中国時代劇/狼殿下
宿命を背負う姫と二人の王、三大スター共演・超大型ラブロマンス時代劇
あらすじ&キャスト
煬国奎州城の姫・馬摘星は狼に育てられた狼仔と友情を育んでいたが彼が行方不明に。8年後、城主となった馬摘星は煬国の皇子・渤王から冷たく突き放されるが狼仔の面影を感じ気になります。自分に想いを寄せる疾沖が現われるなか渤王と愛し合うが敵として戦うことに・・渤王の強い愛と摘星の憎しみを超越した愛、摘星を信じて支え抜く疾沖の切なくも優しい愛、権力闘争や過去の因縁など複雑に絡み合う物語から目が離せない
ネタバレ感想/狼殿下
第51話・渤王の真意
耶律宝娜は疾沖を元気付けようと酒を持って近付くと妓女の図録を見ていたので無理するなと告げます。
疾沖は運命に縛られていた二人に最初から近付く事すら不可能だったのだと悟り、未練はあったが真実を話して解放させてやることで気持ちにけじめがつけたと言います。
遥姫は黒血が流れているのを目にし何でもっとはやく言わなかったのかと渤王に訴えます。余命を知り、だから楚有禎を即位させ溍国と和睦させようと急いでいたのかと怒ると後五日でいいから体が持つようにしてくれと頼まれます。
薬を手にし取りに来いと伝えると渤王は接近してくる途中で倒れます。
訪ねてきた馬摘星に渤王はもう長くないと伝え「必要なのは私ではなくあなたのようだ、恨みを捨て渤王に寄り添ってほしい」と涙を流し頼むと抱きしめられます。
馬摘星は目を覚ました渤王に自分の願いは狼仔と平凡に暮らす事だと言い衣を洗濯します。遥姫からすべて聞いたと告げると抱きしめられ、まだ半年あるから好きなだけ衣を洗えると言われます。
ものすごく遠回りした二人は互いの想いを確かめ合い平穏に暮らし始めます。
第52話・不吉な予感
允王(楚楚圭)が挙兵し謀反を起こしたと張錦から知らされた子神は「計画が漏れ先手を打たれたのか・・・」と口にすると允王が現れ捕らわれてしまいます。
楚馗が渤王と手を組んだと確信に変わった允王は本物の張錦を殺し、皇宮を掌握して失明しつつある楚馗に矢を射抜きます。
そして楚有禎が譲位される予定の日、楚有禎が楚馗を殺したと罪を着せて捕らえ渤王を誘き寄せて始末するため生かすことにします。
星が落ちるのを目にした遥姫は不吉な予感を抱くと允王の手下に包囲されます。毒の剣に斬られながら一人残らず返り討ちにし渤王のもとへ必死に向かいます。
渤王は楚馗と手を組んで計画していたことを伝え楚有圭に先手を取られたのだと溍王に告げます。楚馗は有事の際は洛州の兵に撤退命令を出すと遺言があるから楚有禎を救えることが出来ると訴えます。
耶律宝娜は疾沖に会うために変装して溍国にやってくると従軍すれば会えると分かり入りたいと訴えます。疾沖は軍営に怪しい奴がいると思い近付くと耶律宝娜だったので驚きとりあえずご飯を食べさせます。
こんなに長い間湯浴みしないのは初めてだと訴えられ契丹まで送らせると告げると完全に失恋から立ち直るまで居座ると言われます。
第53話・口紅に薬
疾沖は渤王と馬摘星が暮らす家を訪ね耶律宝娜が押し掛けてきて大変だと話始めます。
馬の世話なんかさせてたら勝てる戦も勝てないと文句を言うが相馬師だったのに気付かないのかと渤王に聞かれます。手にする藁が新しいことに気付くと湿気が高い時期で疫病を防ぐためだと教えられすぐに戻ります。
傷だらけの遥姫が駆け込んできたので馬摘星はすぐに手当てします。夜煞隊を率いていた渤王が自分が来るのにまるで気付かなかったのでもはや満身創痍だと言われます。
治す手立ては一つもないのかと訴えると太卜宮の古書に記された薬は毒ではあるが身体能力をあげる効果があると教えられます。
「和議を結びたければ渤王が単身で溯暘を訪れ兄弟の争いを絶て。五日以内に姿を現さなければ楚有禎を始末する」
渤王の握りこぶしから黒血が垂れているのを目にした馬摘星はこのままでは一人の衝動が綻びを生むから渤王を捕縛してくれと溍王に願い出ます。
疾沖は「渤王は楚有禎を案じて気が焦り、馬摘星は渤王に代わり敵地への潜入に備えている。戦前に公主の身に何かあれば契丹は楚有圭に味方し屍の山が築かれる」と耶律宝娜に訴えます。
人の生死を顧みない者は厄介者でしかないから契丹に帰れと言い放ちます。落ち込みしゃがみこんで涙する耶律宝娜の様子を遠くから伺う疾沖は無事に帰れるよう護衛を付けます。
赤い紅をさして花嫁衣装に身を包む馬摘星は渤王を呼び解毒薬が出来た、説明は難しいから後で遥姫に聞いてと告げます。
「解毒薬を飲んだら楚有禎を救出し改めて婚儀をあげ白髪になるまで二人で暮らそう」
渤王に言われた馬摘星はある決意を胸に秘め口づけを交わします。
「紅入れに安神薬を混ぜた、目覚めたときには楚有禎に会えるはず、残された命を大切に生きてね」
第54話/最終話・狼狩山に戻ろう
馬摘星と遥姫は二人で煬国に向かい最後に楚有禎を渤王に会わせてやりたいと訴えます。
允王は渤王が生死の境にいるのは真実なのかと迷うころ、意識が戻る疾沖は耶律宝娜に贈られた契丹の琥珀の護身符のおかげて矢傷を受けていないことに気付きます。
入城が許されたのは馬摘星だけであり遥姫が動揺するなか想定内の馬摘星は友情の証として髪飾りを交換し単身で楚有圭に謁見します。
「渤汪は天寿を全うする。都を明け渡せば皆殺しは免じて臣下にしてやる」
頭に来た允王は殺せと命じるといっせいに馬摘星は攻撃を受けます。城外では駆け付けた渤王が強引に押し入ると、かつては渤王が率いていた軍ということもあり命の恩人への終生の忠誠を誓う道を開けられます。
馬摘星は全員を返り討ちにすると恐ろしいほどの強さに脅える允王は楚有禎を人質に取ります。
馬摘星は楚有禎を庇って剣で突き刺されると駆け付けた渤王に抱き止められます。
「追うなって手紙を残したのにやっぱり来たのね。狼狩山に帰りたい」
渤王/狼仔は背後から襲ってきた允王に剣を投げて突き刺し、息絶える馬摘星を涙を流しながら抱きしめます。
駆け付けた疾沖は悲惨は光景を目に膝から崩れ落ちます。
半年後、元渤軍の将兵が楚有圭の皇位簒奪の真相を暴き皇位を継承していた楚有禎は天下の民のために皇位を退き溍国を訪ねます。
「馬摘星の教え通り恨みを捨て友好的な関係を築きたい」
疾沖は契丹を訪ね琥珀の護身符を返すと命を守れてうれしいと耶律宝娜に言われ星を見に行くから旅支度しろと告げます。
解毒で多くの命を救う遥姫は報われるべきは馬摘星だと思います。