が足りないし軟弱すぎると言われ頭にきます。
「まだ9歳だし陛下の面子と子供の安全どちらが大事なのか、陛下の考えは理解できません。何も悪いことをしていないのに本人を前に失望したなど言うべきではありません」
豫妃の関与が疑われ乾隆帝は帰京後に頬を40回打ち監禁して写経させるよう命じました。
皇子暗殺は重罪なのに処分が軽すぎると愉妃は不満を漏らすと如懿は「蒙古に遠慮しているのでしょう、蒙古の王公が新年の参内を済ませたら処分を下すのでは」と投げやりに言います。
第76話・雲の刺繍
凌雲徹が皇后を命懸けで守った事に腹を立てた衛嬿婉は進忠太監に二人の噂を流すよう命じます。
如懿は乾隆帝が快く思っていないと李玉から密かに教えられ慎重に行動するよう伝言を託します。
如懿は同じような人間になりたくないからと否定的だったが陛下が噂を信じたら大変な事になると警戒した愉妃(海蘭)は皇后を守るためにも衛嬿婉と凌雲徹の噂を流しました。
何度も助けてくれた凌雲徹が犠牲になると如懿から叱責を受けた愉妃は宮中で生きていくためには仕方がないし最初に噂を流したのは間違いなく衛嬿婉だから知らしめる必要があると告げます。
いつの間にか自分の噂にすり替わっている事に気付いた衛嬿婉は自衛策を考え禁足を解かれた豫妃を通して凌雲徹の妻・茂倩に報告させます。
豫妃は茂倩を連れて養心殿を訪ね如懿と凌雲徹が私通していると証言し証拠となる雲の刺繍の靴を差し出します。
如懿は冷宮の火災から自分と惢心を救ってくれたのが凌雲徹であるため感謝の印として惢心が手作りした靴ですと説明します。調査を命じられた毓瑚女官が確認すると乾隆帝は豫妃を慎刑司の牢に命が尽きるまで捨て置けと命じ凌雲徹には離縁状を書いて渡すよう告げ茂倩を農村送りとします。
如懿は解決したから帰ろうとすると疑われているのに気付き任務を遂行しただけで妻や臣下を疑うのかと言い放つと凌雲徹がいるから朕を寄せ付けないのだろうと言われます。
皇子を失ったときは欽天監の話しを信じて自分を避けたくせにそれも凌雲徹のせいにするのかと言い放ち出て行きます。